男女間の修羅場を経験した話を書きますよ
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481 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 23:58:02.63 ID:SXx2AtTZ0
ボク達三人は彼女を刺激しないように、できるだけ ゆっくりと話しました。
そして……ボクの気持ちは夏休み前のままだし、今でも彼女のことを放っておくことはできないと思っていることを、精一杯伝えました。
482 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 23:59:09.00 ID:SXx2AtTZ0
もちろん、夏休みに連絡できなかったお詫びもしましたよ。たくさんの言い訳を添えて。
そして、カナブンのことはボク達でなんとかするし、何の心配も要らないと伝えました。
本当は、こっちが心配だらけだったんですけど。
483 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:00:09.92 ID:SXx2AtTZ0
調子に乗って、お義姉さんが結婚で家を出た後はボクが……
と言いたかったのですが、それは問題が解決してから別の形で伝えることにしました。
484 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:01:05.65 ID:SBzO9ltG0
彼女は黙って話を聞きながら、静かに泣いていました。
こちらの話が終わると、彼女は消え入りそうな声で呟きます。
「ありがとう……」
485 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:02:01.21 ID:SBzO9ltG0
早速、その日の帰りから作戦実行。
といってもボクと彼女が一緒に帰るだけ。
部活は当面休むことに。
そうすれば、そのうちカナブンが出てくるだろうという読み。
486 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:03:01.86 ID:SBzO9ltG0
万一、なにかの気まぐれで奴が出てこなければ、超ラッキー。
ボクと彼女の、ハッピーエンドが待っているハズ……
って、そんな都合のよい話はナイだろうけど。
488 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:04:23.61 ID:SBzO9ltG0
ボクと彼女は、できるだけ自然に二人並んで歩き、その後ろを虹ヲタとメカ夫が、バイクで尾行する。
最初の一週間は、何も起こらなかったです。
489 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:05:27.82 ID:SXx2AtTZ0
1日目は、彼女と少し距離が開いた状態で帰りました。ずっと無言
2日目は、並んでみた。やっぱり無言
3日目は、ピッタリ寄り添う形になった。でも無言。
4日目は、彼女から腕にしがみついてきた。震えてる。少しだけ話した。
5日目は、お互いの手を絡めてみた。昨日よりも話ができた。
う〜ん、正直疲れた。汗だく。ヘトヘト。
490 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:07:06.30 ID:SBzO9ltG0
週末は会うことはなかったけど、時間を見つけては電話もメールもしましたよ。
もう、夏休みのような失敗を繰り返すわけにはいかないですからね。
もし彼女の様子に変わったことがあったら、すぐにでも飛び出すつもりで。
491 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:08:19.31 ID:SBzO9ltG0
彼女は、どちらかというと電話よりもメールの方が話しやすい?というか、字面が落ち着いた雰囲気でしたね。
メールの行間には、沈黙が表現されませんから。
492 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:09:01.57 ID:SBzO9ltG0
二週間目。
先週と同じく彼女はボクの腕にしがみついている。
正直なところ歩き辛い。
でも、悲壮感が少し減ったように見えたのは良かったかも。
493 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:10:07.88 ID:SBzO9ltG0
時折だけど、ボクの顔を見て微笑んでくれるようになったし。
週末の会話で、少しほぐれたのかな。
そして、天気のこと、学校のこと、みたいな会話がポツポツとできるようになりました。
494 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:11:06.01 ID:SBzO9ltG0
このまま何も起こらなければ、いいのになぁとか考えるようになった頃……
やっぱり現れた。カナブンだ。
彼女がボクの背中に隠れて、ぎゅっとしがみついてくる。
後方からメカ夫のバイクのエンジン音が高くなり、近づいてくるのが分かる。
カナブン号から男が降りて、こちらを見る……
495 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:12:32.73 ID:SBzO9ltG0
打ち合わせ通りにメカ夫にミドリを託して、虹ヲタとボクの二人でカナブンと対峙する。
相手は無言……
こちらも無言……
496 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:13:54.92 ID:SBzO9ltG0
こちらとしては、戦闘開始まで時間があればあるほど有利。
なぜなら、ミドリを自宅に避難させたメカ夫が合流すれば3対1になるから。
相手よりも、人数が多いに越したことはない。
497 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:16:01.14 ID:SBzO9ltG0
どのくらい時間が経ったかな、カナブンが何か話しそうな雰囲気。
沈黙で交渉が進まなくなった時は、先に話し始めた方が譲歩する場合が多いと聞いたことがある。
でもそれは、交渉の場合。武力衝突には適用されない法則だと思います。
498 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:16:58.47 ID:SBzO9ltG0
虹ヲタはさておき、ボクは元々が口数が多い方じゃないから沈黙は怖くない。何時間でも黙っててやりますぜ。
こちらの作戦を知ってか知らずか、カナブンが遂に口を開く。
「あんたら何者?」
500 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:17:39.24 ID:SBzO9ltG0
すぐにでも詳細を説明したい気持ちを、ぐっと堪えてボクは……
「何者だと思う?」
質問返しとは、我ながらひねくれたもんです。
とりあえず相手に、頭を使ってもらいましょう。
その分、こちらには考える時間も情報も増えますから。
499 :名も無き被検体774号+:2012/10/07(日) 00:17:31.71 ID:SyPZpVM60
全くどーでもいいが
30代ってウソだろ?
本当は20代後半だろ?
501 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:19:12.27 ID:SBzO9ltG0
>>499
その辺は、ご想像にお任せします(笑)
――
少しイラついた表情を見せながらカナブンが続けます。
「その制服は○○高校だろ。ミドリの知り合いかなんかだろ?」
「だったらどうする?」
あくまでも、とぼけて交渉のテーブルに乗らないボク。
503 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:21:00.75 ID:SBzO9ltG0
というか、何をどう交渉したらいいのかまったく分からないし、こうやって言葉遊びをしてる中で何か突破口が見つかれば……とか思ってたのが本音。すると……
「どっちが、彼女と付き合ってるんだ?」
504 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:22:27.87 ID:SBzO9ltG0
意外なことを意外なトーンで言い出すカナブン。
コイツの言葉に怒気はない。
ボクは、ひょっとしてコイツは悪人じゃないのかも?という考えが頭をよぎる。
だから、ちょっと話をしてみようかという気になったですよ。
505 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:23:54.94 ID:SBzO9ltG0
「今のところ付き合ってるとかはないけどね。ただね、彼女がアンタを怖がってるみたいだからボディーガードみたいなもんだ、と言えばいいかな」
「そうか……」
この一言からカナブンが語り始める……えっ?語り始める?!
507 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:25:37.39 ID:SBzO9ltG0
オラオラ言いそうな輩っぽい外見とは違い、彼は武力衝突ではなく外交での解決を望んでいるようなのです。
これは渡りに船、地獄に仏、鴨がネギ、いや違うか、とりあえず、こちらには好都合でした。
・
・
・
本当は、涙が出るくらいホッとしたんですよ……
508 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:27:15.28 ID:SBzO9ltG0
結論から言うと、彼は中学の頃からミドリが好きだったらしい。
彼女と直接話をしたことはなかったものの、例のメンバーの中でちょっと異質な彼女が、ずっと気になっていたとのこと。
509 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:29:40.67 ID:SBzO9ltG0
ところが、彼女が中二で急に引越しをしてしまったせいで行方が分からなくなり、ずっと気にしていたと。
そして、この夏休み頃に、偶然ボクと一緒に帰る彼女を見つけてつい彼女の後をつけた上で、待ち伏せをして声をかけてしまったらしい。
512 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:33:22.15 ID:SBzO9ltG0
彼も不器用な男のようで、結果的に自分の存在が彼女を追い込んだらしいことには、とても困惑してましたね。
彼は彼なりに彼女が変わっていく様を心配し、何とかしたいと考えていたようですから……
511 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:31:54.60 ID:SBzO9ltG0
ところが、その頃を境に彼女が急変していったから、彼も驚いて その原因の一端が、自分にあるのかと思ってしまったと。
だから、引くに引けない状態になっていたらしいです。
おまけに、次々と連れて歩く男が変わっていくものだから心配で……
513 :名も無き被検体774号+:2012/10/07(日) 00:34:17.03 ID:ekQHWCkG0
ただの奥手くんか
514 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:36:29.78 ID:SBzO9ltG0
>>513
ボク達の前では、そのように見えました。
でも、強面でしたよ。
――
途中からはメカ夫も合流し、ボク達4人は公園で話をしました。
30分くらい話しましたかね。
彼女の状況は、ある程度までカナブンさんにも話しました。
彼は、自分の行動が彼女を怖がらせたことについて素直に謝罪をし それを彼女に伝えて欲しいとのことでした。
515 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:37:40.58 ID:SBzO9ltG0
そして、もう二度と彼女の前には姿を見せないだろうことも。
帰り際に、彼はボクの目をしっかりと見つめてこう言います。
「彼女のことはアンタに任せた。俺はアンタを信じる」
「わかった」
ボクは短く答えましたが、頭の中では何だか言葉にしにくい感情が渦巻いていました。
516 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:38:43.91 ID:SBzO9ltG0
妹をお願いします、と号泣しながら頭を下げたお義姉さん……
自分の気持ちを殺して、ボクに彼女を託したカナブン……
自らの危険も顧みず、イヤな顔ひとつせずにここに居てくれる友達……
ボク達三人は彼女を刺激しないように、できるだけ ゆっくりと話しました。
そして……ボクの気持ちは夏休み前のままだし、今でも彼女のことを放っておくことはできないと思っていることを、精一杯伝えました。
482 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 23:59:09.00 ID:SXx2AtTZ0
もちろん、夏休みに連絡できなかったお詫びもしましたよ。たくさんの言い訳を添えて。
そして、カナブンのことはボク達でなんとかするし、何の心配も要らないと伝えました。
本当は、こっちが心配だらけだったんですけど。
483 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:00:09.92 ID:SXx2AtTZ0
調子に乗って、お義姉さんが結婚で家を出た後はボクが……
と言いたかったのですが、それは問題が解決してから別の形で伝えることにしました。
484 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:01:05.65 ID:SBzO9ltG0
彼女は黙って話を聞きながら、静かに泣いていました。
こちらの話が終わると、彼女は消え入りそうな声で呟きます。
「ありがとう……」
485 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:02:01.21 ID:SBzO9ltG0
早速、その日の帰りから作戦実行。
といってもボクと彼女が一緒に帰るだけ。
部活は当面休むことに。
そうすれば、そのうちカナブンが出てくるだろうという読み。
486 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:03:01.86 ID:SBzO9ltG0
万一、なにかの気まぐれで奴が出てこなければ、超ラッキー。
ボクと彼女の、ハッピーエンドが待っているハズ……
って、そんな都合のよい話はナイだろうけど。
488 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:04:23.61 ID:SBzO9ltG0
ボクと彼女は、できるだけ自然に二人並んで歩き、その後ろを虹ヲタとメカ夫が、バイクで尾行する。
最初の一週間は、何も起こらなかったです。
489 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:05:27.82 ID:SXx2AtTZ0
1日目は、彼女と少し距離が開いた状態で帰りました。ずっと無言
2日目は、並んでみた。やっぱり無言
3日目は、ピッタリ寄り添う形になった。でも無言。
4日目は、彼女から腕にしがみついてきた。震えてる。少しだけ話した。
5日目は、お互いの手を絡めてみた。昨日よりも話ができた。
う〜ん、正直疲れた。汗だく。ヘトヘト。
490 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:07:06.30 ID:SBzO9ltG0
週末は会うことはなかったけど、時間を見つけては電話もメールもしましたよ。
もう、夏休みのような失敗を繰り返すわけにはいかないですからね。
もし彼女の様子に変わったことがあったら、すぐにでも飛び出すつもりで。
491 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:08:19.31 ID:SBzO9ltG0
彼女は、どちらかというと電話よりもメールの方が話しやすい?というか、字面が落ち着いた雰囲気でしたね。
メールの行間には、沈黙が表現されませんから。
492 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:09:01.57 ID:SBzO9ltG0
二週間目。
先週と同じく彼女はボクの腕にしがみついている。
正直なところ歩き辛い。
でも、悲壮感が少し減ったように見えたのは良かったかも。
493 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:10:07.88 ID:SBzO9ltG0
時折だけど、ボクの顔を見て微笑んでくれるようになったし。
週末の会話で、少しほぐれたのかな。
そして、天気のこと、学校のこと、みたいな会話がポツポツとできるようになりました。
494 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:11:06.01 ID:SBzO9ltG0
このまま何も起こらなければ、いいのになぁとか考えるようになった頃……
やっぱり現れた。カナブンだ。
彼女がボクの背中に隠れて、ぎゅっとしがみついてくる。
後方からメカ夫のバイクのエンジン音が高くなり、近づいてくるのが分かる。
カナブン号から男が降りて、こちらを見る……
495 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:12:32.73 ID:SBzO9ltG0
打ち合わせ通りにメカ夫にミドリを託して、虹ヲタとボクの二人でカナブンと対峙する。
相手は無言……
こちらも無言……
496 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:13:54.92 ID:SBzO9ltG0
こちらとしては、戦闘開始まで時間があればあるほど有利。
なぜなら、ミドリを自宅に避難させたメカ夫が合流すれば3対1になるから。
相手よりも、人数が多いに越したことはない。
497 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:16:01.14 ID:SBzO9ltG0
どのくらい時間が経ったかな、カナブンが何か話しそうな雰囲気。
沈黙で交渉が進まなくなった時は、先に話し始めた方が譲歩する場合が多いと聞いたことがある。
でもそれは、交渉の場合。武力衝突には適用されない法則だと思います。
498 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:16:58.47 ID:SBzO9ltG0
虹ヲタはさておき、ボクは元々が口数が多い方じゃないから沈黙は怖くない。何時間でも黙っててやりますぜ。
こちらの作戦を知ってか知らずか、カナブンが遂に口を開く。
「あんたら何者?」
500 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:17:39.24 ID:SBzO9ltG0
すぐにでも詳細を説明したい気持ちを、ぐっと堪えてボクは……
「何者だと思う?」
質問返しとは、我ながらひねくれたもんです。
とりあえず相手に、頭を使ってもらいましょう。
その分、こちらには考える時間も情報も増えますから。
499 :名も無き被検体774号+:2012/10/07(日) 00:17:31.71 ID:SyPZpVM60
全くどーでもいいが
30代ってウソだろ?
本当は20代後半だろ?
501 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:19:12.27 ID:SBzO9ltG0
>>499
その辺は、ご想像にお任せします(笑)
――
少しイラついた表情を見せながらカナブンが続けます。
「その制服は○○高校だろ。ミドリの知り合いかなんかだろ?」
「だったらどうする?」
あくまでも、とぼけて交渉のテーブルに乗らないボク。
503 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:21:00.75 ID:SBzO9ltG0
というか、何をどう交渉したらいいのかまったく分からないし、こうやって言葉遊びをしてる中で何か突破口が見つかれば……とか思ってたのが本音。すると……
「どっちが、彼女と付き合ってるんだ?」
504 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:22:27.87 ID:SBzO9ltG0
意外なことを意外なトーンで言い出すカナブン。
コイツの言葉に怒気はない。
ボクは、ひょっとしてコイツは悪人じゃないのかも?という考えが頭をよぎる。
だから、ちょっと話をしてみようかという気になったですよ。
505 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:23:54.94 ID:SBzO9ltG0
「今のところ付き合ってるとかはないけどね。ただね、彼女がアンタを怖がってるみたいだからボディーガードみたいなもんだ、と言えばいいかな」
「そうか……」
この一言からカナブンが語り始める……えっ?語り始める?!
507 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:25:37.39 ID:SBzO9ltG0
オラオラ言いそうな輩っぽい外見とは違い、彼は武力衝突ではなく外交での解決を望んでいるようなのです。
これは渡りに船、地獄に仏、鴨がネギ、いや違うか、とりあえず、こちらには好都合でした。
・
・
・
本当は、涙が出るくらいホッとしたんですよ……
508 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:27:15.28 ID:SBzO9ltG0
結論から言うと、彼は中学の頃からミドリが好きだったらしい。
彼女と直接話をしたことはなかったものの、例のメンバーの中でちょっと異質な彼女が、ずっと気になっていたとのこと。
509 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:29:40.67 ID:SBzO9ltG0
ところが、彼女が中二で急に引越しをしてしまったせいで行方が分からなくなり、ずっと気にしていたと。
そして、この夏休み頃に、偶然ボクと一緒に帰る彼女を見つけてつい彼女の後をつけた上で、待ち伏せをして声をかけてしまったらしい。
512 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:33:22.15 ID:SBzO9ltG0
彼も不器用な男のようで、結果的に自分の存在が彼女を追い込んだらしいことには、とても困惑してましたね。
彼は彼なりに彼女が変わっていく様を心配し、何とかしたいと考えていたようですから……
511 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:31:54.60 ID:SBzO9ltG0
ところが、その頃を境に彼女が急変していったから、彼も驚いて その原因の一端が、自分にあるのかと思ってしまったと。
だから、引くに引けない状態になっていたらしいです。
おまけに、次々と連れて歩く男が変わっていくものだから心配で……
513 :名も無き被検体774号+:2012/10/07(日) 00:34:17.03 ID:ekQHWCkG0
ただの奥手くんか
514 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:36:29.78 ID:SBzO9ltG0
>>513
ボク達の前では、そのように見えました。
でも、強面でしたよ。
――
途中からはメカ夫も合流し、ボク達4人は公園で話をしました。
30分くらい話しましたかね。
彼女の状況は、ある程度までカナブンさんにも話しました。
彼は、自分の行動が彼女を怖がらせたことについて素直に謝罪をし それを彼女に伝えて欲しいとのことでした。
515 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:37:40.58 ID:SBzO9ltG0
そして、もう二度と彼女の前には姿を見せないだろうことも。
帰り際に、彼はボクの目をしっかりと見つめてこう言います。
「彼女のことはアンタに任せた。俺はアンタを信じる」
「わかった」
ボクは短く答えましたが、頭の中では何だか言葉にしにくい感情が渦巻いていました。
516 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/07(日) 00:38:43.91 ID:SBzO9ltG0
妹をお願いします、と号泣しながら頭を下げたお義姉さん……
自分の気持ちを殺して、ボクに彼女を託したカナブン……
自らの危険も顧みず、イヤな顔ひとつせずにここに居てくれる友達……
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