突然の海外赴任
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お金の為に機嫌を取っていると分かっていても、その事が心地良かったと言います。
しかし奥さんは、女の影を感じてから相手は妻でないかと疑い、稲垣を問い詰める様な会話が増えていき、稲垣には その事が煩わしく、転勤を期に単身赴任を強く望んだ事で、奥さんも それまでの自分の態度を反省して、これを許したそうです。
いざ赴任すると そこには偶然にも妻がいて、稲垣は勝手に運命のような物を感じ、奥さんが浮気をして離婚になりそうだと嘘をつき、同情を惹いて近付いた様です。
妻は、以前 凄く世話に成ったので少しでも恩返しがしたいと言い、外で会っていて要らぬ噂を立てられては、妻に迷惑を掛けてしまうからと言う稲垣の提案に乗り、アパートへ行く様になりました。
最初は稲垣の悩みを聞くだけだったのですが、次第に先に帰る妻が食事の用意をして稲垣の帰りを待ち、一緒に食事をする事も増え、休日には掃除や洗濯にも行く様になりました
「まるで通い妻じゃないか。智子がアパートに行く様になってから、すぐに抱いたのか?」
「いいえ、身の回りの世話をしてくれていただけでした。」
「以前に関係を持った事の有る男と女が、狭い部屋に2人だけでいて、何も無かったと言うのか?正直に話せ。」
「すみません。アパートに来る様に成って一ケ月ほど経った頃から、キスの様な事は・・・・・有りました。
私の執拗な要求に負けたのか、渋々ですが応じてくれました。
でも、身体の関係だけは、ご主人を愛していて娘さんにも顔向け出来ないので、いくら私の頼みでも聞けないと言って強く拒まれました。」
いくら特別な感情をもっていて、以前世話に成ったと勘違いしていたとしても、私が日本を離れてから2ヶ月ほどで、簡単にキスを許したのは許せません。
身体は許しても唇は許さないと聞いた事が有りますが、妻の場合それとは逆で、結婚している事が足枷に成っていて身体を許さなかっただけで、心は完全に許していたように感じてしまうのです。
私は この運命の悪戯を怨みました。
私の単身赴任が無かったら、この様な事にはならなかったかも知れません。
多少、稲垣との接触はあっても、毎日私の顔を見ていたら、罪悪感から これ以上は進まなかったかも知れません。
何より、稲垣と同じ職場にならなければ、稲垣との接触も無かったでしょう。
「それなら、どの様に関係をもつ様になった?」
「それは・・・・・・・・・・・・。」
「はっきりと言いなさいよ。私や智子さんに話した事をご主人にも話なさい。
もう、殴られても殺されても仕方が無いでしょ?
全てあなたがしてきた事なのだから。少しぐらいは男らしく、もう腹を括ったら?」
稲垣は妻と会う度に、以前 関係を持った時に見た身体が脳裏に浮かび、服は着ていても裸に見えたと言います。
稲垣自身も歳をとったせいか、腰の回りに肉が付き、以前よりも肉付きのよくなった妻のウエストを見て、乳房も以前より垂れた崩れかけた身体を想像すると、若い娘の身体よりも遥かに興奮を覚えたそうです。
抱きたいと言って断られたものの、その後も通って来てくれる妻を見ていて、何か方法が有るはずだと考え、思い付いたのが子供の事でした。
妻も私と同じ様に、血液型からだけではなくて稲垣の話す状況からも、娘は稲垣の子供だと思い込み、翌日には体調が悪いと言って銀行も休み、アパートに来る事も有りませんでした。
妻は その翌日も銀行を休んだので、夜稲垣が電話をすると、
「この事は主人には黙っておいて下さい。お願いします。」
「それは出来ない。これは全て私の責任だ。
今ご主人は大事な仕事をしておられるし、とても電話などでは話せる事ではないから、話すのは帰国してからになるが、何の責任もとらずに、このままにはしておけない。」
「それは困ります。」
「困るといわれても、このまま私の娘を他人に育ててもらう訳にはいかない。
どちらにしても、今後の事を話し合いたいから、明後日の土曜日にアパートまで来てくれ。」
妻は、言われた通りに、土曜の朝アパートに来たそうです。
「おまえは嘘の天才か?
どうしてその様な言葉がすらすら出て来る?
第一娘がO型で無かったら何と言って騙すつもりだった?」
「智子さんは、忘れているようでしたが、赴任してすぐに聞いていて、3人の血液型は知っていたので、他の血液型の事までは考えなかったです。」
初めて妻がアパートに来た時に家族構成を聞いて、子供は関係を持った後に出来た娘が一人いるだけだと知り、
自分の子供では無いかと心配になり、他の話しに紛れて それと無く血液型を聞き、自分の子供では有り得ない血液型だったので、ほっと胸を撫で下ろしたそうです。
しかし妻は、久し振りに稲垣と話せる喜びで舞い上がっていたのか、一人暮らしの男のアパートに来た事で緊張していたかで、話した内容を忘れてしまっていたのでしょう。
稲垣の嘘は その場の出任せでは無く、全て用意周到に準備された物だと分かり、妻がああ言えばこう言う、ああすればこうすると色々なケースを想定し、妻を落としていったのだと思います。
「その事と、身体の関係をもつ様になった事とは、どの様な繋がりが有る?」
土曜の朝から話し合っていても、このまま 私には隠しておきたいと言う妻と、私に話すべきだと言う稲垣の話は平行線のままで、次第に妻は どうしたら良いのか分からなくなり、取り乱していったそうです。
しかし、稲垣にとっては これも予定通りの事で、妻を抱くという目的を達成させる為に、妻が自分では判断出来なくなり、自分自身を見失って行くのを待っていたのです。
「2人で責任をとろう。理香ちゃんの為に、何もかも捨てて責任をとろう。」
「えっ?どういう事?」
「ご主人には悪いが お互いに離婚して、2人で理香ちゃんを育てて行こう。理香ちゃんに対して責任をとろう。今は理香ちゃんの幸せだけを考えよう。」
「私には出来ません。主人と別れるなんて出来ません。」
「私だってそうだ。
離婚を考えて ここに来たが、やはり妻には、まだ情が有る。
それに、智子と違い私は子供達とも別れる事になる。
しかし、今は自分の幸せや自分の都合を考えている時では無いと思う。
私の子供達と違い、理香ちゃんは まだ小さい。
理香ちゃんさえ大きくなれば、私はご主人に殺されても良いと思っている。
理香ちゃんが1人で判断出来る歳になるまで育てるのが私の責任だと思う。
智子も自分の幸せや世間体、罪悪感など全て捨てて、理香ちゃんの事だけ考えて欲しい。」
「それなら今迄通り、私と主人で・・・・・・・。」
「それでいいのか?智子はそれで平気なのか?
ご主人は何も知らずに、自分の子供だと疑いもせず一生懸命働き、自分を犠牲にしてまで一生懸命愛情を注ぐ。
智子はそれを平気で見ていられるのか?俺にはとても出来ない。
それに血とは不思議なもので、血の繋がりが無いといつかギクシャクしてくるものだ。
まさか自分の子供では無いなんて気付かないかも知れないが、お互いに どこかしっくりと来なくなる時が来る。
理香ちゃんも最初は戸惑うだろうが、いつか私の事を分かってくれる様になる。それが血の繋がりだ。
本当の親子3人で暮らそう。」
しかし、妻には すぐに返事が出来るほど、簡単な問題では有りませんでした。
「他の生き物を見てみろ。子孫を残し、子孫を育てる事が最大の目的で、その為だけに生きているものも多い。
鮭もそうだ。子孫を残す為に ぼろぼろになりながら激流を登り、子孫を残すと死んで行く。私の人生もそれでいいと思っている。
ご主人に怨まれようと、妻や子供達に軽蔑されようと、世間に非難されようと、理香ちゃんさえ立派に育てる事が出来ればそれでいい。
私の幸せなど どうでもいい。智子はどうだ?」
その後、妻は一言も話さずに帰っていったそうですが、何も話さず、何も反論せずに帰った事で、妻を自分のものに出来ると確信したそうです。
稲垣は、妻が決心してくれるという自信は有ったのですが、最低でも2、3日は掛かると思っていたそうです。
しかし、稲垣にとっては嬉しい誤算で、妻は翌日の昼過ぎにはアパートに来て、部屋の入り口に立ったまま。
「理香の寝顔を見ながら、一晩よく考えました。」
「決心してくれたのだな?」
妻は、涙を流しながら、ゆっくりと頷いたそうです。
稲垣は妻を抱き締め、そのままベッドまで連れて行き、キスをしながら胸を触りました。
「やめて下さい。そんな事はやめて下さい。」
「どうしてだ?これから周囲の者は全て敵になる。夫婦だけでも仲良くしていなくてどうする?
父親と母親が仲良くしなくて、理香ちゃんが幸せになれるのか?
これは私達だけの為では無い。理香ちゃんの為でも有るのだ。」
「でも まだ私達は・・・・・・・・・・。」
「ああ。ご主人や私の家族に話すのは、ご主人が帰国して落ち着いてからになる。
理香ちゃんに話すのは もっと後だ。
でも、今迄 兄妹の様に思っていた関係が、急に夫婦の関係にはなれない。だからそれまでに、夫婦としてやって行ける様になりたい。
夫婦にとってセックスは大事な位置を占める。それに、2人で皆を説得しなければならなくなるから、それまでに夫婦としての絆を強くしておきたい。
2人で力を合わせないと、理香ちゃんを幸せには出来ない。分かるな?」
この日、稲垣と妻は2度目の関係をもち、その後何度も何度も、絆を深め合ったのでした。
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この間、奥さんは話を聞きながら、ずっと声を殺して泣いていたのですが、急に顔を上げて、
「どうやって智子さんを抱いたの?どんなセックスをしていたの?」
そう言ってから奥さんは私の顔を見て、恥ずかしそうに慌てて俯いてしまいました。
私もその事が気になっていて、女で有る奥さんも同じ思いだと知り、少し安心したのですが、妻からは聞けても稲垣から聞くのは耐えられず、プライドも許しません。
「・・・・・普通に・・・・・・。」
「普通?少し待っていろ。」
私が稲垣からプレゼントされた妻の下着を取りに行くと、妻は眠っているようでした。
座敷に戻った私は、稲垣の前に卑猥な下着を放り出すと、その中から真っ赤なパンティーを手に持ち、大事な部分に空いている穴から指を出し、
「こんな物を穿かせておいて、普通にだと?おまえには何が普通なんだ?」
「いえ、すみません。以前から この様な下着を身に着けた女性を、目の前で見てみたいと思っていましたが、妻に頼む訳にも行かず・・・・・。」
「私は知っていました。あなたに その様な趣味が有るのは知っていました。
あなたの書斎に隠してあった嫌らしいビデオは、ほとんどの女性が その様な下着を着けている物だったし、
その他にも、その様な下着のカタログや、インターネットからプリントアウトした、写真なんかも隠して有るのを知っていました。」
「それにしても、智子が この様な物を素直に身に着けたとは思えない。
ましてや、あの様な格好で人前に出るなど考えられない。
また何か騙して穿かせたのか?」
「お聞きになったかも知れませんが、9年前と同じ様に・・・・・・・・・。」
初めの頃は、セックスの前には、必ず拒むような言葉を言い、行為中も時々拒む素振りを見せていた妻も、3ヶ月もすると その様な言葉も消えて、セックスを積極的に楽しんでいるかの様に見えました。
稲垣は、もうそろそろ色々な事をさせても大丈夫だと思い、妻が一度気を遣って快感の余韻に浸っている間に、
通販で買っておいた下着を持って来て、自らの手で穿かそうとしたのですが、異変に気付いた妻の激しい抵抗に合ってしまい、仕方なく断念しました。
しかし、諦め切れない稲垣は9年前を思い出し、その時と同じ様に、今迄散々抱いたにも関わらず、どうしてもセックスの対象としては見られないと嘘をつき、
夫婦として上手くやって行くには、セックスの時だけは違った女になって欲しいと頼み、
最初は比較的大人しい物から身に着けさせて徐々に妻を慣らし、徐々に過激な下着を身に着けさせていきました。
「それにしても、自分で楽しむだけでなく、どうして人前でもあの様な恥ずかしい格好をさせた?」
「それは・・・・・・・。」
「それは何だ?」
数ヶ月前から、妻の様子がおかしいと気付いたそうです。
それは、私がいつ戻ってきてもおかしくない時期になり、妻がまた迷い出したのだと思い、もう昔の妻では無いと分からせる為に、銀行に来る時以外はあの様な格好を強要したのです。
もう私の妻では無く、稲垣のものだと分からせる為に、脅したり宥めたりしながら説得して、あの様な格好をさせたそうです。
稲垣の話を聞いていて、妻の陰毛があの様な形に剃られていたのも、同じ理由だと思い、
「あそこの毛を剃ったのも同じ理由か?」
「はい。最初は化粧や髪型、髪の色も変えさせ、あの様な格好をさせるだけで効果が有ると思っていましたが、それらはどれも、ご主人が帰って来る前に直そうと思えば、直せる物ばかりだと気付きました。
髪も切って染め直せば良いし、化粧はすぐにでも直せます。服や下着も捨てれば良い。それで不安になって。」
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