戦い
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「それと、私は、帰っていて聞いた話ですが、隣の部屋には、若いご夫婦が泊まってみえて、隣に聞こえるほど声が大きいので、最初は、それを聞きながら興奮していたらしいです。
しかし、延々と夜中になっても終わらないので、眠れないと苦情が来て、今日もそうですが、他の部屋が空いていたので、そこに代わってもらったそうです。
今日は、隣の部屋は空いているので、心置きなく楽しんで下さい。
この前と同じ様に、露天風呂を貸し切りにします?
2時間で1000円です。」
仲居さんがいなくなってから、本当なら、セックスをしていたのでしょうが、ただでさえ その気に成れないのに、仲居さんの話を聞いて、更にその気は無くなり、この後 何をしたのか妻に聞くと。
「仲居さんがいなくなって、すぐにキスをされて押し倒され・・・・・・
関係を持った後、別々に温泉に入ってから、夕食の御馳走を頂きました。
その時、私もビールを少し飲みました。」
「いや、押し倒された後が聞きたいんだ。」
「普通の・・・・・・・・・。」
「普通とは、どういうセックスがふつうなんだ?
どうせバイブも使われただろ?それに仲居さんが来ても止めずに、いや、見られる様に わざと呼んでおいて、それのどこが普通だ?」
「私は嫌だったけど・・・・・・・ごめんなさい・・・・・・・・。」
しばらく寝転んで休憩し、その後、温泉に浸かって戻ると、夕食の準備が出来たところでした。
先ほどの仲居さんが部屋を出て行く時に、私の気も知らず耳元で。
「どうしたの?何もしなかったの?彼女の旦那様に負けるわよ。」
そう言われて更に気が落ち込み、夏休み最後の休日でも、閑散としている訳が分かる様な料理を食べてから、露天風呂に行き、
ここで何をしたのか妻から聞き出し、野田がさせた様に、お風呂の中で立ち上がった私を、妻に口でさせましたが、その後の行為が出来る状態には成りません。
2時間借りていた露天風呂も、妻を残して1時間ほどで切り上げて部屋に戻り、冷蔵庫からビールを出して飲んでいると、しばらくして、戻って来た妻は、化粧をしています。
妻は予備の浴衣の紐を出して来て、自分が着ている浴衣の紐も解き、目に涙を溜めながら私に渡すと浴衣を脱ぎました。
妻は、下着を着けておらず、全裸で、すでに敷かれていた布団に横になり、目を閉じて泣いています。
それを見て、その後の行為を聞く気になれず、矢継ぎ早にビールを口に運ぶと、布団に入って寝ました。
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8月31日(日)
まだ夜も明けぬ頃、ビールの酔いで熟睡していた私は、何か下半身に気持ち良い感覚を覚えて目を覚ましました。
次第に意識がはっきりして来ると、妻が私の下半身にうずくまっているのが分かりました。
妻は、私の浴衣を開いてパンツを膝まで下ろし、しきりに口と舌を使っていました。
意識が朦朧としている時は、痛いほど元気だった物も、意識が戻ると やはり休息に萎えていきます。
妻は、単にセックスがしたいのか、何とか私と元の関係に戻りたくてしているのか、または野田と この部屋で行った行為を思い出して、興奮したのかは分かりませんが、柔らかくなった物に必死で口を使っているのを見ていて、何故か可哀想に感じました。
妻を引き寄せ、何ヶ月ぶりかにキスをしてから、浴衣の紐を解いて妻の乳首に吸い付き、しばらく乳房で遊んでから全身至る所に舌を這わせると、妻の息遣いは荒くなって来ましたが 私は軟らかいままでした。
しかし、久し振りの妻の身体は柔らかく暖かかったです。
必死に声を押し殺し、しきりに私の軟らかい物に手を伸ばしてくる妻が いとおしくなり、
妻だけでも気持ち良くさせてやろうと、野田と同じ事をする為に買って来たバイブを出して、初めて妻に使ってみると、
妻は相変わらず声が出ないように唇を噛んで耐えていますが、それでも何回か達する事が出来たようです。
今度は、妻をうつ伏せにして 浴衣の紐で後ろ手に縛ると、それだけで腰が動き出し、自分からお尻を上げた格好になったので、
後からバイブを使ってやると、今までと違い、私が今まで聞いた事も無いような大きな声を上げ出し、壊れそうなほど お尻を振っていました。
普段の妻からは、考えられない様な乱れ方を見ても、この姿を野田にも見せていたのかと思うと軟らかいままでしたが、
色々考えている内に次第に硬くなり、急いでスキンを付けて、バイブに代えて後から入れると、妻の声は更に大きくなり、狂ったように最後の言葉を何回も告げたので、私も久し振りに妻の中で果てました。
しかし、妻には言えませんが、妻で硬くなった訳では無いのです。
野田の事を考えている内に、野田の別れた奥さんの事を思い出したのです。
野田の性癖なら、あのお淑やかな奥さんにも、この様な事をしていたのだろうと思った時、私の物は急速に硬くなったのです。
後ろからしていたので顔が見えない事もあって、あの奥さんにしている様な気分になり、激しく腰を前後させていたのです。
後ろ手に縛ってある紐を解いて妻を自由にしてからスキンを外そうとすると、妻が私の手を払い除け、慣れた手付きで外して中の物が出ない様に縛り、私の物を口で綺麗にしています。
こんな事まで仕込まれたのかと思うと、遣り切れない思いになりましたが、もう充分に綺麗になったはずなのに、妻は その行為を止めません。
まだ満足出来ないのか、あるいは 私と交わる事が出来た事で、以前と近い関係に戻れるかも知れないという思いを、もう一度確認したいのかは 分かりませんが、私の制止も聞かずに続けています。
そんな妻が また可哀想に思え、今度は自分から野田の別れた奥さんを思い出すようにしていると、私の物は回復して来ました。
それを見た妻は、新しいスキンを、また慣れた手付きで被せると、自分から上に跨って私の物を納め、激しく腰を使って来ました。
妻には、一度もスキンを付けさせた事が無いにも関わらず 慣れていた事や、
妻は、この体位は元々好きでしたが、以前の様に、ただ前後に腰を使うだけでなく、腰を いやらしく回したり、大きく上下させたりして、色々な動きをする妻を見ていると、やはり野田に仕込まれた事を思い、萎えそうになります。
その時は、目を閉じて 奥さんの事を思い出し、妻の行為を奥さんがしていると思うようにして、どうにか最後まで行く事が出来ましたが、
終わった後は虚しさが残り、実際に私を裏切っていた妻と違い、他の女を思い浮かべていただけなのに、妻に対して 後ろめたい気持ちがありました。
奥さんと その様な関係になる事は有り得ません。その様な勇気も私には無いです。しかし、これも心の浮気でしょうか?
夜が白み出し、久し振りに私の腕の中で、満足そうな顔をして目を閉じている妻を見ていると、また虐めたくなってしまい。
「美鈴、凄かったな。色々あいつに教えられたんだな。」
「ごめんなさい。私・・・・・・・ごめんなさい。でも、あなたのが入って来てくれた時、凄く嬉しかった。凄く感じて、身体がバラバラになりそうだった。」
凄く感じたと言うのは、私に対しての気遣いかも知れませんが、凄く嬉しかったと言われると、心が少し痛みます。
「バイブで何回も達したのに、最初の内 どうして声を出さないように我慢した?あいつの時は最初から、部屋の外に聞こえるほど凄い声を出していたんだろ?」
「恥ずかしかったんです。あんな物で感じる私を見られるのが恥ずかしくて、知らぬ内に声を出さない様に我慢してしまいました。」
「あいつには全て曝け出せるのに、俺には出来ないと言うことか?」
「ごめんなさい。良く分かりません。何故か恥ずかしくて。ごめんなさい。」
よく、浮気相手には、妻に出来ない行為も出来ると聞きますが、私には気を許せず、野田には許していたと言われている様で良い気はしませんでした。
「手を少し縛っただけで急に変わったが、縛られると感じるのか?」
「・・・・・恥ずかしいから・・・・・嫌です・・・・・でも・・・・・なぜか・・・・・・・。」
「あいつには、もっと色んな格好に縛られたり、もっと色々な事もされたんだろ?」
妻は小さく頷きました。
「スキンを付けるに慣れていたが、あいつにさせられていたのか?美鈴が上の時、腰の使い方が以前と違っていたが、あいつに教えられたのか?」
また妻は腕の中で小さく頷きました。
ただの不倫では無く、妻が野田に色々教え込まれ、今までと違う快感を覚えてしまった事を目の当たりにして、野田に対して発覚当初以上の怒りが戻って来ました。
私が どうして妻と1つになる事が出来たのか何も知らない妻は、これで私とやり直せる望みが出来たと思ったのか、まだ意識が朦朧としていて今の状況が分からないのか、
その後、ローソクを使ったり鞭などで叩かれたりする様な、過激な行為は されなかった事や、後ろへ指は入れられた事はあっても 野田の物は受け入れていない事など、私が知りたかった疑問に、素直に答えました。
「あいつは無言で そんな行為をしていたのか?」
「・・・・・いいえ・・・・・・・・・・。」
「色々言ってきて、美鈴にも恥ずかしい事を言わせるのか?何を言わされた?」
妻は、最初頷いただけで、流石に内容までは話しませんでした。
朝食を終えた時、あの仲居さんが近くに来て、小さな声で。
「旦那様・・・・・・とお呼びしていいのかな?昨夜はどうでした?」
「ああ。そう呼んでいいぞ。本当は俺が亭主なんだ。」
「えっ・・・・・・・・・・・・。」
その後、仲居のおばさんは私を避け、何も話し掛けて来ませんでした。
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9月1日(月)
昨夜の内に最終の新幹線で戻り、今日は転勤前の引継ぎなどで、大忙しだった為に流石に疲れました。体力の衰えを痛感し、旅行に出かけた時期が悪かったと反省しています。
私は、お湯に浸かるのが好きなのですが シャワーで済ませ、缶ビールを飲んでいると電話が鳴ったので、野田からだと思いました。
それと言うのも、野田に対して、旅行に行くほど夫婦仲は回復していると思わせたかったのと、私が戻ってくる事を話せる切欠になればと思い、昨日の帰りに みんなで分けられるお土産を買って、妻に持たせたからです。
その様な訳で、野田がまだ妻の事が好きなら、たとえ相手が亭主とはいえ、身体の関係を持たれるのは悔しいと思い、電話をして来る様な気がしていましたが、受話器を取ると やはり思ったとおり野田の声が聞こえました。
「私の教えた通り旅館に行って来たそうだな。
美鈴さんがみんなに渡していたお菓子を、私も1つ頂いたよ。
それに本社に帰れるそうで良かったな。
私達が行った温泉に行って来たらしいが、どこの旅館に泊まった?
浴衣はいいだろ?気分が変わって夫婦関係も持てたようだな。
美鈴さんが先週より明るくなった様な気がしたから、私にはすぐに分かった。」
野田はまだ諦めておらず、妻を毎日の様に観察していたのでしょう。
「それと、もう1つ忠告しておいてやるが、関係を持てたぐらいで安心するな。
美鈴さんは私との事を思い出していたのかも知れないぞ。まだ忘れられるはずが無い。
どの様な事かは聞いているだろ?美鈴さんに色々してもらったか?」
野田は、自分がそうだった様に、私も妻と関係がもてる筈が無いと高を括っていたのでしょう。いつもより強い口調から、悔しさが伝わって来ます。
野田が妻を自分の物にしたいが為に、私に対抗心を持つのは分かります。しかし、以前から、妻への思いより、私に対する対抗心の方が、強いように感じていました。
「妻は、改めて俺しか駄目だと分かったそうだ。同情だけで、他には何も無かった事が分かったそうだ。
妻の浮気相手が、女に同情される様な、俺より劣った情けない男で良かったよ。
それより、お前の方は どうなんだ?別れた奥さんと少しは上手く行く様になったのか?
あの奥さんの調子だと駄目だろうとは思うが、まだ未練が有るのだろ?」
「未練なんて全く無い。私から離婚を望んだのだ、それとこの間、美代子と、さも何か有った様な口振りだったが、何もなかったようだな?」
野田は、離婚した現実に慣れて来たのか、妻と言わず名前で言うようになっていました。
名前を聞いた事は有ったのですが、気にもしていなかった為に忘れていて、この時 美代子という名前だった事を思い出しました。
「美代子が そう言っていたのか?済まん、呼び捨てにしてしまった。あっ、いいのか。お前とはもう関係が無いのだったな。」
「・・・・・・・・・・・何も聞かないが、長年連れ添った私には、顔を見ただけで分かる。」
「不倫されていても、すぐ分からなかったのに?まあ、その事に関しては俺も人の事は言えないが。
そう思いたいのなら、それでいいじゃないか。
どちらにしても、別れたお前には もう関係の無い事だ。」
「私には、関係ないが、そんな事をして私達みたいにならない様に、あんた達の事を思って言っただけだ。
一緒に住む様になったからと言って、油断していると知らないぞ。
あんたと身体の関係が戻った事で、逆に私との事を思い出さなければいいが。」
電話をしている時は、意地になってしまいますが、本当に幼稚な言い合いです。野田と私は似ているのかも知れません。
この様な事をわざわざ電話して来て、警戒心を持たれるのは得策とは思えません。それでも何か言わなければ気が済まないのでしょう。
そう思っていても、野田の最後に言った言葉は、やはり気になります。
野田に対する好きという感情は、もう無いと信じたいのですが、仮に愛情が完全に無くなっていても、野田との快楽を思い出し、危ない橋を渡ってまで、人生を掛けてまで、また関係を持ってしまうという事が、実際に有るのでしょうか。
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9月5日(金)
月曜日から本社勤務になるので、明日引越しをする為に、毎晩少しずつでも大事な物を整理しようと思っていましたが、
あれから妻達のしていた事が気になり、帰るとパソコンの前に座り詰めで、不倫の事やSMの事ばかり調べていて何も出来ませんでした。
業者の方が全てしてくれるので、何もしなくても良いと言われたのですが、やはり大事な物だけは自分で梱包しようと、最後の挨拶を午前中で済ませ、昼には退社させてもらったお蔭で、夕方には大事な物の整理も終わり、缶ビールを横に置きながら、またパソコンに向かってしまいました。
全て本当なのかは分かりませんが、その様なページには、愛情に関係無く、その様な行為を楽しんでいる方が沢山おられ、不安は増すばかりです。
写真が有るページでは、そこに写っている女の人が妻に見え、悔しさと寂しさを覚えますが、美代子さんもこの様な事をされていたかと思うと、興奮も有って複雑な心境です。
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