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思い出の懐中時計
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俺と妹はにっこり笑って同時にそう言った。

小林の頭の上にハテナマークが浮かんでいた。

「先輩なんですか?よしって」

「気にするな」

「気にしないでください。小林さん」

「いやいや!気になりますよ!!兄妹でスキって言い合ってなかったですか!!」

「雫」

「いや、兄さんが」

「お前頼む」

「私、国語2」

「いや。盗み見したけどお前5だった」

「勝手に見ないでよ」

「でも許してくれるだろ?」

「許すけど兄さんが言って。あたし喋るの苦手」

「ちょっと先輩達!!暗号みたいな会話しないでください!!」

「暗号といえば踊る人形」

「兄さんでも今さらなネタだと私は思った」

「まあ、マニアにはな」

「得意げにいまさら出されてどう反応しろと」

「お前毒舌」

「そうでもないよ」

「一般のミステリ好きじゃない人は知らないんだから新鮮だし、面白いんだろ」

「ミステリ好きのあたしはどうすれば?」

「あのう先輩達・・・・何の話ですか?」

「ふふん!今さらそのネタでどう楽しめと?って鼻で笑っとけ」

「あたし、超嫌な女じゃん」

「でもそんな雫が好きだぜ!!」

「あたしもよ兄さん!!」


ギュッと再び握り締める俺達の手。




「よし!」

「よし!」

「よしじゃないですよ先輩!!どこから突っ込めばいいんですか!!」

「千春さん。突っ込むなんて女の人が言っちゃ駄目」

「むしろ俺が突っ込もう!!」

「兄さん。千春は下ネタスルー率高し」

「そうなのか?」

「家がお金持ちだから教育が厳しくて その手の情報は入らないの。調査済み」

「何で調査やねん」

「私の兄さんと1年も一緒にいるのに調査しないなんて超無理」

「嫉妬するな。少年探偵団の小林少年と苗字が同じで嬉しかっただけだ」

「せ、先輩そうだったんですか!!そんな理由ですか!!」

「千春さん。ツンデレよツンデレ」

「ツンデレ??」

「兄さん。この娘ツンデレをご存知ないようよ」

「食券をカードで買おうとしてた時になんとなく普通じゃないとは気付いてた」

「そんな事があったの。千春さんちょっとイタイ子」

「そこは見てみぬフリが最善だ雫」

「私無理」

「いや。そこはスルーする優しさだ」

「兄さんはスルーしたの?」

「いや、スキミング防止対策だと教えた」

「余計タチが悪いじゃないの」

「そこはお前俺の優しさだろ。カードが使える訳ないだろうが!!と言えと?」

「ええ」

「お前、将来教育ママ」

「子供を作らなければ問題なし」

「先輩!!いい加減に私に分かる会話をしてください!!」

「兄さん私用があるから」

「ああ」

そう言って妹は去っていった。

「先輩聞きたいことが山のようにあるんですけど!!」

「何だい小林君」

「あたしが小林少年と一緒の苗字だから一緒にいたんですかっ」

「ああ」

「妹さんと両思いなんですか!!近親相姦ですか!!」

「いや、微妙に違う。シスコンブラコンではある」

「好きって言ってたじゃないですか!」

「一度話し合ったんだ。よく近親相姦とかで兄妹でHしたりとか聞くだろ」

「聞きませんよ!!」

「いや、ネットじゃそういう話多いんだって。で、もともと仲良かった俺達兄妹は話し合ったんだ」

「何をですか?」

「ボーダーラインをどこに引くかを」

「どこに引いたんですか?」

「まあ、細かい話は色々あるんだが、最終的には『10代20代まではいいけど、40代位になったら さすがに兄妹で近親ってキモいよな』ってところで意見が合致してな」

「妙に現実的ですね」

「結局普通の兄妹でいようって事になった」

「はあ。あの暗号のような会話は何ですか?」

「お互いの事がよく分かるから、色々主語とか省いて喋るとああなる」

「あたし、激しく異空間に迷い込んだ気がしましたよ・・・・」


家に帰ってのんびりしてた時の事だった。

メールの着信が入っていた。


「先輩。ちょっと相談があるんです。今から会えませんか?」


小林からだ。何だろう?相談か。

「いいよ。どこで会う?」

と返信を打つ。


結局駅前のファミレスで会うことになった。

玄関で靴を履いていた時のことだった。



「兄さんどこへ?」

「駅前のファミレス」

「誰」

「金持ちお嬢さん」

「あたしも」

「それはない」

「無理」

「俺こそ無理。お前関係ない」

「兄妹繋がり」

「連想ゲームじゃないんだから」

「あたし心当りある。同じクラスだし。多分力になれる」

「じゃあ、ステルス迷彩故障で」

「あたし超アホじゃん」

「むしろそれが良い雰囲気作りになる」

「兄さん孔明」

「褒めすぎ。行くぞ」


駅前のファミレスに行くと奥のテーブル席に小林がいた。

もちろん俺だけが来ると思ってた小林はビックリしていた。


「あの先輩?何で雫ちゃんまで来てるんですか?」

「あら、ステルス迷彩が壊れたようね。私の姿が見えるとは!!」

「あっ!!雫!!お前また俺の後をつけてきて!!ステルス迷彩は禁止!!」

「ばれちゃあしょうがないわ!!私もまぜて!!」

「帰るんじゃねーのかよ」

「お腹へってるし」

「お前さっきラーメン食ってただろ」

「別バラ」

「デザートじゃないんだから」

「千春さん。私も混ぜて」

「ステルス迷彩って何ですか先輩」

「!!」

「!!」

「兄さん千春さんステルス迷彩ご存知ないようよ」

「すまん。よく考えたら知ってるはずないな小林が」

「兄さん劉禅」

「それは言い過ぎだろう!!」

「ミス初歩的すぎ。あたしの演技水の泡でしかもアホ丸出し」

「正直すまん」

「これで私が混ざるのは断れないね兄さんは」

「ああ・・・・・・」

「先輩達、お願いだから私に分かるように話して下さいよう・・・・」

「つまり相談に雫も混ざるって事だな」

「何でですか?」

「いや、今話がまとまった所だから蒸し返さないでくれ」

「兄さんのミスよ」

「よく分かりませんがいいですよ。雫ちゃんも何となく分かるでしょ?あたしの相談内容」

「ええ。同じクラスだもの」

「何だ?小林のクラスで何かあったのか?」

「兄さんあたしもいるよ。千春さんだけじゃないよ」

「お前そこはスルーしろ。で、何?」


「ええ・・・・実はうちのクラスイジメがあるんです」

「イジメ?誰がイジメられてんの?」

「雪村さんっていう女の子です。何かクラスの女子のリーダー格の人がやらせてるんです」

「兄さん。ちなみにあたしの調査では、そのリーダー格の女子北村優子が好きだった男子に雪村さんが告白を受けたからっていう理由よ。ちなにみこれ非公開情報。誰も知らない」

「雫ちゃん凄い。どうやって調べたの?」

「俺もそれが知りたい」

「秘密」

「秘密はいいがお前の情報源がいい加減気になるよ」

「無理」

「まあ、とにかく雪村さんが北村さんにイジメられてると」





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カテゴリー:読み物  |  タグ:青春,
 

 
 
 
 

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