風俗嬢だった過去を持つ彼女が語った衝撃的な体験談
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480 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/23(木) 23:48:52.01 ID:Zeh6zxBs0
俺はマドカちゃんのおっぱい目当てではない。他の客と一緒にしないで欲しい。
現に、今の今まで、君のおっぱいが大きいってことすら知らなかったじゃないか。
おそらくは そんな感じで、ソイツの思惑通りに、場面は展開していたのだろうと思う。
「元々おっぱい大きいって知ってたと思うぜ?」
「え?そうかな…」
「間違いない」
「でもすごいビックリしてたよ、ええー!?って感じだったし」
「念入りに下調べしてたってば」
「えーそんなことなかったと思うけどなー」
マドカは わかっちゃいない。コンプレックスを逆手にとった常套手段じゃないか。
商売道具で武器であるはずの胸よりも、コンプレックスである身長を高く評価してみせたのだ。
まして、今までは誰もがソレ目当てにやって来てたはずの、マドカのおっぱいを、あたかも直前までサイズすら知りませんでした、と言われたのならマドカに与えた影響は大きい。
483 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/24(金) 00:11:17.57 ID:vFqVo2l70
「そういや、身長に関して何か言うお客さんは、多かったの?」
「いたねー」
「どんな感じ?」
「予想以上に大きいね、とか、低すぎるよりはいいよね、みたいな」
「ふーん」
「まぁどう言われようが、ワタシ的にはデカすぎで ごめんなさいって感じだったけど」
「じゃ、この客は?」
「まぁ褒めてくれるのは嬉しかったよ。ホメ殺しなのは見え見えだったけどw」
そう、まさにホメ殺されるのだ。そして口説き落とされるのだ。
マドカは否定するだろうし、俺も そこをしつこく追求するつもりはなくなってた。
なぜなら、客から うまいこと口説き落とされてセックスに持ち込まれるマドカ、ってやつが、俺の中でツボにハマり始めてたから…。なんかそれって凄いエロい…。
マドカはこの客の話をするとき、やけに笑顔を見せてた。
それ見るたびにチンポがズキズキした。
それにマドカ本人は、自分は口説き落とされて本番したわけではない、っていう揺るぎない自信も確実に持っていたと思う。
しかし、それもこの男によって、上手にコントロールされた上で、与えられた偽物の自信なのだ。
484 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/24(金) 00:13:14.67 ID:vFqVo2l70
一般論で考えれば、女だって、自分が誰にでもすぐ股を開く女、だなんて思われたくないし、自分でもそうじゃないと思いたいはずなのだ。
そこに愛があれば一番理想なのだが、残念ながらセックスなんて半数以上はそこに愛なんてない場合が多い。
そして愛などあるわけもないデリ嬢と客の関係ならば、ヤルとすれば明確な理由が欲しいのだ。
言い方を置き換えれば、簡単に口説き落とされてしまったわけじゃないもん!、という逃げ道が必要。
口説くほうの側が、その逃げ道を作って準備してあげれば、女としてもとっても気が楽なのだ。
酔ってた。
相談に乗ってもらってるうちについつい。
寂しかったの。
もしかすると色々と聞き覚えのある、そんな言い訳もあるだろうと思う。
しかし、この場合は金だ。
生々しいが、現金を稼ぐためだという言い訳を、マドカは選ばされるのだ。
彼女自身は自分で選んだつもりでも、それは巧妙に最初から仕組まれていたのだ。
485 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/24(金) 00:15:42.10 ID:vFqVo2l70
「3万円ここに置くからさ、って急にそのヒト財布からお金出したの」
「へぇ…」
マドカは「急に」なんて言い方をしたが、それは決して「急に」ではない。
後出しのように見えて、先出しの金だ。最初にセックスは おいくらですか?と聞いてもいるし。
「さっきホテル代前払いしたから、今払えるのはこれが限界だって…」
「うん…」
この時点で俺は、その3万円の価値がわかっていない。それが本番をするための追加料金として適正なのかすらも。
そもそも相場がわかってなかったもので、比較対象がなかったと言える。
「その時点で残り何分くらい?」
「20分切ってたと思う。もうシャワー浴びてもおかしくない時間」
「え?それってプレイ後のシャワーって意味だよな?」
「もちろんそう。このときは最初のシャワーもまだ」
おかしい。プレイ時間で考えれば、もうたかが数分のはず。
メチャ…早漏…なの…か…?
486 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/24(金) 00:20:24.78 ID:vFqVo2l70
俺は何か忘れてる。見逃した何かがある。
それが何なのか俺が気付くのと、マドカがそれに関して言及するのは、ほぼ同じタイミングだった。
「また明日呼ぶって。そう言われたの…」
「!?」
「このくらいの時間にまた予約入れるから、それまで考えておいてって」
「・・・。」
「しかも その3万は預けていくから。足りなければもっと持ってくるって」
「・・・。」
マドカは何度も何度も困ります、ってお金を突き返したそうだが、ソイツは受け取らなかったそうだ。
「もし、答えがどうしてもNOならば、明日はお金を返してもらったらすぐ帰る」
「・・・。」
「とも言ってた。私は今返事します、NOです。って何度も言ったんだ…」
「・・・。」
「でも、その日だって、100分コースのお金もらって何もしてなかったから…」
「うん…」
「あんまり強く言えないような、そんな負い目もあって…」
「うんうん…」
マドカは完全にソイツの術中にハマった。
12時間コースで何もしない客だっていることすら忘れてる。
487 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/24(金) 00:23:51.80 ID:vFqVo2l70
「時間はまだ15分くらい残ってるはずなのに帰っちゃった…」
「へー」
「お金持って追いかけたんだけど、おっぱい丸出し…で途中で無理だった…w」
「あいw」
翌日に呼ぶっていうのも用意周到な作戦だったのだろう。
金には間違いなく余裕がある客。
心に余裕があるかはわからないが、経験豊富なノウハウは蓄えてる。
もしマドカを気に入らなければ、この日テキトーにプレイをして去る、そういうこともありえたのだろう。
ところが、ソイツ的にマドカはホームランだったらしく、全てを明日に託したってことか…。
いや、託すだなんて、そんな神頼み的なものではない。しっかりと緻密な計算の上で、マドカを攻略したのだ。
その攻略は、細部にわたって完璧なものだったのか、アフターフォローもしっかりしてたと見える。
なぜなら、数年後のマドカが、たいして悪びれる風でもなく、こうして俺に話しているのだから。
口説き落とされたんじゃない、私は お金を稼ぐために割り切って関係を結んだんだ。
そう思い込んだことで、マドカは、決して正しくはない自分を正当化することに成功して今日に至るのだ。
495 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/24(金) 15:55:56.21 ID:g+40Vm2Z0
ソイツが部屋を去っていった、ってとこまで聞いて、タバコに火を灯す。
マドカの部屋では極力吸わないように、吸うとしても換気扇の下で、って決められていたのだが、この時は堂々と煙を吐き出した。
マドカもそれに関して、何も言わなかった。
どうしようもない焦燥感。
言うまでもなく、マドカが とうとう一線を超えてしまうことに対して。
そしてそれを詳細に知ることができるってことに興奮を隠せない自分への焦り。と、同時に心のどこかで安堵。
その日初めて会った男が100分以内にマドカをセックスまで持ち込んだわけじゃない、ってことで俺のプライドが辛うじて保たれたかのような、そんなくだらない感情。
ページを先に進めようとするマドカを制して、タバコを根元まで吸い尽くした。
496 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/24(金) 15:57:37.80 ID:g+40Vm2Z0
「次の日休むとか、ソイツをNGにしちゃうとか、そういう選択肢はなかったの?」
「・・・。」
マドカはすぐに口を開くことはなく、そうなることはなんとなく俺もわかってはいた。
「金か…」
「うん…」
ここで言う「金」とは、2種類の意味があったと思うんだ。
ひとつは、1万円札3枚がマドカの手元にあるという事実。
もうひとつは、マドカが目標金額を稼がなければいけないという現実。
はたしてマドカがどっちの意味で返事をしたのかは、今でも俺にはわからない。
マドカの手元には、前夜3枚の紙幣が残っていたわけで。その金をきっちり突っ返してさえいれば、こんなことにはならなかったのかもしれない。
時間はかかるかもしれないが、マドカ嬢のうなぎ昇りの人気を考えれば、基本プレイと正規の料金だけで、目標金額を達成するのは間違いなかっただろうに。
498 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/24(金) 16:20:00.88 ID:g+40Vm2Z0
そして「金か…」「うん…」って言葉のやりとりには、俺をジワジワと興奮させるもう一つ裏の意味も、2種類、隠れていることに気付いていた。
ひとつは、マドカの返事が、手元に残った3枚の紙幣という事実を指しての返事だった場合。
マドカの懐に納まるのか、あの客の財布へと返却されるのか、その行方が気になるところ。
その行方は、いわばマドカの心の行方であり、マドカ嬢としての今後の在り方に直結する。
あの客をNGにしなかったのは、NGにしたらお金を返す機会をも失うと考えた?
次の日も休むことなく出勤し、あの客の待つ部屋へと再び足を踏み入れたのは、金を返すため?ロクにプレーもせず帰ってしまった客に、せめて今度は満足を与えなければと使命に駆られた?それとも…?
きちんとした話し合いと手順を踏まえた上で、3万円を受け取るために もう一度会いに行った?それはつまり、ハナっから抱かれるつもりで会いに行ったわけで、それはそれで…微妙に…イイ…。
いやダメだろ…。
499 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/24(金) 16:21:04.19 ID:g+40Vm2Z0
もうひとつは、マドカの返事が、目標金額を稼がなければいけないという現実を指しての返事だった場合。
これはとてもわかりやすくていい。
より効率よく短期間で金を稼ぐための手段として、本番、も選択肢の一つに加えたのだ。
その客との出会いにヒントを得て、マドカなりに一晩考え、そして全てを覚悟したのだ。
そこには、デリ嬢としてというより、ひとりの人間が生き抜くため並々ならぬ決意をしたという、勇ましい姿すら感じ取ることができる。まぁ、違法ですが。
俺はそんなマドカが嫌いではない。アレコレ気にすることは多々あるが、最終的には好きなのだ。
前者も後者も、そのどちらでも、マドカは本番するようになるのだ。
そして もう全てが終わったあとなのだ。俺がどうこう言う機会も与えられる間もないままに。
結局のところ、マドカが一番苦しかった時期に、俺の出番がまったくなかった事が一番悔しいのだ。
500 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/24(金) 16:22:03.89 ID:g+40Vm2Z0
「次のページで?ついに?」
「いや、次の次のページだった…」
そう言ってマドカは、次のページを俺に見せてくれる。
さっきのページと同様に6名の客。しかし今度は全員がリピーターである。特に気になる客はいない。
『↑』が4つ記入されてる客がいたけど、もはや雑魚にしか見えない。
「ちょっと待って心の準備するから」
「はい」
1日に一体何人の客を相手にしてんだよ、とか。さっきまでの俺なら たぶんそういう事を気にしてたと思う。
でも、不思議と、それすら俺の心を乱すことはなくなってきてる。
お客さんをイカせた回数、その日に相手をした客の人数、そんなことは もうどうでもいい。
ましてマドカ自身が本気でイってしまったかどうかなど、取るに足らないことのように思えた。
俺はマドカちゃんのおっぱい目当てではない。他の客と一緒にしないで欲しい。
現に、今の今まで、君のおっぱいが大きいってことすら知らなかったじゃないか。
おそらくは そんな感じで、ソイツの思惑通りに、場面は展開していたのだろうと思う。
「元々おっぱい大きいって知ってたと思うぜ?」
「え?そうかな…」
「間違いない」
「でもすごいビックリしてたよ、ええー!?って感じだったし」
「念入りに下調べしてたってば」
「えーそんなことなかったと思うけどなー」
マドカは わかっちゃいない。コンプレックスを逆手にとった常套手段じゃないか。
商売道具で武器であるはずの胸よりも、コンプレックスである身長を高く評価してみせたのだ。
まして、今までは誰もがソレ目当てにやって来てたはずの、マドカのおっぱいを、あたかも直前までサイズすら知りませんでした、と言われたのならマドカに与えた影響は大きい。
483 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/24(金) 00:11:17.57 ID:vFqVo2l70
「そういや、身長に関して何か言うお客さんは、多かったの?」
「いたねー」
「どんな感じ?」
「予想以上に大きいね、とか、低すぎるよりはいいよね、みたいな」
「ふーん」
「まぁどう言われようが、ワタシ的にはデカすぎで ごめんなさいって感じだったけど」
「じゃ、この客は?」
「まぁ褒めてくれるのは嬉しかったよ。ホメ殺しなのは見え見えだったけどw」
そう、まさにホメ殺されるのだ。そして口説き落とされるのだ。
マドカは否定するだろうし、俺も そこをしつこく追求するつもりはなくなってた。
なぜなら、客から うまいこと口説き落とされてセックスに持ち込まれるマドカ、ってやつが、俺の中でツボにハマり始めてたから…。なんかそれって凄いエロい…。
マドカはこの客の話をするとき、やけに笑顔を見せてた。
それ見るたびにチンポがズキズキした。
それにマドカ本人は、自分は口説き落とされて本番したわけではない、っていう揺るぎない自信も確実に持っていたと思う。
しかし、それもこの男によって、上手にコントロールされた上で、与えられた偽物の自信なのだ。
484 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/24(金) 00:13:14.67 ID:vFqVo2l70
一般論で考えれば、女だって、自分が誰にでもすぐ股を開く女、だなんて思われたくないし、自分でもそうじゃないと思いたいはずなのだ。
そこに愛があれば一番理想なのだが、残念ながらセックスなんて半数以上はそこに愛なんてない場合が多い。
そして愛などあるわけもないデリ嬢と客の関係ならば、ヤルとすれば明確な理由が欲しいのだ。
言い方を置き換えれば、簡単に口説き落とされてしまったわけじゃないもん!、という逃げ道が必要。
口説くほうの側が、その逃げ道を作って準備してあげれば、女としてもとっても気が楽なのだ。
酔ってた。
相談に乗ってもらってるうちについつい。
寂しかったの。
もしかすると色々と聞き覚えのある、そんな言い訳もあるだろうと思う。
しかし、この場合は金だ。
生々しいが、現金を稼ぐためだという言い訳を、マドカは選ばされるのだ。
彼女自身は自分で選んだつもりでも、それは巧妙に最初から仕組まれていたのだ。
485 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/24(金) 00:15:42.10 ID:vFqVo2l70
「3万円ここに置くからさ、って急にそのヒト財布からお金出したの」
「へぇ…」
マドカは「急に」なんて言い方をしたが、それは決して「急に」ではない。
後出しのように見えて、先出しの金だ。最初にセックスは おいくらですか?と聞いてもいるし。
「さっきホテル代前払いしたから、今払えるのはこれが限界だって…」
「うん…」
この時点で俺は、その3万円の価値がわかっていない。それが本番をするための追加料金として適正なのかすらも。
そもそも相場がわかってなかったもので、比較対象がなかったと言える。
「その時点で残り何分くらい?」
「20分切ってたと思う。もうシャワー浴びてもおかしくない時間」
「え?それってプレイ後のシャワーって意味だよな?」
「もちろんそう。このときは最初のシャワーもまだ」
おかしい。プレイ時間で考えれば、もうたかが数分のはず。
メチャ…早漏…なの…か…?
486 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/24(金) 00:20:24.78 ID:vFqVo2l70
俺は何か忘れてる。見逃した何かがある。
それが何なのか俺が気付くのと、マドカがそれに関して言及するのは、ほぼ同じタイミングだった。
「また明日呼ぶって。そう言われたの…」
「!?」
「このくらいの時間にまた予約入れるから、それまで考えておいてって」
「・・・。」
「しかも その3万は預けていくから。足りなければもっと持ってくるって」
「・・・。」
マドカは何度も何度も困ります、ってお金を突き返したそうだが、ソイツは受け取らなかったそうだ。
「もし、答えがどうしてもNOならば、明日はお金を返してもらったらすぐ帰る」
「・・・。」
「とも言ってた。私は今返事します、NOです。って何度も言ったんだ…」
「・・・。」
「でも、その日だって、100分コースのお金もらって何もしてなかったから…」
「うん…」
「あんまり強く言えないような、そんな負い目もあって…」
「うんうん…」
マドカは完全にソイツの術中にハマった。
12時間コースで何もしない客だっていることすら忘れてる。
487 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/24(金) 00:23:51.80 ID:vFqVo2l70
「時間はまだ15分くらい残ってるはずなのに帰っちゃった…」
「へー」
「お金持って追いかけたんだけど、おっぱい丸出し…で途中で無理だった…w」
「あいw」
翌日に呼ぶっていうのも用意周到な作戦だったのだろう。
金には間違いなく余裕がある客。
心に余裕があるかはわからないが、経験豊富なノウハウは蓄えてる。
もしマドカを気に入らなければ、この日テキトーにプレイをして去る、そういうこともありえたのだろう。
ところが、ソイツ的にマドカはホームランだったらしく、全てを明日に託したってことか…。
いや、託すだなんて、そんな神頼み的なものではない。しっかりと緻密な計算の上で、マドカを攻略したのだ。
その攻略は、細部にわたって完璧なものだったのか、アフターフォローもしっかりしてたと見える。
なぜなら、数年後のマドカが、たいして悪びれる風でもなく、こうして俺に話しているのだから。
口説き落とされたんじゃない、私は お金を稼ぐために割り切って関係を結んだんだ。
そう思い込んだことで、マドカは、決して正しくはない自分を正当化することに成功して今日に至るのだ。
495 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/24(金) 15:55:56.21 ID:g+40Vm2Z0
ソイツが部屋を去っていった、ってとこまで聞いて、タバコに火を灯す。
マドカの部屋では極力吸わないように、吸うとしても換気扇の下で、って決められていたのだが、この時は堂々と煙を吐き出した。
マドカもそれに関して、何も言わなかった。
どうしようもない焦燥感。
言うまでもなく、マドカが とうとう一線を超えてしまうことに対して。
そしてそれを詳細に知ることができるってことに興奮を隠せない自分への焦り。と、同時に心のどこかで安堵。
その日初めて会った男が100分以内にマドカをセックスまで持ち込んだわけじゃない、ってことで俺のプライドが辛うじて保たれたかのような、そんなくだらない感情。
ページを先に進めようとするマドカを制して、タバコを根元まで吸い尽くした。
496 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/24(金) 15:57:37.80 ID:g+40Vm2Z0
「次の日休むとか、ソイツをNGにしちゃうとか、そういう選択肢はなかったの?」
「・・・。」
マドカはすぐに口を開くことはなく、そうなることはなんとなく俺もわかってはいた。
「金か…」
「うん…」
ここで言う「金」とは、2種類の意味があったと思うんだ。
ひとつは、1万円札3枚がマドカの手元にあるという事実。
もうひとつは、マドカが目標金額を稼がなければいけないという現実。
はたしてマドカがどっちの意味で返事をしたのかは、今でも俺にはわからない。
マドカの手元には、前夜3枚の紙幣が残っていたわけで。その金をきっちり突っ返してさえいれば、こんなことにはならなかったのかもしれない。
時間はかかるかもしれないが、マドカ嬢のうなぎ昇りの人気を考えれば、基本プレイと正規の料金だけで、目標金額を達成するのは間違いなかっただろうに。
498 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/24(金) 16:20:00.88 ID:g+40Vm2Z0
そして「金か…」「うん…」って言葉のやりとりには、俺をジワジワと興奮させるもう一つ裏の意味も、2種類、隠れていることに気付いていた。
ひとつは、マドカの返事が、手元に残った3枚の紙幣という事実を指しての返事だった場合。
マドカの懐に納まるのか、あの客の財布へと返却されるのか、その行方が気になるところ。
その行方は、いわばマドカの心の行方であり、マドカ嬢としての今後の在り方に直結する。
あの客をNGにしなかったのは、NGにしたらお金を返す機会をも失うと考えた?
次の日も休むことなく出勤し、あの客の待つ部屋へと再び足を踏み入れたのは、金を返すため?ロクにプレーもせず帰ってしまった客に、せめて今度は満足を与えなければと使命に駆られた?それとも…?
きちんとした話し合いと手順を踏まえた上で、3万円を受け取るために もう一度会いに行った?それはつまり、ハナっから抱かれるつもりで会いに行ったわけで、それはそれで…微妙に…イイ…。
いやダメだろ…。
499 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/24(金) 16:21:04.19 ID:g+40Vm2Z0
もうひとつは、マドカの返事が、目標金額を稼がなければいけないという現実を指しての返事だった場合。
これはとてもわかりやすくていい。
より効率よく短期間で金を稼ぐための手段として、本番、も選択肢の一つに加えたのだ。
その客との出会いにヒントを得て、マドカなりに一晩考え、そして全てを覚悟したのだ。
そこには、デリ嬢としてというより、ひとりの人間が生き抜くため並々ならぬ決意をしたという、勇ましい姿すら感じ取ることができる。まぁ、違法ですが。
俺はそんなマドカが嫌いではない。アレコレ気にすることは多々あるが、最終的には好きなのだ。
前者も後者も、そのどちらでも、マドカは本番するようになるのだ。
そして もう全てが終わったあとなのだ。俺がどうこう言う機会も与えられる間もないままに。
結局のところ、マドカが一番苦しかった時期に、俺の出番がまったくなかった事が一番悔しいのだ。
500 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/24(金) 16:22:03.89 ID:g+40Vm2Z0
「次のページで?ついに?」
「いや、次の次のページだった…」
そう言ってマドカは、次のページを俺に見せてくれる。
さっきのページと同様に6名の客。しかし今度は全員がリピーターである。特に気になる客はいない。
『↑』が4つ記入されてる客がいたけど、もはや雑魚にしか見えない。
「ちょっと待って心の準備するから」
「はい」
1日に一体何人の客を相手にしてんだよ、とか。さっきまでの俺なら たぶんそういう事を気にしてたと思う。
でも、不思議と、それすら俺の心を乱すことはなくなってきてる。
お客さんをイカせた回数、その日に相手をした客の人数、そんなことは もうどうでもいい。
ましてマドカ自身が本気でイってしまったかどうかなど、取るに足らないことのように思えた。
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