男女間の修羅場を経験した話を書きますよ
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188 :名も無き被検体774号+:2012/10/04(木) 19:02:05.31 ID:hnKKnEP10
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| (__人__) | <こいよオラ!!オラ!!
,.゙-‐- 、 `⌒´ ,/
┌、. / ヽ ー‐ <.
ヽ.X、- 、 ,ノi ハ
⊂>'">┐ヽノ〃 / ヘ
入 ´// ノ } ,..,.._',.-ァ
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/ __,,..ノ ,ノヽー'"ノ
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∨´ `ヽ、 ノ ゙ヽ
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゙ー--‐'
191 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:25:25.03 ID:fmYO4C/+0
こんばんは。遅くなりました。
そろそろ投下を始めますので よろしくお願いします。
192 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:27:00.61 ID:fmYO4C/+0
―― 第二部 復讐 ――
冬休みに入ると、彼女は冬期講習で受験の最終の仕上げに入るわけです。
だからボクは彼女がいるにもかかわらず、クリスマスも正月も独りなわけでした。
仕方がないんで、バイトしてましたよ。
レンタルビデオ屋で。ほぼ毎日。ずーっとね。
193 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:28:15.46 ID:fmYO4C/+0
そういえば、ミドリがクリスマス前に店に来たことがありました。
ホラーとか純愛モノのビデオを大量に借りていきましたね。
あれだけの量を観るんですから、クリスマスの予定はないんだろうなあとか思いましたよ。言いませんけど。
194 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:29:52.43 ID:fmYO4C/+0
その頃になると、彼女はボクを見ても反応も示さなくなってましたね。
なんだか怒ってるというよりは、困ってるような雰囲気はありましたけど。
でも、もうどーでもいいですわ。赤の他人ってことです。
196 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:31:01.55 ID:fmYO4C/+0
ボクは誤解されたままというのが、気に入らなかったですけど 今さら誤解を解いたところで、何が変わるわけでもないですし。
滑走路を走る飛行機に例えるなら、既にV1速度(離陸決心速度)を超えてますからね。
もう元には戻れないんですよ。ボクとミドリは。
197 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:32:14.17 ID:fmYO4C/+0
そういえば、いつまでも“マネージャーさん”では彼女がかわいそうなので、以降は名前で呼ぶことにします。
ユウコ(仮名)さんです。
ユウコさんと会えない冬休みは、ほぼ毎日メールしてました。
198 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:33:59.94 ID:fmYO4C/+0
ボクのバイト終了時間と、彼女の講習の終わる時間が合えば ちょっとだけ会ったりもしました。
そして一緒に帰るだけ。
先輩の頃とは、180度趣の違う清い交際です。
彼女のエネルギーは、全力で目の前の受験に向かってましたからね。
ボクへ向ける分は残ってなかったんでしょう。
199 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:35:53.23 ID:fmYO4C/+0
そして、1月のセンター試験から始まり、私立、国公立と怒涛の試験が続いたようです。
バレンタインの時期も会えませんでした。
ちょうど私立の試験と発表の間の時期で、とてもそんな気分ではなかったようですからね。
さすがに、その時期はメールすらできなかったですし……
200 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:37:46.59 ID:fmYO4C/+0
1年生のボクは部活とバイトという気楽な状態でしたけど、ユウコさんはこの時期、辛かったことでしょう。
そして、試験の出来に一喜一憂しながらも、志望校のひとつに合格したようで無事卒業式を迎えました。
201 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:39:02.34 ID:fmYO4C/+0
彼女は地方の(いや、こっちが地方だから都会のだな)四大に決まったようです。
だから、今以上に会えなくなるのは確実でした。
そういえば、合格発表があってからもデートとかするヒマがなかったです。
203 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:40:47.88 ID:fmYO4C/+0
バレンタインのなかったボクにも、ホワイトデーはあるかと思ったんですが彼女は下宿先探し、引越し、オリエンテーション、おまけに合宿免許とイベントづくしで、超忙しかったみたいでしたから。
204 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:42:04.53 ID:fmYO4C/+0
会えないことが続くと心は募るわけです。
なんというか、彼女って上手いんですよ。
残念ながら、先輩とのようなコトは、何ひとつお世話にはなれませんでしたが ちょっとした仕草とか、メールの文章とかにスゴく惹きつけられるんです。
もうね、純真な男子高校生の心を、ガッツリ鷲掴み状態です。
205 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:43:15.87 ID:fmYO4C/+0
そして4月を迎えます。
ユウコさんは都会の大学、ボクは地方の高校での遠距離恋愛のスタートです。
さすがに、これはもうダメかなと思いましたね。
都会のイケメン大学生になんて太刀打ちできませんから。
206 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:45:12.58 ID:fmYO4C/+0
ボクとしては、せっかくですから お付き合いさせていただいてる間に 甘いキスのひとつくらいは、させてもらってもエエんじゃないんすか?くらいは考えてました。
若干、諦めモードに入ってましたね。
そうそう、あのクラブボックスでのやつはナシですよ。
あんなのは回数のうちには入らんです。キッパリ。
207 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:46:33.13 ID:fmYO4C/+0
そんなことを考えている頃に、ユウコさんからメールが届きます。
「週末にデートしよう!」でした。
そこには運転免許を取得したこと、家の車を借りてくることが書いてあり、ドライブデートに行くことになりました。
208 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:48:11.36 ID:fmYO4C/+0
それまでの厭戦ムードも忘れて有頂天でしたよ。
付き合い始めて約半年、念願の初デートです。
しかもドライブですからね、初っ端から二人きりですし!!!
もうね、期待で胸が膨らむだけじゃなく、余計なところも全力で膨らんじゃいましたよ。
209 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:49:40.04 ID:fmYO4C/+0
ついでに全バイト代を総動員して財布も膨らませておきました。
車ですからね、国道沿いの建物に突入しやすそうじゃないですか――
いや、突入なんてしなくても、車の中でもある程度は……妄想ニヤニヤ
210 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:51:02.29 ID:fmYO4C/+0
昼前に待ち合わせて、途中でご飯を食べると雰囲気のいいドライブコースを走ります。
春の日差しは気持ちよく、ちょうど咲き始めた桜が風に揺れる公園の駐車場に車を停めると、まったりとした気分が二人を包みます。
なんとも甘い空気感が二人の間に流れて――
212 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:56:54.94 ID:fmYO4C/+0
彼女はボクにゆっくりと語りかけます。
「山下くんって、私のことどう思ってる?」
「好きですよ。スゴく。会えないことが続いたけど その分これから二人で頑張ればいいかと」
213 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:58:01.74 ID:fmYO4C/+0
この言葉を聞くと彼女は満足そうに笑い、独り言のように呟きました。
「二人で頑張れば……か」
ボクはそれが何を意味するのか分からず、黙ってました。
しばらく二人は沈黙……そして……
215 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:59:15.26 ID:fmYO4C/+0
突然 彼女がクスクス笑い出したかと思うと、鋭い視線でボクを睨むわけです。
甘い展開を期待していたボクですが、これは何か違うんじゃないのか?とか思ったです。
216 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/05(金) 00:00:34.57 ID:OCgOzOrt0
そして、すぐにヤバイ状態だと悟りました。
彼女があの夕暮れの公園の時と同じ表情をしていたからです。
鋭い両眼から怒りのオーラが放たれてました。
「二人で頑張ればですって? は? なめてんの?」
218 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/05(金) 00:02:00.07 ID:OCgOzOrt0
その言葉を皮切りに、恨みの言葉がボクに刺さります。
罵詈雑言ではありませんが、いたいけな男子高校生を傷つけるには必要十分だったです。
途中からは自己防衛本能が働いて、何も聞こえなくなりましたから。
219 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/05(金) 00:03:49.62 ID:OCgOzOrt0
そうです。
彼女は先輩と別れなければならなかったことをまだ怒っていたんです。
そして、復讐としてボクを同じ目に遭わせてやると決心していたようです。
半年間の長期に渡る、執念の復讐劇でした。
220 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/05(金) 00:04:27.46 ID:OCgOzOrt0
だからボクに接近し、彼女(もどき)になって十分に気持ちを惹きつけた上で別れてやると。
そんなわけだから、デートもしないし、何もしない。
ただただ、ボクを焚き付けることに専念したとのこと。
221 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/05(金) 00:05:41.55 ID:OCgOzOrt0
そんな中で、一つだけボクに感謝したいのは、怒りの感情を受験に ぶつけることができたことらしいです。
おかげで、自分の偏差値よりもランクの高い大学に受かったと高笑いされてしまいました。
222 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/05(金) 00:07:01.52 ID:OCgOzOrt0
で、自分の新生活も軌道に乗り始めた今日が過去への決別を告げるXデーと……
ボクは、とても悲しかったです……
223 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/05(金) 00:08:36.83 ID:OCgOzOrt0
彼女に振られたこともそうですが、それよりも辛かったのは彼女の深く傷ついた心に、まったく気づけなかった自分が悲しかったです。
彼女はボクに復讐することで、傷ついた心を必死で癒そうとしていたということを、つい今さっき知ったという事実でした。
224 :名も無き被検体774号+:2012/10/05(金) 00:09:48.98 ID:URn04C1A0
女KOEEEEEEEEE
225 :名も無き被検体774号+:2012/10/05(金) 00:10:04.35 ID:pl/CAjZH0
>>1災難すぎるだろ…
226 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/05(金) 00:10:34.19 ID:OCgOzOrt0
彼女は相当辛かったことでしょう。
それが証拠に彼女は復讐を果たしたハズなのに泣いています……
怒りの感情は既に消え去り、ただただ泣いています……
ボクは罪悪感でいっぱいです……彼女の本当の気持ちも知らずに恋人気分で一人盛り上がったりして……ラブホ突入妄想とか……
なんという最低男……
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| (__人__) | <こいよオラ!!オラ!!
,.゙-‐- 、 `⌒´ ,/
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ヽ.X、- 、 ,ノi ハ
⊂>'">┐ヽノ〃 / ヘ
入 ´// ノ } ,..,.._',.-ァ
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/ __,,..ノ ,ノヽー'"ノ
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∨´ `ヽ、 ノ ゙ヽ
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191 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:25:25.03 ID:fmYO4C/+0
こんばんは。遅くなりました。
そろそろ投下を始めますので よろしくお願いします。
192 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:27:00.61 ID:fmYO4C/+0
―― 第二部 復讐 ――
冬休みに入ると、彼女は冬期講習で受験の最終の仕上げに入るわけです。
だからボクは彼女がいるにもかかわらず、クリスマスも正月も独りなわけでした。
仕方がないんで、バイトしてましたよ。
レンタルビデオ屋で。ほぼ毎日。ずーっとね。
193 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:28:15.46 ID:fmYO4C/+0
そういえば、ミドリがクリスマス前に店に来たことがありました。
ホラーとか純愛モノのビデオを大量に借りていきましたね。
あれだけの量を観るんですから、クリスマスの予定はないんだろうなあとか思いましたよ。言いませんけど。
194 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:29:52.43 ID:fmYO4C/+0
その頃になると、彼女はボクを見ても反応も示さなくなってましたね。
なんだか怒ってるというよりは、困ってるような雰囲気はありましたけど。
でも、もうどーでもいいですわ。赤の他人ってことです。
196 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:31:01.55 ID:fmYO4C/+0
ボクは誤解されたままというのが、気に入らなかったですけど 今さら誤解を解いたところで、何が変わるわけでもないですし。
滑走路を走る飛行機に例えるなら、既にV1速度(離陸決心速度)を超えてますからね。
もう元には戻れないんですよ。ボクとミドリは。
197 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:32:14.17 ID:fmYO4C/+0
そういえば、いつまでも“マネージャーさん”では彼女がかわいそうなので、以降は名前で呼ぶことにします。
ユウコ(仮名)さんです。
ユウコさんと会えない冬休みは、ほぼ毎日メールしてました。
198 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:33:59.94 ID:fmYO4C/+0
ボクのバイト終了時間と、彼女の講習の終わる時間が合えば ちょっとだけ会ったりもしました。
そして一緒に帰るだけ。
先輩の頃とは、180度趣の違う清い交際です。
彼女のエネルギーは、全力で目の前の受験に向かってましたからね。
ボクへ向ける分は残ってなかったんでしょう。
199 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:35:53.23 ID:fmYO4C/+0
そして、1月のセンター試験から始まり、私立、国公立と怒涛の試験が続いたようです。
バレンタインの時期も会えませんでした。
ちょうど私立の試験と発表の間の時期で、とてもそんな気分ではなかったようですからね。
さすがに、その時期はメールすらできなかったですし……
200 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:37:46.59 ID:fmYO4C/+0
1年生のボクは部活とバイトという気楽な状態でしたけど、ユウコさんはこの時期、辛かったことでしょう。
そして、試験の出来に一喜一憂しながらも、志望校のひとつに合格したようで無事卒業式を迎えました。
201 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:39:02.34 ID:fmYO4C/+0
彼女は地方の(いや、こっちが地方だから都会のだな)四大に決まったようです。
だから、今以上に会えなくなるのは確実でした。
そういえば、合格発表があってからもデートとかするヒマがなかったです。
203 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:40:47.88 ID:fmYO4C/+0
バレンタインのなかったボクにも、ホワイトデーはあるかと思ったんですが彼女は下宿先探し、引越し、オリエンテーション、おまけに合宿免許とイベントづくしで、超忙しかったみたいでしたから。
204 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:42:04.53 ID:fmYO4C/+0
会えないことが続くと心は募るわけです。
なんというか、彼女って上手いんですよ。
残念ながら、先輩とのようなコトは、何ひとつお世話にはなれませんでしたが ちょっとした仕草とか、メールの文章とかにスゴく惹きつけられるんです。
もうね、純真な男子高校生の心を、ガッツリ鷲掴み状態です。
205 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:43:15.87 ID:fmYO4C/+0
そして4月を迎えます。
ユウコさんは都会の大学、ボクは地方の高校での遠距離恋愛のスタートです。
さすがに、これはもうダメかなと思いましたね。
都会のイケメン大学生になんて太刀打ちできませんから。
206 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:45:12.58 ID:fmYO4C/+0
ボクとしては、せっかくですから お付き合いさせていただいてる間に 甘いキスのひとつくらいは、させてもらってもエエんじゃないんすか?くらいは考えてました。
若干、諦めモードに入ってましたね。
そうそう、あのクラブボックスでのやつはナシですよ。
あんなのは回数のうちには入らんです。キッパリ。
207 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:46:33.13 ID:fmYO4C/+0
そんなことを考えている頃に、ユウコさんからメールが届きます。
「週末にデートしよう!」でした。
そこには運転免許を取得したこと、家の車を借りてくることが書いてあり、ドライブデートに行くことになりました。
208 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:48:11.36 ID:fmYO4C/+0
それまでの厭戦ムードも忘れて有頂天でしたよ。
付き合い始めて約半年、念願の初デートです。
しかもドライブですからね、初っ端から二人きりですし!!!
もうね、期待で胸が膨らむだけじゃなく、余計なところも全力で膨らんじゃいましたよ。
209 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:49:40.04 ID:fmYO4C/+0
ついでに全バイト代を総動員して財布も膨らませておきました。
車ですからね、国道沿いの建物に突入しやすそうじゃないですか――
いや、突入なんてしなくても、車の中でもある程度は……妄想ニヤニヤ
210 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:51:02.29 ID:fmYO4C/+0
昼前に待ち合わせて、途中でご飯を食べると雰囲気のいいドライブコースを走ります。
春の日差しは気持ちよく、ちょうど咲き始めた桜が風に揺れる公園の駐車場に車を停めると、まったりとした気分が二人を包みます。
なんとも甘い空気感が二人の間に流れて――
212 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:56:54.94 ID:fmYO4C/+0
彼女はボクにゆっくりと語りかけます。
「山下くんって、私のことどう思ってる?」
「好きですよ。スゴく。会えないことが続いたけど その分これから二人で頑張ればいいかと」
213 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:58:01.74 ID:fmYO4C/+0
この言葉を聞くと彼女は満足そうに笑い、独り言のように呟きました。
「二人で頑張れば……か」
ボクはそれが何を意味するのか分からず、黙ってました。
しばらく二人は沈黙……そして……
215 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 23:59:15.26 ID:fmYO4C/+0
突然 彼女がクスクス笑い出したかと思うと、鋭い視線でボクを睨むわけです。
甘い展開を期待していたボクですが、これは何か違うんじゃないのか?とか思ったです。
216 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/05(金) 00:00:34.57 ID:OCgOzOrt0
そして、すぐにヤバイ状態だと悟りました。
彼女があの夕暮れの公園の時と同じ表情をしていたからです。
鋭い両眼から怒りのオーラが放たれてました。
「二人で頑張ればですって? は? なめてんの?」
218 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/05(金) 00:02:00.07 ID:OCgOzOrt0
その言葉を皮切りに、恨みの言葉がボクに刺さります。
罵詈雑言ではありませんが、いたいけな男子高校生を傷つけるには必要十分だったです。
途中からは自己防衛本能が働いて、何も聞こえなくなりましたから。
219 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/05(金) 00:03:49.62 ID:OCgOzOrt0
そうです。
彼女は先輩と別れなければならなかったことをまだ怒っていたんです。
そして、復讐としてボクを同じ目に遭わせてやると決心していたようです。
半年間の長期に渡る、執念の復讐劇でした。
220 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/05(金) 00:04:27.46 ID:OCgOzOrt0
だからボクに接近し、彼女(もどき)になって十分に気持ちを惹きつけた上で別れてやると。
そんなわけだから、デートもしないし、何もしない。
ただただ、ボクを焚き付けることに専念したとのこと。
221 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/05(金) 00:05:41.55 ID:OCgOzOrt0
そんな中で、一つだけボクに感謝したいのは、怒りの感情を受験に ぶつけることができたことらしいです。
おかげで、自分の偏差値よりもランクの高い大学に受かったと高笑いされてしまいました。
222 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/05(金) 00:07:01.52 ID:OCgOzOrt0
で、自分の新生活も軌道に乗り始めた今日が過去への決別を告げるXデーと……
ボクは、とても悲しかったです……
223 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/05(金) 00:08:36.83 ID:OCgOzOrt0
彼女に振られたこともそうですが、それよりも辛かったのは彼女の深く傷ついた心に、まったく気づけなかった自分が悲しかったです。
彼女はボクに復讐することで、傷ついた心を必死で癒そうとしていたということを、つい今さっき知ったという事実でした。
224 :名も無き被検体774号+:2012/10/05(金) 00:09:48.98 ID:URn04C1A0
女KOEEEEEEEEE
225 :名も無き被検体774号+:2012/10/05(金) 00:10:04.35 ID:pl/CAjZH0
>>1災難すぎるだろ…
226 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/05(金) 00:10:34.19 ID:OCgOzOrt0
彼女は相当辛かったことでしょう。
それが証拠に彼女は復讐を果たしたハズなのに泣いています……
怒りの感情は既に消え去り、ただただ泣いています……
ボクは罪悪感でいっぱいです……彼女の本当の気持ちも知らずに恋人気分で一人盛り上がったりして……ラブホ突入妄想とか……
なんという最低男……
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