ブタとチビの話
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67 :名も無き被検体774号+:2012/03/24(土) 12:05:00.65 ID:Lo76yXCI0
かーちゃん面白いなww
70 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/24(土) 15:42:25.51 ID:v4MPGHBwO
知り合い以上友人未満になってきたので、もうちょっとコミュニケーションが取れるようになりたい。
おばさんは女性議員の片○○○きさんを落ち着かせた感じの見た目です。
たーくん の“た”は仮名なので ほんと違う言葉で○ーくんと呼んでました。
私の勉強机の一番大きな引き出しの中に、古びたビデオテープがいくつか入っています。
そこから何万回と見たお気に入りの寿命ギリギリのテープを5本取り出して、おやつと共にセッティングしました。
数年前まで人生で一番好きなドラマだと言い張っていた、のりぴーの☆の金貨。
実は2、3個の手話は出来るんです。
竹○○豊さんがすこぶる色っぽく愛情たっぷりに、手の甲を撫でてアイシテルと伝えるのが人生で一番好きな台詞だった。
竹○○豊フェロモン王子が、少年のような顔でありがとうの手話をからかっていたのがすこぶる可愛かった。
さすがにアイシテルは使う機会無いし、もう一度ちゃんと見てみようと(`・ε・´)
のりぴーが泡のように表から消えてから眠り続けていたビデオを再生した。
やっぱりどう考えてもバッタ顔の大沢たかおさんとくっつくのは納得できない。あ〜うおでも泣けるッ!
…と結局ストーリーにのめり込んで本来の目的を忘れてしまう夢見る豚だった。
72 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/24(土) 20:04:55.75 ID:v4MPGHBwO
近藤はるなじゃねーよ!って角野卓造さんが言ってる所が見てみたいと思う豚丸でした。
24の夏、一口アイスのヒ○ノにハマッていました。
ただヒ○ノと私の腸は なかなか互いを認めようとしない。
お腹が痛くなるんだけど、美味しさには叶わず沢山食べてました。
体重は相変わらずで、バイトをするという目標のために腹筋とスクワットだけはやるようになりました。
下半身がムキムキになるタイプで、ちょっとやるだけで冗談でなくスピードスケートの選手みたいな太股が…。
「カモシカのような足には どうすればなれるかね(´・@・`)」
「あら?もうなってるじゃない」
「…ウソつきー。どう見ても巨木だよこれは」
「あんたの足は切り倒しても何の役にも立たないわよ。イカダ作ったら浮くかもしれないけど('ω'*)」
「なるんだもんカモシカに!」
「一生言ってなさい」
そんな平和な日々の最中、私は片道歩いて20分そこらにある地元の川 のせせらぎを感じながら歩いていた。
この頃のお気に入りのダイエットスポットとだ。
川というか小川に出る手前の道で、曲がると小高い坂になっている道がある。
その先に、 たーくん が通っているであろう学校があった。
正直 子供の頃から、私には在って無い場所で…。
知り合いもいない その場所は無関係なエリアでしかなかった。
今は違う。
ここに通ってるんだな、と通り過ぎる時に たーくん を思い出す。
78 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 01:45:21.25 ID:Omu9vydwO
和やかな気持ちで歩いていた。
正直、焦ってアルバイトを始めて みんなに迷惑を掛けて、自分の無能さに手も足も出ない気持ちになった。
クビになったことも自分の働きっぶりに相応しい結果なのだと思った。
あれから数ヶ月経って、少しずつ動き始めてきた。
一歩ずつ。
一歩ずつ、
今歩いてるみたいに生きてくしかない。
無骨だけど、どかどか転びながら経験していくしかないと思った。
たかが成果の出ないダイエットのための散歩とはいえ、体を動かすのが嬉しかった。
何でそこを通ったのかわからないんだけど、気づいたらミニ公園の方に足を向けていた。
…何か感じたわけじゃないんだけど、なんとなく。
草を上でしゃがんでる姿を見て四つ葉を探してるんじゃない、泣いてるんだと何故かひとめで分かった。
79 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 02:01:12.57 ID:Omu9vydwO
たーくん は元々喋らない。
だけど もっとしーんとした空気に感じた。
ザクザク砂場を越えて、 たーくん のすぐそばに行った。
この日はてらてらに陽射しが強くて、顔を赤くさせながら泣いていた。
チンチンになった頭に手を置いて、倒れちゃわないか心配になった。
私がいるのに気づいても たーくん は、鼻をすすりながらしゃくりあげることもなく静かに泣いていた。
頭に当たる陽射しを少しでも避けようと たーくん の頭上に手を翳しながら、周りを見た。
砂場の淵の低いブロックの上に見覚えのあるかばんが置かれていた。
とりあえず落ち着くまでこうしていよう。
汗も流して涙も流して、 たーくん の体が干からびてしまわないか心配だった。
汚いと思ったけど自分の首に巻いていたタオルで少し汗を拭いてあげた。
ようやくこっちを見た。
でもその眼差しがね、泣いてる上に私にまで気遣うように申し訳なさそうな…。
…たまらんなーと思って、 たーくん の頭をぽんぽんと撫でると立ち上がって携帯を取り出した。
80 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 02:27:18.45 ID:Omu9vydwO
ちなみに このミニ公園ていうのは、子供の姿が無くなった住宅街に取り残された感じ。
新しく引っ越してきた人達は、もっと大きい公園のある新しい住宅街に住んでいる。
ここには木陰になるような大きな木も生えていなかった。
おばさんからの着信は入っていない。
留守録に、公園にいます、少し元気がないので これから家に連れていこうと思います、お仕事が終わったら連絡下さいと。
それからふぅ…と息をついて、たーくん の真っ正面に座り直して砂のついた手を握った。
泣いたらいかん つられたらダメだーと言い聞かせながら、 たーくん の目を見た。
私が分かる数少ないジェスチャー、どうしたの?と人差し指を振って聞いた。
反対の手の平の中で小さい手がギュッと丸まった。
それから涙を見せたくない!といった感じで、片手でグシグシ目をぬぐってスンと鼻をすすった。
答えを待つと、息をすーすーと落ち着かせながら たーくん が指差した。
いつかクローバーを探した辺りだった。
またボロッと泣いて悔しそうにあそこ!あそこ!って指差す…。
「…もしかして、見つかんないの?」
声を出して思わずたずねると、口や表情からなんとなく分かったらしく頷いた。
81 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 02:31:38.84 ID:Omu9vydwO
私は まだ知らなかった。考えたことがなかった。
たーくん の手を取って体を屈めたまま砂地に移動する。
《はっぱ 見つかんない?》と改めて書くと、その横に大きな丸を描いて頷いた。
砂を払って文字を消して続ける。
《なんで よつばほしいの?》
字を眺める たーくん を横から見ながら答えを待った。
数秒して たーくん は首を横にぶんぶんと振った。
その意味が分からず、近くにあった棒で書いた文字をツンツンとつついた。何?と。
たーくん は その後 また同じ動作を繰り返した。
あー、まさかそういうことかな、文字の上に棒で二重線を引くとその下に《ひみつ?》と書く。
間を空けずに たーくん の指が真横で動く。
《うん》
そっかそっかそっか…
何だろうな、子供にだってそりゃ言いたくないこともあるだろう
…でもなんだかな
私は大人気なくちょっと泣きそうになった
ほんとだめな大人だな。
82 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 02:40:36.78 ID:Omu9vydwO
気を持ち直して顔に笑顔を作った。
そして新たな砂地に大きく、《ダイエット中》と書く。
意味が分からずに見ている たーくん 。
《いっしょに歩かない?》
書き終えて たーくん を見てにっと笑った。
きょとーんとした たーくん の頭をぽんぽんと撫でて、わざと勢いよく立ち上がって服についた砂や草を払った。
それから大げさにばんっと片手を差し出して立つように促す。
たぶん泣いた後で頭の中もぽか〜んとしてたんだと思う。
何も考えてない顔で立ち上がって、かばんを背負いに行った。
とにかく体を動かそう、元気に歩いて励まそう!そう思って一緒に歩いた。
手は繋がなかった。でもちゃんと歩いてた、二人とも。
83 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 02:59:58.32 ID:Omu9vydwO
家に帰ってまずは水分補給水分補給。
新しいタオルを取ってきて たーくん に差し出し、冷蔵庫からキンキンのお茶を出した。
死んでまう死んでまう(´Д`:;)
たーくん もごくごく勢いよく飲んでて安心した。
私の自室は ほどよくグチャグチャなので、私以外には たぶんきつい空間なので、居間に通した。
たーくん をソファに座らせて、あとは どうしようと悩んでる間に電話が掛かってきた。
携帯を耳に当てると、 たーくん が気まずい顔でこちらを見てくる。ん?
まず連絡が遅れたことを詫びた上で おばさんは意外なことを口にした。
…なんですとー!?
「え?今日病院じゃないんですか?」
じゃあなぜ お前はここにいるんだー!?
おずおずとした顔の たーくん を見ながら話を聞く。
『今 学校の方にも電話したんですが、どうやらバスに乗らなかったようで…』
へぇ?(°Д°)
「え、じゃあ」
『私と一緒に病院に行くので乗らないって先生に伝えたらしいの』
オェーおいおい
おばさんは まだ休憩中であと3時間はコンビニから出られないそうだ。
おぇーいまじかい、えー
臨機応変というのが一番苦手な豚に何を
結局おばさんの仕事が終わるまで私が家で預かることになった。
夕方になったら二人でコンビニに行こう。
その時までに元気にさせたかった。
84 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 03:13:27.15 ID:Omu9vydwO
何か子供が喜ぶ物をと、たーくん を置いて自室に戻りゴミを…物たちを漁っていた。どうしようどうしよう!
とにかく励ましたい!
一度 見つかんなかったて なんだい!
もう一度探せば いつかは ひょっこり四つ葉も空気を読んだように顔を出してくれるさ
三つ葉は お吸い物に入れると美味しいよね。へへへッ(^・@・)
…とガタガタしながらふと、もわ〜んと頭に閃いた。
おぉし!
部屋を飛び出て台所の横の部屋に突入。
母がアイロン掛けをしたり、本を読んだりする空間だった。
棚に置かれた裁縫箱と、襖を開けた中にあるいらん布たちの入った袋を持って たーくん の元に戻る。
チラ裏にボールペンで、《四つ葉、ぜったい見つけたい?》と勢いよく走り書きすると、速攻で頷いた。
素直やんけw
かーちゃん面白いなww
70 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/24(土) 15:42:25.51 ID:v4MPGHBwO
知り合い以上友人未満になってきたので、もうちょっとコミュニケーションが取れるようになりたい。
おばさんは女性議員の片○○○きさんを落ち着かせた感じの見た目です。
たーくん の“た”は仮名なので ほんと違う言葉で○ーくんと呼んでました。
私の勉強机の一番大きな引き出しの中に、古びたビデオテープがいくつか入っています。
そこから何万回と見たお気に入りの寿命ギリギリのテープを5本取り出して、おやつと共にセッティングしました。
数年前まで人生で一番好きなドラマだと言い張っていた、のりぴーの☆の金貨。
実は2、3個の手話は出来るんです。
竹○○豊さんがすこぶる色っぽく愛情たっぷりに、手の甲を撫でてアイシテルと伝えるのが人生で一番好きな台詞だった。
竹○○豊フェロモン王子が、少年のような顔でありがとうの手話をからかっていたのがすこぶる可愛かった。
さすがにアイシテルは使う機会無いし、もう一度ちゃんと見てみようと(`・ε・´)
のりぴーが泡のように表から消えてから眠り続けていたビデオを再生した。
やっぱりどう考えてもバッタ顔の大沢たかおさんとくっつくのは納得できない。あ〜うおでも泣けるッ!
…と結局ストーリーにのめり込んで本来の目的を忘れてしまう夢見る豚だった。
72 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/24(土) 20:04:55.75 ID:v4MPGHBwO
近藤はるなじゃねーよ!って角野卓造さんが言ってる所が見てみたいと思う豚丸でした。
24の夏、一口アイスのヒ○ノにハマッていました。
ただヒ○ノと私の腸は なかなか互いを認めようとしない。
お腹が痛くなるんだけど、美味しさには叶わず沢山食べてました。
体重は相変わらずで、バイトをするという目標のために腹筋とスクワットだけはやるようになりました。
下半身がムキムキになるタイプで、ちょっとやるだけで冗談でなくスピードスケートの選手みたいな太股が…。
「カモシカのような足には どうすればなれるかね(´・@・`)」
「あら?もうなってるじゃない」
「…ウソつきー。どう見ても巨木だよこれは」
「あんたの足は切り倒しても何の役にも立たないわよ。イカダ作ったら浮くかもしれないけど('ω'*)」
「なるんだもんカモシカに!」
「一生言ってなさい」
そんな平和な日々の最中、私は片道歩いて20分そこらにある地元の川 のせせらぎを感じながら歩いていた。
この頃のお気に入りのダイエットスポットとだ。
川というか小川に出る手前の道で、曲がると小高い坂になっている道がある。
その先に、 たーくん が通っているであろう学校があった。
正直 子供の頃から、私には在って無い場所で…。
知り合いもいない その場所は無関係なエリアでしかなかった。
今は違う。
ここに通ってるんだな、と通り過ぎる時に たーくん を思い出す。
78 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 01:45:21.25 ID:Omu9vydwO
和やかな気持ちで歩いていた。
正直、焦ってアルバイトを始めて みんなに迷惑を掛けて、自分の無能さに手も足も出ない気持ちになった。
クビになったことも自分の働きっぶりに相応しい結果なのだと思った。
あれから数ヶ月経って、少しずつ動き始めてきた。
一歩ずつ。
一歩ずつ、
今歩いてるみたいに生きてくしかない。
無骨だけど、どかどか転びながら経験していくしかないと思った。
たかが成果の出ないダイエットのための散歩とはいえ、体を動かすのが嬉しかった。
何でそこを通ったのかわからないんだけど、気づいたらミニ公園の方に足を向けていた。
…何か感じたわけじゃないんだけど、なんとなく。
草を上でしゃがんでる姿を見て四つ葉を探してるんじゃない、泣いてるんだと何故かひとめで分かった。
79 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 02:01:12.57 ID:Omu9vydwO
たーくん は元々喋らない。
だけど もっとしーんとした空気に感じた。
ザクザク砂場を越えて、 たーくん のすぐそばに行った。
この日はてらてらに陽射しが強くて、顔を赤くさせながら泣いていた。
チンチンになった頭に手を置いて、倒れちゃわないか心配になった。
私がいるのに気づいても たーくん は、鼻をすすりながらしゃくりあげることもなく静かに泣いていた。
頭に当たる陽射しを少しでも避けようと たーくん の頭上に手を翳しながら、周りを見た。
砂場の淵の低いブロックの上に見覚えのあるかばんが置かれていた。
とりあえず落ち着くまでこうしていよう。
汗も流して涙も流して、 たーくん の体が干からびてしまわないか心配だった。
汚いと思ったけど自分の首に巻いていたタオルで少し汗を拭いてあげた。
ようやくこっちを見た。
でもその眼差しがね、泣いてる上に私にまで気遣うように申し訳なさそうな…。
…たまらんなーと思って、 たーくん の頭をぽんぽんと撫でると立ち上がって携帯を取り出した。
80 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 02:27:18.45 ID:Omu9vydwO
ちなみに このミニ公園ていうのは、子供の姿が無くなった住宅街に取り残された感じ。
新しく引っ越してきた人達は、もっと大きい公園のある新しい住宅街に住んでいる。
ここには木陰になるような大きな木も生えていなかった。
おばさんからの着信は入っていない。
留守録に、公園にいます、少し元気がないので これから家に連れていこうと思います、お仕事が終わったら連絡下さいと。
それからふぅ…と息をついて、たーくん の真っ正面に座り直して砂のついた手を握った。
泣いたらいかん つられたらダメだーと言い聞かせながら、 たーくん の目を見た。
私が分かる数少ないジェスチャー、どうしたの?と人差し指を振って聞いた。
反対の手の平の中で小さい手がギュッと丸まった。
それから涙を見せたくない!といった感じで、片手でグシグシ目をぬぐってスンと鼻をすすった。
答えを待つと、息をすーすーと落ち着かせながら たーくん が指差した。
いつかクローバーを探した辺りだった。
またボロッと泣いて悔しそうにあそこ!あそこ!って指差す…。
「…もしかして、見つかんないの?」
声を出して思わずたずねると、口や表情からなんとなく分かったらしく頷いた。
81 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 02:31:38.84 ID:Omu9vydwO
私は まだ知らなかった。考えたことがなかった。
たーくん の手を取って体を屈めたまま砂地に移動する。
《はっぱ 見つかんない?》と改めて書くと、その横に大きな丸を描いて頷いた。
砂を払って文字を消して続ける。
《なんで よつばほしいの?》
字を眺める たーくん を横から見ながら答えを待った。
数秒して たーくん は首を横にぶんぶんと振った。
その意味が分からず、近くにあった棒で書いた文字をツンツンとつついた。何?と。
たーくん は その後 また同じ動作を繰り返した。
あー、まさかそういうことかな、文字の上に棒で二重線を引くとその下に《ひみつ?》と書く。
間を空けずに たーくん の指が真横で動く。
《うん》
そっかそっかそっか…
何だろうな、子供にだってそりゃ言いたくないこともあるだろう
…でもなんだかな
私は大人気なくちょっと泣きそうになった
ほんとだめな大人だな。
82 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 02:40:36.78 ID:Omu9vydwO
気を持ち直して顔に笑顔を作った。
そして新たな砂地に大きく、《ダイエット中》と書く。
意味が分からずに見ている たーくん 。
《いっしょに歩かない?》
書き終えて たーくん を見てにっと笑った。
きょとーんとした たーくん の頭をぽんぽんと撫でて、わざと勢いよく立ち上がって服についた砂や草を払った。
それから大げさにばんっと片手を差し出して立つように促す。
たぶん泣いた後で頭の中もぽか〜んとしてたんだと思う。
何も考えてない顔で立ち上がって、かばんを背負いに行った。
とにかく体を動かそう、元気に歩いて励まそう!そう思って一緒に歩いた。
手は繋がなかった。でもちゃんと歩いてた、二人とも。
83 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 02:59:58.32 ID:Omu9vydwO
家に帰ってまずは水分補給水分補給。
新しいタオルを取ってきて たーくん に差し出し、冷蔵庫からキンキンのお茶を出した。
死んでまう死んでまう(´Д`:;)
たーくん もごくごく勢いよく飲んでて安心した。
私の自室は ほどよくグチャグチャなので、私以外には たぶんきつい空間なので、居間に通した。
たーくん をソファに座らせて、あとは どうしようと悩んでる間に電話が掛かってきた。
携帯を耳に当てると、 たーくん が気まずい顔でこちらを見てくる。ん?
まず連絡が遅れたことを詫びた上で おばさんは意外なことを口にした。
…なんですとー!?
「え?今日病院じゃないんですか?」
じゃあなぜ お前はここにいるんだー!?
おずおずとした顔の たーくん を見ながら話を聞く。
『今 学校の方にも電話したんですが、どうやらバスに乗らなかったようで…』
へぇ?(°Д°)
「え、じゃあ」
『私と一緒に病院に行くので乗らないって先生に伝えたらしいの』
オェーおいおい
おばさんは まだ休憩中であと3時間はコンビニから出られないそうだ。
おぇーいまじかい、えー
臨機応変というのが一番苦手な豚に何を
結局おばさんの仕事が終わるまで私が家で預かることになった。
夕方になったら二人でコンビニに行こう。
その時までに元気にさせたかった。
84 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 03:13:27.15 ID:Omu9vydwO
何か子供が喜ぶ物をと、たーくん を置いて自室に戻りゴミを…物たちを漁っていた。どうしようどうしよう!
とにかく励ましたい!
一度 見つかんなかったて なんだい!
もう一度探せば いつかは ひょっこり四つ葉も空気を読んだように顔を出してくれるさ
三つ葉は お吸い物に入れると美味しいよね。へへへッ(^・@・)
…とガタガタしながらふと、もわ〜んと頭に閃いた。
おぉし!
部屋を飛び出て台所の横の部屋に突入。
母がアイロン掛けをしたり、本を読んだりする空間だった。
棚に置かれた裁縫箱と、襖を開けた中にあるいらん布たちの入った袋を持って たーくん の元に戻る。
チラ裏にボールペンで、《四つ葉、ぜったい見つけたい?》と勢いよく走り書きすると、速攻で頷いた。
素直やんけw
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