ブタとチビの話
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16 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 06:47:06.71 ID:1QAad3dBO
心配していたのが全身から伝わってきて 落ち着かなくなり自分も小走りに二人に近づいて
「あの、すみません。トイレで、私の家に連れていきました」と女性に謝った。
ところが予想外に女性は私の姿を見ると、二度頭を下げてきた。
私が「ほんとあの、勝手にごめんなさ…」と言いかけたところで、女性が その子の頭を撫でながら「ありがとうございます。お世話になりました。」と言ってきた。
思わず固まってしまった。
たぶん その一瞬で ちゃんとした方だなーとか、撫でてる手を見てなんとなく苦労してる方なのかなと…勝手に思っていたりした。
「いえぃ、いいんです。時間あったので。おしっこ、間に合ってよかったです」
「…ああ。本当にすいません。ご迷惑をかけて」
「いやあの、私も、お、トイレ行きたかったし」
「…いえ、もし事故に遭っていたらと心配してたので、ほんとにもう。」
なんだか私の目というか胸が熱くなってきた。
泣くのは場違いなので、気を逸らそうと男の子の方を見て少し笑ってみた。よかったねーって気持ちで。
17 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 06:53:28.17 ID:1QAad3dBO
母親の腕の中で その子も私を見ていた。
すると母親の腕をほどくように抜けて、彼女を見上げながら その子が手を…というより指を動かした。
手話だ。
呆然と見ていると、母親が男の子から顔を上げてすぐに私を見て、優しい顔で笑った。
「ありがとう、て。」
え、と思い子供を見ると恥ずかしそうに地面に視線を落としてこっちを見ない。
何ていいか分からず、二人に向かってブンブンッと首を横に振って応えた。
「今度改めて お礼をしますので」
「ややややややや。いいです」
カ○ムーチョ食べたかっただけだし、財布すら忘れるバカだし豚だし。
どきまぎバクバクしていると、男の子が人懐こいけど恥ずかしそうな笑顔でわらって、母親から離れて私の前にやってくる。
おおう可愛いな、おい。
私の片手を掴んで自分の顔の目の前に持っていく、???え?って思ってると、肉厚のある手のひらで小さくて細い指が動いた。
18 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 07:14:19.45 ID:1QAad3dBO
私の手を掴んでいないもう片方の手のベビーウインナーのような人差し指で、私の手のひらに何かを描き始めた。
くすぐったさにこらえながら、子供の頃に友達の背中でやった文字当てクイズを思い出し、集中して文字を読み取ろうとした。
はにかみながらでも笑顔で描いてる姿がたまらなく可愛い。
一文字一文字大きく、片仮名で、
『ア リ ガ ト ウ』
最後にウって描いてる時にすでに私も微笑んでいた。
心がそうしたのか、思わず手を伸ばし、撫でることは出来なかったけど、ふわっと頭の上に手を置いてみた。
ほんの数秒だけど、小さな頭に日差しが当たって髪の毛が暖かかった。
「この子 何年生ですか?」と母親に向かって聞くと、2年ですと優しく笑って教えてくれた。
「…あ、もしかして○○学校ですか?」
この辺りから歩いて20分ぐらいの場所に、特別養護学校みたいなのがあったのを思い出して聞いた。
母親は二回ぐらい頷いてから、
「いつもは先生が引率するバスで帰らせるんですが、今日は夕方に病院へ行く予定でしたので。仕事が終わるまでお店の外で待たせていたんですが、急にいなくなって…」と困ったような子供を見る。
それを見ながら私の中の豚臭覚が働いて、あれ?と思い、そういえば見覚えがある軽の車と女性の顔を改めて見た。
私が唯一外出する場所だから、でも違うかな。
確証は無かったけど聞いた。
「もしかして いつもレジにいませんか?」
はい?という顔でこちらを見てくるので、恥ずかしくなってきて早口で言い直した。
20 :名も無き被検体774号+:2012/03/23(金) 07:28:34.37 ID:1QAad3dBO
「いつも私、お菓子買いに行くんですけど」
今度は逆に豚の全身を見られ、母親は はっとした顔になった。
「あっ… じ○がりこ …」
「え?」
「 じ○がりこ のこ、でしょ?」
と言われて、はーーぁうわと顔が汗が出そうなぐらい熱くなった。
今日はカ○ムーチョの気分だが、いつも当たり前のように その日の気分で選んだお菓子とは別にじゃがりこを添えてレジに出していた。
私の反応に母親も、あ、っという顔をして申し訳なさそうな表情になった。
コンビニの店員の間で、私の愛称= じ○がりこのこが確立していたとは…。
くっそはずかしいったらない
「 じ○がりこ 好きなんです(o^∀^o)」と満面の笑顔でいっておいた。
母親も微妙な顔で笑っていた。
その間、子供は静かに首を傾けて二人の顔を交互に除き込んで様子を見ていた。
21 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 07:34:41.80 ID:1QAad3dBO
色々開き直ってきた私は笑いながら、
「今日はカ○ムーチョ買おうと思ってたら財布忘れちゃって。急いで戻ってる時に、…会って。」
「あ、ごめんなさい、」と母親は今更ながらフルネームで男の子の名前を教えてくれた。
「○○○君って言うんだ?」と何故か慣れてきて笑顔で子供に話しかけた。
すると私に向かって、子供が短い手話で何かを伝えてから母親を見た。
「 たーくん って、呼んでくださいって」
「たー…」
恥ずかしくて呼びにくくって私は照れ隠しにハハーと笑った。
「もしよかったら あなたの名前も教えて」
「ああはい。私は○○○豚○といいます。」
母親は やわらかい顔で笑って頷くと、 たーくん に手話で一文字一文字私の名前らしき言葉を伝達してくれた。
たーくん もその指を見ながら同じ動きをして覚えようとしている。
それを見ながら、急にん?と気づいて慌てた。
「あの、病院に間に合いますか?」
「ええ、間に合うとは思いますけど、うん…そろそろ行こうか」
と母親が言うと たーくん も頷いた。
それでは、という感じで母親が丁寧に頭を下げるので私も返した。
最後に たーくん に笑顔で ばいばいとかしたかったけど、こちらを見ずに あっさりと車に乗り込む たーくん …。
運転席で もう一度頭を下げるお母さんと後部座席でランドセルを開けてる たーくん を見送って、二人にさよなら。
あ、カラムーチョと じ○がりこと思い立って じ○がりこ の申し子のような愛称を思い出してウオ"ーッと叫びたくなった。
そして覚悟を決めてよしっ!とコンビニへ足を向けて、おう財布財布っと家に戻ったのでした。
22 :名も無き被検体774号+:2012/03/23(金) 07:36:33.31 ID:1QAad3dBO
見てくれた人ありがとう!
とりあえず ここで一度切ります。
下手で雑な文章に付き合ってくれてありがとうです。
また書き貯めたら少しずつ載せていきます、
24 :名も無き被検体774号+:2012/03/23(金) 08:05:06.53 ID:X4550hdc0
乙
面白かった
25 :名も無き被検体774号+:2012/03/23(金) 08:11:54.54 ID:NVNMSGkd0
149センチ53キロならまぁ細くは無いが気にするほどでもないんじゃないか?
147センチ65キロの女とセクロスした時は腰が折れるかと思ったが
26 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 08:20:59.57 ID:1QAad3dBO
>>25
筋肉がない場合はほんとに丸いのだよ。一時 体脂肪率40%越えたんだぜ。
体の半分近くがお水だもの。
今読み返したら誤字脱字ばかりで申し訳ない。
そして酉忘れもちょいちょいあるな。
27 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 08:22:19.93 ID:1QAad3dBO
たーくん と出会って別れた後、財布を持ってコンビニに行った。
お菓子コーナーでいつも通り振る舞おうとしたけど、恥ずかしさで頭が噴火しそうだった。
半ばヤケクソでカ○ムーチョ一袋を持った後に、カゴを持ってきて じ○がりこ 10個入れたった。
レジは たーくん 母は勿論いなくて、オーナーの眼鏡かけたおじさんだった。
じ〇がりこを清算してるのを見ていたら、頭上でブフォッて聞こえておじさんを見たら ごまかすように咳払いをした。
お前いま吹いたな、人の じ○がりこ 見て吹いたなコノヤロウと思いながらむーっとした顔で袋に入れて貰うのを待った。
なんだよなんだよ、 じ○がりこ のこ が じ○がりこ 買い占めて何が悪いと胸の中で悪態を付きながら家に帰った。
普段週に何度もお菓子を調達に通っていたが、当分は10個の じ○がりこ で凌ごうと思った。
29 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 08:43:41.06 ID:1QAad3dBO
たった一回 そよ風程度に善いことをしたって、社会のために身を削っている世の中大半の人からしたら、私なんて歯にはさまった食べカスみたいなものなわけで。
母さんが働いてる弁当屋の惣菜の豚カツを食べながら、いつもと変わらぬだらけた姿で豚はテレビを見ているわけです。
「あんたさ、今まで生きていて苦しいって思いしたことある?」
「あるよもちろん。」
「泣くほどのことよ、いや泣けないぐらい苦し」
「わーってる(言いたいことは)。あるよ」
「言ってごらんなさいよ」
「…ない」
「なに?」
「わかんないっつってんの」
「あなたよくそれで生きていけるわね。私ならとっくの昔にしんでるわ」
「まあ肉体が逞しいからね。ごめんね」
「中身のないただのすかすかの脂肪でしょう」
「…おいしいね、豚カツ(^∀^)」
「あー…ったま痛い、あんたと話してると」
なんてやり取りは日常茶飯事です。
ニートになって社会に対する後ろめたさを持たずに うーんと羽を伸ばしてしまうと、そっから立ち上がるのに膨大なエネルギーが必要となってしまう。
32 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 09:40:04.42 ID:1QAad3dBO
はーあ…ぁげんだっつ
頭の中にハーゲンダッツが浮かんできたのは、3日後のことだった。
カ○ムーチョは即日10分で完食したし、 じ○がりこ は なぜかもう二箱しか残っていない。
でもコンビニ=オーナーのブフォッの記憶が甦り、どうしても行きたくない。
「ねー今日晩御飯に使わないならジャガイモ使ってい〜?」
洗面所で身支度を整えてる母に聞く。
「何に使うつもり?まさかラーメンに入れたりしないわよね」
一応一通りの料理が出来る豚としては聞き捨てならん。
「なんでダヨ(なぜか片言)。違うって、ちょっと薄切りにしてポテ」言いかけたところで
「だーめ。お菓子に使うなんでダメよ絶対!いいわね」
「あーんで、いいじゃんポテチぐら」
「うるさいわね!忙しいんだからそんな暇なら外走ってきなさい!」
「(´・@・`)ブーッ」
返す言葉がないので自分の部屋に帰って、仕方ないのでふて寝した。
心配していたのが全身から伝わってきて 落ち着かなくなり自分も小走りに二人に近づいて
「あの、すみません。トイレで、私の家に連れていきました」と女性に謝った。
ところが予想外に女性は私の姿を見ると、二度頭を下げてきた。
私が「ほんとあの、勝手にごめんなさ…」と言いかけたところで、女性が その子の頭を撫でながら「ありがとうございます。お世話になりました。」と言ってきた。
思わず固まってしまった。
たぶん その一瞬で ちゃんとした方だなーとか、撫でてる手を見てなんとなく苦労してる方なのかなと…勝手に思っていたりした。
「いえぃ、いいんです。時間あったので。おしっこ、間に合ってよかったです」
「…ああ。本当にすいません。ご迷惑をかけて」
「いやあの、私も、お、トイレ行きたかったし」
「…いえ、もし事故に遭っていたらと心配してたので、ほんとにもう。」
なんだか私の目というか胸が熱くなってきた。
泣くのは場違いなので、気を逸らそうと男の子の方を見て少し笑ってみた。よかったねーって気持ちで。
17 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 06:53:28.17 ID:1QAad3dBO
母親の腕の中で その子も私を見ていた。
すると母親の腕をほどくように抜けて、彼女を見上げながら その子が手を…というより指を動かした。
手話だ。
呆然と見ていると、母親が男の子から顔を上げてすぐに私を見て、優しい顔で笑った。
「ありがとう、て。」
え、と思い子供を見ると恥ずかしそうに地面に視線を落としてこっちを見ない。
何ていいか分からず、二人に向かってブンブンッと首を横に振って応えた。
「今度改めて お礼をしますので」
「ややややややや。いいです」
カ○ムーチョ食べたかっただけだし、財布すら忘れるバカだし豚だし。
どきまぎバクバクしていると、男の子が人懐こいけど恥ずかしそうな笑顔でわらって、母親から離れて私の前にやってくる。
おおう可愛いな、おい。
私の片手を掴んで自分の顔の目の前に持っていく、???え?って思ってると、肉厚のある手のひらで小さくて細い指が動いた。
18 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 07:14:19.45 ID:1QAad3dBO
私の手を掴んでいないもう片方の手のベビーウインナーのような人差し指で、私の手のひらに何かを描き始めた。
くすぐったさにこらえながら、子供の頃に友達の背中でやった文字当てクイズを思い出し、集中して文字を読み取ろうとした。
はにかみながらでも笑顔で描いてる姿がたまらなく可愛い。
一文字一文字大きく、片仮名で、
『ア リ ガ ト ウ』
最後にウって描いてる時にすでに私も微笑んでいた。
心がそうしたのか、思わず手を伸ばし、撫でることは出来なかったけど、ふわっと頭の上に手を置いてみた。
ほんの数秒だけど、小さな頭に日差しが当たって髪の毛が暖かかった。
「この子 何年生ですか?」と母親に向かって聞くと、2年ですと優しく笑って教えてくれた。
「…あ、もしかして○○学校ですか?」
この辺りから歩いて20分ぐらいの場所に、特別養護学校みたいなのがあったのを思い出して聞いた。
母親は二回ぐらい頷いてから、
「いつもは先生が引率するバスで帰らせるんですが、今日は夕方に病院へ行く予定でしたので。仕事が終わるまでお店の外で待たせていたんですが、急にいなくなって…」と困ったような子供を見る。
それを見ながら私の中の豚臭覚が働いて、あれ?と思い、そういえば見覚えがある軽の車と女性の顔を改めて見た。
私が唯一外出する場所だから、でも違うかな。
確証は無かったけど聞いた。
「もしかして いつもレジにいませんか?」
はい?という顔でこちらを見てくるので、恥ずかしくなってきて早口で言い直した。
20 :名も無き被検体774号+:2012/03/23(金) 07:28:34.37 ID:1QAad3dBO
「いつも私、お菓子買いに行くんですけど」
今度は逆に豚の全身を見られ、母親は はっとした顔になった。
「あっ… じ○がりこ …」
「え?」
「 じ○がりこ のこ、でしょ?」
と言われて、はーーぁうわと顔が汗が出そうなぐらい熱くなった。
今日はカ○ムーチョの気分だが、いつも当たり前のように その日の気分で選んだお菓子とは別にじゃがりこを添えてレジに出していた。
私の反応に母親も、あ、っという顔をして申し訳なさそうな表情になった。
コンビニの店員の間で、私の愛称= じ○がりこのこが確立していたとは…。
くっそはずかしいったらない
「 じ○がりこ 好きなんです(o^∀^o)」と満面の笑顔でいっておいた。
母親も微妙な顔で笑っていた。
その間、子供は静かに首を傾けて二人の顔を交互に除き込んで様子を見ていた。
21 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 07:34:41.80 ID:1QAad3dBO
色々開き直ってきた私は笑いながら、
「今日はカ○ムーチョ買おうと思ってたら財布忘れちゃって。急いで戻ってる時に、…会って。」
「あ、ごめんなさい、」と母親は今更ながらフルネームで男の子の名前を教えてくれた。
「○○○君って言うんだ?」と何故か慣れてきて笑顔で子供に話しかけた。
すると私に向かって、子供が短い手話で何かを伝えてから母親を見た。
「 たーくん って、呼んでくださいって」
「たー…」
恥ずかしくて呼びにくくって私は照れ隠しにハハーと笑った。
「もしよかったら あなたの名前も教えて」
「ああはい。私は○○○豚○といいます。」
母親は やわらかい顔で笑って頷くと、 たーくん に手話で一文字一文字私の名前らしき言葉を伝達してくれた。
たーくん もその指を見ながら同じ動きをして覚えようとしている。
それを見ながら、急にん?と気づいて慌てた。
「あの、病院に間に合いますか?」
「ええ、間に合うとは思いますけど、うん…そろそろ行こうか」
と母親が言うと たーくん も頷いた。
それでは、という感じで母親が丁寧に頭を下げるので私も返した。
最後に たーくん に笑顔で ばいばいとかしたかったけど、こちらを見ずに あっさりと車に乗り込む たーくん …。
運転席で もう一度頭を下げるお母さんと後部座席でランドセルを開けてる たーくん を見送って、二人にさよなら。
あ、カラムーチョと じ○がりこと思い立って じ○がりこ の申し子のような愛称を思い出してウオ"ーッと叫びたくなった。
そして覚悟を決めてよしっ!とコンビニへ足を向けて、おう財布財布っと家に戻ったのでした。
22 :名も無き被検体774号+:2012/03/23(金) 07:36:33.31 ID:1QAad3dBO
見てくれた人ありがとう!
とりあえず ここで一度切ります。
下手で雑な文章に付き合ってくれてありがとうです。
また書き貯めたら少しずつ載せていきます、
24 :名も無き被検体774号+:2012/03/23(金) 08:05:06.53 ID:X4550hdc0
乙
面白かった
25 :名も無き被検体774号+:2012/03/23(金) 08:11:54.54 ID:NVNMSGkd0
149センチ53キロならまぁ細くは無いが気にするほどでもないんじゃないか?
147センチ65キロの女とセクロスした時は腰が折れるかと思ったが
26 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 08:20:59.57 ID:1QAad3dBO
>>25
筋肉がない場合はほんとに丸いのだよ。一時 体脂肪率40%越えたんだぜ。
体の半分近くがお水だもの。
今読み返したら誤字脱字ばかりで申し訳ない。
そして酉忘れもちょいちょいあるな。
27 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 08:22:19.93 ID:1QAad3dBO
たーくん と出会って別れた後、財布を持ってコンビニに行った。
お菓子コーナーでいつも通り振る舞おうとしたけど、恥ずかしさで頭が噴火しそうだった。
半ばヤケクソでカ○ムーチョ一袋を持った後に、カゴを持ってきて じ○がりこ 10個入れたった。
レジは たーくん 母は勿論いなくて、オーナーの眼鏡かけたおじさんだった。
じ〇がりこを清算してるのを見ていたら、頭上でブフォッて聞こえておじさんを見たら ごまかすように咳払いをした。
お前いま吹いたな、人の じ○がりこ 見て吹いたなコノヤロウと思いながらむーっとした顔で袋に入れて貰うのを待った。
なんだよなんだよ、 じ○がりこ のこ が じ○がりこ 買い占めて何が悪いと胸の中で悪態を付きながら家に帰った。
普段週に何度もお菓子を調達に通っていたが、当分は10個の じ○がりこ で凌ごうと思った。
29 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 08:43:41.06 ID:1QAad3dBO
たった一回 そよ風程度に善いことをしたって、社会のために身を削っている世の中大半の人からしたら、私なんて歯にはさまった食べカスみたいなものなわけで。
母さんが働いてる弁当屋の惣菜の豚カツを食べながら、いつもと変わらぬだらけた姿で豚はテレビを見ているわけです。
「あんたさ、今まで生きていて苦しいって思いしたことある?」
「あるよもちろん。」
「泣くほどのことよ、いや泣けないぐらい苦し」
「わーってる(言いたいことは)。あるよ」
「言ってごらんなさいよ」
「…ない」
「なに?」
「わかんないっつってんの」
「あなたよくそれで生きていけるわね。私ならとっくの昔にしんでるわ」
「まあ肉体が逞しいからね。ごめんね」
「中身のないただのすかすかの脂肪でしょう」
「…おいしいね、豚カツ(^∀^)」
「あー…ったま痛い、あんたと話してると」
なんてやり取りは日常茶飯事です。
ニートになって社会に対する後ろめたさを持たずに うーんと羽を伸ばしてしまうと、そっから立ち上がるのに膨大なエネルギーが必要となってしまう。
32 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 09:40:04.42 ID:1QAad3dBO
はーあ…ぁげんだっつ
頭の中にハーゲンダッツが浮かんできたのは、3日後のことだった。
カ○ムーチョは即日10分で完食したし、 じ○がりこ は なぜかもう二箱しか残っていない。
でもコンビニ=オーナーのブフォッの記憶が甦り、どうしても行きたくない。
「ねー今日晩御飯に使わないならジャガイモ使ってい〜?」
洗面所で身支度を整えてる母に聞く。
「何に使うつもり?まさかラーメンに入れたりしないわよね」
一応一通りの料理が出来る豚としては聞き捨てならん。
「なんでダヨ(なぜか片言)。違うって、ちょっと薄切りにしてポテ」言いかけたところで
「だーめ。お菓子に使うなんでダメよ絶対!いいわね」
「あーんで、いいじゃんポテチぐら」
「うるさいわね!忙しいんだからそんな暇なら外走ってきなさい!」
「(´・@・`)ブーッ」
返す言葉がないので自分の部屋に帰って、仕方ないのでふて寝した。
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