戦争の体験談を語るわ
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132 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 00:36:43.72 ID:YjM.1pYo
日にちは経って、4月22日になった。
この日も、ここ数日のように過ぎていくと思っていたんだ。
だけど、違った。
スルプスカ軍か、民兵か、警察かはわからないけれど、フォーチャにある歴史あるモスクが次々に破壊され、爆破されたんだ。
133 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 00:40:56.18 ID:YjM.1pYo
もう俺達が気づいた時には、街中から轟音が聞こえて来ていた。
また始まったと思ったけれど、この日は いつもと違ったんだ。
この日の標的は、俺達とは関係ないボシュニャチの人ではなく、俺達自身だったんだ。
急いで荷物をまとめて、モスクから逃げようとした。
大半の人は逃げていたけれど、サニャが忘れ物をしたといって、モスクに走って戻ったんだ。
俺は駄目だよ。危ないよって何度も叫びながら止めようとしたんだ。
134 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 00:41:50.92 ID:YjM.1pYo
でも、サニャはカミーユの荷物があるから取りに行くって言って、止まってくれないんだよ。
135 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 00:44:44.92 ID:YjM.1pYo
必死に追いつこうとしたけど、この時のサニャの足は速くて追いつけなくてさ、モスクのすぐ隣に生えている木の所でやっとサニャの手を掴んだんだ。
そして、危ないから俺がとりに行くって言った瞬間だったと思う。
耳がつぶれるかと思うくらいの轟音と一緒に、目の前が真っ暗になって、気づいたら10数メートル吹き飛ばされてたんだ。
136 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 00:45:58.09 ID:YjM.1pYo
一瞬、何が起きたのかわからなくてさ、耳もキーンとして聞こえないし、目もよく見えなかった。
体中にも激痛が走ってた。
だけど、感覚はあるし、どうやら自分が無事だって事は何とかわかったんだ。
137 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 00:47:42.03 ID:YjM.1pYo
それではっとしてさ。
そういえばサニャはどこだって。
でも、自分の手はサニャの手を握ってるんだよ。
だから、無事で良かったって思ったんだ。
140 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 00:50:59.52 ID:YjM.1pYo
だけど、違ったんだよ。
耳とか目の視力が回復してきて、よく見たら、サニャの手しかないんだよ。
俺は丁度木の陰に隠れて、打撲で済んだけれど、サニャは木の陰に隠れてなかったんだ。
俺よくわからなくなっちゃってさ。
サニャどこに隠れたんだろってサニャの事必死に探したんだよ。
でも、周りにサニャ居なくてさ。
あ、モスクの中に隠れたかもって思ってさ、崩れ落ちたモスクに行こうとしたんだ。
モスクの中に運よく隠れたんだって思ってさ。
142 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 00:53:38.67 ID:YjM.1pYo
そしたら、メルヴィナが俺のところに駆けてきてさ。
危ないから早く離れるの!って言うんだ。
でも、まだサニャがモスクにいるから、いるから!って俺何度も言ったんだ。
サニャに手を返さないと、くっつかなくなっちゃうから早くしないとって。
145 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 00:58:06.25 ID:YjM.1pYo
よくわからないけど、俺泣きながらサニャ早く出てこないと、手返さないよって叫んだんだ。
そしたら、メルヴィナにビンタされてさ。かなり痛かった。
「サニャはもう駄目なの!祐希まで死んじゃったら私たちどうしたらいいの!」
みたいな事を泣きながら言うんだ。
もう駄目だって そんなのわかってるんだよね。
わかってるんだ。
木の陰がとか、そういうのは その時は気づいてなくてもさ、手首から少し先がもぎ取られたみたいになってるのを見れば、そんなのわかるんだよ。
でも、そういった現実は俺には認められないんだよ。
だって、俺はカリノヴィクでカミーユにサニャを守ってねって言われて、約束してるんだよ。
その後、カミーユの代わりに俺がサニャを守るって誓ってるんだよ。
146 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 01:01:58.32 ID:YjM.1pYo
情けないけどさ。
俺それから数日の記憶なくてさ、気づいたらフォーチャからソニアやメルヴィナ、そして何人かの大人と、赤ちゃんとか小さい子ども数名と一緒に山の中にいたんだ。
147 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 01:05:33.08 ID:YjM.1pYo
俺さ、サニャよりも足はずっと速いんだよ。
怪我でもしてない限り、サニャに追いつかないはずないんだ。
あの時、俺が追いつけなかったのは、多分、俺がビビッてたからなんだ。
俺は守るとか調子良い事言ってたにも関わらず、またビビッて、何も出来ずに今度はサニャを見殺しにしたんだって気づいてさ、悔しくて、悲しくて、そして憎くて涙が止まらなかったんだ。
148 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/05/22(土) 01:06:10.62 ID:RWjwomA0
>>1すごいよ・・・
俺とたいして年が変わらないのに こんな地獄をを生き延びいて
しかもそれを記録して誰かに伝えることを考えてるなんて・・・
151 名前:祐希 ◆.0dKn/WD26:2010/05/22(土) 01:17:10.34 ID:YjM.1pYo
>>148
そんなたいそうなもんじゃないんだよ。
こんな話、思い出したくもないし、早く忘れたかったよ。
でも毎日のように夢に出てくるし、ボシュニャチやスルツキの民兵の人と行動を共にしなかったら、例え生き延びても とっくに自殺してる。
もしくは犯罪者になっていたと思う。
彼らのせいで人生が狂ったけど、彼らのお陰で生きているってのもあるし、約束して色々と託されたから、それをやらないまま勝手におしまいなんて出来ないんだ。
ただそれだけなんだよ。
頭おかしくなるし、マイナスな事ばかり考えるようになるし、自分が嫌で嫌でたまらなくなるんだ。
夜寝ようとして、暗くすると、銃声が聞こえるような気がして目が覚めたりするんだ。
未だに、ちょっとした物音がするだけで、反射的に目が覚めるんだ。
あーもう何が言いたいのか自分でもよくわからない。
ごめん。それじゃ、おやすみ。
151 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 01:17:10.34 ID:YjM.1pYo
はぁ。ごめん。今夜はここまでにして寝ます。
また明日の夜、書いて、出来れば明日には書ききれるようにしたいと思う。
もしくは明後日の日曜までには。
ごめん。それじゃ、お休み。
171 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/05/22(土) 01:56:12.89 ID:ffaq0MI0
おやすみ。
俺は21の大学生だけど国境なき医師団の看護師を進路として考えてる
でも(ほぼ)日本を捨てて海外に単身行くのは勇気がいるし、この話読んで決心できたらなんていうか
俺の人生のターニングポイントになる気がする。
そんな感じ。興味深く読んでるよ
32 名前:祐希 ◆.0dKn/WD26:2010/05/22(土) 22:23:29.38 ID:YjM.1pYo
>>171
看護系の大学で学んでいるのかな。
それとも大学を出た後に看護学校へ行くつもりなのかな。
俺なんかに何も言う資格もないんだけれど、貧しい地域やインフラが整っていない地域で活動するのは、とても大変な事だと思うんだ。
もしかしたら、失うものの方が多いかもしれない。
得られるものは、人々の貴方への感謝の気持ちと生きる素晴らしさだけかもしれない。
それがもし、貴方にとってお金や物にもかえがたい素晴らしい事であるなら、是非、彼らの力になっていただければって思う。
あ、そっちに行く前に日本で経験を積んだほうが、きっと後で役に立ってくると思うけれどね。
32 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 22:23:29.38 ID:YjM.1pYo
今日も遅くなってごめん。それじゃ、またゆっくり書いてくね。
えっと、皆には心配をかけてしまって申し訳ないけど、俺の事は どうでもいいんですよ。
一連のユーゴ紛争について少しでも関心を持っていただければ、それでいいんだ。
わがままなことを言ってごめんね。
38 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 22:34:20.67 ID:YjM.1pYo
それから1ヶ月か2ヶ月ちょっとは、山の中で生活していたんだ。
フォーチャには もう戻れないから、結構離れた山中で静かにしていたんだ。
幸運な事にさ、一緒に脱出した人の中に、ミジュヴィナからついてきてくれた青年の一人が居て、薬とかを時々歩いて5時間くらいかけた所にあるらしい集落に取りに行ってくれていたんだ。
39 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 22:40:05.25 ID:YjM.1pYo
ただ、食料は毎回のように貰いに行くわけにはいかなかった。
なぜなら、それで俺達の存在がスルツキの人々に知られてしまう可能性があったんだ。
だから、この山中での生活は、食べ物が少なくて辛かった。
食べられそうなものは何でも食べたんだ。
葉っぱも食べたし、変な虫も食べた。
動物も居たけれど、捕まえられたのは数回だった気がする。
食べ物が少なくて、大人の人も生きている動物を捕まえるほど体力がなかったんだ。
40 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 22:44:42.76 ID:YjM.1pYo
それでさ、動物を捕まえたとしても、火は起こせなかったんだ。
夜といっても、月だとか星の光で煙が見えちゃうらしいんだ。
だから、動物の肉は生のまま、皆でわけあって食べていた。
水も、何時間も歩いた場所にある池から取ってきて、濁ったまま飲んでいたんだ。
それでも水が足りなくてさ、ずっと空腹と喉の渇きに飢えていた。
それに耐えられなくなった俺達より少し上の子が、木の窪みみたいな所に溜まった水を飲んでしまって、お腹を壊して、何日か経った後に亡くなった。
41 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 22:50:54.11 ID:YjM.1pYo
男の人が、何日かごとに結構離れた農地へ作物を盗りにいって、野菜とかを手に入れてくるんだ。
だけど、その食べ物は幼児や赤ちゃんにおっぱいをあげなきゃいけないお母さんに食べさせて、俺達を含めた他の人は、食べられそうなものを食べて我慢してた。
葉っぱはさ、たまに毒があるものがあって、最初のうちは見分けられなくて舌がしびれたり、唇が腫れたりした。
だから、食べる時は まず唇に10分くらいつけて、それで大丈夫だったら口の中に入れて、そこから また10分ぐらい口の中に入れたまま、咬まずにしておくんだ。
それでさ、舌に痺れだとか痛みがなければ、よく噛んで飲み込んでた。
美味しくはなかったけど、食べられずにはいられなかった。
42 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 22:53:49.86 ID:YjM.1pYo
その点、虫は栄養もあるっぽくてさ、最初は気持ち悪かったけど、途中から抵抗なく食べられるようになってた。
特にイモムシみたいなのとか、何かの幼虫は おいしかった。
結構大きめのクモも、肉に歯ごたえがあって、味は鶏みたいな感じだった。
とはいっても、この時は ずっと空腹で味覚も狂っていたと思うから、実際は そんなに美味しいものではなかったと思うんだけどね。
44 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 22:58:32.92 ID:YjM.1pYo
色々と慣れてくるものだけど、一つだけ慣れないものがあったんだ。
それは夜の山なんだ。
時折、別の山とかに移動して転々としていたけれど、どの山も怖かった。
別に幽霊だとか、動物が怖いわけじゃないんだ。
もしかしたら、スルツキの警察や民兵、軍がくるかもしれない。
もしかしたら、この場所が知られているかもしれない。
そんな恐怖が子どもや大人全員にあって、夜は必ず大人二人と子ども一人が起きて、見張りをしていた。
それでも、物音がしたり、風で木が揺れる度に、皆が目を覚まして、息を潜めてさ、場所を移動しても それはその恐怖は消えなかった。
日にちは経って、4月22日になった。
この日も、ここ数日のように過ぎていくと思っていたんだ。
だけど、違った。
スルプスカ軍か、民兵か、警察かはわからないけれど、フォーチャにある歴史あるモスクが次々に破壊され、爆破されたんだ。
133 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 00:40:56.18 ID:YjM.1pYo
もう俺達が気づいた時には、街中から轟音が聞こえて来ていた。
また始まったと思ったけれど、この日は いつもと違ったんだ。
この日の標的は、俺達とは関係ないボシュニャチの人ではなく、俺達自身だったんだ。
急いで荷物をまとめて、モスクから逃げようとした。
大半の人は逃げていたけれど、サニャが忘れ物をしたといって、モスクに走って戻ったんだ。
俺は駄目だよ。危ないよって何度も叫びながら止めようとしたんだ。
134 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 00:41:50.92 ID:YjM.1pYo
でも、サニャはカミーユの荷物があるから取りに行くって言って、止まってくれないんだよ。
135 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 00:44:44.92 ID:YjM.1pYo
必死に追いつこうとしたけど、この時のサニャの足は速くて追いつけなくてさ、モスクのすぐ隣に生えている木の所でやっとサニャの手を掴んだんだ。
そして、危ないから俺がとりに行くって言った瞬間だったと思う。
耳がつぶれるかと思うくらいの轟音と一緒に、目の前が真っ暗になって、気づいたら10数メートル吹き飛ばされてたんだ。
136 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 00:45:58.09 ID:YjM.1pYo
一瞬、何が起きたのかわからなくてさ、耳もキーンとして聞こえないし、目もよく見えなかった。
体中にも激痛が走ってた。
だけど、感覚はあるし、どうやら自分が無事だって事は何とかわかったんだ。
137 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 00:47:42.03 ID:YjM.1pYo
それではっとしてさ。
そういえばサニャはどこだって。
でも、自分の手はサニャの手を握ってるんだよ。
だから、無事で良かったって思ったんだ。
140 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 00:50:59.52 ID:YjM.1pYo
だけど、違ったんだよ。
耳とか目の視力が回復してきて、よく見たら、サニャの手しかないんだよ。
俺は丁度木の陰に隠れて、打撲で済んだけれど、サニャは木の陰に隠れてなかったんだ。
俺よくわからなくなっちゃってさ。
サニャどこに隠れたんだろってサニャの事必死に探したんだよ。
でも、周りにサニャ居なくてさ。
あ、モスクの中に隠れたかもって思ってさ、崩れ落ちたモスクに行こうとしたんだ。
モスクの中に運よく隠れたんだって思ってさ。
142 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 00:53:38.67 ID:YjM.1pYo
そしたら、メルヴィナが俺のところに駆けてきてさ。
危ないから早く離れるの!って言うんだ。
でも、まだサニャがモスクにいるから、いるから!って俺何度も言ったんだ。
サニャに手を返さないと、くっつかなくなっちゃうから早くしないとって。
145 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 00:58:06.25 ID:YjM.1pYo
よくわからないけど、俺泣きながらサニャ早く出てこないと、手返さないよって叫んだんだ。
そしたら、メルヴィナにビンタされてさ。かなり痛かった。
「サニャはもう駄目なの!祐希まで死んじゃったら私たちどうしたらいいの!」
みたいな事を泣きながら言うんだ。
もう駄目だって そんなのわかってるんだよね。
わかってるんだ。
木の陰がとか、そういうのは その時は気づいてなくてもさ、手首から少し先がもぎ取られたみたいになってるのを見れば、そんなのわかるんだよ。
でも、そういった現実は俺には認められないんだよ。
だって、俺はカリノヴィクでカミーユにサニャを守ってねって言われて、約束してるんだよ。
その後、カミーユの代わりに俺がサニャを守るって誓ってるんだよ。
146 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 01:01:58.32 ID:YjM.1pYo
情けないけどさ。
俺それから数日の記憶なくてさ、気づいたらフォーチャからソニアやメルヴィナ、そして何人かの大人と、赤ちゃんとか小さい子ども数名と一緒に山の中にいたんだ。
147 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 01:05:33.08 ID:YjM.1pYo
俺さ、サニャよりも足はずっと速いんだよ。
怪我でもしてない限り、サニャに追いつかないはずないんだ。
あの時、俺が追いつけなかったのは、多分、俺がビビッてたからなんだ。
俺は守るとか調子良い事言ってたにも関わらず、またビビッて、何も出来ずに今度はサニャを見殺しにしたんだって気づいてさ、悔しくて、悲しくて、そして憎くて涙が止まらなかったんだ。
148 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/05/22(土) 01:06:10.62 ID:RWjwomA0
>>1すごいよ・・・
俺とたいして年が変わらないのに こんな地獄をを生き延びいて
しかもそれを記録して誰かに伝えることを考えてるなんて・・・
151 名前:祐希 ◆.0dKn/WD26:2010/05/22(土) 01:17:10.34 ID:YjM.1pYo
>>148
そんなたいそうなもんじゃないんだよ。
こんな話、思い出したくもないし、早く忘れたかったよ。
でも毎日のように夢に出てくるし、ボシュニャチやスルツキの民兵の人と行動を共にしなかったら、例え生き延びても とっくに自殺してる。
もしくは犯罪者になっていたと思う。
彼らのせいで人生が狂ったけど、彼らのお陰で生きているってのもあるし、約束して色々と託されたから、それをやらないまま勝手におしまいなんて出来ないんだ。
ただそれだけなんだよ。
頭おかしくなるし、マイナスな事ばかり考えるようになるし、自分が嫌で嫌でたまらなくなるんだ。
夜寝ようとして、暗くすると、銃声が聞こえるような気がして目が覚めたりするんだ。
未だに、ちょっとした物音がするだけで、反射的に目が覚めるんだ。
あーもう何が言いたいのか自分でもよくわからない。
ごめん。それじゃ、おやすみ。
151 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 01:17:10.34 ID:YjM.1pYo
はぁ。ごめん。今夜はここまでにして寝ます。
また明日の夜、書いて、出来れば明日には書ききれるようにしたいと思う。
もしくは明後日の日曜までには。
ごめん。それじゃ、お休み。
171 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/05/22(土) 01:56:12.89 ID:ffaq0MI0
おやすみ。
俺は21の大学生だけど国境なき医師団の看護師を進路として考えてる
でも(ほぼ)日本を捨てて海外に単身行くのは勇気がいるし、この話読んで決心できたらなんていうか
俺の人生のターニングポイントになる気がする。
そんな感じ。興味深く読んでるよ
32 名前:祐希 ◆.0dKn/WD26:2010/05/22(土) 22:23:29.38 ID:YjM.1pYo
>>171
看護系の大学で学んでいるのかな。
それとも大学を出た後に看護学校へ行くつもりなのかな。
俺なんかに何も言う資格もないんだけれど、貧しい地域やインフラが整っていない地域で活動するのは、とても大変な事だと思うんだ。
もしかしたら、失うものの方が多いかもしれない。
得られるものは、人々の貴方への感謝の気持ちと生きる素晴らしさだけかもしれない。
それがもし、貴方にとってお金や物にもかえがたい素晴らしい事であるなら、是非、彼らの力になっていただければって思う。
あ、そっちに行く前に日本で経験を積んだほうが、きっと後で役に立ってくると思うけれどね。
32 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 22:23:29.38 ID:YjM.1pYo
今日も遅くなってごめん。それじゃ、またゆっくり書いてくね。
えっと、皆には心配をかけてしまって申し訳ないけど、俺の事は どうでもいいんですよ。
一連のユーゴ紛争について少しでも関心を持っていただければ、それでいいんだ。
わがままなことを言ってごめんね。
38 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 22:34:20.67 ID:YjM.1pYo
それから1ヶ月か2ヶ月ちょっとは、山の中で生活していたんだ。
フォーチャには もう戻れないから、結構離れた山中で静かにしていたんだ。
幸運な事にさ、一緒に脱出した人の中に、ミジュヴィナからついてきてくれた青年の一人が居て、薬とかを時々歩いて5時間くらいかけた所にあるらしい集落に取りに行ってくれていたんだ。
39 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 22:40:05.25 ID:YjM.1pYo
ただ、食料は毎回のように貰いに行くわけにはいかなかった。
なぜなら、それで俺達の存在がスルツキの人々に知られてしまう可能性があったんだ。
だから、この山中での生活は、食べ物が少なくて辛かった。
食べられそうなものは何でも食べたんだ。
葉っぱも食べたし、変な虫も食べた。
動物も居たけれど、捕まえられたのは数回だった気がする。
食べ物が少なくて、大人の人も生きている動物を捕まえるほど体力がなかったんだ。
40 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 22:44:42.76 ID:YjM.1pYo
それでさ、動物を捕まえたとしても、火は起こせなかったんだ。
夜といっても、月だとか星の光で煙が見えちゃうらしいんだ。
だから、動物の肉は生のまま、皆でわけあって食べていた。
水も、何時間も歩いた場所にある池から取ってきて、濁ったまま飲んでいたんだ。
それでも水が足りなくてさ、ずっと空腹と喉の渇きに飢えていた。
それに耐えられなくなった俺達より少し上の子が、木の窪みみたいな所に溜まった水を飲んでしまって、お腹を壊して、何日か経った後に亡くなった。
41 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 22:50:54.11 ID:YjM.1pYo
男の人が、何日かごとに結構離れた農地へ作物を盗りにいって、野菜とかを手に入れてくるんだ。
だけど、その食べ物は幼児や赤ちゃんにおっぱいをあげなきゃいけないお母さんに食べさせて、俺達を含めた他の人は、食べられそうなものを食べて我慢してた。
葉っぱはさ、たまに毒があるものがあって、最初のうちは見分けられなくて舌がしびれたり、唇が腫れたりした。
だから、食べる時は まず唇に10分くらいつけて、それで大丈夫だったら口の中に入れて、そこから また10分ぐらい口の中に入れたまま、咬まずにしておくんだ。
それでさ、舌に痺れだとか痛みがなければ、よく噛んで飲み込んでた。
美味しくはなかったけど、食べられずにはいられなかった。
42 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 22:53:49.86 ID:YjM.1pYo
その点、虫は栄養もあるっぽくてさ、最初は気持ち悪かったけど、途中から抵抗なく食べられるようになってた。
特にイモムシみたいなのとか、何かの幼虫は おいしかった。
結構大きめのクモも、肉に歯ごたえがあって、味は鶏みたいな感じだった。
とはいっても、この時は ずっと空腹で味覚も狂っていたと思うから、実際は そんなに美味しいものではなかったと思うんだけどね。
44 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/22(土) 22:58:32.92 ID:YjM.1pYo
色々と慣れてくるものだけど、一つだけ慣れないものがあったんだ。
それは夜の山なんだ。
時折、別の山とかに移動して転々としていたけれど、どの山も怖かった。
別に幽霊だとか、動物が怖いわけじゃないんだ。
もしかしたら、スルツキの警察や民兵、軍がくるかもしれない。
もしかしたら、この場所が知られているかもしれない。
そんな恐怖が子どもや大人全員にあって、夜は必ず大人二人と子ども一人が起きて、見張りをしていた。
それでも、物音がしたり、風で木が揺れる度に、皆が目を覚まして、息を潜めてさ、場所を移動しても それはその恐怖は消えなかった。
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