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戦争の体験談を語るわ
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195 名前:祐希 ◆.0dKn/WD26 投稿日:2010/05/21(金) 02:07:12.32 ID:c1y0p92o
スルツキの民兵が俺達まで20、30メートルぐらいまで近づいた時だったと思う。

向かい側の離れたところから、カミーユの声が聞こえたんだ。

たしかスルツキを馬鹿にするような言葉を発していたと思う。


それに気づいたスルツキの兵士たちが大声を出しながらそっちに走っていってさ。

俺達はそれを見て少し経ってから急いで その場から逃げたんだ。



201 名前:祐希 ◆.0dKn/WD26 投稿日:2010/05/21(金) 02:09:36.07 ID:c1y0p92o
メルヴィナがサニャを、俺がソニアの手を引きながらガムシャラに走った。

そしたら、後ろの方から乾いた音が何回か聞こえたんだ。

パパン、パパンだったかな。

それと同時に、さっきまで叫んでいたカミーユの声が聞こえなくなった。


俺は、まさかと思って、立ち止まりそうになったんだ。引き返さなきゃって。


そしたら、メルヴィナが

「止まっちゃ駄目!」って言ったんだ。

引き返したら、カミーユの行動が無駄になるって



202 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/05/21(金) 02:09:52.68 ID:i.JGRRAo
こんなところで晒し者にされちゃってるなんてみんな(´・ω・)カワイソス




211 名前:祐希 ◆.0dKn/WD26 投稿日:2010/05/21(金) 02:19:52.38 ID:c1y0p92o
>>202
かわいそうだよ。その通りだよ。

でも約束だからね。

そして紛争前は民族が混在していたけれど、今は違う。


ボスニア・ヘルツェゴビナ領内でもボシュニャチとフルヴァツキで住んでいる場所がわかれているんだ。

そして連邦のもう片方、スルプスカ共和国にはスルツキが住んでいる。


スルプスカにいたボシュニャチは どうなったと思う?逃げたか、殺されたかだよ。

逆もまたしかり。

そして今、スルプスカでは連邦から独立したいって考える人が再び増えてきた。

だから、戦後にあっちの国の人がいったんだよ。

「現在でもバルカン半島は世界の火薬庫だ」って。



これを書くのは皆に悪いことかもしれない。

でも絶対悪にされたスルプスカやセルビアの人々の禍根は、未だに消えてない。

そして、それが恨みとなっていつ爆発するかもわからないんだよ。


俺が最初にどの勢力も賞賛・批難・中傷するつもりはない。って言ったのは、俺が1995年1月にオーストリアへ脱出するまでの間、ボシュイニャチの民兵とも、そしてスルツキの民兵とも行動を共にしたからなんだ。

それは後で書くつもりだったけどさ。


でも、俺には止められないんだよ!

そういうのをもう起こしたくないから、

体験を広めてと言われたのにさ!

何も出来ないんだよ。無力なんだよ。


出版してどうだ。誰もわざわざ買って読まない。

アップロードしてどうだ。誰も読み出そうとしないよ。


だって面白いものは沢山転がっていて、

そして この紛争は日本にとって遠い国で起きた自分達には関係がない話だから。


出版はね、ぶっちゃけていえば、何社か持ち込んだけど断られたんだよ。売れないってね。

今ではそれでもいいと思ってる。

いつか誰かに読んでもらえればって。

でもそんな時間ももうないんだ。

だからこんなとこで、大切な仲間の死をさ、面白おかしく書くしかないんだよ。

それで、何かを感じてくれて、あわよくば、もっとバルカン半島の現状に目を向けてくれれば、それでいいんだよ。


無力なんだよ。俺はさ。



215 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/05/21(金) 02:26:04.89 ID:NNSgcXUo
>>211
無力じゃないよ

昨日スレ立ててなきゃ、それこそ誰にも読まれなかったんだから


多分、>>1が想像する以上に多くの人がROMってる

レスに反応するにしても、出来たら本編投下後にしてもらいたい


212 名前:祐希 ◆.0dKn/WD26 投稿日:2010/05/21(金) 02:22:02.39 ID:c1y0p92o
ごめん。ちょっと言い過ぎた。

202が悪いわけじゃないのに。

少し頭冷やしてきます。



227 :以下、VIP にかわりましてパー速民がお送りします :2010/05/21(金) 02:38:15.04 ID:Dl0w/yY0
>>212
無駄でも無力でもないさ

お前の気持ちを全部理解することは到底できないけど、みんなに少しずつ思いを伝えることはできているはずだ


232 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/21(金) 02:47:12.09 ID:c1y0p92o
ごめん。気を遣わなくていいです。

どうせこれは俺の妄想なんだ。

妄想だから、罵倒して不謹慎な作り話しやがってと思ってくれ。


そしてもし、何があったのか気になったら、ネットでもいいし書物でもいいから、良かったら読んで欲しい。

憎しみというかシコリがある民族同士じゃ解決できないことが一杯あるんだ。

それが出来るのは誰?麻生元首相が、パレスチナとイスラエルの子どもを日本に招待して交流の場を設けたり、橋渡しをしようとしていたよね。

日本なら出来る事もあるかもしれない。


この俺の不謹慎な妄想を読んで、もし気になったら、小さな力でもいいから、橋渡しの土台になってほしいんだ。

小さな柱でも、それが集まれば丈夫な橋、広くて長い橋になると思うんだ。

他人の力まかせで本当に申し訳ないけど。




それじゃ続き書きます。

明日も会社に行かなければいけないので、 3時になったら寝るね。

書き込めるのは、もしかしたら8時過ぎるかもしれない。

そして、明後日もやらなきゃいけない事があるから、明後日は夜の12時には書くのやめて寝るよ。

予定狂って、もしかしたら書き終わらないかもしれないけど、その時は許して欲しい。




233 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/21(金) 02:48:24.18 ID:c1y0p92o
メルヴィナがサニャを、俺がソニアの手を引きながらガムシャラに走った。

そしたら、後ろの方から乾いた音が何回か聞こえたんだ。

パパン、パパンだったかな。

それと同時に、さっきまで叫んでいたカミーユの声が聞こえなくなった。

俺は、まさかと思って、立ち止まりそうになったんだ。引き返さなきゃって。


そしたら、メルヴィナが

「止まっちゃ駄目!」って言ったんだ。

引き返したら、カミーユの行動が無駄になるってね。


息が続く限り走ったと思う。

それでも、移動した距離は1キロにも満たなかっただろうけれど。

肩で息をしながら、もう大丈夫だね。って言い合った。



235 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/21(金) 02:49:03.92 ID:c1y0p92o
そこからは歩いて山の下まで行ってさ、夜になるまでカミーユを待ったんだ。

だけど、結局カミーユは来なかった。


薄々皆気づいていたよ。

あの音がしたときに、カミーユは殺されちゃったんだって。

でも、信じられなかった。

もしかしたらって思ってさ。

口にする事が出来なかったんだ。


気づいたら、皆涙流しててさ、人が死ぬって事は まだ そんなに深く理解できる年ではなかったけど、それでも涙が一杯出てきたんだ。

カミーユがさ、サニャの事が好きだってのは気づいてた。

それに、サニャもカミーユが好きっていうのは知ってたんだよ。俺は。


だけど、怖くて止められなかった。

カミーユが引き付けてくれれば、助かるかもしれないって思って。



237 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/21(金) 02:51:46.24 ID:c1y0p92o
泣きながら、サニャに「ごめん。ごめん。」って何度も謝った。俺が殺したようなもんじゃないか。

そしたら、サニャはさ、自分だって悲しいはずなのに、無理して笑顔作って、「祐希は悪くないよ。」って言うんだ。



太陽が沈んで、辺りが暗くなった頃、夜の山に子どもだけだと危ないからといって、山から出て道をあてもなく歩いた。

何でこんな事になってしまったんだろうとか考えながらさ。

沢山の星が綺麗に輝いてるのにさ、下は地獄だって思ったよ。



1・2時間くらいかな。

それくらい歩いてたと思う。

いきなり草むらから音がして、何人かの大人が出てきたんだ。

またスルツキかと思って、びっくりして逃げようとしたんだ。

だけど、ソニア達のヒジャブを見たからか、俺達がボシュニャチだとわかったみたいでさ、ボシュニャチの大人がこっちに来なさいって言ってくれたんだ。

あ、俺は日本人だけどね。



239 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/21(金) 02:54:02.73 ID:c1y0p92o
その人たちは、街で起きたことを教えてくれてさ、これからフォーチャへ向かって、それからゴラジュデに向かうから一緒に来なさいって言ってくれた。

ソニアやサニャは家に帰りたいって言ったんだ。

だけど、街にはスルツキの民兵や軍が来てボシュニャチやフルヴァツキの人たちを連れて行ってしまったから、行っちゃ駄目だって。

首都のサラエヴォでも戦争が始まったって言っててさ。

俺達は黙ってついていくしかなかった。



240 :祐希 ◆.0dKn/WD26 :2010/05/21(金) 02:56:06.37 ID:c1y0p92o
ライトを着けないで、街の反対側の山から向かったんだ。

車の中でさ、俺はまた泣きながら、カミーユに親切にしてもらったのに、俺は…って泣き言を言ってたんだ。


そしたら、サニャが俺の背中を擦りながらさ、

「カミーユが小さい頃に死んじゃったお兄さんが祐希とそっくりだったんだよ。

初めて会った日にカミーユは嬉しそうに話してて、友達になりたいって。

大丈夫だよ。

カミーユは怒ってないし、悲しんでもいないよ。

安心して。」

って。






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