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バイクで日本一周してる女の子と仲良くなった話
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116 :譲二兄貴:2011/12/27(火) 09:04:06.96 ID:/XjpOQEa0
ウチに帰ってきたのは夕方五時くらいだったかな、のんびり晩飯の支度して、飲みながらノンビリ喰って。

昨夜は閉め出しを食った所為か、何処と無く不機嫌そうなヌコも一緒に楽しく晩飯。


さて晩飯も喰い終わり満腹になり、飲む酒の度数が段々強くなっていく。

食い始めたころはビール片手だったのが、食器を洗い終わる頃には2人ともバーボンになっていた。

近所の酒屋で一番安いローリングK、俺は生でチビチビ、冬美はポットのお湯でホットウィスキーだ。


この日の晩も飲むほどに話は弾み、どんどん酒精が体に心地よく染み込んで行く。

話題は いつの間にかバイクや旅の事から、互いの過去について深く突っ込んだモノになっていった。


実は初セクロスの昨日よりこの晩の会話の方が、はるかに強く印象に残っている。

俺たちが そう長くは一緒に居られない事、そして今度の別れこそ今生の別れになるだろうと言う事。

はっきりとそれを思い知らされた夜だった、何ともまー長い夜でしたよ本当に・・・・・。


冬美『・・・・えーとそれで、あたしのお父さんは、あたしが中一の夏休みの時に突然入院したんですよ。』

俺『・・・・病気だったんだって?、まだ若かっただろうに気の毒だな・・・・・・』

冬美『えーと、まだ40代前半でしたね、享年42歳でした、何だか転移しまくってる悪性の末期ガンだったそうです。』

俺『そうか・・・若いとあっという間らしいしな・・・・』

冬美『ええ、良く聞く話ですけどね、もう完全に手遅れだったみたいで・・・・最後は多臓器不全だって・・・・』

俺『・・・・何と言ったらいいか・・・』

冬美『やさしいお父さんでした・・・・・』


・・・・・・ここからは殆ど冬美が1人で話し、俺はそれに耳を傾け、たまに相槌を打つ程度だった。



117 :譲二兄貴:2011/12/27(火) 09:05:28.05 ID:/XjpOQEa0
以下暫らくは冬美の独白


お父さんは零細の社長さんだったんですけど、あたしが小さい頃は まだ大きめな別の会社で働いてたみたいです。

あたしが小学校に上がって直ぐ位だったかな、顔中で笑って、今日からお前は『しゃちょーれーじょー』だってwww

え、ああ、業種は重機のレンタル屋さんです、建設重機とオペレーターを一緒にレンタルするんですよ。

お父さんと もう1人がオペレーターで、お母さんが色んな会社に電話で営業して仕事とって。

最初は大変だったみたいですね、新しいお客さんの仕事が全然取れなかったって。

お父さんが前に居た会社で捌き切れない仕事を廻してもらって、やっと何とか凌いでいたみたいです。

それでも何年か頑張っていたら信用されるようになって来て、どんどん仕事も増えてきたって。

もうオペレーター2人じゃ全然間に合わないくらい、すんごい忙しくなって来たそうです。

それで もう1人雇いたいなあって言う話になったそうなんですけど、なかなか条件に合う人が居なかったみたいで。

で、あたしが五年生の時だったんですけど、お父さんがウチにお相撲さんを連れてきたんですよ!



118 :譲二兄貴:2011/12/27(火) 09:06:33.63 ID:/XjpOQEa0
お相撲さんといっても、もうケガで辞めて帰ってきてた人なんですけどね、もー大きくて大きくてビックリしましたよ。

その人は二十歳で まだまだ若くて、でも中学出てすぐお相撲さんになったから、世間の事何も知らなくて。

子供の頃から体が大きくて町一番の力持ちで、当たり前みたいに わんぱく相撲で大活躍して。

そのまま自然な流れで東京の部屋に入門したそうですけど、自分より大きくて強い人なんてゴロゴロいる世界で。

それでも歯を食いしばって頑張ってたらしいんですけど・・・・番付もなかなか上がらなかったそうです。

あるとき稽古で酷く腰を痛めちゃって、相撲は もう無理だって事になったらしいんです。

辞めてきて暫らくは実家で静養してて、相撲は無理だけど他の事は大丈夫なくらいまで、やっと治して。

さあこれから人生どうするってなりますよね、当然、定時制の高校とか色々考えたらしいんですけど。

でも縁があってお父さんに どうですかと紹介されて、お父さんひと目で気に入っちゃったらしいんですよ。

それで見習いでお父さんの会社に入ったんですけど、まずはクルマの免許取らせる事から始まったみたいww




119 :譲二兄貴:2011/12/27(火) 09:07:54.08 ID:/XjpOQEa0
ものすごーく大きい人なんですよ、背は190以上あるし体重も120キロとか言ってましたね。

お父さんて小柄だったんですよね、160無かったくらいだと思います。

その大きいお兄ちゃんが お父さんに怒鳴り散らされて小さくなってwww、気の毒なくらいでしたよwww

そのお兄ちゃんも頑張りやさんで全然へこたれなくて、お父さんも好きだったから厳しくしてたんだと思います。

でも優しい人であたしの面倒もよく見てくれて、気は優しくて力持ちが服着て歩いてる感じで。

だから お相撲さんには向いてなかったんでしょうね、入門先では毎日怖くて寂しくて辛かったって言ってました・・・・・。

よくウチに社員全員集めて晩御飯食べてましたね、全員ていっても家族プラス2人なんですけどwwww

そのお兄ちゃんがどうにか一人前の仕事が出来る様になって、現場に出れるようになった頃と ほとんど同じ時期でしたね。

あ、はい、お父さんが入院した時期です、もう家族同様でしたからね、凄く落ち込んでました。

お葬式の時は一番大きな声で泣いてましたよ、お父さんもコイツはウチの長男みたいなもんだ とよく言ってましたし・・・・・。



120 :譲二兄貴:2011/12/27(火) 09:08:57.54 ID:/XjpOQEa0
お父さんが死んじゃって、お母さんがガックリ来ちゃって・・・・・もう会社たたむ気だったみたいです。

でも お兄ちゃんが絶対潰しちゃいけないって、この会社はお父さんの人生そのものなんだからって。

それ聞いて お母さんも気を持ち直したみたいで、お母さんが社長になって再出発する事になったんです。

本当に頑張りましたよ、お母さんもお兄ちゃんも他の社員も。みんな亡くなったお父さんが大好きで・・・・・・。

あの頼りなかったお相撲のお兄ちゃんも、それからはお父さんが乗り移ったみたいになっちゃってwwww

でもあたしは普通に高校行って、バスケやって人並みに熱血スポ根少女でしたね。

小中高って ずっとバスケ一筋で、夢はNBAプレーヤーなんだけどアタシは女で・・・・。

もー何で男に産んでくれなかったかなあ父さん母さんwww



121 :譲二兄貴:2011/12/27(火) 09:09:44.90 ID:/XjpOQEa0
スラムダンクで好きなのは、えっと、流川とか仙道とかあの辺は苦手です、結婚するならメガネの小暮君かなw

地味に頑張って頑張って、でも ほんのちょっとの差がどうにもならなくて涙を飲んでる感じがいいんですよ!

えっとアタシの学校は県大会の予選で・・・・、十年近く経った今でも悔しいですね、マジで、夢に見ますよ。

それから地元の短大に入って、卒業してから信用金庫に勤めて窓口に座ってて。

お母さんは本音では会社を手伝って貰いたいと、そう思ってたらしいんですけど。でも零細企業をやりくりするのが どんなに大変か身に染みて判ってるから、娘にはこんな苦労させたくないって。

あたしはそれに甘えて普通にOLして恋愛して、友達と海外旅行したり、その辺の普通の女でしたね、はい。

バイクの免許取ったのも この頃です、ナースやってる友達から誘われて、何となくだったんですけど。

あのバハはその友達の彼氏から20万円で売ってもらったんです、乗れれば何でもいいやと思ったし。

ちなみにFOXばかり着ているのも その友達の影響です、カップルでモトクロスやってて楽しそうで羨ましかった。



122 :譲二兄貴:2011/12/27(火) 09:10:40.69 ID:/XjpOQEa0
でも そんな風にして何年か経って、何だか体調がおかしくなってきたんですよね。


新しく赴任してきた支店長に嫌われちゃったみたいで、いや、何でか理由はわからないんですけど。

もしかしたら嫌われてたんじゃなくて、ただ単に厳しかっただけなのかも知れないですね。


でも その支店長が来てから急に仕事が辛くなって、・・・・

まず最初は夜眠れなくなってきたんです。

後は もうどんどん悪くなる一方でしたね、誰にも会いたくないし何処にも行きたくない。

仕事も休みがちになっていったし、それで ますます職場での立場が辛くなってきて。

見かねたお母さんが そっち系の病院に連れて行ってくれて、自律神経失調だとか言われました。

でも先生お母さんもはっきりとは言わなかったんだけど、あれってウツ病だったんじゃないかなと、今にして思えば。

でも とりあえず仕事休んでウチで静養して、ちゃんと薬飲んでたら三ヶ月ぐらいで元気になりました。

仕事は病気で休職の扱いだったんですけど、もうとても行く気にならなくて、結局 辞表出したんです。

今度はあたしが悩む番でした。さあどうするアタシ、これからどうやって生きていくんだ女一匹。




124 :譲二兄貴:2011/12/27(火) 09:11:54.66 ID:/XjpOQEa0
仕事も探さず家でgdgdしてて、家事手伝いって言えば聞こえがイイですけどね、引きこもり見たいなモンでした。


ある日の晩お母さんがアタシの部屋に来たんです、何だか改まった様子で。

『お母さんは お父さんの会社を受け継いで、お兄ちゃん達と一緒に今まで頑張って来た。』

『でも いつまで元気で働けるかわかったもんじゃない、母さんもう50代だよ・・・・・・。』

『出来れば お父さんとお母さんのたった一人の子であるあなたに、この会社を継いでもらいたい。』


本当にびっくりしましたね、自由にやっていい、好きなように生きろが口癖みたいだった人ですから。

更にビックリしたのは次の一言、

『お兄ちゃんをウチの婿にして社長になってもらいたい。』

ウチの婿になるって事は、お兄ちゃんがアタシのだんなになるって事ですよね、当然。

そんな事考えた事も無かった、この時点では お兄ちゃんにもまだ何も言ってなかったそうだけど。

動転して混乱しましたね、その時は考えさせてくれって言うのが精一杯だったっす、はい。



125 :譲二兄貴:2011/12/27(火) 09:13:06.21 ID:/XjpOQEa0
アタシの頭じゃいくら考えても判らないし、家に居るのも気まずくなって来て。

ああ そういやーアタシバイク持ってたんだった、そうだコレに乗って出かければ家に居なくて済むぞ!

それから また例のナースの友達に声かけて、一緒にツーリングするようになって。

泊まりのツーリングもするようになったし、キャンプも一回で はまっちゃってwww

それが今年の春先くらいの話なんですけど、はい、だからアタシまだ若葉マークみたいなもんで。

でも すっかりツーリングに はまっちゃって、どんどん遠くに行きたくなって来て、色々な所の景色が見たくなって。

どうしてもバイクで日本一周するんだって、そう強く思うようになったんです。

思い立った時が始める時ですよね、バイクで旅しながら これからの事を考えたいって切り出して。

お母さんには そう言って説得しました、心配はしてましたけど、結局送り出してくれました。

旅の資金はいくらかあった貯金と、クルマを売ったお金を合わせたら結構な額になりましたんで。

出発したのは六月の初めくらいでしたね、二ヶ月くらいかけて太平洋側を北上して。


女が1人で旅するって大変ですね、色々と、変なのは寄ってくるし、一応は怖い目にもあったし。

実際に酷い目にあった女の子が居るって話も聞きましたよ、まああたしは こんな大女だし今の所大丈夫ですけどw

八月の頭くらいに青森から北海道に来て、お盆くらいに・・・・・ニセコで譲二さんに出会ったんです。



126 :譲二兄貴:2011/12/27(火) 09:14:56.13 ID:/XjpOQEa0
えっとあの日の昼はですね、確か岩内とか余市とかあの辺ウロウロしてたんじゃなかったかな?

余市の駅近くの柿崎食堂って知ってますか?、知らない?、そうでしょうねww

そんな感じじゃないっすよねw

あたし あそこのゴハン大好きで何回も行ってたんですよ、譲二さんも機会あったら行って見るといいですよ。

あ、あとワイス温泉の前にある甘味屋さん?、で食べたカキ氷の上にソフト載ってるのも物凄く美味しかったですYO!

美味しいもの食べていい気分で帰ってきたら、隣にテントが増えてましてね。

どんな人かなあ、女の子ならいいなあとか思ってたら、・・・出てきたのは譲二さんでしょwww


正直に言います、最初はドン引きでした、はい、小学生から逃げるアメリカザリガニみたいな感じでwww

だってあの人相風体で、ねえwwww、でも何だかいい顔で笑う人だなあって。

話してみたら楽しい人だったし、会話の端々に滲んでる東北弁も可愛かったしwww

え?、訛ってたかって?。いやー、文法は標準語なんですけど、発音が少しだけみちのくって感じだったかな?

それで前にも話したと思うんですけど、何だかお父さんに似てるなあこの人って感じて。

はい、初対面から そんな感じでしたよw、押し強いし酒好きだし肉ばっかり食べてるし いきなり芋焼酎出てくるし。



127 :譲二兄貴:2011/12/27(火) 09:16:08.30 ID:/XjpOQEa0
ありえませんよねえ、普通は逆(?)ですよねえ。東北の男のひとが北海道で、九州の女に芋焼酎振舞うとか、ねえ。

それで何だか嬉しくなっちゃって飲みすぎちゃって、その節は失礼しますたwww


次の日の朝は すごく・・・・・頭痛かったです、どう見ても飲みすぎです本当に(ry

でも起きたら いきなり出かける準備してたじゃないですか、しかもハーレーに乗ってるのに奥尻島逝くとかもうね。

道東とか道北とか行きますよね普通、何なんだろうこの人?。って、俄然興味が湧いてきたわけですよ。

アタシも一度は島に渡ってみたかったんですよね、利尻にでも行こうかなあって、ぼんやり思ってたんですけど。

でも結局殆ど悩まないで、次の日の奥尻行きフェリーに乗ってましたね、はい、何だか このままにしたくなかったし。

不思議と色々話せるひとだなあって思ったし、何だか気になるふい(ryだったなあって。

本当に居るかどうかは賭けだったですね、居たって会って話せるとは限らないし。


でもフェリー降りてその辺ウロウロしてたら、ものスゲー聞き覚えのある爆音が聞こえてきて。

えーと、確か三拍子って言うんですよね?、アイドリングのあの変なバラバラ音。






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