童貞と共に人として大切な何かを亡くした話9【完結】
(2ページ目) 最初から読む >>
\ シェアする /
506 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/31(火) 22:10:51.44 ID:WsDM33uN0
大垣からはマネージャーとしての仕事はするなと言われていたが 俺は無視して、以前と変わらずに仕事をしていた。
23日クリスマスイヴの前日。
イヴは結衣がクリスマスイベントに出る事になっていた。
この日は、翌日のイベント用の衣装の準備と打ち合わせの為に結衣と合流。
この前の一件以来、結衣は心なしか元気が無い…
俺「どうした?体調悪いか?」
結衣「別に…大丈夫…」
俺「そっか…」
イベントは何組かのアイドルが集まって、ファンの前で歌やトークをする。
結衣は歌手志望ではないので、持ち歌とかがある訳じゃない。
なので、クリスマスに因んだ曲を何曲か歌う事になっていた。
結衣は過去にボイストレーニングを受けていた事もあって意外と歌が上手い。
歌にも自信があるし、何より大好きなファンと触れ合えるイベントを結衣は心待ちにしていた。
俺「衣装どうすんの?」
結衣「あんまりベタなクリスマスの格好したくないから、普通の可愛いワンピースにしたい」
俺「それじゃつまらなくない?」
結衣「だから小さい天使の羽付けたい」
俺「分かった」
507 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/31(火) 22:12:26.79 ID:WsDM33uN0
とりあえず天使の羽を探しに行く事に…
まずはLOFTやハンズのコスプレコーナーを見て回る。
結衣「なんかどれも安っぽい…」
確かに売ってるのは、プラスチックやゴム製のチープなのばかり。
結衣「これは嫌。他も見る」
姫の仰せのままに…
都内の雑貨屋やおもちゃ屋、手芸屋なんかを片っ端から探して回る。
何軒か回って見つけた本物の羽毛で出来た翼。
サイズも丁度良い。
ただ問題はコスプレ用ではないので、そのままじゃ付けられない。
結衣「どうやって付けようか…」
俺「衣装に直接縫い付けるかね」
結衣「私、裁縫出来ないんだよね…」
俺「はいはい…姫の仰せのままに…」
ウチは子供の頃、母親が家を出て行ってから家の中で裁縫や料理は俺の仕事だった。
弟の雑巾や体操着袋とかを作っていたりしたので簡単な服位なら作れる程度には裁縫が出来る。
508 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/31(火) 22:14:13.19 ID:WsDM33uN0
とりあえず結衣の注文通りに翼を衣装に付ける。
横ではセットリストと言って、結衣が翌日の曲順や、トーク内容などの進行を考えているが あまり集中して出来ていない。
結衣「今日はもう帰っちゃダメ?」
まあ結衣のワガママは何時もの事だが 仕事に対しては、常に全力な結衣が仕事の事でワガママを言うのは珍しい。
俺「とりあえず仮縫い終わるまで待てよ。お前が帰ったら微調整出来ないだろ…」
結衣「えー」
俺「それよりセットリスト決まったのか?」
結衣「まだ…」
俺「何やってんだよ…間に合わなくても知らないぞ」
結衣「体調悪い…気持ち悪い…」
流石に俺も少しイライラしだす。
俺「分かったよ。じゃあ今日は帰れよ」
結衣「ゴメンね」
俺「その代わり必ず今晩中にセットリスト作れよ」
結衣「分かった」
結衣を自宅まで送り届けた後、俺は帰って衣装作りを続けた。
気付けば、日付けはすでにイヴになっていた…
509 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/31(火) 22:15:45.13 ID:WsDM33uN0
今日はここまでー
明日には完結の予定です。
上手く纏められる自信無いけど…
510 :名も無き被検体774号+:2011/05/31(火) 22:44:27.95 ID:ME9C/Nbu0
EDお疲れ様
面白く読ませてもらってるけど、身バレは大丈夫なん?
内容かなりきわどいし、当事者が読んだら特定されない?
今後の仕事とかに影響しないか心配なんだけど・・・
まぁ今更ですが
512 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/31(火) 23:32:48.00 ID:WsDM33uN0
>>510
身バレは可能性高いかもね…
当事者は確実に自分の事だって分かると思う。
まあ、一応これでも本当にヤバイ話は伏せてあったり…
おっと、これは俺の見た夢の話だった
誰か似てる人が居たとしても、それは物凄く良く出来た偶然に過ぎない
なんで問題無いハズ…多分…そういう事にしておこう…
511 :名も無き被検体774号+:2011/05/31(火) 23:31:30.12 ID:Ka45izzdO
乙
子供の時に弟の雑巾や体操着の裁縫…
EDは小さい頃から苦労人なんだな
513 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/31(火) 23:36:43.00 ID:WsDM33uN0
>>511
まあ自分から苦労背負い込むのが好きなんだと思う
あと、親の件は当時むしろ喜んでたかな?
片親って便利!とか思ってたし 余りの酷さに悲しいを通り越して笑い話になってるから もはや俺の持ちネタになってる
514 :名も無き被検体774号+:2011/06/01(水) 01:23:14.87 ID:HCnketbB0
EDさんはすげいぜ
良い意味で不思議なオーラ持ってるんだろうなと想像
517 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/06/01(水) 22:32:38.58 ID:vYoDa/Eq0
>>514
オーラねぇ…
最近、自分の枕の臭いが気になりだした
ただのオッサンです
>>515,516
キャバ嬢は多いね。
キャバクラやってる事務所も結構あるし
所謂風俗はそんなに居ないかな?
何人かは知ってるけど…
本気で売れようと思ってる娘は、流石に風俗に手出さない
518 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/06/01(水) 22:36:17.49 ID:vYoDa/Eq0
じゃあラストもひっそり投下です
衣装作りは 結局朝までかかった。
少しだけ仮眠を取ってから、結衣を迎えに行く。
結衣「おはよー!」
昨日とはうって変わって元気な結衣。
俺「衣装出来たぞ」
結衣「おお凄い上手く出来てる。流石!」
俺「昨日はちゃんと眠れた?」
結衣「あんまり眠れなかった」
俺「体調悪かったのか?」
結衣「友達から電話かかってきちゃって…」
悪びれる様子もない結衣。
俺「体調悪かったんじゃないの?」
結衣「体調悪いけど、ついね…」
俺「はぁ…まあ良いや…セットリストは出来たよな?」
結衣「まだ…」
??
どういう事よ?
キレても良いよね?俺…
俺「ふざけんなよ!!!」
俺は初めて結衣に怒鳴った。
結衣は驚いたのか、一言も言葉を発しない。
視点の定まらない目で、どこか遠くを見つめている。
519 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/06/01(水) 22:37:25.46 ID:vYoDa/Eq0
何を言っても反応しない結衣。
その態度に俺も余計にイラついてしまう…
俺「仕事する気あるのか?」
結衣「……」
俺「やる気ないなら、このまま帰るか?」
結衣「……」
結衣は身じろぎ一つしない。
一応 念の為に言っておくと、手を出したりとかは一切してないし 結衣の人格否定するような罵詈雑言の類も一切言ってない。
何を言っても瞬き一つしない結衣。
本気でショック死でもしたんじゃないかと、ちょっと心配になった…
俺「昨日もヤル気無かったし、最近どうしたんだよ?俺が責任者外されたから、俺の言う事なんかどうでも良くなったか?」
結衣「…馬鹿じゃないの?…」
結衣が唯一話した言葉だった。
俺「もう好きにしろよ」
この後、結衣と俺は一言も言葉を交わさなかった。
このままじゃ仕事にならないので、俺は大垣を呼んで現場を任せて帰った。
これが俺と結衣との最後の日になった。
あっけない終わりだった…
大垣からはマネージャーとしての仕事はするなと言われていたが 俺は無視して、以前と変わらずに仕事をしていた。
23日クリスマスイヴの前日。
イヴは結衣がクリスマスイベントに出る事になっていた。
この日は、翌日のイベント用の衣装の準備と打ち合わせの為に結衣と合流。
この前の一件以来、結衣は心なしか元気が無い…
俺「どうした?体調悪いか?」
結衣「別に…大丈夫…」
俺「そっか…」
イベントは何組かのアイドルが集まって、ファンの前で歌やトークをする。
結衣は歌手志望ではないので、持ち歌とかがある訳じゃない。
なので、クリスマスに因んだ曲を何曲か歌う事になっていた。
結衣は過去にボイストレーニングを受けていた事もあって意外と歌が上手い。
歌にも自信があるし、何より大好きなファンと触れ合えるイベントを結衣は心待ちにしていた。
俺「衣装どうすんの?」
結衣「あんまりベタなクリスマスの格好したくないから、普通の可愛いワンピースにしたい」
俺「それじゃつまらなくない?」
結衣「だから小さい天使の羽付けたい」
俺「分かった」
507 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/31(火) 22:12:26.79 ID:WsDM33uN0
とりあえず天使の羽を探しに行く事に…
まずはLOFTやハンズのコスプレコーナーを見て回る。
結衣「なんかどれも安っぽい…」
確かに売ってるのは、プラスチックやゴム製のチープなのばかり。
結衣「これは嫌。他も見る」
姫の仰せのままに…
都内の雑貨屋やおもちゃ屋、手芸屋なんかを片っ端から探して回る。
何軒か回って見つけた本物の羽毛で出来た翼。
サイズも丁度良い。
ただ問題はコスプレ用ではないので、そのままじゃ付けられない。
結衣「どうやって付けようか…」
俺「衣装に直接縫い付けるかね」
結衣「私、裁縫出来ないんだよね…」
俺「はいはい…姫の仰せのままに…」
ウチは子供の頃、母親が家を出て行ってから家の中で裁縫や料理は俺の仕事だった。
弟の雑巾や体操着袋とかを作っていたりしたので簡単な服位なら作れる程度には裁縫が出来る。
508 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/31(火) 22:14:13.19 ID:WsDM33uN0
とりあえず結衣の注文通りに翼を衣装に付ける。
横ではセットリストと言って、結衣が翌日の曲順や、トーク内容などの進行を考えているが あまり集中して出来ていない。
結衣「今日はもう帰っちゃダメ?」
まあ結衣のワガママは何時もの事だが 仕事に対しては、常に全力な結衣が仕事の事でワガママを言うのは珍しい。
俺「とりあえず仮縫い終わるまで待てよ。お前が帰ったら微調整出来ないだろ…」
結衣「えー」
俺「それよりセットリスト決まったのか?」
結衣「まだ…」
俺「何やってんだよ…間に合わなくても知らないぞ」
結衣「体調悪い…気持ち悪い…」
流石に俺も少しイライラしだす。
俺「分かったよ。じゃあ今日は帰れよ」
結衣「ゴメンね」
俺「その代わり必ず今晩中にセットリスト作れよ」
結衣「分かった」
結衣を自宅まで送り届けた後、俺は帰って衣装作りを続けた。
気付けば、日付けはすでにイヴになっていた…
509 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/31(火) 22:15:45.13 ID:WsDM33uN0
今日はここまでー
明日には完結の予定です。
上手く纏められる自信無いけど…
510 :名も無き被検体774号+:2011/05/31(火) 22:44:27.95 ID:ME9C/Nbu0
EDお疲れ様
面白く読ませてもらってるけど、身バレは大丈夫なん?
内容かなりきわどいし、当事者が読んだら特定されない?
今後の仕事とかに影響しないか心配なんだけど・・・
まぁ今更ですが
512 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/31(火) 23:32:48.00 ID:WsDM33uN0
>>510
身バレは可能性高いかもね…
当事者は確実に自分の事だって分かると思う。
まあ、一応これでも本当にヤバイ話は伏せてあったり…
おっと、これは俺の見た夢の話だった
誰か似てる人が居たとしても、それは物凄く良く出来た偶然に過ぎない
なんで問題無いハズ…多分…そういう事にしておこう…
511 :名も無き被検体774号+:2011/05/31(火) 23:31:30.12 ID:Ka45izzdO
乙
子供の時に弟の雑巾や体操着の裁縫…
EDは小さい頃から苦労人なんだな
513 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/31(火) 23:36:43.00 ID:WsDM33uN0
>>511
まあ自分から苦労背負い込むのが好きなんだと思う
あと、親の件は当時むしろ喜んでたかな?
片親って便利!とか思ってたし 余りの酷さに悲しいを通り越して笑い話になってるから もはや俺の持ちネタになってる
514 :名も無き被検体774号+:2011/06/01(水) 01:23:14.87 ID:HCnketbB0
EDさんはすげいぜ
良い意味で不思議なオーラ持ってるんだろうなと想像
517 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/06/01(水) 22:32:38.58 ID:vYoDa/Eq0
>>514
オーラねぇ…
最近、自分の枕の臭いが気になりだした
ただのオッサンです
>>515,516
キャバ嬢は多いね。
キャバクラやってる事務所も結構あるし
所謂風俗はそんなに居ないかな?
何人かは知ってるけど…
本気で売れようと思ってる娘は、流石に風俗に手出さない
518 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/06/01(水) 22:36:17.49 ID:vYoDa/Eq0
じゃあラストもひっそり投下です
衣装作りは 結局朝までかかった。
少しだけ仮眠を取ってから、結衣を迎えに行く。
結衣「おはよー!」
昨日とはうって変わって元気な結衣。
俺「衣装出来たぞ」
結衣「おお凄い上手く出来てる。流石!」
俺「昨日はちゃんと眠れた?」
結衣「あんまり眠れなかった」
俺「体調悪かったのか?」
結衣「友達から電話かかってきちゃって…」
悪びれる様子もない結衣。
俺「体調悪かったんじゃないの?」
結衣「体調悪いけど、ついね…」
俺「はぁ…まあ良いや…セットリストは出来たよな?」
結衣「まだ…」
??
どういう事よ?
キレても良いよね?俺…
俺「ふざけんなよ!!!」
俺は初めて結衣に怒鳴った。
結衣は驚いたのか、一言も言葉を発しない。
視点の定まらない目で、どこか遠くを見つめている。
519 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/06/01(水) 22:37:25.46 ID:vYoDa/Eq0
何を言っても反応しない結衣。
その態度に俺も余計にイラついてしまう…
俺「仕事する気あるのか?」
結衣「……」
俺「やる気ないなら、このまま帰るか?」
結衣「……」
結衣は身じろぎ一つしない。
一応 念の為に言っておくと、手を出したりとかは一切してないし 結衣の人格否定するような罵詈雑言の類も一切言ってない。
何を言っても瞬き一つしない結衣。
本気でショック死でもしたんじゃないかと、ちょっと心配になった…
俺「昨日もヤル気無かったし、最近どうしたんだよ?俺が責任者外されたから、俺の言う事なんかどうでも良くなったか?」
結衣「…馬鹿じゃないの?…」
結衣が唯一話した言葉だった。
俺「もう好きにしろよ」
この後、結衣と俺は一言も言葉を交わさなかった。
このままじゃ仕事にならないので、俺は大垣を呼んで現場を任せて帰った。
これが俺と結衣との最後の日になった。
あっけない終わりだった…
\ シェアする /
関連記事
- バイト帰りに出会った女子高生との数年間の話
- 妹とSEXしてしまいました
- バイトに出逢いなんてある訳ない
- 風俗嬢だった過去を持つ彼女が語った衝撃的な体験談(デリ嬢時代のプレイ再現編)
- 風俗嬢だった過去を持つ彼女が語った衝撃的な体験談
- 「機械と少年」
- タコ部屋から逃亡
- 伝説の風俗島
- みんなの大好きな、みどりいろのあいつの話
- ドッペルゲンガーと人生を交換した話
- 机の上に予言が書いてあった。
- 涙の色は赤がいいだろ?
- なにかと縁のあるバレンタインデー
- 俺と犬と女の子の話
- 死の淵から
- コンビニによく来るJCから告られたんだけど
- 破局か再構築か
- 落書きの導き
- 十年前から電話がかかってきた
- 待っていてくれる紗代
- 寝れないから仕事先の楽しい出来事書いてく
- 私を抱いた風俗嬢たちの話をしよう
- アルミ缶の上に
- ソープへ行けと彼女は言った。
- トイレットペーパー抱えてた寮の女の子に声をかけた話
- 叶わない夢を見続ける少年の物語
- 私を抱いた風俗嬢たちの話をしよう3
- 女を極限まで調教していた友人の話
- 記憶を消せる女の子の話
- 童貞と共に人として大切な何かを亡くした話4(フリーディレクター編)
- 童貞と共に人として大切な何かを亡くした話5(ロケ編)
- 童貞と共に人として大切な何かを亡くした話6(事務所立ち上げ編)
- 童貞と共に人として大切な何かを亡くした話7(マネージャー編)
- 童貞と共に人として大切な何かを亡くした話8(結衣編)
- 童貞と共に人として大切な何かを亡くした話9【完結】
- 私を抱いた風俗嬢たちの話をしよう2
- 同じアパートに住んでいた病弱な女の子の話
- 今日、彼女の父親は死ぬ
-