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戦い
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朝、コーヒーの心地良い香りで目覚めましたが、意識がはっきりしてくると現実に戻され、昨夜の事を考えていました。


前回不倫された時は、野田の物が妻の中に入ったと思うと、悔しくてセックスなどする気になれませんでした。

しようと思っても私の物は反応しませんでした。

ところが昨夜は、妻と野田が関係を持ったと分かって日も浅く、その上、妻を疑惑の目で見ているはずなのに私の物は反応しました。

野田の物が妻の中に入る事に、妻が野田の物で歓喜の声を上げる事に慣れてしまった?

その様な事は断じて有りません。妻と野田の行為を想像するだけで、今でも居た堪れなくなるのですから。

コーヒーの香りに誘われてキッチンに行くと、妻はスーツ姿でした。

「もうすぐ用意が出来ますから、顔を洗ってきて下さい。」

「それより、そんな物を着て何処へ行く?会社にはもう行か無いだろうし。」

「・・・・・・・・・・。」

「どうして黙っている?行くつもりなのか?

俺はもう会社は辞めると思っていた。辞めさせようと思っていた。

昨夜の事で安心したかも知れないが、完全にお前を信用出来た訳では無い。

野田と会わさないように、赴任先に連れて行くつもりだった。

何を考えている?まさか、野田と逢いたくて・・・・・・・・・・・・。」


「違います。課長に負けたくない。このまま私が辞めれば負けになってしまう。ごめんなさい。ごめんなさい。」

妻は、走って寝室に行き、1人残された私は、椅子に座って今後の事を色々考えた後、寝室に行くと、妻は、ベッドに座り、ぼんやりと壁を見詰めています。


「そうだな。美鈴の言う通りかも知れない。行って来い。美鈴が行けるのなら、俺はそれでいい。」


「本当にいいの?ありがとう。ごめんね。ありがとう。」


私の言った事は本意では有りません。本意で無いどころか、二度と妻と野田を会わせたく有りません。

しかし、このままでは、どちらが嘘をついているのか、分からないままになってしまいます。

私は、2人をもう少し泳がせてみようと思ったのです。

しかし、これは、危険が伴います。もう二度と関係を持たれるのは嫌です。


「俺もそうは休めないから、美鈴が帰って来た時はもう居ない。くれぐれも気を付けろ。」


妻を送り出した後、それまで気付かなかった疑問が頭を駆け巡りました。

いくらバリバリ仕事をこなすキャリアウーマンとは言っても、妻は女です。



はたして、自分を無理やり犯した男に、会える物なのでしょうか?

不倫していた時に、恥ずかしい姿を散々見られた相手なので、初めての男に犯されたよりは、羞恥心は少ないにしても、

脅して強引に関係を迫った男と、一緒に仕事が出来る物なのでしょうか?妻に対する疑惑が、また大きくなりました。

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5月10日(月)の2

今日の午後、妻と2人で赴任先へ戻るつもりが、半日空いてしまい、1人でいても仕方が無いので、今から戻ろうと駅に向かいましたが、色んな事を考えながら歩いていて、急に野田の別れた奥さんの事を思い出し、駅に着くと電車ではなく、タクシーに乗り込みました。


すぐに玄関を開けてくれた美代子さんは、白いTシャツにオレンジのミニスカートという、歳に似つかわしくない格好でしたが、スタイルも良く、違和感は有りません。


「ご無沙汰しております。急にすみません。」


「それは良いのですが、今は私1人なので、ご近所の目も有り・・・・・・・・・。」


昨年訪問した時、私を誘っている様な素振りを見せていたので、もう一度行って また同じ対応なら、その時は、抱いてみたいと思った事が何度も有りました。

しかし、妻との関係が前向きになり、私と妻と野田との関係をこじらせたく無かった私に、また来る勇気は有りませんでした。

何となく野田の事を聞きたくて来たと思っていましたが、美代子さんの言葉を聞いて、がっかりした自分に、下心が有った事を知り。


「すみません。何の配慮も無くて。大した話では無いので失礼します。」


恥ずかしくなり、逃げ帰ろうと思った私に。


「家には上がって頂けませんが、この先にファミリーレストランが有ります。私もこの機会に聞いて頂きたい事が有りますから、そこで待っていて貰えないですか?」


ファミリーレストランへ行くと、食事の時間から外れているせいか、客は数組しかいなかったので、1番離れた席に座ると、少しして美代子さんが来ました。


「お待たせしました。お話って何ですか?」


「いいえ、美代子さんからどうぞ。」


「そうですか。実は・・・・・・・私・・・再婚する事になったのです。」


相手は野田だと思い、その様な時に、妻と関係を持った事に怒りは増しましたが、感情を隠し、


「おめでとうございます。元の鞘に納まった訳だ。」


「元の鞘と言うか、何と言うか。

ただ手放しでは喜べませんでした。

余りに歳が違うので、お母様に大反対され、やっと許してはくれたのですが、一緒には暮らしたく無いと言われ、私の家で暮らす事になりました。

でも反対されて当然ですね。

私は四十過ぎの子持ち。彼は若くて初婚。」


「えっ。相手は野田さんでは無いのですか?もしかして先生?」


「あら嫌だ。私言いませんでしたね。どおりで元の鞘なんて、皮肉な言い方をされると思っていました。そうです。」


美代子さんが、若い格好をしている訳が分かりました。


「でもあの時は、まだ野田さんの事を・・・・・・。」


「はい。彼には悪いのですが、野田に未練が無いと言えば嘘になります。でも決めました。

お正月に神社で偶然会い、これも神様が引き合わせてくれたのかも知れないと言って、あれからも私だけを想い、誰とも付き合わずにいた事を打ち明けてくれました。

それからお付き合いする様になり、私も決めました。

このまま生活していても何も変わらない。私だけを見ていてくれた、彼の一途な愛に応え様と。」


「この事を野田さんは知っているのですか?」


「はい。4月の初めに彼と ここで食事をしていたら、私の所に来るつもりだった野田が、偶然ここに来たらしいのです。

彼の話が面白くて、夢中になって聞いていた私達は、野田に全く気付きませんでした。

その夜 電話が有り、どういうつもりだと凄い剣幕で怒っていたので、正直に話して謝りました。

しかし、野田は怒ってばかりで私の話など聞いてくれず、つい私も、もう他人なのだから干渉しないで、いつまでも夫面しないでと、きつく言ってしまいました。」


「私達と言う事は、2人だけでは無かったのですか?お子さん達も?」


「はい、子供達も一緒でした。それが何か?」


私は、入り口を見ると、その時の野田の姿がはっきりと見えました。

別れたと言っても、まだ愛している美代子さんや、子供達にこれから会える。その前に食事をしようとファミリーレストランに入った。

すると、これから会おうと思っていた美代子さんや、子供達が楽しそうに食事をしている。

しかし、もう一度自分が座りたいと、思い焦がれていた席には他の男が座り、それもその男は自分達の家庭を壊した憎い男。


家族全てを横取りされた気がして、寂しさで立ち尽くしていたが、子供達までもが楽しそうに笑っていて、誰も自分の存在に気が付かない。

寂しくて どうにも成らなくなり、その場を立ち去ると 今度は怒りが込み上げて来た。

夜電話すると、あの憎い男と再婚して、美代子さんや子供達との思い出が、いっぱい詰まった家で暮らすと言われた。



今まで自分がいた空間を、出来るなら、また自分が埋めたいと思っていた空間を、憎いあの男が埋める。

自分が築き上げた物全てを あの男に奪われる。何もかも、子供達まで。

どうにかしたいが正式に離婚している以上、法的にはどうする事も出来ない。

私には野田の怒り、寂しさが、手に取るように分かりました。

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5月10日(月)の3

一瞬、野田に同情してしまいましたが、同情出来る相手では有りません。

野田は離婚した奥さんと私の妻の2人共を、自分の物にしようとしていた男です。

私の妻を、今でも狙っている男です。

同情などしていると、今度は私の席を野田に盗られてしまいます。


「野田は最後に、

“教育委員会へ行って今までの事を全て話してやる。

あんな奴が教育者で良いのかと抗議してやる。

お前達だけ幸せにはさせない。”

そう言って電話を切ってしまいました。


ただの脅しだと思っていましたが、本当に抗議しに行ったらしく、後日 彼は、教育委員会に呼ばれました。

しかし、生徒の親と不倫関係になった事は遺憾だが、過去の事で、すでに法的責任も取っている。

ましてや、今回の結婚は、お互いに独身なので、何の問題も発生しないという判断をしてくれた様です。

野田も そう言われているはずで、もう諦めがついたのか、その後、今まで何も言ってきません。」


美代子さんは何も分かっていないと思いました。そんな簡単に諦められる事では有りません。


「前を向いて歩いていく事に決めました。そういう訳で、言い難いのですが、もう私の所へ来るのは、今回で最後にして頂きたいと・・・・・・・。過去は忘れて、前だけ見て生きて行きたいので・・・・・・・・・。」


美代子さんは、勝手だと思いましたが、彼女の人生に口出しできる立場ではなく。


「分かりました。幸せになってください。」

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新幹線の中で考えていて初めに思ったのが、昨年の様に妻が同情して、また関係を持ってしまったのではないかという事でした。

しかし、この場合、私に知られて急に怖くなって保身に走ったとしても、同情している野田を、犯罪者にしてまで自分を庇うでしょうか?

やはり、自棄になっていた野田は、本来なら美代子さんに向くはずの、どうする事も出来ない感情が目の前にいる妻に向き、また自分の物に出来れば、少しでも楽になれると思ってしまった。

その為には、多少犯罪行為になろうとも、身体の関係さえ持ってしまえば、妻の身体は野田を思い出して、また離れられなくなると考えた。

しかし、いくら犯罪行為になっても良いと思っていても、ずる賢い野田は、出来れば犯罪行為が立証され難い方法は、無いかと考えて実行に及んだ、と考える方が自然では無いかと思えました。


そうだとすれば、自棄になっているはずなのに、あの冷静な話し方は、逆に今までに無い怖さが有ります。

最初に感じた、ストーカーの様な陰湿な怖さを思い出しました。


野田が少し酔っている時に言った、 “離婚してくれないか”という言葉が、今では“別れさせて奪ってやる”と言われた様に思えます。

妻に多く向けられていた疑いは、これで大きく野田に傾きました。


アパートに着いて1人になると、私の不安は大きくなり、妻を連れて来なかった事を悔やみ、家に電話すると、妻は帰って来ていたので少し安心しました。

「野田はどうだった?何か言われたり、されたりしなかったか?」

私の心配を他所に、妻は明るい元気な声で。


「いいえ、何も。今日はずっと課長を睨み付けていました。私と目が合いそうになると、下を向いて目を合わさないのです。

今度2人になった時は、私を脅した事や、嘘をついている事を、強く抗議してやります。罪を償えと言ってやります。」


私は不思議でした。いくら脅される事はもう無いと思っていても、野田は男で妻は女です。妻は怖くないのか不思議でした。


「もうお前は あいつに関わるな。

それに2人になる事が有るのか?

あんな事が有ってもお前は2人になれるのか?

例え仕事でも、2人にだけになる様な事があるのなら会社を辞めろ。

俺が嫌な事は知っているだろ?本当に無理やりされたのか?」


「ごめんなさい。つい調子に乗って言ってしまいました。

課長と2人だけには、絶対になりません。

約束します。ごめんなさい。」


仕事を辞めるか辞めないかは別にして、明日にでもこちらに来させるつもりで電話しましたが、私の事を気遣い、わざと明るく振る舞っている様には聞こえず、妻への疑いも完全には消える事が無く、そのまま電話を切りました。


私は、この時、今までに無いぐらい、会社を辞めさせたいと思いました。

昨年から今までに何度も考えた事ですが、自分に色々理由を付けて、初めから決めていたように思います。

お金の問題も有りましたが、それは二の次で、仕事を辞めさせても、妻の心が変わらなければ同じだとか、野田から逃げる事に私のちっぽけなプライドが許さないという理由が、1番だと思っていました。


勿論それらの理由も有りますが、冷静に考えると、それは自分に対する見栄で、お金の問題が1番だったのではないかと思えて来ます。





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