「機械と少年」
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137 :名も無き被検体774号+:2013/10/17(木) 00:26:33.07 ID:eGO/wnsmP
場所が変わってここはカティノスシティ
水の都市と言われるほど水脈が豊富にあり美しい街だ
しかし今はそこが戦場になっていた
「避難急げ!」
「ポイントAに敵増援確認っ!」
「チームラルヴァ応答なし!」
「クソッタレ!前線チームは何をやっている!?」
「それが・・・前線の4チーム・・・全てシグナル確認出来ません・・・」
「くそ・・・ジャミングか!」
「いえ・・・撃破され、壊滅しました」
「壊滅だと!?」
レーダーにうつる機影は蜘蛛型の機械兵が5機にアンノウン1機のみ
それを相手に前線の精鋭チームが・・・
「アンノウン!来ます!!」
燃え盛る建物を背に現れたのは一機の機械兵
その姿は通常の機械兵よりもスマートで人型に近い
無駄の無い銀色のボディが炎で赤く照らされている
138 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/17(木) 00:33:16.14 ID:eGO/wnsmP
そのアンノウンがゆっくりとこちらに向かって歩いてくる
「う、うてっ!!集中砲火!!」
武装装甲型シュトロームや主力戦車が一斉に砲撃を始める
銀色の機械兵が腕を顔の前でクロスさせ その場に立ち止まった
「回避すら出来ぬか!このポンコツめ!!」
しばらくの集中砲火の後に「やめ」の号令を出す
爆煙の中からさっきと全く変わらない姿の銀色の機械兵が現れる
「ダメージ・・・見られませんっ!!」
「馬鹿な・・・もう一度うt・・・」
銀色の機械兵が動いた
目にも止まらぬ速さで接近し一番前にいた戦車に腕を突き刺す
強固なはずの装甲がやすやすと貫通され引き抜かれた
機械兵の腕は血で赤く染まっていた
少し遅れて攻撃が再開されるが銀色の機械兵は速かった
数瞬前に銀色の機械兵がいた所に爆発が起こるだけで
機械兵には擦りもしない
139 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/17(木) 00:38:58.58 ID:eGO/wnsmP
銀色の機械兵は地面で力強く跳躍し武装装甲シュトロームに襲いかかった
そのジャンプ力は建物の3階の屋根よりも高く飛び上がっていた
次々に破壊されて行くシュトローム
「馬鹿な・・・あんな機械兵が・・・存在するはず・・・」
ダンッ!!
「ひぃっ!?」
機械兵が目の前に着地した
残るは自分と部下が乗るこのシュトロームだけだ
最後の足掻きのようにガトリングを撃つが銀色の装甲はびくともしない
『さっきポンコツって言ったよね?』
機械兵の声だ
「しゃ、喋るのか!?」
『ポンコツはお前ら人間じゃないのか?』
不気味な合成音声など もう耳には入らなかった
ただ最後に銀色の機械兵の鋭い蹴りが自分の首を跳ねたことだけは分かった
--------------------
145 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/17(木) 23:57:30.08 ID:eGO/wnsmP
決闘から2日が経った
ルノート「ま、こんな辺境の地だけど また来てくれよな」
勇「色々と世話になった。またスキーをしに来るかもしれない」
リート「あれ?勇さんスキー気に入ったんですか?」
勇「なかなかに面白かった。是非スティーアの仲間にも教えたいな」
風吹「帰るのか?サムライボーイ」
勇「ああ、あんたにも世話になったな」
あの決闘以来 風吹は俺の事を認めてくれたようで、なんだかんだで世話になった
風吹「妹を幸せにしてやってくれ」
勇「それは意味がわからない」
時々良くわからない事を言うが こういう人物なのだと勝手に納得している
ヴィントに乗り電源を入れる
しばらくスキーばかりだったので なんだか感覚が懐かしい
リート「また来ます!」
「おう!絶対こいよな!」
「今度は俺と勝負だ!」
ここの人達もいい奴らだった
--------------------
146 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/18(金) 00:03:48.70 ID:eGO/wnsmP
出発して間も無く
ピリリ・・・ピリリ・・・
通信だ
勇「勇です」
クロム『お久しぶり。あたし、クロムよ』
クロムはエアーホルン基地の整備士だ
勇「何か?」
クロム『あたしのVT2がどうなったか聞きたくてね』
勇「うっ・・・」
リート「やっばぁ・・・」
勇「・・・捜索は断念した。恐らくもう売り払われて・・・」
クロム『あっそ。そんな事だと思った』
あれ?怒らない?
クロム『まぁVT2は一機ではないからいいわ。ということで すぐにエアーホルンに来なさい』
勇「だが命令では帰還と・・・」
クロム『どーせゴートの命令でしょ?あたしから言っとくから』
なぜだ・・・なぜこいつはリーダーを呼び捨てにかつ親しげに・・・
勇「了解・・・で、何があるんだ?」
クロム『ひ・み・つ』
寒気がした
リート「うわぁぁ・・・」
リートも同じ様だ
147 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/18(金) 00:12:26.81 ID:lkRsiPRRP
急遽進路をエアーホルンに変更してヴィントを走らせる
一面雪景色だったのがだんだんと雪が消え始め しばらくすると雪は殆ど見えなくなっていた
リート「エアーホルンまでどのくらいですか?」
勇「そうだな・・・このまま進んで一週間と少しくらいで着くと思う」
リート「まだまだ一緒に旅が出来ますね!」
リートは楽しそうだが 俺は少し疲れが溜まってきていた
もう出発して1ヶ月ほど経つ
休息は挟んでいるが この1ヶ月は色々と大変だった
ここからエアーホルンに行って真っ直ぐスティーアに帰ると また同じくらい時間がかかるだろう
勇「はぁ・・・」
リート「どうしました?」
勇「少しな・・・スティーアが恋しくなってきた」
リート「勇さんでもそんな気持ちになるんですね」
勇「なるさ、俺だって普通の人間だからな」
リートは少し考えてから
リート「スティーアに帰ったらなにが食べたいですか?私作ります!」
この頃リートのまともな料理は食べていなかったな・・・
勇「それってエアーホルンでも十分だろ?」
リート「他の基地だと私が手伝おうとしても あまり手伝わせてくれないんですもん!食器洗いばかりで」
148 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/18(金) 00:19:42.58 ID:lkRsiPRRP
勇「そ、そうなのか」
リート「簡単な料理ならさせてもらえたりしましたけど、そもそも私食器洗い機じゃないですっ!!」
勇「うん、知ってる・・・・」
リート「一応家政ロボですよ?料理なんて そこらの並の料理人より出来るのに他の基地では当てにしてもらえなくって!」
こんなにリートが何かを訴えてくるのも珍しくのでしばらく聞くことにした
リート「そもそも私h・・・」
突然リートの声が止んだ
勇「どうした?」
リート「いえ・・・なんだか急に・・・」
リートの調子が急におかしくなった
ヴィントを止めて振り返る
勇「大丈夫か!?」
リート「なんでしょう・・・いきなり頭がクラクラして・・・」
緊急事態だ・・・
随分走ったので もう周りには建物一つない荒野だ
勇「くそっ・・・通信・・・」
通信機がなぜか作動しない
勇「どうなって・・・!?」
149 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/18(金) 00:26:32.65 ID:lkRsiPRRP
ヴィントのベトロニクスは辛うじて作動した
センサーを走査させて周囲の状況を確認・・・
勇「なんだこれ・・・?」
この地帯に超強力な電磁場が発生している
ヴィントには電磁場を遮断する加工が施されているが それもギリギリなレベルの超強力電磁場だ
勇「敵のジャミング・・・?いや、こんなところで・・・ありえない」
混乱する頭を必死に動かし最善の行動を選ぶ
勇「リート、少し大人しくしていろ」
リートの体を前に持ってきて抱きかかえるようにしてヴィントを走らせる
安全装置を解除しヴィントを変形させる
俺の導き出した結論は この地帯をすぐにでも離脱することだ
それにはこれが最善だ
アクセルを全開にし全力で荒野を走る
コンデンサの残量ゲージがみるみる減っていく
勇「なんとか・・・もってくれ・・・!」
場所が変わってここはカティノスシティ
水の都市と言われるほど水脈が豊富にあり美しい街だ
しかし今はそこが戦場になっていた
「避難急げ!」
「ポイントAに敵増援確認っ!」
「チームラルヴァ応答なし!」
「クソッタレ!前線チームは何をやっている!?」
「それが・・・前線の4チーム・・・全てシグナル確認出来ません・・・」
「くそ・・・ジャミングか!」
「いえ・・・撃破され、壊滅しました」
「壊滅だと!?」
レーダーにうつる機影は蜘蛛型の機械兵が5機にアンノウン1機のみ
それを相手に前線の精鋭チームが・・・
「アンノウン!来ます!!」
燃え盛る建物を背に現れたのは一機の機械兵
その姿は通常の機械兵よりもスマートで人型に近い
無駄の無い銀色のボディが炎で赤く照らされている
138 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/17(木) 00:33:16.14 ID:eGO/wnsmP
そのアンノウンがゆっくりとこちらに向かって歩いてくる
「う、うてっ!!集中砲火!!」
武装装甲型シュトロームや主力戦車が一斉に砲撃を始める
銀色の機械兵が腕を顔の前でクロスさせ その場に立ち止まった
「回避すら出来ぬか!このポンコツめ!!」
しばらくの集中砲火の後に「やめ」の号令を出す
爆煙の中からさっきと全く変わらない姿の銀色の機械兵が現れる
「ダメージ・・・見られませんっ!!」
「馬鹿な・・・もう一度うt・・・」
銀色の機械兵が動いた
目にも止まらぬ速さで接近し一番前にいた戦車に腕を突き刺す
強固なはずの装甲がやすやすと貫通され引き抜かれた
機械兵の腕は血で赤く染まっていた
少し遅れて攻撃が再開されるが銀色の機械兵は速かった
数瞬前に銀色の機械兵がいた所に爆発が起こるだけで
機械兵には擦りもしない
139 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/17(木) 00:38:58.58 ID:eGO/wnsmP
銀色の機械兵は地面で力強く跳躍し武装装甲シュトロームに襲いかかった
そのジャンプ力は建物の3階の屋根よりも高く飛び上がっていた
次々に破壊されて行くシュトローム
「馬鹿な・・・あんな機械兵が・・・存在するはず・・・」
ダンッ!!
「ひぃっ!?」
機械兵が目の前に着地した
残るは自分と部下が乗るこのシュトロームだけだ
最後の足掻きのようにガトリングを撃つが銀色の装甲はびくともしない
『さっきポンコツって言ったよね?』
機械兵の声だ
「しゃ、喋るのか!?」
『ポンコツはお前ら人間じゃないのか?』
不気味な合成音声など もう耳には入らなかった
ただ最後に銀色の機械兵の鋭い蹴りが自分の首を跳ねたことだけは分かった
--------------------
145 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/17(木) 23:57:30.08 ID:eGO/wnsmP
決闘から2日が経った
ルノート「ま、こんな辺境の地だけど また来てくれよな」
勇「色々と世話になった。またスキーをしに来るかもしれない」
リート「あれ?勇さんスキー気に入ったんですか?」
勇「なかなかに面白かった。是非スティーアの仲間にも教えたいな」
風吹「帰るのか?サムライボーイ」
勇「ああ、あんたにも世話になったな」
あの決闘以来 風吹は俺の事を認めてくれたようで、なんだかんだで世話になった
風吹「妹を幸せにしてやってくれ」
勇「それは意味がわからない」
時々良くわからない事を言うが こういう人物なのだと勝手に納得している
ヴィントに乗り電源を入れる
しばらくスキーばかりだったので なんだか感覚が懐かしい
リート「また来ます!」
「おう!絶対こいよな!」
「今度は俺と勝負だ!」
ここの人達もいい奴らだった
--------------------
146 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/18(金) 00:03:48.70 ID:eGO/wnsmP
出発して間も無く
ピリリ・・・ピリリ・・・
通信だ
勇「勇です」
クロム『お久しぶり。あたし、クロムよ』
クロムはエアーホルン基地の整備士だ
勇「何か?」
クロム『あたしのVT2がどうなったか聞きたくてね』
勇「うっ・・・」
リート「やっばぁ・・・」
勇「・・・捜索は断念した。恐らくもう売り払われて・・・」
クロム『あっそ。そんな事だと思った』
あれ?怒らない?
クロム『まぁVT2は一機ではないからいいわ。ということで すぐにエアーホルンに来なさい』
勇「だが命令では帰還と・・・」
クロム『どーせゴートの命令でしょ?あたしから言っとくから』
なぜだ・・・なぜこいつはリーダーを呼び捨てにかつ親しげに・・・
勇「了解・・・で、何があるんだ?」
クロム『ひ・み・つ』
寒気がした
リート「うわぁぁ・・・」
リートも同じ様だ
147 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/18(金) 00:12:26.81 ID:lkRsiPRRP
急遽進路をエアーホルンに変更してヴィントを走らせる
一面雪景色だったのがだんだんと雪が消え始め しばらくすると雪は殆ど見えなくなっていた
リート「エアーホルンまでどのくらいですか?」
勇「そうだな・・・このまま進んで一週間と少しくらいで着くと思う」
リート「まだまだ一緒に旅が出来ますね!」
リートは楽しそうだが 俺は少し疲れが溜まってきていた
もう出発して1ヶ月ほど経つ
休息は挟んでいるが この1ヶ月は色々と大変だった
ここからエアーホルンに行って真っ直ぐスティーアに帰ると また同じくらい時間がかかるだろう
勇「はぁ・・・」
リート「どうしました?」
勇「少しな・・・スティーアが恋しくなってきた」
リート「勇さんでもそんな気持ちになるんですね」
勇「なるさ、俺だって普通の人間だからな」
リートは少し考えてから
リート「スティーアに帰ったらなにが食べたいですか?私作ります!」
この頃リートのまともな料理は食べていなかったな・・・
勇「それってエアーホルンでも十分だろ?」
リート「他の基地だと私が手伝おうとしても あまり手伝わせてくれないんですもん!食器洗いばかりで」
148 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/18(金) 00:19:42.58 ID:lkRsiPRRP
勇「そ、そうなのか」
リート「簡単な料理ならさせてもらえたりしましたけど、そもそも私食器洗い機じゃないですっ!!」
勇「うん、知ってる・・・・」
リート「一応家政ロボですよ?料理なんて そこらの並の料理人より出来るのに他の基地では当てにしてもらえなくって!」
こんなにリートが何かを訴えてくるのも珍しくのでしばらく聞くことにした
リート「そもそも私h・・・」
突然リートの声が止んだ
勇「どうした?」
リート「いえ・・・なんだか急に・・・」
リートの調子が急におかしくなった
ヴィントを止めて振り返る
勇「大丈夫か!?」
リート「なんでしょう・・・いきなり頭がクラクラして・・・」
緊急事態だ・・・
随分走ったので もう周りには建物一つない荒野だ
勇「くそっ・・・通信・・・」
通信機がなぜか作動しない
勇「どうなって・・・!?」
149 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/18(金) 00:26:32.65 ID:lkRsiPRRP
ヴィントのベトロニクスは辛うじて作動した
センサーを走査させて周囲の状況を確認・・・
勇「なんだこれ・・・?」
この地帯に超強力な電磁場が発生している
ヴィントには電磁場を遮断する加工が施されているが それもギリギリなレベルの超強力電磁場だ
勇「敵のジャミング・・・?いや、こんなところで・・・ありえない」
混乱する頭を必死に動かし最善の行動を選ぶ
勇「リート、少し大人しくしていろ」
リートの体を前に持ってきて抱きかかえるようにしてヴィントを走らせる
安全装置を解除しヴィントを変形させる
俺の導き出した結論は この地帯をすぐにでも離脱することだ
それにはこれが最善だ
アクセルを全開にし全力で荒野を走る
コンデンサの残量ゲージがみるみる減っていく
勇「なんとか・・・もってくれ・・・!」
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