戦い
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野田が嘘をついていた場合も、気付けば そろそろ、何か接触を持つと考えました。
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5月27日(木)
昨日は、本社での会議が午後からだった為に、終わるのが遅くなり、妻を見張る事が出来ず、夜8時半頃家の前を通りましたが、明かりが点いていて、妻は何事も無く帰宅している様子でした。
今日は、朝早くから、妻の会社の真向かいの、ビルの1階に有る喫茶店で様子を見ていましたが、妻は普段通りに出社した為、宿泊先のビジネスホテルに一旦戻り、また昼前に この喫茶店で様子をうかっていました。
この喫茶店は、落着いた雰囲気の お洒落な喫茶店なのですが、少々高い為、ほとんど利用した事が無いと、以前 妻と待ち合わせをした時に聞いた事が有り、妻の会社もよく見え、見張るのには 絶好の場所でした。
妻の言うとおり、多少高めのサンドイッチを食べながら見ていたのですが、野田が出てきただけで、妻は出て来ません。
今日は、お弁当を持って行ったのでしょう。
夕方も妻が退社する1時間も前から見張っていましたが、定時に退社すると駅の方に歩いて行きました。
私は、タクシーで先回りしましたが、渋滞にあってしまい、すでに家には明かりが点いていて、今日も何事も無く帰宅したようです。
やはり、私の思惑通りには進みません。
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5月28日(金)の1
2日間で自信を無くし、半ば諦めながら、昨日の喫茶店で昼食をとっていると、今日は外食なのか、妻が若い女子社員と2人で出て来ました。
すると野田が小走りで出てきて、2人を呼び止めたらしく、2人は立ち止まったのですが、少しして気を利かせる様に若い女子社員1人が歩き出し、妻と野田は何やら深刻そうに話しています。
その後、妻は、少し離れた所で待っている女子社員の所に行き、野田は1人で反対方向へ歩いて行きました。
仕事の話だったのかも知れませんが、今週、どちらかが行動を起こす事を期待していた私は、今夜何か有ると思いしまいました。
今日も定時に退社した妻は、すぐタクシーに乗り込みました。
駅までは近く、普段タクシーを利用する事は有りません。
私は、慌てて喫茶店を出るとタクシーを拾いました。
妻の乗ったタクシーは、もう見えませんが、行き先は想像が付きます。
タクシーを降りてアパートに入ろうとした時、もう1台タクシーが着いたので、野田だと思った私は、急いで2階の踊り場に駆け上がり、身を隠しました。
ドアが開いて、閉まる音がしたので、野田の部屋に行こうとすると、足音が近付いて来ます。
2階から外を見ていると、野田が不機嫌そうな顔で、携帯で何やら話しながら、自分の車に乗り込むと出て行ってしまいました。
訳が分からない私は、部屋まで行くとチャイムを鳴らしてドアに耳を当てましたが、人の気配は有りません。
タクシーで我が家に急ぐと、家の前に野田の車が止まっていましたが、すでに野田の姿は無く、妻が我が家に野田を入れたかと思うと、怒りが込み上げて来ます。
少し通り過ぎた所で降り、どちらが嘘をついているのか確かめる為に怒りを静め、静かにドアを開けようとすると、どちらが閉めたのか鍵が掛かっていました。
合鍵で開けて入ったのですが、少し音をたててしまい、気付かれたかと思いましたが、中に入ると、客間の方で2人の言い争う声が聞こえました。
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5月28日(金)の2
私は、忍び足で客間のドアの前まで行き、聞き耳を立てていると。
「だから、どうしてアパートに来てくれなかったかと訊いているだろ。」
「もう許してください。もう嫌なんです。帰って下さい。」
「許して?それでは、私が脅している様に聞こえるじゃないか。
確かに最初は脅す様な形になってしまった。
そうでもしないと会ってくれないと思った。
しかし、それからは違うだろ?」
「いいえ。ずっと脅されて・・・・・・。」
「本当にそう思っていたのか?俺は遊びのつもりだった。
最初の日を覚えているか?口では嫌がっていたが、今迄に見た事も無い様な乱れ方だった。
美鈴は何回も達してしまい、私も2回出してしまったので、もう終わりにしようと思ったが、美鈴は
“もっとして。もっと頂戴。欲しい、これが欲しいの。お願い、入れて。入れて下さい。”
と言って私のを咥えて来た。何とか硬くしようと必死に口を使っていた。」
「・・・・・・私・・・・・・そんな事は・・・・・・・・。」
「覚えてないのか?その時 私は思った。
美鈴は“主人が有りながら、他の男に犯されている。嫌なのに無理やりされている”と思う事で、余計に感じているのだと。
だから私はゲームのつもりで、その役になり切った。美鈴も分かってくれていると思っていた。」
「違います。私は脅されて・・・・・・・。」
「本当にそうか?嫌がるのは最初だけで、自分から私の物を触ってきた事も有っただろ?
私が何も言っていないのに、後からされるのが好きな美鈴は、自分から四つん這いになった事も有っただろ?
それも覚えていないか?」
「私・・・・・そんな事は・・・・・して・・・・・・。」
「私は、最初から、写真なんて他の者に見せる気は無かった。美鈴に嫌われる様な事をするはずが無い。
真面目な美鈴は、その方が私の所に来易いと思った。
“行きたくないのに、脅されているから仕方なく行くんだ”と自分に言い訳が有った方が来易いと思った。
何より、その方が より感じている様子だったし。本当に脅すつもりなら、写真を処分なんかしない。
本当にもう1枚も持っていない。」
「だって、今日。」
「今日?今日は大事な話が有るから、アパートに来て欲しいと言っただけだ。写真なんて一言も言っていない。
会社の窓から見ていて、タクシーに乗ってくれたので、来てくれていると思っていたが、帰っても居なかったので、少し興奮してしまった。
でもタクシーに乗ったところを見ると、本当は迷っていたのだろ?」
「・・・・・・・・・・・。もう帰って下さい。ここには来ないで。早く帰って、帰って。帰って。・・・・・・いやー、離して。離して。」
おそらく、野田が妻に抱きついたか何かしたのでしょう。
私は、飛び込んで行きたい気持ちを我慢しました。
「美鈴、落着け。私の話を聞いてくれ。別れた妻が再婚する。」
「えっ。」
妻は、知らなかった様で、それを聞き、抵抗を止めたのか静かになりました。
「あいつが再婚する事になった。それも相手は以前不倫していた先生だ。
私は何もかも嫌になり、2人共殺してしまいたいと思った。
しかし出来なかった。何故だか分かるか?
私は はっきりと気が付いたからだ。
別れた妻に有るのは 未練だけで、本当に愛しているのは美鈴だけだと、気が付いたからだ。」
「そんな・・・・・・・一方的に・・・・・・・・・・。」
「みんなには黙っていたが、来月の初め海外に転勤する。
部長待遇にはなるが、小さな支店で、ほとんど左遷と同じだ。
今海外に飛ばされると、また転勤が有っても たぶん海外で、もう定年まで帰れないかも知れない。
会社も勝手な物で、私が独身になったから、遠い所にでも自由に移動させやすくなったのだろう。
先月の初めに打診が有り、別れた妻に その事を言いに行こうとした時、再婚する事を知った。」
私は、ただ言いに行ったのではなく、向こうで もう一度やり直す為に、一緒に行ってくれる様に、頼みに行ったのだと思いました。
野田はずっと、復縁を持ち掛ける機会を伺っていたのでしょう。
良い切欠が出来、今日こそ 言おうと張り切って出かけた。しかし、その時、楽しそうに食事をしている所を見てしまった。
野田にすれば天国から地獄だったでしょう。野田の悔しさは、私の想像以上で有った事を知りました。
「でも良かった。再婚話のお蔭で、自分の本当の気持ちに気付いた。
私は、どうしても美鈴と一緒に行きたくなったが、こればかりは1人で決められない。
それで美鈴を試してみたくなった。
美鈴が私の事を、どの様に思っているのか知りたかった。
美鈴と何回か会い、身体を重ねていて
“美鈴は付いて来てくれる。私からは離れる事は出来ない”
と確信し、一緒に来てくれと、いつ切り出そうか考えていた時、旦那に分かってしまった。
それでも 私は美鈴を信じていたが、私がずっと脅して関係を持っていたと聞かされた時、私とはセックスだけの関係で、本当に愛しているのは旦那だと思って諦めた。」
「勝手な事ばかり言わないで。私は脅されて・・・・・・・。」
「本当にそうか?そう言い切れるか?自分でそう思いたいだけでは無いのか?私はそんな女では無いと、自分に言い聞かせているだけでは無いのか?」
私は、妻が、野田の言う通りだったのでは無いのかと思いました。
自分では気付かなくても、気付きたく無くても、何処かに引け目が有り、訴えるとかいう、強い態度に出られなかったのでしょう。
もしも、その通りだとすると、2人共が私を騙していた事になります。
「一度は諦めたが、よく考えたら、美鈴は、以前の私と同じでは無いかと思えてきた。
旦那には未練が有るだけで、それを愛と勘違いしていないか?
本当に私と、もう会えなくなってもいいのか?今の生活を守りたいだけだろ?このまま旦那に責められながら、一生を終わってもいいのか?
そういう人生でいいのか?もう子供も大きくなった。これからは美鈴自身の事を考えてもいいのではないのか?」
妻の声は聞こえません。
私は心の中で
“どうして黙っている。違うとはっきり言ってやれ。脅されていただけで、お前は嫌いだと言ってやれ。”
と何回も叫んでいました。
「もう一度よく考えてくれ。確かに私と美鈴は、旦那に対して取り返しの付かない事をした。
だからと言って、一生責められるだけの人生でいいのか?
まだ人生、半分有るのだぞ。何もかも忘れて、私と向こうで楽しく暮らそう。
別れた妻や子供達の為に、ほとんどを渡してしまったから、財産と呼べる様な物は無いが、持っている物全て、旦那に慰謝料として渡す。
美鈴も全て置いて出て来い。向こうで1からやり直そう。」
私は固唾を飲んで、妻の返事を待ちました。
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5月18日(金)の3
妻の身体だけが私を裏切ったのか、気持ちまで裏切っていたのか知りたくて、耳に全身系を集中させていました。
「それと・・・・少し言い難いのだが、美鈴の旦那は精神的におかしいぞ。
美鈴の前では どうか知らないが、あれは、かなり苦しんでいる。もう楽にしてやってはどうだ?
別れたいのに、自分では決断出来なくて苦しんでいる。
旦那の為にも私と遠くへ行って、楽にしてやれ。一緒に行ってくれるな?」
しばらく沈黙が続いた後。
「嫌です。
私が愛しているのは主人だけです。主人には一生責められても、仕方が無いと思っています。
課長とは行きません。私は主人といます。
本当に主人が おかしいとしたら、それは私が原因です。尚更 私は側にいます。
第一、主人に離婚されても、好きでも無い課長と一緒になる事は有り得ません。」
妻に交際を申し込んでから、返事をドキドキしながら待っていて、やっと付き合いを承諾してくれた時を思い出しました。
ずっと野田の話を聞いていて、妻に裏切られた気分でいました。
しかし、妻の答えを聞いて、何故か ほっとしたのですが、すぐに返事をしなかった事が気になります。
私から責められて過ごす人生か、野田と楽しく暮らす人生の、どちらが良いか迷っていたのでしょうか?
それとも、本当に愛しているのは、私なのか野田なのか考えていたのでしょうか?
その事を思うと、ほっとしてはいられません。
「だからそれは、未練が有るだけだと言っているだろ。
それに、私の事を好きでは無いと言うなら教えてくれ。
私の事は嫌いか?顔も見たくないほど嫌いか?
正直な気持ちを教えてくれ。」
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