突然の海外赴任
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「ごめんなさい。ただ条件が・・・・・・・。」
確かに離婚の時の条件は、裁判でもすれば全て通らない様な法外な物ばかりです。
「どこが気に入らない?全ての財産を放棄するという項目か?それとも慰謝料として1億円払うという所か?」
慰謝料が1億円など、有り得ない金額です。しかし普通の金額では、稲垣が肩代わりする事も考えられたので、無理を承知で この金額にしました。
「違います。理香の親権の所です。親権があなたなのは、わたしのやった事を考えれば仕方が無い事だと思います。
ただ、離婚後一生会わないと言うのは・・・・・・・・。」
「そうか。おまえは今からもう、俺に逆らって離婚になる事を考えているんだ。
離婚にならない様に、一生懸命償うのかと思っていたが、今は逆らわずに、ほとぼりが冷めるのを待とうと言う考えだ。
言っておくが、今も俺に逆らっている事になるのだが?」
妻は慌てて署名しながら、
「ごめんなさい。今回だけは許して下さい。一瞬、理香と会えない人生を想像してしまいました。もう絶対に逆らいません。どうか許して下さい。」
「今回だけだぞ。その事は もういいから今夜は俺の好物を作れ。言わなくても何か分かるな?」
妻は、材料を買いに行き、その材料を見ただけで、私の1番好きなハンバーグだと分かりました。
妻のハンバーグは絶品で、それを食べてからは外食でも、ハンバーグを注文した事が有りません。
いかし、いざ食べようとナイフとフォークを持った時に吐き気を覚え、娘が心配する中、私は無言でキッチンを出ました。
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私は、寝室に行って寝転びましたが、これは妻への嫌がらせでは無くて、稲垣の物を散々触った手で捏ねたかと思うと、身体が受け付けなかったのです。
ハンバーグだけでなくご飯でさえも、妻が その手でといだかと思うと、食べる事が出来ないのです。
娘が食べ終わり、テレビを見ている間に寝室に来た妻は、
「すみませんでした。お気に召さなかったですか?」
「ああ。確かにハンバーグは好物だ。
しかし今の様な精神状態の時に、あのような油っこい物が喉を通ると思うのか?おまえは全然反省していない。
もしかすると、もう終った事だと考えていないか?
俺の気持ちを少しでも考えれば、あんな物は作らないはずだ。
俺はカップラーメンでも食べるから、すぐに買って来い。」
「ごめんなさい。私の配慮が足りませんでした。カップラーメンなどと言わずに、何でもおっしゃって下さい。作り直します。」
「聞こえなかったのか?俺はラーメンを食べると言ったはずだ。俺には逆らわなかったのでは無いのか?智子には『はい』以外の返事は無いはずだ。すぐに買って来い。」
その後も、妻の作った物を食べられる事は有りませんでした。
その間、稲垣への復讐も考えていましたが、私が思い付く事は違法な事ばかりです。
それでも良いと思っていても、娘や私の将来を考えると現実には出来ません。
私に出来る事は慰謝料を取る事と、精々 行員同士の不倫なので銀行へ訴え、稲垣の社会的地位を脅かすぐらいの事でした。
先に銀行へ、ばらしたのでは、稲垣が困るだけの慰謝料は取れないと思い、銀行については何も触れないで、ただ慰謝料のみ文章で請求すると、次の日に電話がかかり、
「この度は申し訳ない事を致しました。慰謝料もお支払いする覚悟でいますが、5千万は余りにも法外で、高額すぎてお支払いできません。」
「法外?旦那のいる人妻を好きにしておいて、法外などという言葉がよく出てくるな。
その事は法律違反だから、慰謝料が発生するのだろ?おまえから法外などと言う言葉が出てくるとは思わなかった。
おまえは いくら位を考えている?」
「・・・・はい・・・・・500万を・・・・・・。」
「俺も色々調べたが、確かに500万は良い額だ。
でもそれで俺の気が晴れると思っているのか?俺は今回の事で一生苦しむ。
おまえは一度車を買い換えるのを我慢すれば終わりだろ?そんな事で俺は許す気になんかなれない。
俺の望みは金では無い。おまえも苦しむ事だ。よし、続きは銀行で話をしよう。」
「銀行だけは許して下さい。必ずこちらから返事を致しますので、暫らく考えさせて下さい。」
そう言った稲垣からは、1週間を過ぎても返事が来ず、お金と職を天秤にかけているのだと思っていましたが、私の知らぬ所で話は違った方向へ動いていました。
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2週間経ち、私が痺れを切らして銀行へいつ乗り込もうと思っていた時、稲垣の代理人を名乗る弁護士から電話が有り、
「慰謝料300万で示談にして頂けないですか?
そちらが離婚されない場合、私は300万でも高いと思いますが、示談をお願いするのですからこの金額にさせて頂きました。
裁判をなされても、この金額より上は無いと思います。
その上 弁護士費用や裁判費用で、100万はかかる。
結局手元に残るのは200万がいいところです。
お互いに無駄を省く為に、示談を了承して頂きたい。」
「断る。俺はお金が目的では無い。」
「それでは何が目的ですか?今の日本では復讐は認められていない。
稲垣さんから聞きましたが、5千万など有り得ない。
余りに常識からかけ離れていると、恐喝で訴える事も出来るかも知れない。
どちらにしても、今 返事を頂こうとは思っていないので、後日私と会って頂きたいのです。
今後の交渉は稲垣さんに直接せず、必ず私を通して下さい。」
この弁護士は仕事で こう言っていると分かっていても、この男まで憎くなります。
「分かりました。私も代理人を立てます。
今後の話は あなたとお隣の犬とでお願いします。
これでは代理人ではなくて代理犬になってしまうから駄目ですか?」
「私を侮辱するおつもりですか?」
「いいえ別に。私は、あなたを奴の代理人だと認めた覚えは無い。
そんな事が通るのなら、私も代理の者を勝手に決めても良いはずだ。
私が奴と直接話しては駄目だと、裁判所から勧告でも出たのか?
人の家庭を壊しておいて、後は顔も出さずに知らん顔はさせない。」
これが法的に通る話かどうかは別でした。
しかし、この弁護士は私の怒りも多少は理解してくれ、後日 稲垣と話す場を設ける事を約束してくれました。
ただし、2人だけでは無く、この弁護士の立会いの下ですが。
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電話の後、私は稲垣の強気の訳を知りたくて、奥さんの携帯に電話をすると、稲垣夫婦の離婚が決まった事を知りました。
奥さんは怒りから、親戚や子供達にも話し、銀行へも話しに行ったそうです。
その結果 出た処分が得意先への出向で、それも、小さな会社ですが常務として迎えられるそうです。
世の中など、この様なもので、悪い事をすれば いつか地獄に落ちるなどと言うのは嘘で、悪い人間ほど上手く立ち回って行くのです。
向かい入れる会社も、稲垣の銀行とパイプを太くしたいのが見え見えで、全て承知で 向かい入れるらしく、この事で稲垣を脅すのは無理になりました。
妻も銀行を辞めさせたので、稲垣との接点は無くなりましたが、何も怖い物が無くなり、自由になった稲垣には恐怖すら覚えます。
妻には 事有るごとに散々嫌味を言って虐め、泣かせて来たのですが、思う様にならない稲垣への怒りも妻に向かい、今までしなかった性的な虐めをしようとしていたのですが、
裸になる様に命じ、周囲に短い毛が生え出した逆三角形の陰毛を見ていると、稲垣を思い出し、嫌悪感を覚えてしまい触れる気にもなれません。
「なんだ?その陰毛は。久し振りに淫乱な身体を触ってみようと思ったが、汚くてとても触る気にはならない。
でも、折角裸になったのだから、俺をその気にさせる様に、後ろを向いて尻を振って誘ってみろ。」
妻は、逆らわなくなっていて素直に従いましたが、私はその事が面白く有りません。
逆らえば離婚だと言っておきながら、妻が嫌がり、泣きながら私に許しを請う姿が見たいのです。
「いくら俺に言われたにしても、よくもその様な真似が平気で出来るものだ。そこまでして、この家にしがみ付きたいのか?」
妻は、それでも反論せずに、唇を噛んで涙を堪えていました。
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私が稲垣と会ったのは、それから3日後の事です。
私には、ある考えが有り、弁護士に指定された喫茶店を断り、弁護士事務所で会う事にしたのですが、これは相手の懐に飛び込み、相手を油断させる為でした。
「慰謝料300万で示談に応じます。ただ一言謝って頂きたい。それで全て水に流すつもりで来ました。」
すると稲垣は、
「大変なご迷惑と苦痛を与えてしまいました。どうか許して下さい。」
「先日、先生の話を聞いてから後で考えていて『裁判なんかして長引かせずに、早く決着を着けて忘れ、新しいスタートを切った方がお互い幸せになれるぞ』と言ってもらっていると感じました。
私も早くこの事を忘れたいので、これで終わりにしましょう。」
私が握手を求めると、稲垣は恐る恐る手を出しました。
その様子を弁護士は微笑んで見ていましたが、その微笑の中には、自分が説得をして私の考えをここまで変えさせたという、稲垣に対する自慢も有った事でしょう。
当然 私は、憎い稲垣と握手をする気など無いのですが、目的の為には仕方が有りません。
「判を押す前に、今後 妻と二度と連絡を取らない事と、二度と会わない事を書き足して頂けませんか?」
「その事は交渉する前に、稲垣さんに確認して有ります。稲垣さん、宜しいですね?」
稲垣は、一瞬 返事を躊躇いましたが、弁護士の再度の確認に頷きました。
「それと、この約束を破った時の罰則もお願いします。
そうでないと、その様な約束は無いに等しくなってしまいます。
私は安心して暮らしたいだけなのです。本当は気が弱いので、何か無いと不安なのです。」
どの様な罰則規定を盛り込むか聞かれ、約束に違反した時には、5千万を支払うと書き入れて欲しいと言ったところ、
「それはいくら何でも無茶です。もう少し現実的な額で無いと。」
「そうですか?それはまた連絡を取り合う事も有ると言うことですか?それなら示談にするのは考えます。
追加で書き込んでもらった事も、何の意味もなくなる。
もう妻と会わないのなら、5千万でも1億でも良いと思うのですが?
最初から破るつもりの約束なら意味が無い。
私は先生の和解案に従いたかったのですが残念です。裁判所でお会いしましょう。」
私が立ち上がると、弁護士が再度金額を下げる様に提案してきました。
私は、稲垣の困る額が良かったのですが、あまり拘っても変に思われるので、結局1千万という事になりました。
この額ではあまり困らないとも思いましたが、最初からお金が欲しいわけでは無くて、稲垣を出し抜く事が出来れば、私の心も少しは癒されるのです。
私の考えている事は違法な事だと分かっています。
しかし、不倫と同じで発覚しなければ、なんら違法行為にはなりません。
これは妻に踏み絵をさせる意味も有り、妻さえ本当の事を言わなければ、ばれる可能性も無いと思うのですが、もしも妻が私を裏切り、犯罪者になった時は妻と稲垣に対して、本当の犯罪を起こしてしまうかも知れません。
私の口座に300万振り込まれた夜、妻に通帳を見せ、
「これを見てみろ。俺がこれだけ苦しんでいるのに、稲垣は300万振り込んで終わりにするそうだ。たったの300万だぞ。これならやった者勝ちだ。」
「ごめんなさい。」
「ごめんなさいだ?おまえは気楽でいいな。
まあ俺も考え方を変えれば、俺が遠くにいて使えない間の女房の穴を、300万で貸したと思えば得をしたのかも知れない。
もう おまえの穴は使う気にならないから、次の男を見つけて もう少し稼がせてくれ。返事は?」
勿論、私にその様な気持ちは無いのですが、流石に妻も こればかりは『はい』とは言えない様です。
「俺の苦しさが分かるか?違法行為をしたくせに今は法に守られている奴には、何も出来ない俺の辛さが分かるか?」
「私が悪いのです。ごめんなさい。」
「私が悪い?まだ奴を庇っているのか?」
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