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俺が×2になった理由
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152 :壱:2013/10/29(火) 20:45:45.94 ID:RA5YRLZa0
それから2週間くらい経った日。

屋上の使用許可を取って、先生と看護婦さんに立ち会ってもらって俺とみぃ子の結婚式当日。

ヴァージンロードの絨毯はさすがに無いけど、看護婦さんの提案で古くなったシーツを縫い合わせて簡単な手作りヴァージンロードまで用意してもらったw

病院に神父さんを呼ぶのは ちょっとどうなんだろうと思ったからここは人前式でwww

ドレスとタキシードはレンタルですw

心配だったみぃ子の体調もこの日は良かった。

ちょこにキレイにヘアメイクしてもらって、ウェディングドレス着て。

てかやっぱ何度見てもみぃ子のドレス姿テラカワユスwww

ちょこがいるにも関わらず萌えてる俺、テラキモスwww



153 :壱:2013/10/29(火) 20:47:28.53 ID:RA5YRLZa0
ヘアメイクの途中でこんなやりとりもw


みぃ子「ねえねぇ、ちょこさんにお願いあるんだけどいい?w」

ちょこ「ん?なになにw」

みぃ子「あのねぇw ヴァージンロード、ちょこさんにエスコートしてもらいたいのw」

ちょこ「えぇぇぇぇw わたしでいいのー?w」

みぃ子「うんw ちょこさんがいいww」

ちょこ「キャーーーw よろこんでーwww」


なんか女子ってすげぇなぁって思ったよw

んでもってちょっとうらやましくもなったw



154 :名も無き被検体774号+:2013/10/29(火) 20:48:41.32 ID:iDKPxuKK0
>1
嫁さん、ホントは怖かったんだろうな

やっぱ、酒おごりたいねぇ

南以外ならOKだわw





155 :壱:2013/10/29(火) 20:51:25.20 ID:RA5YRLZa0
>>154
不安はあったと思う

普通じゃ考えられないようなことしてるし

ヘタすりゃそのまま・・・ってことも考えただろうね

だから今でもほんとに尊敬するし感謝だわw


あ、酒はビールかワイン派だよw



看護婦さんがCDで入場曲を流してくれて式がスタート。

ちょこがエスコートしてみぃ子がシーツのヴァージンロードを歩いてくる。

ふたりで結婚証明書にサインをして、司式者さんが証明書を読み上げる。

指輪は高価なものは買えなかったし時間もなかったから既製品のカジュアルリングだけどいちおうプラチナ製ですw


最後の誓いのキスは(ちょこに気を遣って)

「ほっぺでいいよ」

と言われたけど

ちょこがまた

「絶対ダメですからw  誓いのキスは唇以外にあり得ないですからww」


とか言うから、唇に軽くキスw

まさかこんな形でみぃ子とキスするとは思わなかったよw


こうして無事、結婚式は終わりましたw

ちょこが親族以上に号泣してたのが印象的www

って、お前は俺かよwww



156 :壱:2013/10/29(火) 20:53:13.57 ID:RA5YRLZa0
それからしばらくはにぎやかだけど穏やかな日が続きます。

みぃ子の体調は不安定で、調子が良ければ外へ散歩に出ることができたり、悪ければ一日中寝てることも。

起き上がるのも大変な日は ちょこが枕元で小説を読み聞かせたりwてか、それ俺の仕事じゃね?w


ちょこ「壱さんは読むのへたっぴさんだから聞いててもおもしろくないでしょw」


悪かったなwww

小学校の頃から教科書は棒読みすんのが俺のポリシーなんだよww


本当に毎日が穏やかで、こういう日がずっと続くんじゃないかと錯覚さえした。

だけど現実には、病魔は確実にみぃ子の体を蝕んでいったんだよね。



157 :壱:2013/10/29(火) 20:56:25.12 ID:RA5YRLZa0
すまん

こっから先は思い出すとやっぱツライわ

ちょっと一服して気持ち落ち着かせてくる

あともうちょいで終わるからw



158 : 忍法帖【Lv=23,xxxPT】(1+0:8) :2013/10/29(火) 21:02:04.00 ID:+LRXSSQn0
なんのためにみぃさんと再婚したのかわからない。

毎日ちょこさん同伴だし。

あなたと一緒にいても意味ないような


161 :壱:2013/10/29(火) 21:08:52.86 ID:RA5YRLZa0
>>158
姉ちゃんが言うには、せめて最期は大好きだと思える人と一緒に過ごさせてあげたいと。

家族とかじゃなくて、自分を愛してくれて愛せる人と一緒にって

あと、ちょこも ずっとびっちり一緒だったわけでもないよw


散歩するときとか病室にいるときでも、ふたりっきりにしてくれること多かったし

その分、ちょこの不安も相当なもんだったと思うけども


まあでも、俺と一緒になった意味があったのかと聞かれると それは今でも不安に思うことは確かにあるよ

実際、俺はみぃ子に何がしてやれたのかって思う



159 :名も無き被検体774号+:2013/10/29(火) 21:05:38.99 ID:kYI+sqCW0
まぁこんな破天荒な結婚でもなんというかいい味してていいと思うぞ




162 :壱:2013/10/29(火) 21:12:44.47 ID:RA5YRLZa0
>>159
確かに破天荒だよなぁ・・・w



163 :壱:2013/10/29(火) 21:14:54.02 ID:RA5YRLZa0
だんだんと調子が悪い日が多くなる。ベッドから起き上がれない日が続く。


そんなときも俺は何もできないで、黙ってみぃ子の手を握ってやることしかできなかった。

弱っていく みぃ子を見るのが辛くて、半日くらい屋上でボーっとしたりすることもあった。

たまに ちょこに渇を入れられることもあって、そんなときは気持ちを振り絞ったり。


ちょこはと言えば、みぃ子の傍を離れることが無くなった。

ちょこもツライだろうに、でも現実を必死に受け止めようとするところとか女って本当に強いなって思ったよ。


4ヶ月目も半分を過ぎる頃になると、みぃ子は話すことも困難になってくる。

たまに目を開けて口を動かすけど、喉から空気が漏れてくる音なことがほとんどで何を言ってるかなんてほとんど聞き取れない。

唇の動きで必死に読み取って「うん、うん」と返事をするのが精一杯だよ。

看護婦さんが体を拭くのに体位を変えようとしたら、痛みがあるのか「うぅぅ・・・」と呻く声だけは大きくなる。

そういう時は決まって、ちょこが涙を流しながらみぃ子の頭を優しく抱えてなでるんだ。



164 :壱:2013/10/29(火) 21:19:01.47 ID:RA5YRLZa0
身内に同じように病気で入院してた人がいたら わかるかも知れないけど、亡くなる瞬間まで綺麗でいられるのなんてドラマの中の話だけだと思ったね。


水を飲むことすら自力でできないから唇はカサカサに乾いてくる。

薬の影響で髪の毛も抜け落ちるし、肌の色も悪くなってくる。

寝ていても目が閉じきらないから、薄目を開いた部分が乾いてるのもわかる。


ほんとに辛かった。

みぃ子の無残な姿を見ることよりも、着実にみぃ子が死に向かっていることを この目で見届けなくちゃいけないことが何よりも辛かったね。

そして、それに対して何もしてやることもできない自分の無力さが辛かった。


みぃ子と俺が結婚して173日目。


医者の見立てよりほんの少し、本当にほんの少しだけ頑張って生きた みぃ子は、大好きな家族と俺、そして家族のように好きでいてくれた ちょこに見守られて静かに息を引き取りました。


こうして俺はバツ2になった。



165 :壱:2013/10/29(火) 21:22:16.55 ID:RA5YRLZa0
葬儀だの何だのの準備でバタバタして、ゆっくり悲しむ時間も無かったかな。いちおう喪主だしねw


告別式が終わった夜のこと。

姉ちゃんから1枚のCD-ROMを渡された。


次女「みぃ子が、自分が死んだらふたりに渡して欲しいって」

家に帰ってパソコンで再生してみると、それはみぃ子からのビデオレターだった。

結婚式のすぐ後に撮られたらしかった。



166 :壱:2013/10/29(火) 21:24:21.19 ID:RA5YRLZa0
『えーっとw 壱くん、ちょこさん。このたびは本当にありがとうございました。

正直最初は なんて無茶苦茶なんだろうって思ったし、次女ちゃんにも腹が立ちましたw

(ビデオを回してるのが次女らしく、いたずらっぽくカメラをにらむ)


本当はね、病気で弱ってる姿なんて壱くんに見せたくなかったし。だって女の子だもんw

それにちょこさんから大事な壱くんを奪うなんてあり得ない!って思ったしw

でも結局断りきれなかったのは、ちょこさんに言われたこともあったけど、やっぱり壱くんのことが好きだったからだと思う。

ごめんね、ちょこさん。

(カメラに向かって手を合わせてゴメンのポーズ。そして数分間の昔の思い出話)


壱くんとちょこさんに出会えたことは、わたしの人生の中で最高の宝ものになりましたw

特にちょこさんw めちゃくちゃって言うかなんて言うかw とにかくもう大好き!

もうちょっと違う形で出会ってたら、きっといい友達になれたよねw ね?w

(テンションがあがり過ぎたのかちょっと咳き込む)


・・・あー・・。このビデオを見てるってことは わたしはもう死んじゃってるんだねぇ・・・w

もっともっとふたりと一緒に過ごしたかったなぁ・・・

あ、でもいつまでも ちょこさんから壱くん取ったままなワケにはいかないよねw


壱くん、わたしの人生で最後に旦那様になってくれてありがとう。

あの結婚式はとっても幸せですてきでした。

そしてちょこさん、大事な旦那様を取られて本当はツライはずなのに、いつも明るくわたしを笑わせてくれてありがとう。

ふたりとも、愛してるぜーw

(カメラに向かって手でハートマーク)


もし、また生まれ変わることができるなら、またすてきなふたりに出会いたいです。

どうか、それまでわたしのこと忘れないでいてください。

・・・・・・・・・じゃぁ、バイバイw』






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カテゴリー:人生・生活  |  タグ:感動・泣ける話,
 

 
 
 
 

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