風俗嬢だった過去を持つ彼女が語った衝撃的な体験談
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264 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/15(水) 22:49:04.66 ID:5jnMM0EY0
今考えると、体洗わせろって、結構ヒドいこと言っちゃったかなとも思う。
でも「エッチなことをしてきたマドカ」への耐性はあったんだけど、「エッチなことをされてきたマドカ」に対する耐性は俺にはまだ備わってなくてさ…。
それでも必死に頭の中で、デリ嬢マドカ、を再構築してた。
マドカも全裸で大の字に寝せられてて、客がジロジロその姿を見てる。
大の字だったマドカが、くの字になって、後ろから客が体を重ねて、おっぱい揉まれたり、首筋に舌を這わせられ、ビクンってなったり。
やがてマドカは両脚を広いて、その付け根に客が顔を埋め、貪るように舐めてる。
その男がゆっくりと振り返ると、その顔は、今度こそ本当に俺じゃなかった…。
掲示板には載ってなかったデリ嬢としてのマドカのもう半分の姿を想像しながら、俺は悶々としてた。
265 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/15(水) 22:50:40.44 ID:5jnMM0EY0
気まずい雰囲気になりつつも。
最後まで話をする、最後まで話を聞く、ということに関しては、大部分で俺とマドカの利害は一致してるので、とりあえずは前に進む。
「あ、ヒロシ。ちょっと訂正する」
「ん?」
「アソコ舐める人はほとんどいない、って言ったでしょ?」
「クンニ?」
「う、うんw それ私のお客さんに限って言えば、多かったかも」
「え…」
「だってしょうがないじゃん。リピーターが増えるんだもん」
「うん」
「1回そういうことした人は またするんだもん」
「クサくないってことじゃん」
「あ。でも、それは私には分かんないからノーコメント」
「じゃ夜にでも俺が教えてあげます」
「お、お願いします…」
マドカは不満そうにしつつも、力なく承諾した。
俺はマドカとくっついたり離れたりを繰り返してはいたものの、やっぱりコイツとはウマくやっていけるんじゃないかなって、そんな気がしてた。
267 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/15(水) 23:10:44.17 ID:5jnMM0EY0
「んでんで?マドカ、続き続き!」
「あいw」
俺は単純で馬鹿だから、凹んでも凹んでも続きを心待ちにしてた。
「あれ?どこまで話したっけ?」
「ん?なんだっけ」
「忘れちゃった」
「じゃ、ちょっと質問。本当にイっちゃう時は何されてたの?」
「え?あ、えっと…ク、クンニ…?」
「疑問系にすんなよ、俺に聞かれても知らねーよ」
「ぎ、疑問系にしたんじゃないよ。クンニって言うの恥ずかしかったんだよ!」
「うん…w」
俺の頭の中では、客に大股開きにされてるマドカの姿が、もはやハッキリと想像できた。
心は閉ざしているようだが、客の舌の動きに合わせて、かすかに反応してるようにも思える。
だが次の瞬間、俺の頭の中のマドカが、体勢を変えることになる。
「あー、私ね。シックスナインのときにイっちゃう時が多かったかも」
「・・・。」
268 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/15(水) 23:25:33.64 ID:5jnMM0EY0
_| ̄|○ シックスナイン…。
「本番」って単語の次に、俺はこの単語が苦手だった。
しかも「クンニ」って言うのを恥ずかしがったマドカなのに、「シックスナイン」は結構ハッキリ堂々と言いやがった…。
シックスナインは、相当マズイです、これ。俺的に。
だってそうだろう?フェラやクンニって、どちらかが一方的にする行為だもの!
「自分はお金を払ってもらう側」だから「当然のようにフェラでちんちん舐めないといけない」「リピーターが増える」のだから「1回クンニした客はまたする」
確かにマドカの言ってたことには一理ある。納得できるし許す。いや許すしかない。
でも、シックスナインはぁあああ、なんかぁああ、客との共同作業という感じで、かなり凹む。
270 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/15(水) 23:45:54.32 ID:5jnMM0EY0
それに。俺は「客にフェラをするマドカ」を想像して、「客にクンニされてるマドカ」ってやつも、ついさっき ようやく想像できるようになったばかりのとこだった。
その2つの想像、2人のマドカを、いきなり組み合わせて想像しろと?時進行させて?
いや客も合わせて実質4人だ このやろう。2+2は4なのに、2+2は2だぞ。頭大混乱。
そんなわけで、俺の頭の中でクンニされてるマドカは突然、体勢を変えられ、四つん這いになった。
その日一番の心の乱れ。
思えば大した覚悟もなしに、何気なく質問してしまった気もする。
「本当にイっちゃう時は何されてたの?」だなんて、聞き方もマヌケだったように思えてくる。
返ってきた答えは「されてる」時じゃなく「されながら、してあげてる」時だった。コレはキツかった。
それは、あまりの興奮でチンポが弾け飛びそうだったって意味でも。
271 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/16(木) 00:09:05.38 ID:DJouI6eR0
俺の凹み方は尋常じゃなかったらしく、マドカがとんでもなく慌ててた。
「ヒロシ、戻ってきて!お願い!これに関しては ちゃんとした説明をさせて!」
肩を揺すられ、ほぼ魂が抜けかけてた俺に、マドカのその言葉が遠くから聞こえた。
いやこれは結構ダメージがデカい。
どんな説明をされても、決してそれが軽減されることは無いだろうと確信に近いものがある。
それでも俺は耳を傾けねばならない。
俺にはマドカの話を聞く権利も義務もある。
だって、俺が質問したんだもの…。
聞かなきゃよかった…。
それでもビンビンになってるチンポが憎たらしい。オマエはなぜ萎えないのか…。
303 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/18(土) 00:07:32.06 ID:uXy/2ltg0
「お、お茶をくだせぇ…w」
「は、はいw」
一旦冷蔵庫に戻しておいたペットボトルをマドカが取りに行く。
テーブルの上には開きっぱなしのノート。
マドカは油断してるのか、それとも俺を凹ませてしまった事でそれどころではないのか、「ノートは勝手に見ちゃダメ」とかそんな警告もないままにその場を去った。
勝手に盗み見る気はなかったけど、自然と目に入ってきた『↑』や『↓』の記号が、さっきまでよりも全然気にならなくなっていた。
それくらいシックスナインのダメージが大きいということだ。
それに俺もちょっとノートの存在を忘れかけてた。
掲示板よりも、ノートよりも、マドカの口から直接語られるほうが威力は絶大で、俺に与えるダメージも、そして興奮も大きくて、もうヘトヘトだった。
気力を振り絞る。
304 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/18(土) 00:08:32.80 ID:uXy/2ltg0
マドカが戻ってくる。
「なんか、俺たちノートそっちのけで喋ってたな…」
「あら、ほんとだ」
空っぽになった2つのコップにお茶を注ぎながら、清ました顔でマドカが言う。
「もう燃やしちゃう?」
「ダメ」
即答で却下した俺に、マドカがチッと舌打ちで応戦した。
おそらく早く燃やしてしまいたいとは思ってて、でもそれを俺が許さないこともわかってる。
テーブルの片隅にタバコとセットで置いてあったライターをカチカチさせながら、「燃やしちゃうぞー?w」ってマドカがまた笑う。
俺が嫌がるとわかってて発したその脅しの言葉は、すぐに冗談だとわかるものであり、 、それはマドカにまだ余裕があることを意味してるような気がした。
でも俺にもう余裕はない。
305 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/18(土) 00:09:39.77 ID:uXy/2ltg0
さっき口にした「ちゃんとした説明をさせて!」って言葉にも、どこか冷静なものを感じたし、マドカとしてはシックスナインという行為は、まだ通過点でしかないのかもしれない。
そりゃそうだ。密室で過ごす裸の男女がここまできたら、もう向かう先はアレしかない。
「ちゃんとした説明って?」
呆然唖然としながらも聞き逃してはいなかったその言葉の意味を話すよう、マドカに促す。
「まぁ、とりあえず飲めや」
「お、おう…」
思わず乾杯でもしてしまいそうな雰囲気があったのは、マドカの気遣いのおかげ。
でも、その気遣いを腹立たしく思ってる俺がいて、自分でも不思議だった。
306 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/18(土) 00:10:23.16 ID:uXy/2ltg0
「ちゃんとしてるかどうかはわかんないけど」
「うん」
「順序よく説明させて?正直に本当のことだけを言うし」
「はい」
やっぱりマドカは冷静で、それに釣られるように俺も落ち着きを取り戻…せない。
「お客さんにアレコレ…じゃなくて…、お客さんに私が舐められてる時にさ」
「うん」
ワザワザ言い直すところがバカ正直で律儀だ。でもなんだかイジメたくなる。
「クンニねクンニ?」
「はいはいそうです、クンニされてる時ですぅ」
再びノってきた。ようなフリをしてた。俺の気持ちは晴れていない。なんかおかしいんだ。
307 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/18(土) 00:15:37.45 ID:uXy/2ltg0
「さっきもちょっと言ったけど、ヤバいなぁって瞬間があるわけです」
そこまで聞いて、思わず口を挟みたくなる。
「それはあれだろ、クリを優しく舐められたりとかしてるときだろ?」
俺は偉そうに、そう言ってた。
ダメだ、こんな言い方するつもりないのに…って思いながら。
俺だってそんなの知ってる!俺こそがマドカの体のことを一番知り尽くしている男なんだ!って、そう自己主張してやりたかったんだ。
今考えると、すごく惨め。
余計なチャチャを入れ、空回りしたような気がした。
なんか本当におかしくなってきた。手が震えてて、額に汗をかいていた。
308 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/18(土) 00:16:25.86 ID:uXy/2ltg0
「そうだね、それに関してはヒロシが一番よくわかってることだよねー」
俺の空回りは、それでも俺の意図をマドカが見事に汲み取ってくれたことで、それほど醜態を晒さずに済んだようにも思えた。
マドカは まるで赤ん坊をあやす母親であるかのように優しく微笑んでくれてる。
でも、マドカに優しくされても、心のモヤモヤが晴れない。
「デリ始めた当初はさ、私がイカせてあげればいいもんだ、って思ってたの」
「うんさっきも聞いた」
「でも実際はそうじゃなくて、私もそういう扱いを受けるじゃん?」
「そういう扱い?」
「あ。ごめん。私もお客さんにエッチなことをいっぱいされるじゃん?に訂正」
「許可します」
ここまでのやりとりは、およそ2時間弱くらいかな。
そのあいだに、マドカは、どういう言葉や表現を使えば、俺が納得、安心、そして興奮してしまうのかを巧みに理解したようで、話すテンポもテンションもちょっとずつ上がっていく。
309 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/18(土) 00:30:06.46 ID:uXy/2ltg0
「私はお金も払ってもらうし、仕事だから、頑張ってイかせてた」
「うん」
「でも自分がイっちゃうのは絶対ありえない!って思ってたの」
「なぜ?」
「だって相手は見ず知らずの人だし。さっき会ったばかりだし」
「は?」
「え?」
「つか、それは客側からマドカを見ても同じことだろ?」
自分でも、なんか言葉にトゲがあるなって、気付いてた。
「そ、それはそうだけど」
「初対面でも、現金を介して、そういう役割を果たすんだろ?」
「う、うん…」
「そういう仕事だったんだろうが」
ちょっとだけキレ始めた俺に、マドカは違和感を感じ、怯えてたように思う。
そして、俺はさっきから自分がなんでイライラしてるのか、その理由に気付き始めた。
今考えると、体洗わせろって、結構ヒドいこと言っちゃったかなとも思う。
でも「エッチなことをしてきたマドカ」への耐性はあったんだけど、「エッチなことをされてきたマドカ」に対する耐性は俺にはまだ備わってなくてさ…。
それでも必死に頭の中で、デリ嬢マドカ、を再構築してた。
マドカも全裸で大の字に寝せられてて、客がジロジロその姿を見てる。
大の字だったマドカが、くの字になって、後ろから客が体を重ねて、おっぱい揉まれたり、首筋に舌を這わせられ、ビクンってなったり。
やがてマドカは両脚を広いて、その付け根に客が顔を埋め、貪るように舐めてる。
その男がゆっくりと振り返ると、その顔は、今度こそ本当に俺じゃなかった…。
掲示板には載ってなかったデリ嬢としてのマドカのもう半分の姿を想像しながら、俺は悶々としてた。
265 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/15(水) 22:50:40.44 ID:5jnMM0EY0
気まずい雰囲気になりつつも。
最後まで話をする、最後まで話を聞く、ということに関しては、大部分で俺とマドカの利害は一致してるので、とりあえずは前に進む。
「あ、ヒロシ。ちょっと訂正する」
「ん?」
「アソコ舐める人はほとんどいない、って言ったでしょ?」
「クンニ?」
「う、うんw それ私のお客さんに限って言えば、多かったかも」
「え…」
「だってしょうがないじゃん。リピーターが増えるんだもん」
「うん」
「1回そういうことした人は またするんだもん」
「クサくないってことじゃん」
「あ。でも、それは私には分かんないからノーコメント」
「じゃ夜にでも俺が教えてあげます」
「お、お願いします…」
マドカは不満そうにしつつも、力なく承諾した。
俺はマドカとくっついたり離れたりを繰り返してはいたものの、やっぱりコイツとはウマくやっていけるんじゃないかなって、そんな気がしてた。
267 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/15(水) 23:10:44.17 ID:5jnMM0EY0
「んでんで?マドカ、続き続き!」
「あいw」
俺は単純で馬鹿だから、凹んでも凹んでも続きを心待ちにしてた。
「あれ?どこまで話したっけ?」
「ん?なんだっけ」
「忘れちゃった」
「じゃ、ちょっと質問。本当にイっちゃう時は何されてたの?」
「え?あ、えっと…ク、クンニ…?」
「疑問系にすんなよ、俺に聞かれても知らねーよ」
「ぎ、疑問系にしたんじゃないよ。クンニって言うの恥ずかしかったんだよ!」
「うん…w」
俺の頭の中では、客に大股開きにされてるマドカの姿が、もはやハッキリと想像できた。
心は閉ざしているようだが、客の舌の動きに合わせて、かすかに反応してるようにも思える。
だが次の瞬間、俺の頭の中のマドカが、体勢を変えることになる。
「あー、私ね。シックスナインのときにイっちゃう時が多かったかも」
「・・・。」
268 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/15(水) 23:25:33.64 ID:5jnMM0EY0
_| ̄|○ シックスナイン…。
「本番」って単語の次に、俺はこの単語が苦手だった。
しかも「クンニ」って言うのを恥ずかしがったマドカなのに、「シックスナイン」は結構ハッキリ堂々と言いやがった…。
シックスナインは、相当マズイです、これ。俺的に。
だってそうだろう?フェラやクンニって、どちらかが一方的にする行為だもの!
「自分はお金を払ってもらう側」だから「当然のようにフェラでちんちん舐めないといけない」「リピーターが増える」のだから「1回クンニした客はまたする」
確かにマドカの言ってたことには一理ある。納得できるし許す。いや許すしかない。
でも、シックスナインはぁあああ、なんかぁああ、客との共同作業という感じで、かなり凹む。
270 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/15(水) 23:45:54.32 ID:5jnMM0EY0
それに。俺は「客にフェラをするマドカ」を想像して、「客にクンニされてるマドカ」ってやつも、ついさっき ようやく想像できるようになったばかりのとこだった。
その2つの想像、2人のマドカを、いきなり組み合わせて想像しろと?時進行させて?
いや客も合わせて実質4人だ このやろう。2+2は4なのに、2+2は2だぞ。頭大混乱。
そんなわけで、俺の頭の中でクンニされてるマドカは突然、体勢を変えられ、四つん這いになった。
その日一番の心の乱れ。
思えば大した覚悟もなしに、何気なく質問してしまった気もする。
「本当にイっちゃう時は何されてたの?」だなんて、聞き方もマヌケだったように思えてくる。
返ってきた答えは「されてる」時じゃなく「されながら、してあげてる」時だった。コレはキツかった。
それは、あまりの興奮でチンポが弾け飛びそうだったって意味でも。
271 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/16(木) 00:09:05.38 ID:DJouI6eR0
俺の凹み方は尋常じゃなかったらしく、マドカがとんでもなく慌ててた。
「ヒロシ、戻ってきて!お願い!これに関しては ちゃんとした説明をさせて!」
肩を揺すられ、ほぼ魂が抜けかけてた俺に、マドカのその言葉が遠くから聞こえた。
いやこれは結構ダメージがデカい。
どんな説明をされても、決してそれが軽減されることは無いだろうと確信に近いものがある。
それでも俺は耳を傾けねばならない。
俺にはマドカの話を聞く権利も義務もある。
だって、俺が質問したんだもの…。
聞かなきゃよかった…。
それでもビンビンになってるチンポが憎たらしい。オマエはなぜ萎えないのか…。
303 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/18(土) 00:07:32.06 ID:uXy/2ltg0
「お、お茶をくだせぇ…w」
「は、はいw」
一旦冷蔵庫に戻しておいたペットボトルをマドカが取りに行く。
テーブルの上には開きっぱなしのノート。
マドカは油断してるのか、それとも俺を凹ませてしまった事でそれどころではないのか、「ノートは勝手に見ちゃダメ」とかそんな警告もないままにその場を去った。
勝手に盗み見る気はなかったけど、自然と目に入ってきた『↑』や『↓』の記号が、さっきまでよりも全然気にならなくなっていた。
それくらいシックスナインのダメージが大きいということだ。
それに俺もちょっとノートの存在を忘れかけてた。
掲示板よりも、ノートよりも、マドカの口から直接語られるほうが威力は絶大で、俺に与えるダメージも、そして興奮も大きくて、もうヘトヘトだった。
気力を振り絞る。
304 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/18(土) 00:08:32.80 ID:uXy/2ltg0
マドカが戻ってくる。
「なんか、俺たちノートそっちのけで喋ってたな…」
「あら、ほんとだ」
空っぽになった2つのコップにお茶を注ぎながら、清ました顔でマドカが言う。
「もう燃やしちゃう?」
「ダメ」
即答で却下した俺に、マドカがチッと舌打ちで応戦した。
おそらく早く燃やしてしまいたいとは思ってて、でもそれを俺が許さないこともわかってる。
テーブルの片隅にタバコとセットで置いてあったライターをカチカチさせながら、「燃やしちゃうぞー?w」ってマドカがまた笑う。
俺が嫌がるとわかってて発したその脅しの言葉は、すぐに冗談だとわかるものであり、 、それはマドカにまだ余裕があることを意味してるような気がした。
でも俺にもう余裕はない。
305 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/18(土) 00:09:39.77 ID:uXy/2ltg0
さっき口にした「ちゃんとした説明をさせて!」って言葉にも、どこか冷静なものを感じたし、マドカとしてはシックスナインという行為は、まだ通過点でしかないのかもしれない。
そりゃそうだ。密室で過ごす裸の男女がここまできたら、もう向かう先はアレしかない。
「ちゃんとした説明って?」
呆然唖然としながらも聞き逃してはいなかったその言葉の意味を話すよう、マドカに促す。
「まぁ、とりあえず飲めや」
「お、おう…」
思わず乾杯でもしてしまいそうな雰囲気があったのは、マドカの気遣いのおかげ。
でも、その気遣いを腹立たしく思ってる俺がいて、自分でも不思議だった。
306 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/18(土) 00:10:23.16 ID:uXy/2ltg0
「ちゃんとしてるかどうかはわかんないけど」
「うん」
「順序よく説明させて?正直に本当のことだけを言うし」
「はい」
やっぱりマドカは冷静で、それに釣られるように俺も落ち着きを取り戻…せない。
「お客さんにアレコレ…じゃなくて…、お客さんに私が舐められてる時にさ」
「うん」
ワザワザ言い直すところがバカ正直で律儀だ。でもなんだかイジメたくなる。
「クンニねクンニ?」
「はいはいそうです、クンニされてる時ですぅ」
再びノってきた。ようなフリをしてた。俺の気持ちは晴れていない。なんかおかしいんだ。
307 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/18(土) 00:15:37.45 ID:uXy/2ltg0
「さっきもちょっと言ったけど、ヤバいなぁって瞬間があるわけです」
そこまで聞いて、思わず口を挟みたくなる。
「それはあれだろ、クリを優しく舐められたりとかしてるときだろ?」
俺は偉そうに、そう言ってた。
ダメだ、こんな言い方するつもりないのに…って思いながら。
俺だってそんなの知ってる!俺こそがマドカの体のことを一番知り尽くしている男なんだ!って、そう自己主張してやりたかったんだ。
今考えると、すごく惨め。
余計なチャチャを入れ、空回りしたような気がした。
なんか本当におかしくなってきた。手が震えてて、額に汗をかいていた。
308 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/18(土) 00:16:25.86 ID:uXy/2ltg0
「そうだね、それに関してはヒロシが一番よくわかってることだよねー」
俺の空回りは、それでも俺の意図をマドカが見事に汲み取ってくれたことで、それほど醜態を晒さずに済んだようにも思えた。
マドカは まるで赤ん坊をあやす母親であるかのように優しく微笑んでくれてる。
でも、マドカに優しくされても、心のモヤモヤが晴れない。
「デリ始めた当初はさ、私がイカせてあげればいいもんだ、って思ってたの」
「うんさっきも聞いた」
「でも実際はそうじゃなくて、私もそういう扱いを受けるじゃん?」
「そういう扱い?」
「あ。ごめん。私もお客さんにエッチなことをいっぱいされるじゃん?に訂正」
「許可します」
ここまでのやりとりは、およそ2時間弱くらいかな。
そのあいだに、マドカは、どういう言葉や表現を使えば、俺が納得、安心、そして興奮してしまうのかを巧みに理解したようで、話すテンポもテンションもちょっとずつ上がっていく。
309 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/18(土) 00:30:06.46 ID:uXy/2ltg0
「私はお金も払ってもらうし、仕事だから、頑張ってイかせてた」
「うん」
「でも自分がイっちゃうのは絶対ありえない!って思ってたの」
「なぜ?」
「だって相手は見ず知らずの人だし。さっき会ったばかりだし」
「は?」
「え?」
「つか、それは客側からマドカを見ても同じことだろ?」
自分でも、なんか言葉にトゲがあるなって、気付いてた。
「そ、それはそうだけど」
「初対面でも、現金を介して、そういう役割を果たすんだろ?」
「う、うん…」
「そういう仕事だったんだろうが」
ちょっとだけキレ始めた俺に、マドカは違和感を感じ、怯えてたように思う。
そして、俺はさっきから自分がなんでイライラしてるのか、その理由に気付き始めた。
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