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同じアパートに住んでいた病弱な女の子の話
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72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 10:27:55.99 ID:FIxHJNom0
僕が手を合わせると、同じように隣で女の子も手をあわせてた。

ごめんなさい、ともう一度だけ女の子が呟いたことを今でも思い出す。

それから、さっきの生き物を殺してしまった話の続きをした。

「土手でつくしを摘み取ったこととかね」

「つくし?」

「そうつくしだよ」

近くの焚き火で木の弾ける音がきこえた



73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 10:30:05.02 ID:FIxHJNom0
「どうして、それが生き物を殺したことになるの?」

二人並んで歩きながら、女の子がきいてくる

「つくしだって生き物なんだよ、わかりにくいけどね」

僕は続けた

「つくしだけじゃないよ、そこに生えてる草だって花だってそれから」

僕は焚き火を指指して、

「あの焚き火の中の枝も、もとは生き物なんだよ」とそう答えた。

「そうなんだ……」

不思議そうにじっと焚き火を女の子は見つめていた




74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 10:31:55.69 ID:FIxHJNom0
僕も焚き火をじっと眺めてゆらゆら揺れる炎と、枝が燃える音を聞いた。


パキパキ。

「あ!」

突然、女の子が叫ぶ。

僕は驚いて女の子をみた。

「あの音、そっくり!」

「え、何に?」

僕がきくと、女の子は大きく目を見開いてこう答えた。

「猫の、骨の音!」



77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 10:33:06.47 ID:FIxHJNom0
「私、生き物って猫とか人間とか犬とか、大きいものだけだと思ってた」

その場で女の子は両手を広げて、

「でも、こんないっぱい、いっぱい生き物っているんだね」

僕はうん、と答えた。

「こんないっぱい、すごい、すごいね」



78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 10:34:01.09 ID:FIxHJNom0
「それなら、私が死んでもあんまり寂しくないのかも!」

それから女の子がどうなったのかを、僕はここでは語らない




80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 10:34:21.76 ID:FIxHJNom0
終わり。

聞いてくれたひとありがとう!



82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 10:38:36.54 ID:6LQtz8U10

面白かった


83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/26(火) 10:38:43.02 ID:6IAZVLfC0
おつかれ


悪くはなかったよ

もうちょっとダークな感じが出てる方が良かったかも





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カテゴリー:読み物  |  タグ:泣ける話,
 

 
 
 
 

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