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俺の墓場までもっていく秘密となった体験談
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2 :代理人:2005/05/16(月) 00:42:22 ID:4q5HEOqc0
何年前だったろうか。
俺は大学に入学し、解放感からアルバイトをはじめることにした。
中学、高校と男子高に通い、女子とまともに口をきけなくなっている自分に気付いた俺は、Mでバイトをはじめることにした。
時給は安かったけど、女が沢山いた。
ほとんどは学生だったけど、時には元OLとか、主婦もおり、女に慣れるには適当な環境だった。
進学校を出て、一応名の通った大学に通っていた俺は、バイト先では余り相手にされなかった。
バイト命の香具師が何人もいて、彼らは女に不自由していなかったけど、一応授業に真面目に出ている俺は、どちらかといえば浮いた存在だった。
それから女への接し方もわからなかった。今から思うと実に下手だった。
女からモーションをそれとなくかけられていたことが何回もあったのだが、その時はそうと気付かず、なぜ彼女は こんな事を言うのだろうと訝しく思ったものだった。
3 :代理人:2005/05/16(月) 00:42:56 ID:4q5HEOqc0
バイト命は、やがてMに就職してゆく。俺はそんな道を歩きたくなかった。
授業に出て、剣道部で稽古して、空いた時間にバイトに入る。そんな毎日だった。
バイトが2年目にもなると、新人の教育を任されたりするし、時間外でスタッフと打ち合わせをしたりする機会が増える。
俺はトレーナーとして新人の教育に当たりながら、堅物を通していた。
バイト先の数名の主婦は、一応30代前半までだった。
接客もするので、若いほうが良かったし、40代で断られている主婦が何人もいた。
バイト熱心ではなかった俺だが、主婦には比較的受けが良かった。俺みたいな若者が、女を幸福にするのだと言ってくれたりした。
4 :代理人:2005/05/16(月) 00:43:41 ID:4q5HEOqc0
俺は主婦のうち、3人と仲よくなっていった。
彼女達と、打ち合わせたりする機会が多かったから。
また、俺は若い子達に受けるような会話ができなかった。
仕事に関してじっくり打ち合わせることならできたけど、冗談を言ったりできなかった。
また、若い女性と親しくなれない、バリヤーの様なものも感じていた。
その点主婦は、俺にとって女というより、姉さんのような感じだった。
5 :代理人:2005/05/16(月) 00:44:34 ID:4q5HEOqc0
話をしているうちに、時にはエロッぽい話になることもあった。
そんな時は、どぎまぎしてしまい、視線をそらせて黙ってしまう俺だった。そんな俺を主婦達は見て笑った。
その一人はSさんという主婦で、36歳だった。21歳で結婚し、双子のお母さんだった。ご主人は大手商社に勤めており、カッコ良くとても もてるらしい。
Sさんは略奪されるように結婚し、あっという間に妊娠、出産。双子を必死で育てて、ようやく外で仕事ができるようになったのだという。
そんなご主人から略奪されるのだから、彼女も魅力的な女性だった。
小柄で痩せているが、胸は迫力で、柔らかく制服を盛り上げていた。
丸顔で、整った顔つきで、お店にも彼女目当てで来るお客がいた。
6 :代理人:2005/05/16(月) 00:45:26 ID:4q5HEOqc0
お客が来るのは当然と思うかもしれないが、ファストフードのお店で固定客がつくのは結構珍しい。
その人は彼女の列に必ず並び、ある時 手紙を彼女に渡したという。
そして、彼女が主婦であるとわかってがっかりしたのだろう、やがてお店に来なくなった。
彼女は独身と思われても不思議のない、生活感がなく若く見える人だった。
彼女とすれ違うとき、彼女は視線を僕から外していたが、身体が僕にぶつかりそうになることが度々だった。
だが惜しいことに、僕はその都度よけていた。
一度、すれ違う彼女の手の甲が、僕のあそこに当たったことがあった。
僕は慌てて彼女を見たが、黙って彼女は歩いていった。忙しい時の厨房は、戦争のようなものだから偶然だったかもしれないと思った。
あの時の手の感触は未だに記憶に残っている。
7 :代理人:2005/05/16(月) 00:47:33 ID:4q5HEOqc0
Mでは、時々飲み会が行われた。僕は余り参加しなかった。
しかし、俺が内心好意を持っていた子に誘われたので、参加してみることにした。
試験が近かったのに、よく参加できると思うくらいバイトが参加している。
酒が回ってきて、席を各々変わりはじめる。
ここで秘められていたカップルらしきものが浮き出してくる。
俺を誘ってくれた子は、別の男と話し込んでいた。俺は内心がっかりしながらも友人と話していた。
その時、フと視線を感じ、見るとSさんが僕を見ていた。彼女は何となく浮いてしまっている感じだった。仲の良い主婦達が参加していなかったからだろうと思った。
主婦はご主人と子供の世話で、夜は出てこられないことが多い。
8 :代理人:2005/05/16(月) 00:48:05 ID:4q5HEOqc0
俺は、話の区切りを見つけてトイレに立ち、帰りに彼女のそばを通った。
「Mさんはどうしたんでしょうね?」と彼女と仲の良い主婦の名前をあげて話しかけた。
「座って・・・」と言われ、「じゃあ」と俺は隣の空いている席に座った。
座った瞬間、彼女の膝が僕の膝にぶつかってきて、片手が僕の片手の上に重ねられた。一見柔らかそうな手なのに、実際は水仕事でがさついた手だった。
彼女は酔っているのかな、と思った。
とりとめのない話をして、お開きとなるとき、彼女から「家まで送って・・・」と甘えたような声で言われた。
9 :代理人:2005/05/16(月) 00:49:38 ID:4q5HEOqc0
今の俺なら、送り狼になるだろうが、その時俺は童貞だった。チャンスも何も、分からなかった。
女づきあいの勉強などしなかったし、そんな軟派な友人もいなかった。
法学部だったので、試験が近いと気もそぞろだったこともあり、彼女の近所のバイトに、彼女を送ってあげて欲しいと伝えてしまった。
その当時は成績が就職先にひびく時代だったので、気が気ではなかった。
試験が終わり、久し振りにバイトに入った俺に彼女は笑いかけながら、「振られちゃった」と言った。目は笑っていなかった。
ある時、休憩室で二人きりになった。彼女はトイレを掃除していた。時間があると仕事をする勤勉な女性だった。
ドアが開いており、お尻がこちらを向いていた。彼女はその姿勢のまま僕を振り返り、「色気あるかな?」と聞いてきた。
僕はその時スケジュール表に目を落としていて、言われて振り向き、突き出されたお尻を見た。
「充分に」と答えたが、それでも彼女に欲情しなかったのが我ながら不思議だった。
10 :代理人:2005/05/16(月) 00:50:20 ID:4q5HEOqc0
今から思うと、彼女を性の対象として見ていなかったんだろう。
若い子から同じ事をされたら、多分理性のたがが外れていたと思う。
ある日、帰る時間が一緒になった。着替えて休憩室から出るのも一緒。階段を並んで下りながら、喋った。二人は二の腕がこすれ合うくらい近かった。
ふと彼女から切り出してきた。
「今度飲みに行かない?」
「いいっすよ」
「約束よ」
「分かった」
俺は約束したのが少々重荷だった。二人だけよりも、と思い、一緒に友人を誘うことにした。
友人には彼女がおり、可愛い理解のある子だった。ダブルデートのような形になる。
11 :代理人:2005/05/16(月) 00:51:43 ID:4q5HEOqc0
近場で呑むのは、どこに目があるか分からない。少々危険な雰囲気も感じていたのだろう、電車で1時間の渋谷で待ち合わせることにした。
彼女との待ち合わせ時間を友人達より30分早めておいた。事前に色々話をして落ち着きたかった。
彼女はニコニコしながら待ち合わせ場所にやって来た。薄手のワンピースが似合っていた。
「電話がなかなかなかったので、今回も振られたかと思ったわ」
「すいません。実は友人カップルも一緒になるんです。いいでしょ」
「うん」彼女はにっこり頷いた。
驚いたことに、ご主人も今日のことを知っているという。天真爛漫というか・・
それを聞いた俺も、動揺も何もしなかったのだから・・・
今から思うと、何ということだったか。
12 :代理人:2005/05/16(月) 00:52:45 ID:4q5HEOqc0
友人カップルと合流し、行きつけの飲み屋で軽くこしらえておいてから、ディスコに行くことにした。当時は、ディスコが流行っていた。
行くと、彼女は初めてらしく感動している。それを見て可愛いと思った。
踊っているうちに、友人カップルにムードが出てきてしまい、2人で外に行きたいという。ホテル街にしけこむのだろう。
「悪いな」
「ああ、悪くないから好きにしな」
彼らは出て行き、おれとSさんが残された。
2人で水割りをちびちびなめながら、とりとめもないことを話した。
「わたし、今日は独身なんだ」
「今日だけ?」
「そう、今日だけ」
「お酒、強いんだね」
「もう酔っちゃった・・・・」
13 :代理人:2005/05/16(月) 00:53:53 ID:4q5HEOqc0
俺はディスコで踊るのが好きだった。一晩中踊っていて、翌日足が動かなくなったこともある。
忙しく、滅多に行けないので、たまに行くと踊りまくった。
が、今回は余り踊れない。一緒にいてあげないと、彼女がかわいそうに思えたし、色々バイト先では聞けないことも聞けたし、話が楽しかったのもある。それでも踊ったけどね、彼女は踊る俺を見ていた。
しばらくすると、チークタイムになった。
俺はドリンクと軽食を持って彼女の隣に座り、自然に肩に手を回した。
思いの外細くて、骨が俺の腕にこりこり当たった。
襟元が柔らかいワンピースから、豊かな胸の谷間がうっすらと覗けた。
そのまま話し続けた。いつの間にか彼女は俺に寄りかかり、俺の肩には彼女の頬がくっつく感じになる。
次のチークタイムになったとき、彼女が
「一緒に踊ってよ」
「いいの?」
「だって、誘ってくれないんだもん」
14 :代理人:2005/05/16(月) 00:55:24 ID:4q5HEOqc0
俺は少々汗をかいていた。
「服が汗で濡れているけど、いいの?」
「うん、いい」
手と手を取って、お互いに触れるか触れないかの距離を保って踊りはじめた。
最初は、彼女の胸が俺の胸にかすかに触れる程度だったのだけど、段々密着してきて、最後は胸がぴったりと俺の身体に密着した。
俺からは近づいていないので、彼女から近づいてきている。
胸は柔らかかった。彼女の手はいつの間にか俺の背中に回っている。
15 :代理人:2005/05/16(月) 00:56:30 ID:4q5HEOqc0
この時のことは、余り覚えていない。
彼女は俺の反応を楽しんでいたのかもしれないと、今では思う。
こちらは興奮の余り、頭に血が上ってしまい、それでも落ち着いた振りを演出し、彼女をリードしようとしたのだけど、どうにもこうにも支離滅裂になってしまった。
揚げ句の果てに、俺は興奮の余り吐き気がしてきてしまい、もう駄目だと思ってしまった。
席に戻ったとき、彼女は俺の腕に自分の腕を巻き付けた。
俺の腕は彼女の胸に押し当てられる形になり、俺は自分が自分で無くなったように感じた。
俺は彼女を見つめて、「そろそろ出ようか」
彼女はあかんべーをした。
「ごめん、出たいんだ」
16 :代理人:2005/05/16(月) 00:57:27 ID:4q5HEOqc0
外に出て、涼しい空気に触れると少しは吐き気も収まった。
ネオンが光る道を、たくさんの人が流れてゆく。
2人でぶらぶらゆっくり歩きながら、渋谷の駅に向かった。
お互いに無言だった。何を話せばよいのか、沈黙に焦りながらも どうしてよいのか分からなかった。
今まで女として意識していなかった彼女が、いきなり女として俺の前に現われた感じ。
童貞の俺はどうしてよいのかさっぱり分からない。その時、俺は勃起していたのかどうかすら思い出せない。
駅に余程近づいたとき、彼女は俺に向かってほほ笑みかけた。
「もう少し歩かない?」
俺は黙って頷いて、歩く方向を変えた。ホテル街へ。
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