男女間の修羅場を経験した話を書きますよ
(2ページ目) 最初から読む >>
\ シェアする /
31 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/03(水) 23:43:20.78 ID:KLGvIiLq0
結局、ミドリには小一時間ほど話につきあいましたね。
もう飲み物の氷が溶けるだけじゃなく、紙コップまでユルユルになった頃にやっと解散となりました。
32 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/03(水) 23:45:20.40 ID:KLGvIiLq0
それからのボクは、結構苦しかったですよ。
ミドリからは先輩のアドレスを教えろとか、今後の試合スケジュールを教えろとか、弁当を作りたいから食べ物の好き嫌いを教えろとか色々と言われましたから。
なんだかスゴーく盛り上がってるんで、つい彼女がいることを言えずにいたんです。
つーか、先輩とマネージャーさんのやり取りを注意して見てりゃふつーは気づくハズなんですけど、コイツは気づかないんだよなぁ。
ひょっとして相当ニブイのか?
33 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/03(水) 23:46:42.21 ID:KLGvIiLq0
そのうち、一度でいいから直接話がしてみたいとか言い出してさ。
仕方がないから段取りをしてやりましたよ。
部活が終わった頃にボクに声をかければ、できるだけ自然に先輩と話ができるようにしてやると。
まあ、やってみたんですけど全然自然じゃないのね、これが。
なんかマネージャーさんに睨まれましたけど、ボク。
34 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/03(水) 23:47:43.18 ID:KLGvIiLq0
その日の帰り、ミドリはテンションが上がってました。「一歩前進ナリ!」とか言ってましたね。
そういえば、ボクは最近ミドリと一緒に帰ることが多くなりました。
なぜかミドリが校門で待っているせいで流れ的に、そうなってしまうんです。
で、ひとしきり先輩のカッコいいところを聞かされるというわけでして。
あー面白ないぞー(笑)とかいいつつ、ボクは楽しかったようです。
ところが……
35 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/03(水) 23:48:45.94 ID:KLGvIiLq0
ミドリを先輩に近づけたことが、ボク達をとんでもない方向に進めるきっかけとなってしまったんです。
一週間後くらいだったかな、早川先輩がボクに話しかけてきたんです。
「よう山下! あの子、そう、ミドリちゃんってカワイイよな」
「へ? なんすか急に?」
「昨日の帰りにファーストフード店で偶然会ったんだけどカワイイなとか思ってさ。で、あの子は おまえの彼女なのか?」
先輩からミドリの名前がでるだけでも、ドキッとするのに彼女かどうかなんて聞かれたものですから、相当慌ててしまいました。
傍から見ると滑稽だったと思いますよ。ひとりで赤くなってバタバタしてたわけですからね。
「ちがっ、違いますよ」
36 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/03(水) 23:50:02.37 ID:KLGvIiLq0
ボクが否定するのを見ながら腕を組んで何かを考える先輩。
そして、呟くようにさりげなく爆弾発言をしてくれます。
「そうか……じゃあアタックしようかな?」
「え?! 先輩……マネージャーさんが……」
「マネージャー? 気にしない、気にしない」
ボクは内心(これはマズイことになったかも)と思いましたね。
ひょっとして先輩は手当たり次第とか、そういう系の人だったのか?となるとミドリが可愛そうだし、なんとかしないとマズイ非常にマズイ。
38 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/03(水) 23:51:24.23 ID:KLGvIiLq0
ボクの心配を他所に、それからミドリは先輩と急接近するわけです。
帰りは相変わらずボクと一緒なんですけど、彼女は途中から先輩との待ち合わせ場所へ向かうことがあったりしました。
休日デートもしたみたいです。
37 :名も無き被検体774号+:2012/10/03(水) 23:51:08.67 ID:6vbwybB90
長い3行
39 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/03(水) 23:53:28.71 ID:KLGvIiLq0
>>37氏
すいません。
書き溜め分なので、つい投下が多くなってしまいました。
気をつけます。
――
まあ、会話の内容やデートの様子はこっちから聞かなくても嬉しそうに逐一話しますから、まだ深い関係にはなってないらしくボクは少し安心してたんです。
41 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/03(水) 23:54:03.13 ID:KLGvIiLq0
って、いったい何を心配してるのやら……
まあ、ミドリはマネージャーさんと違って そこまで踏み込めないだろうとは思ってましたけど。
42 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/03(水) 23:55:37.03 ID:KLGvIiLq0
というか、なんでコイツは ここまで詳細をボクに語る必要があるのか理解できませんでしたね。ボクが聞き出してるわけじゃないですよ。
そんなことよりも、早く彼女がいることを伝えなければ……
43 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/03(水) 23:56:58.64 ID:KLGvIiLq0
焦る気持ちとは逆に、いざミドリを前にすると言えなくなるんですよね。
彼女が悲しむ顔を見たくないというのもそうなんですが、言ってしまうと もうミドリとこうして一緒に帰る理由がなくなってしまう……
44 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/03(水) 23:59:01.76 ID:KLGvIiLq0
という複雑な心境だったのも理由だったような気がします。
今、思うとこれがいけなかったわけです。
そんなある日……
45 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:00:40.30 ID:KLGvIiLq0
ボクは珍しくマネージャーさんから声を掛けられるわけです。
「えーっと……山下君……だっけ?」
ちょっと驚きでした。
話をしたことがない女性がボクの名前を覚えててくれるとか新しいです。
初めてです。嬉しいかも(笑)
46 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:02:17.74 ID:KLGvIiLq0
「今日部活が終わったら、ちょっと付き合って欲しいんだけど」
なんだか非常に嫌な予感がするんですけど、先輩の彼女ですし
無視してもいいことは何も起こりそうにないどころか、悪いことが起こる気がして気の進まない状態で、待ち合わせ場所へ向かったわけです。
47 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:04:08.81 ID:fmYO4C/+0
そうしてボクとマネージャーさんは、夕暮れの中、公園のベンチに二人座ることになりました。
雰囲気は抜群なんですが、そんな悠長なことは言ってられません。
絶対に先輩とミドリのことだろうな、と思ってましたから。
48 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:05:20.50 ID:fmYO4C/+0
「ごめんね。急に呼び出したりして」
「いや、全然オッケーですよ。どうせヒマですから」
「実は……早川君のことなんだけど……」
ここまで聞いて、やっぱりそうだろうなと納得しましたよ。
49 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:06:23.61 ID:KLGvIiLq0
別に変な期待をしていたわけじゃないですが、やっぱり心の底では何かを期待していたんでしょうね。
なんといっても、正常な男子高校生ですから(笑)
51 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:07:38.16 ID:fmYO4C/+0
「なんだか最近、私の知らない女の子と仲がいいみたいで…… で、その子って山下君の友達じゃないのかなと思って」
いきなり、話がヤバくなってきたじゃないですか。
52 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:08:29.32 ID:fmYO4C/+0
彼女の静かな口調がボクの緊張感を高めてくれます。
心臓の鼓動が高くなって、喉まで乾いてきましたよ。
「で、どんな子なの?」
53 :名も無き被検体774号+:2012/10/04(木) 00:09:00.89 ID:EEv3jPEH0
こええええww
54 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:09:44.91 ID:fmYO4C/+0
若干怒りの感情を含んだ声にボクは戦慄を覚えましたよ。
女性というのは浮気をした男性よりも、相手の女性に対して怒りを感じると聞いたことがありますが、まさにソレです。
55 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:11:13.51 ID:fmYO4C/+0
それに彼女は全ての裏を取ってるんでしょうね。
先輩に最初にミドリを引き合わせたのがボクだということも分かっての今日なんだと思いました。
こうなるともう逃げられません。
57 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:13:53.94 ID:fmYO4C/+0
ボク観念して正直に話をしました。
ミドリはボクとは中学から一緒だったこと。長身でバレー部に所属していること。
外見はそこそこ美少女で、男子には それなりに人気があるというか目立つ存在であること。
59 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:15:22.33 ID:fmYO4C/+0
そして彼女が、先輩に憧れていたこと。
一度でいいから直接話がしたいと言い出し、ボクがそれを段取りしたこと。
あとは……先輩に付き合ってる人がいることは、知らないということ。
61 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:17:03.60 ID:fmYO4C/+0
でも、学校の帰りにどこかで先輩と待ち合わせをしてるらしいとか休日デートのようなコトをしてるとかは言いませんでした。
だって怖いし。
60 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(-1+0:8) :2012/10/04(木) 00:15:42.90 ID:JsVyIaVr0
俺目の前で手首切られた事あるぞ
俺助けただけだけど
62 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:19:53.87 ID:fmYO4C/+0
>>60氏
他人の彼女が自分の前でリスカとか……それは怖い。
ボクの場合は、それはなかったです。
――
マネージャーさんは(……ったく余計なことを)というような怒りを含んだ目でボクを見てましたが、最後まで話を聞くと
「正直に話してくれて、ありがとう」
それだけ言って、さっさと帰っていきました。
63 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:22:03.39 ID:fmYO4C/+0
ボクは自分の無事を喜ぶ余裕もなく、ベンチにへたりこんでしまいましたよ。
それより、自分がきっかけを作ったせいで、なんだか人間関係が面倒な方向へ動いていることが恐ろしくてね。
そして、今日のことをミドリにどう説明したらいいのか分からず一人で頭を抱えてたんです。
64 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:23:02.35 ID:fmYO4C/+0
が……事態はボクの想像を超えて、斜め上の展開を始めるわけです。
なんと、ボクとマネージャーさんが怪しいとの噂が立ち始めるという。
なんで?!
66 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:25:07.60 ID:fmYO4C/+0
どうやら、公園のベンチに二人が真剣な表情で座っていたところを誰かが目撃したようで、話に尾ひれがついて広まっていったようです。
67 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:26:25.08 ID:fmYO4C/+0
二人が公園で真剣に見詰め合っていたとか……
これはある意味本当か……
いい雰囲気で肩を寄せ合っていたとか……
近い状況ではあったけど……
抱き合ってキスしてたとか……
これはナイわ。絶対にナイ。断じてナイ。
結局、ミドリには小一時間ほど話につきあいましたね。
もう飲み物の氷が溶けるだけじゃなく、紙コップまでユルユルになった頃にやっと解散となりました。
32 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/03(水) 23:45:20.40 ID:KLGvIiLq0
それからのボクは、結構苦しかったですよ。
ミドリからは先輩のアドレスを教えろとか、今後の試合スケジュールを教えろとか、弁当を作りたいから食べ物の好き嫌いを教えろとか色々と言われましたから。
なんだかスゴーく盛り上がってるんで、つい彼女がいることを言えずにいたんです。
つーか、先輩とマネージャーさんのやり取りを注意して見てりゃふつーは気づくハズなんですけど、コイツは気づかないんだよなぁ。
ひょっとして相当ニブイのか?
33 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/03(水) 23:46:42.21 ID:KLGvIiLq0
そのうち、一度でいいから直接話がしてみたいとか言い出してさ。
仕方がないから段取りをしてやりましたよ。
部活が終わった頃にボクに声をかければ、できるだけ自然に先輩と話ができるようにしてやると。
まあ、やってみたんですけど全然自然じゃないのね、これが。
なんかマネージャーさんに睨まれましたけど、ボク。
34 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/03(水) 23:47:43.18 ID:KLGvIiLq0
その日の帰り、ミドリはテンションが上がってました。「一歩前進ナリ!」とか言ってましたね。
そういえば、ボクは最近ミドリと一緒に帰ることが多くなりました。
なぜかミドリが校門で待っているせいで流れ的に、そうなってしまうんです。
で、ひとしきり先輩のカッコいいところを聞かされるというわけでして。
あー面白ないぞー(笑)とかいいつつ、ボクは楽しかったようです。
ところが……
35 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/03(水) 23:48:45.94 ID:KLGvIiLq0
ミドリを先輩に近づけたことが、ボク達をとんでもない方向に進めるきっかけとなってしまったんです。
一週間後くらいだったかな、早川先輩がボクに話しかけてきたんです。
「よう山下! あの子、そう、ミドリちゃんってカワイイよな」
「へ? なんすか急に?」
「昨日の帰りにファーストフード店で偶然会ったんだけどカワイイなとか思ってさ。で、あの子は おまえの彼女なのか?」
先輩からミドリの名前がでるだけでも、ドキッとするのに彼女かどうかなんて聞かれたものですから、相当慌ててしまいました。
傍から見ると滑稽だったと思いますよ。ひとりで赤くなってバタバタしてたわけですからね。
「ちがっ、違いますよ」
36 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/03(水) 23:50:02.37 ID:KLGvIiLq0
ボクが否定するのを見ながら腕を組んで何かを考える先輩。
そして、呟くようにさりげなく爆弾発言をしてくれます。
「そうか……じゃあアタックしようかな?」
「え?! 先輩……マネージャーさんが……」
「マネージャー? 気にしない、気にしない」
ボクは内心(これはマズイことになったかも)と思いましたね。
ひょっとして先輩は手当たり次第とか、そういう系の人だったのか?となるとミドリが可愛そうだし、なんとかしないとマズイ非常にマズイ。
38 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/03(水) 23:51:24.23 ID:KLGvIiLq0
ボクの心配を他所に、それからミドリは先輩と急接近するわけです。
帰りは相変わらずボクと一緒なんですけど、彼女は途中から先輩との待ち合わせ場所へ向かうことがあったりしました。
休日デートもしたみたいです。
37 :名も無き被検体774号+:2012/10/03(水) 23:51:08.67 ID:6vbwybB90
長い3行
39 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/03(水) 23:53:28.71 ID:KLGvIiLq0
>>37氏
すいません。
書き溜め分なので、つい投下が多くなってしまいました。
気をつけます。
――
まあ、会話の内容やデートの様子はこっちから聞かなくても嬉しそうに逐一話しますから、まだ深い関係にはなってないらしくボクは少し安心してたんです。
41 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/03(水) 23:54:03.13 ID:KLGvIiLq0
って、いったい何を心配してるのやら……
まあ、ミドリはマネージャーさんと違って そこまで踏み込めないだろうとは思ってましたけど。
42 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/03(水) 23:55:37.03 ID:KLGvIiLq0
というか、なんでコイツは ここまで詳細をボクに語る必要があるのか理解できませんでしたね。ボクが聞き出してるわけじゃないですよ。
そんなことよりも、早く彼女がいることを伝えなければ……
43 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/03(水) 23:56:58.64 ID:KLGvIiLq0
焦る気持ちとは逆に、いざミドリを前にすると言えなくなるんですよね。
彼女が悲しむ顔を見たくないというのもそうなんですが、言ってしまうと もうミドリとこうして一緒に帰る理由がなくなってしまう……
44 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/03(水) 23:59:01.76 ID:KLGvIiLq0
という複雑な心境だったのも理由だったような気がします。
今、思うとこれがいけなかったわけです。
そんなある日……
45 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:00:40.30 ID:KLGvIiLq0
ボクは珍しくマネージャーさんから声を掛けられるわけです。
「えーっと……山下君……だっけ?」
ちょっと驚きでした。
話をしたことがない女性がボクの名前を覚えててくれるとか新しいです。
初めてです。嬉しいかも(笑)
46 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:02:17.74 ID:KLGvIiLq0
「今日部活が終わったら、ちょっと付き合って欲しいんだけど」
なんだか非常に嫌な予感がするんですけど、先輩の彼女ですし
無視してもいいことは何も起こりそうにないどころか、悪いことが起こる気がして気の進まない状態で、待ち合わせ場所へ向かったわけです。
47 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:04:08.81 ID:fmYO4C/+0
そうしてボクとマネージャーさんは、夕暮れの中、公園のベンチに二人座ることになりました。
雰囲気は抜群なんですが、そんな悠長なことは言ってられません。
絶対に先輩とミドリのことだろうな、と思ってましたから。
48 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:05:20.50 ID:fmYO4C/+0
「ごめんね。急に呼び出したりして」
「いや、全然オッケーですよ。どうせヒマですから」
「実は……早川君のことなんだけど……」
ここまで聞いて、やっぱりそうだろうなと納得しましたよ。
49 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:06:23.61 ID:KLGvIiLq0
別に変な期待をしていたわけじゃないですが、やっぱり心の底では何かを期待していたんでしょうね。
なんといっても、正常な男子高校生ですから(笑)
51 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:07:38.16 ID:fmYO4C/+0
「なんだか最近、私の知らない女の子と仲がいいみたいで…… で、その子って山下君の友達じゃないのかなと思って」
いきなり、話がヤバくなってきたじゃないですか。
52 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:08:29.32 ID:fmYO4C/+0
彼女の静かな口調がボクの緊張感を高めてくれます。
心臓の鼓動が高くなって、喉まで乾いてきましたよ。
「で、どんな子なの?」
53 :名も無き被検体774号+:2012/10/04(木) 00:09:00.89 ID:EEv3jPEH0
こええええww
54 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:09:44.91 ID:fmYO4C/+0
若干怒りの感情を含んだ声にボクは戦慄を覚えましたよ。
女性というのは浮気をした男性よりも、相手の女性に対して怒りを感じると聞いたことがありますが、まさにソレです。
55 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:11:13.51 ID:fmYO4C/+0
それに彼女は全ての裏を取ってるんでしょうね。
先輩に最初にミドリを引き合わせたのがボクだということも分かっての今日なんだと思いました。
こうなるともう逃げられません。
57 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:13:53.94 ID:fmYO4C/+0
ボク観念して正直に話をしました。
ミドリはボクとは中学から一緒だったこと。長身でバレー部に所属していること。
外見はそこそこ美少女で、男子には それなりに人気があるというか目立つ存在であること。
59 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:15:22.33 ID:fmYO4C/+0
そして彼女が、先輩に憧れていたこと。
一度でいいから直接話がしたいと言い出し、ボクがそれを段取りしたこと。
あとは……先輩に付き合ってる人がいることは、知らないということ。
61 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:17:03.60 ID:fmYO4C/+0
でも、学校の帰りにどこかで先輩と待ち合わせをしてるらしいとか休日デートのようなコトをしてるとかは言いませんでした。
だって怖いし。
60 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(-1+0:8) :2012/10/04(木) 00:15:42.90 ID:JsVyIaVr0
俺目の前で手首切られた事あるぞ
俺助けただけだけど
62 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:19:53.87 ID:fmYO4C/+0
>>60氏
他人の彼女が自分の前でリスカとか……それは怖い。
ボクの場合は、それはなかったです。
――
マネージャーさんは(……ったく余計なことを)というような怒りを含んだ目でボクを見てましたが、最後まで話を聞くと
「正直に話してくれて、ありがとう」
それだけ言って、さっさと帰っていきました。
63 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:22:03.39 ID:fmYO4C/+0
ボクは自分の無事を喜ぶ余裕もなく、ベンチにへたりこんでしまいましたよ。
それより、自分がきっかけを作ったせいで、なんだか人間関係が面倒な方向へ動いていることが恐ろしくてね。
そして、今日のことをミドリにどう説明したらいいのか分からず一人で頭を抱えてたんです。
64 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:23:02.35 ID:fmYO4C/+0
が……事態はボクの想像を超えて、斜め上の展開を始めるわけです。
なんと、ボクとマネージャーさんが怪しいとの噂が立ち始めるという。
なんで?!
66 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:25:07.60 ID:fmYO4C/+0
どうやら、公園のベンチに二人が真剣な表情で座っていたところを誰かが目撃したようで、話に尾ひれがついて広まっていったようです。
67 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/04(木) 00:26:25.08 ID:fmYO4C/+0
二人が公園で真剣に見詰め合っていたとか……
これはある意味本当か……
いい雰囲気で肩を寄せ合っていたとか……
近い状況ではあったけど……
抱き合ってキスしてたとか……
これはナイわ。絶対にナイ。断じてナイ。
\ シェアする /
関連記事
- ガッキー似の女が俺の人生を変えた話
- 学年一ブサイク女に恋をした
- 幼馴染と変な関係になったこと話す
- 俺が15の時に出会ったお姉さんに教わった事
- 式場で働いてたら片思いしてる女がきた
- 今時珍しい清楚な子の話
- ゴリラ女子にストーカーされた挙句、金を巻き上げられた話
- 俺が85kg→63kgになるきっかけになった話を聞いてくれ
- 何年たっても 嫁さん大好き
- 私の幼なじみの話
- 義理の妹と一線越えたら
- 好きな人の為にしている努力
- 会社の後輩がエロ彼女にクラスチェンジ
- 大家のおばさんを口説いてセックスまでいったんだが
- 結婚後に知ってしまった真実
- 親友が中国ハルビン娘と離婚した
- 信用しきっていた彼女が男を連れ込んだ現場に乗り込んだ。俺が土壇場で下した決断は、、、
- 女だけどオタ婚活に行ったら全くモテず、更にオタクにダメ出しされた
- チ●コがきっかけで人生が変わった
- あるアプリで知り合った女性の正体
- 不思議な友人と暮らしたひと夏の想い出をぽつぽつ語る
- セフレできたんだけどどうしたらいいかわからん
- 浮気調査から自業自得の結果
- GWだしカップル板のコピペ貼ろうぜ
- 恋人からの大きな愛情を実感した事
- 職場のひとを好きになってしまった
- 幼馴染とのSEX
- 元カノがうちの会社の入社面接に来た
- 童顔の人妻と肉体関係になった話
- 幼なじみの事が今更気になり始めたので告白することにしたのだが
-