三十路の喪女に彼氏ができたときのお話
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204 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:40:06.54 ID:LZSY7jKs.net
「じゃあさー、私が話してもいい?」
「どうぞ」
「たぶんいまM君は、私になにかを話しておかなきゃ!ってなってて、それで緊張しちゃってるんでしょ?
でも私、たぶんM君が思ってる以上に、M君のこといろいろ知ってると思う。
今さらだけど謝っとくね。黙っててごめんなさい」
「ん?どういうこと?」
「ずっと内緒にしてたけど、付き合ってたころね、私O君にM君のこと相談してたんだ」
「Oに?俺の?なにを?」
「一番は…M君のおうちのこと」
受話器の向こうが、一瞬だけ無音になった。
205 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:40:31.72 ID:LZSY7jKs.net
「………どうしてそんなことを?」
「M君が、ひょっとしたら子どものころ虐待受けてたんじゃないかな?と感じたから」
「あー……………なんだよ、それ…」
どういう意味なのか、絞り出すようにM君は言った。
「Oは なんだって?」
「養子のこととか、M君が家族と疎遠になった経緯とか、話してくれた」
「うん、そこらへんは あいつには話してあるから。そうじゃなくて、その、さっき喪子が言ったやつとか、そっち」
「ん?虐待のこと………??わからないけど、そうじゃないかと思ってるって」
「俺がそういうの受けてたって?」
「うん、たぶんって」
「俺、それはないから」
206 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:40:55.61 ID:LZSY7jKs.net
M君は、明らかに「虐待」という言葉を口に出すのを避けていて、このあとも「それ」とか「そんなこと」とか抽象的に言ってたんだけど
すんごいわかりにくいので、一応ちゃんと「虐待」って言葉で書いときます。
「そう…そうなんだ」
「そんなふうに見えた?」
「そんなふうって言うか…なんか私、M君に対していろんな違和感があってさ。
それで総合的に考えて、ひょっとしたらって思っただけ。違ってたのならごめん、変な勘繰りだったね」
「あの、俺いま、カウンセリング受けてるんだよ」
「えっ………!」
いきなりのカミングアウトに度肝をぬかれる私。
「さっき言いたかったのはそれ。ありがとう、言いやすくなった」
「ありがとう」とはほど遠い、強張った口調でM君は言った。
207 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:41:21.41 ID:LZSY7jKs.net
「俺さ、自覚ないんだよ。虐待とか言われても」
「んん…………?じゃあ、なんでカウンセリング受けようと思ったの? てか、なんのカウンセリング受けてるの?」
「ワーカホリックの」
ワーカホリックとは仕事依存症のこと。
表面的には「仕事を頑張ってる人」っていうプラスイメージがあるし アルコールやギャンブルの依存症とは、ちょっと性質が違うので本人も自覚しづらいし、周りからもわかりにくいやつ。
たしかに、以前のM君の働き方はそんな感じだった。M君、そこは自覚できたんだ…。
208 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:41:44.75 ID:LZSY7jKs.net
「そしたら、問題はワーカホリックなことじゃなくて どうしてワーカホリックになったかだ、と言われた。
たぶん、子どものころのことが影響してるんだろうって。
だけどさ、よくわからないんだよね。昔のことだし」
「記憶が曖昧になっちゃってるんだ?」
「うん。虐待された覚えもないから、別に問題ないと思ったんだ。
でも、"覚えがない"と"覚えてない"では、全然意味が違うって言われてさ。
俺は ちょっと忘れすぎらしくて…」
「忘れすぎって?何年のとき何組だったかとか?」
「あのー、そういうのじゃなくて………」
「じゃなくて?」
209 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:42:15.23 ID:LZSY7jKs.net
「小1のとき、自分が何組で担任が誰で出席番号が何番で誰と友だちで どんなことがあって…ていうのを、何も覚えてない」
「え?………遠足でどこ行った、とかは?」
「いや、そもそも、自分が小1だったことが思い出せないと言ったほうが早いかな。小1のだけじゃなくて、すっぽり記憶が抜けてるところが、ちょこまかあってさ」
「自分でおかしいなって思わなかったの?」
「単に俺が記憶力悪いだけだと思ってた。昔のことを忘れるのは当たり前のことだから」
確かにM君、「俺、忘れっぽいから」ってよく言ってた。解離性健忘という症状なんだそうだけど、このときの私は そんな言葉は知りませんでした。
「M君………はっきり言って、それは当たり前な忘れ方じゃないよ…」
「うん…」
「しかも、それを当たり前だと思っちゃってることが、なんて言うか……ごめん、私からすると、ものすごいヘンだ……」
「そっか…」
210 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:42:40.38 ID:LZSY7jKs.net
「でも、でもね、私いま、いきなり猛烈に納得できちゃったよ………!」
「え、何に?」
「私からすると ものすごいヘンなことでもM君は、それが当たり前な世界に住んでたんだね。
だったら、私がM君に違和感があるなんて、それこそ当たり前だったんだ…
だって私たち、住んでる世界が、見てる世界が、そもそも全然違うんだもん。
私、M君と付き合うってことは、M君と世界が同じじゃなきゃいけないんだと思ってた。
だけど そうじゃないから、もう付き合っていくことはできないんだって……
でも、それ違ったわ!人それぞれ、世界なんて違ってて当たり前だよね!
だって、M君はM君、私は私!それぞれがそれぞれに生きてるんだもん!
私、大切なことに気づけた気がする!ありがとうM君!
ねえ、よければ私ともう一度付き合ってください!!」
「はっ?えっ?」
211 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:43:03.66 ID:LZSY7jKs.net
「どうかな、だめかな?」
「だめだよ、当たり前でしょ」
「また即答かい。なんでだめなの?」
「なんでって、そりゃ…俺たち、一度別れてるんだよ?しかも原因のほとんどが俺でさ。俺、こんな人間なんだぞ?だめに決まってるだろ」
「こんな人間って、どんな人間さ?」
「最悪の人間だろ、喪子や他の人のことも散々傷つけて…カウンセリングなんか受けてるし、まともじゃないし……」
「M君!そろそろいい加減にしてもらおうか!」
「……はい?」
212 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:43:34.73 ID:LZSY7jKs.net
「M君は私を傷つけてなんかないよ。
あのことで一番私を傷つけたのは、私自身だったからね。
確かに、M君がきっかけで いっぱい泣いたさ。だけどそれは、自分でも気づいてなかった私の存在をM君が気づかせてくれたからなんだよ。
正直それって、M君よりもずっと強烈で、どデカイ存在だったんだよね。
M君が自己卑下するのは勝手だよ。それは好きにしていいさ。
だけど、M君の中に"俺が傷つけた女一覧"みたいにして私が残るのは、絶対にイヤだ!!
私が聞きたいのは、そういうのじゃないんだよ。こうだからダメとかなんとか、そんな言い訳、私にはどーでもいいの。
M君が本当はどうしたいのか、私はそれが聞きたいだけなの!
なんで今!なんのために!君は私に電話してきてるんだ!
この後におよんで理屈で取り繕って、カッコつけてんじゃねーよカッコ悪い!
だけど!私はそんなカッコ悪いM君のことも大好きなんだよっ!!!」
213 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:43:59.18 ID:LZSY7jKs.net
はっはーまた言ってやったぜ こんちくしょおーっ!!
だけど このときの私には確信があったんだ。
M君が言いたいのは、絶対にそんなことじゃない!
あのカラオケボックスのときだってそうだし、きっと それだけじゃなくて
私たちがすごしてきた毎日に、彼が言わないままにしてしまった沢山の言葉があるんだ。
そんなM君がどういうわけか、わざわざ電話までかけてきた。
その勇気は、絶対に私がすくい上げて、受け止めなくちゃならない。
またもや黙り込んでしまったM君に、私は尋ねた。
214 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:44:26.63 ID:LZSY7jKs.net
「ねえ、そもそもだよ?どうして私にカウンセリング受けてるって伝えたいと思ったの?」
「謝りたかったから」
「なにを?どうして?」
「色々迷惑かけたし、ちゃんと報告しておいたほうがいいかなって…………………
ごめん違う。声聞きたかっただけ」
最後の一言は、早口でボソっと、吐き捨てるようでした。
だけどそれ聞いた瞬間、私は「うあああ!」みたいな声あげて泣きだしてしまった。
ほんと、それはそれは ものすごく突然の涙腺大爆発で自分でもわけわからないまま、携帯握りしめてわんわん泣いた。
215 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:44:59.51 ID:LZSY7jKs.net
「えっ、ごめん、どうした、ごめん」
うろたえたM君の「ごめん」攻撃。本当によく謝る人だ。
「………聞きたかった〜〜〜」
「え?え?なに?」
「私もM君の声、聞きたかった〜〜〜」
「ああ、そっか………いままでごめんな」
いやあ〜、文章にすると異様にこっぱずかしいね!
まあ、心の声なんて言っちゃうと、なんだかクサすぎちゃうけど。
でもこのとき、たったこれだけの会話だったのに ちゃんとそれ以上の気持ちが伝わった、という満ち足りた感覚があった。
たぶん、私たちがお互いに本音をぶつけた初めての瞬間だったんだと思う。
言葉は少なくても、いまだに心に残っている思い出深い会話だ。
「じゃあさー、私が話してもいい?」
「どうぞ」
「たぶんいまM君は、私になにかを話しておかなきゃ!ってなってて、それで緊張しちゃってるんでしょ?
でも私、たぶんM君が思ってる以上に、M君のこといろいろ知ってると思う。
今さらだけど謝っとくね。黙っててごめんなさい」
「ん?どういうこと?」
「ずっと内緒にしてたけど、付き合ってたころね、私O君にM君のこと相談してたんだ」
「Oに?俺の?なにを?」
「一番は…M君のおうちのこと」
受話器の向こうが、一瞬だけ無音になった。
205 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:40:31.72 ID:LZSY7jKs.net
「………どうしてそんなことを?」
「M君が、ひょっとしたら子どものころ虐待受けてたんじゃないかな?と感じたから」
「あー……………なんだよ、それ…」
どういう意味なのか、絞り出すようにM君は言った。
「Oは なんだって?」
「養子のこととか、M君が家族と疎遠になった経緯とか、話してくれた」
「うん、そこらへんは あいつには話してあるから。そうじゃなくて、その、さっき喪子が言ったやつとか、そっち」
「ん?虐待のこと………??わからないけど、そうじゃないかと思ってるって」
「俺がそういうの受けてたって?」
「うん、たぶんって」
「俺、それはないから」
206 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:40:55.61 ID:LZSY7jKs.net
M君は、明らかに「虐待」という言葉を口に出すのを避けていて、このあとも「それ」とか「そんなこと」とか抽象的に言ってたんだけど
すんごいわかりにくいので、一応ちゃんと「虐待」って言葉で書いときます。
「そう…そうなんだ」
「そんなふうに見えた?」
「そんなふうって言うか…なんか私、M君に対していろんな違和感があってさ。
それで総合的に考えて、ひょっとしたらって思っただけ。違ってたのならごめん、変な勘繰りだったね」
「あの、俺いま、カウンセリング受けてるんだよ」
「えっ………!」
いきなりのカミングアウトに度肝をぬかれる私。
「さっき言いたかったのはそれ。ありがとう、言いやすくなった」
「ありがとう」とはほど遠い、強張った口調でM君は言った。
207 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:41:21.41 ID:LZSY7jKs.net
「俺さ、自覚ないんだよ。虐待とか言われても」
「んん…………?じゃあ、なんでカウンセリング受けようと思ったの? てか、なんのカウンセリング受けてるの?」
「ワーカホリックの」
ワーカホリックとは仕事依存症のこと。
表面的には「仕事を頑張ってる人」っていうプラスイメージがあるし アルコールやギャンブルの依存症とは、ちょっと性質が違うので本人も自覚しづらいし、周りからもわかりにくいやつ。
たしかに、以前のM君の働き方はそんな感じだった。M君、そこは自覚できたんだ…。
208 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:41:44.75 ID:LZSY7jKs.net
「そしたら、問題はワーカホリックなことじゃなくて どうしてワーカホリックになったかだ、と言われた。
たぶん、子どものころのことが影響してるんだろうって。
だけどさ、よくわからないんだよね。昔のことだし」
「記憶が曖昧になっちゃってるんだ?」
「うん。虐待された覚えもないから、別に問題ないと思ったんだ。
でも、"覚えがない"と"覚えてない"では、全然意味が違うって言われてさ。
俺は ちょっと忘れすぎらしくて…」
「忘れすぎって?何年のとき何組だったかとか?」
「あのー、そういうのじゃなくて………」
「じゃなくて?」
209 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:42:15.23 ID:LZSY7jKs.net
「小1のとき、自分が何組で担任が誰で出席番号が何番で誰と友だちで どんなことがあって…ていうのを、何も覚えてない」
「え?………遠足でどこ行った、とかは?」
「いや、そもそも、自分が小1だったことが思い出せないと言ったほうが早いかな。小1のだけじゃなくて、すっぽり記憶が抜けてるところが、ちょこまかあってさ」
「自分でおかしいなって思わなかったの?」
「単に俺が記憶力悪いだけだと思ってた。昔のことを忘れるのは当たり前のことだから」
確かにM君、「俺、忘れっぽいから」ってよく言ってた。解離性健忘という症状なんだそうだけど、このときの私は そんな言葉は知りませんでした。
「M君………はっきり言って、それは当たり前な忘れ方じゃないよ…」
「うん…」
「しかも、それを当たり前だと思っちゃってることが、なんて言うか……ごめん、私からすると、ものすごいヘンだ……」
「そっか…」
210 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:42:40.38 ID:LZSY7jKs.net
「でも、でもね、私いま、いきなり猛烈に納得できちゃったよ………!」
「え、何に?」
「私からすると ものすごいヘンなことでもM君は、それが当たり前な世界に住んでたんだね。
だったら、私がM君に違和感があるなんて、それこそ当たり前だったんだ…
だって私たち、住んでる世界が、見てる世界が、そもそも全然違うんだもん。
私、M君と付き合うってことは、M君と世界が同じじゃなきゃいけないんだと思ってた。
だけど そうじゃないから、もう付き合っていくことはできないんだって……
でも、それ違ったわ!人それぞれ、世界なんて違ってて当たり前だよね!
だって、M君はM君、私は私!それぞれがそれぞれに生きてるんだもん!
私、大切なことに気づけた気がする!ありがとうM君!
ねえ、よければ私ともう一度付き合ってください!!」
「はっ?えっ?」
211 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:43:03.66 ID:LZSY7jKs.net
「どうかな、だめかな?」
「だめだよ、当たり前でしょ」
「また即答かい。なんでだめなの?」
「なんでって、そりゃ…俺たち、一度別れてるんだよ?しかも原因のほとんどが俺でさ。俺、こんな人間なんだぞ?だめに決まってるだろ」
「こんな人間って、どんな人間さ?」
「最悪の人間だろ、喪子や他の人のことも散々傷つけて…カウンセリングなんか受けてるし、まともじゃないし……」
「M君!そろそろいい加減にしてもらおうか!」
「……はい?」
212 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:43:34.73 ID:LZSY7jKs.net
「M君は私を傷つけてなんかないよ。
あのことで一番私を傷つけたのは、私自身だったからね。
確かに、M君がきっかけで いっぱい泣いたさ。だけどそれは、自分でも気づいてなかった私の存在をM君が気づかせてくれたからなんだよ。
正直それって、M君よりもずっと強烈で、どデカイ存在だったんだよね。
M君が自己卑下するのは勝手だよ。それは好きにしていいさ。
だけど、M君の中に"俺が傷つけた女一覧"みたいにして私が残るのは、絶対にイヤだ!!
私が聞きたいのは、そういうのじゃないんだよ。こうだからダメとかなんとか、そんな言い訳、私にはどーでもいいの。
M君が本当はどうしたいのか、私はそれが聞きたいだけなの!
なんで今!なんのために!君は私に電話してきてるんだ!
この後におよんで理屈で取り繕って、カッコつけてんじゃねーよカッコ悪い!
だけど!私はそんなカッコ悪いM君のことも大好きなんだよっ!!!」
213 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:43:59.18 ID:LZSY7jKs.net
はっはーまた言ってやったぜ こんちくしょおーっ!!
だけど このときの私には確信があったんだ。
M君が言いたいのは、絶対にそんなことじゃない!
あのカラオケボックスのときだってそうだし、きっと それだけじゃなくて
私たちがすごしてきた毎日に、彼が言わないままにしてしまった沢山の言葉があるんだ。
そんなM君がどういうわけか、わざわざ電話までかけてきた。
その勇気は、絶対に私がすくい上げて、受け止めなくちゃならない。
またもや黙り込んでしまったM君に、私は尋ねた。
214 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:44:26.63 ID:LZSY7jKs.net
「ねえ、そもそもだよ?どうして私にカウンセリング受けてるって伝えたいと思ったの?」
「謝りたかったから」
「なにを?どうして?」
「色々迷惑かけたし、ちゃんと報告しておいたほうがいいかなって…………………
ごめん違う。声聞きたかっただけ」
最後の一言は、早口でボソっと、吐き捨てるようでした。
だけどそれ聞いた瞬間、私は「うあああ!」みたいな声あげて泣きだしてしまった。
ほんと、それはそれは ものすごく突然の涙腺大爆発で自分でもわけわからないまま、携帯握りしめてわんわん泣いた。
215 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:44:59.51 ID:LZSY7jKs.net
「えっ、ごめん、どうした、ごめん」
うろたえたM君の「ごめん」攻撃。本当によく謝る人だ。
「………聞きたかった〜〜〜」
「え?え?なに?」
「私もM君の声、聞きたかった〜〜〜」
「ああ、そっか………いままでごめんな」
いやあ〜、文章にすると異様にこっぱずかしいね!
まあ、心の声なんて言っちゃうと、なんだかクサすぎちゃうけど。
でもこのとき、たったこれだけの会話だったのに ちゃんとそれ以上の気持ちが伝わった、という満ち足りた感覚があった。
たぶん、私たちがお互いに本音をぶつけた初めての瞬間だったんだと思う。
言葉は少なくても、いまだに心に残っている思い出深い会話だ。
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