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同僚に寝取られた嫁が調教にハマってしまっていた
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987 :鋼の錬金術師 ◆vBYlxlHc1E :04/09/20 23:41:19 ID:FPo5HCrL
こうして僕たちは真奈美が日本を去る日に会うことになった。

僕たちは自宅の電話番号を交換した。


しばらくして藤井さんと美人の女の子が帰ってきて、再び4人で飲み直すことになった。

美人の女の子はかなり酔っていたが、自宅生ということもあり、しばらくしてお開きになった。

まず藤井さんが美人の女の子を送り、次に僕を送ってくれた。

順序から言えば藤井さんと家の近い僕が最後になるはずだったが、藤井さんは先に僕を降ろし、真奈美を助手席に乗せて、再び来た道を猛スピードで引き返していった。



988 :鋼の錬金術師 ◆vBYlxlHc1E :04/09/20 23:46:18 ID:FPo5HCrL
二日後、僕は9時ちょうどに真奈美が教えてくれた真奈美のアパート近くの駐車場に車を停めた。

間もなくスーツケースを持った真奈美が現われた。真奈美は今までの2回とは異なり、Tシャツにジーンズというラフな格好だった。


出来れば海とか山に行きたかったのだが叶わず、僕は空港までの短い距離を出来るだけゆっくり、同じ時間と空間を共有できる喜びをかみ締めながら、国道を北東へと向かった。


平日の昼間ということもあり、道はまばらで、午前中の陽射しが心地よかった。あと数時間もすれば、今日もひどい暑さになるのだろう。

その頃には真奈美は空の上だ。



990 :鋼の錬金術師 ◆vBYlxlHc1E :04/09/21 00:03:13 ID:T6kD7P58
フライトまで少し時間があったので、真奈美が搭乗手続きを済ませた後、僕たちは空港の中の喫茶店でお茶をした。

他愛もない話が続き、真奈美が腕時計を気にし始めた頃、僕は勇気を振り絞って気持ちを伝えた。

まだほとんど真奈美のことを知らないけれどもっと深く知りたいこと、最初に会ったときから気になっていたこと、軽いと思われるかもしれないけれど自分なりによく考えて告白しているということ、このまま気持ちを伝えないままだと二ヶ月の間後悔して過ごすことになるから思い切って気持ちを伝えるに至ったということ・・・

そんなことを一気に伝えた。


真奈美は少し困ったような、驚いたような、でも優しい表情で「ありがとう」と言った。

そして、そんなふうに思ってくれてるって全然知らなかったから、正直びっくりしたけど、気持ちは素直に嬉しい。

だけどすぐに気持ちに答えれるような状況にはない、というようなことを続けた。




991 :鋼の錬金術師 ◆vBYlxlHc1E :04/09/21 00:14:25 ID:T6kD7P58
チャットもメールも普及していなかった頃だ。

僕は真奈美にアメリカでの住所を教えてもらい、エアメールすることを約束した。

そして、最後に握手をして、搭乗ゲートに向かう真奈美が小さくなるまで見送った。


真奈美が去ってしまうと僕は心にぽっかりと穴が空いてしまったような気がして、空港からの帰り道、ひどく悲しい気分になってしまった。

真奈美とキスしたり、抱きしめたりできることを期待していた訳ではなかったが、それでも真奈美と親密な時間を過ごしたことの証のようなものが欲しかったのかもしれない。

右手に残った真奈美の手のひらの感触を思い出しながら、僕は家路についた。


僕は翌日、早速、真奈美に手紙を書いた。
他愛もない文章だ。


そして、その約一週間後、サークルの合宿の日がやってきた。

ここで僕は衝撃の事実を聞かされることになる。



15 :鋼の錬金術師 ◆vBYlxlHc1E :04/09/21 22:08:40 ID:T6kD7P58
僕が所属していたサークルはテニスサークルとはいえ、実際にはテニス半分、遊び半分といった感じのどちらかと言えばナンパ系のサークルだった。


その年の夏合宿は信州で実施され、事実上引退していた藤井さんを始めとする4回生のメンバーも多く参加していた。


四泊の合宿はあっという間に過ぎ、最終日の宴会を残すのみとなった。


宴も佳境に入りつつある頃、僕は藤井さんと他の4回生の会話を偶然聞いてしまったのだ。


山田さん「なぁ、藤井。お前、あの子とまだ続いてんの?」


藤井さん「あの子って誰よ?」


山田さん「あの子に決まってるやん。文学部の2回生の」



16 :鋼の錬金術師 ◆vBYlxlHc1E :04/09/21 22:17:09 ID:T6kD7P58
藤井さん「あ〜。続いてるも何も、お前、俺の彼女知ってるやろ?」


藤井さんがこの春サークルに入部した女子大の1回生の女の子と付き合っているのは周知の事実だった。その彼女は家が厳しかった為、今回の合宿には参加していなかった。


山田さん「じゃあ完全に切れてるん?俺けっこう好きやってんけど」


田中さん「こいつが切る訳ないやん。上手いことやってるよな〜」


藤井さん「別に上手いことやってるつもりないねんけどなぁ」


山田さん「なに?もしかして二股かけてんの?」


田中さん「ちゃうちゃう。やりたなった時だけの女。そやろ?」


藤井さん「ストレートに言うなやw」


山田さん「マジで?うせやー!!信じられへん・・・」



18 :鋼の錬金術師 ◆vBYlxlHc1E :04/09/21 23:11:25 ID:T6kD7P58
藤井さんはかなり酔っていて、僕が近くにいることには気付いていない様子だった。


いや、もしかすると、知ってて話していたのかもしれない。


山田さん「しかしあの子やったら他になんぼでもいそうやのに・・・なんで藤井やねん」


藤井さん「俺も複雑やわ。あいつ(本命の彼女だ)がなかなかやらせてくれへんから、真奈美キープしとくしかないねん・・・」


山田さん「遊びに行ったりとかもするんかいな?」


田中さん「ある訳ないやんwやりたなったらあの子ん家行くだけやんな?」


藤井さん「そーいえばこの前、真奈美が連れてきた子かわいかってんけどなぁ。トイレで口説いてんけど、あかんかったから、真奈美で我慢しといたわ。あいつに頼んで合コンしたら、他の子食えたらラッキーやし、あかんかっても真奈美で出せるからどっちに転んでも充実やぞー」


田中さん「鬼畜やの〜」



21 :鋼の錬金術師 ◆vBYlxlHc1E :04/09/21 23:23:05 ID:T6kD7P58
僕は半ば吐き気を催しながら、それでも藤井さんの話を聞き続けた。

席を外して他のグループの会話に加わるか、または別の部屋に戻るかすれば、この地獄のような告白から逃れられるにも関わらず、だ。


その夜、僕が聞かされた話はおおよそこんな感じだ。

まず、僕が真奈美と初めて会った日の夜、そして二度目に会った夜のいずれも、藤井さんは真奈美を抱き、真奈美の部屋に泊まっていた。

さらに言えば、真奈美がアメリカに発つ前日も、真奈美は藤井さんから部屋で待機することを命じられ、藤井さんが本命の彼女とのデートを終え、彼女をきちんと定時で帰した後、部屋を訪れた藤井さんに何度も犯られたようだ。

その晩は藤井さんは真奈美の部屋には泊まらず、翌朝に僕が彼女を空港に送るために迎えに行ったのだった。



23 :鋼の錬金術師 ◆vBYlxlHc1E :04/09/21 23:36:23 ID:T6kD7P58
藤井さんはアルコールの勢いも手伝ってか、上機嫌で真奈美のことを面白おかしく言いふらした。

あいつ俺が初めて抱いたときはすでに処女じゃなかったな、口内射精した精液は必ず飲み干してくれるよ、

あいつが生理のときはいつも口で処理させてるんだよ、

会うのは週に3回くらいかな、まぁセックスの回数ならその3倍はいくな、

コンドームはあいつに買い置きさせてるよ、

おっぱいは小さいけど乳輪と乳首はキレイだな、

オマンコは最初はかなりきつかったけど俺がやりすぎたせいで最近はゆるくなってきて困ってるんだ、

おい山田、そんなに気に入ってるんなら抱かしてやってもいいぞ、

なに、俺が頼んだらあいつ何でも言うこと聞くから、いや、でもやっぱりお前と兄弟になるのは嫌だな、

でも実際少し真奈美には飽きてきてるから最近はバックばっかりだな、真奈美をバックで犯しながら本命の彼女のこと考えて射精するんだよ・・・




25 :鋼の錬金術師 ◆vBYlxlHc1E :04/09/21 23:45:07 ID:T6kD7P58
僕は真奈美の人間性が踏み躙られている現実に激しい怒りと悲しみを感じ、真奈美のことを愛し始めようとしていた自分に惨めさと哀れみを感じていた。

そして、真奈美に会いたいと思った。

僕が真奈美に抱いていた幻想は脆くも崩れ去ったが、それでも僕は真奈美との関係を断ち切ることは出来なかった。


藤井さんたちは真奈美のネタで1時間近く盛り上がっていたが、やがて別の話題になり、僕は布団が敷かれている部屋に戻り、深い眠りについた。

夢に真奈美は出てきてくれなかった。

真奈美は今何をしているだろう?アメリカの東海岸はちょうど朝だ。遠いアメリカの空の下で真奈美は笑っているのだろうか・・・



27 :鋼の錬金術師 ◆vBYlxlHc1E :04/09/21 23:52:57 ID:T6kD7P58
合宿が終わってから新学期が始まるまでの一ヵ月半、僕はバイトも休みがちになり、サークルの行事にも極力顔を出さなくなった。

一度だけサークルの飲み会に顔を出したが、藤井さんの本命の彼女の隣の席になり、ひどくつらかった。

藤井さんは彼女とセックスが出来ないから、真奈美を性欲のはけ口に使っているのだ。

その真奈美を愛しつつある僕が、藤井さんの本命の彼女と一体何を会話すればいいのだ?

僕は当たり障りのないエアメールを真奈美に送り、真奈美からも気のない返事が何通か僕に届いた。

そして新学期が始まった。



29 :鋼の錬金術師 ◆vBYlxlHc1E :04/09/22 00:00:26 ID:xplRbbOd
僕が二ヶ月ぶりに真奈美と出会ったのは10月半ばのキャンパスだった。

新学期が始まり、真奈美も日本に帰国したものの、僕たちはどちらから連絡を取るわけでもなく、二週間が過ぎていたのだ。

僕たちはキャンパスから駅までの道をゆっくりと歩きながら、真奈美のアメリカでの生活やら僕の夏休みの出来事やらを取りとめもなく話した。

真奈美は少し日焼けしていて、それが一層真奈美の大きな目と白い歯を際立たせていた。

僕「あのさ。空港で言ったことやねんけど」

真奈美「うん」

僕「あの時はあんまり時間なかったから。ゆっくりちゃんと話したいねん」

真奈美「わたしも聞いてもらいたいことあるし」


そして僕たちはその週末、会う約束をした。



31 :鋼の錬金術師 ◆vBYlxlHc1E :04/09/22 00:10:02 ID:xplRbbOd
僕は夕方に車で真奈美を迎えに行き、川沿いの洒落たレストランで食事を済ませ、それから南に向かい、何隻かの貨物船が停泊している港に車を停めた。

少しの沈黙の後、僕は切り出した。

僕「付き合って欲しいねん」

真奈美が口を開くまで実際には数秒しかかからなかったかもしれないが、僕には数分間のように感じた。

そして真奈美は次のように話した。

気持ちはすごく嬉しいけどわたしはMくんと付き合う資格がないと思う、わたしのこと何も知らないからそう言ってくれるだけで、わたしのこと色々知ったらきっと嫌いになると思う、

こうやって二人きりで会いたいって思ったのは本当の気持ちだから多分わたしもMくんのことは嫌いじゃないと思う、

だけどそれと付き合うというのは別問題なんだ・・・



32 :鋼の錬金術師 ◆vBYlxlHc1E :04/09/22 00:19:59 ID:xplRbbOd
何度も言うが、当時の僕は童貞だった。

しかし、何度か女の子とキスをしたことはあったし、そもそも夜の港に車内で二人っきりという状況は、ある意味で部屋で裸の男女が寝ているよりも、危険な状況である。

僕とは付き合えないということを説明しようとする真奈美の口を、僕は唇で塞ごうとした。

少し僕と真奈美の唇が触れたが、真奈美はすぐにキスを拒み、少し緊張した表情で僕を睨んだ。

真奈美「そーゆうつもりちゃうし・・・」


場は白けてしまい、僕らは帰路についた。帰り道、僕たちはお互いに会話をしなかった。

僕は童貞にありがちな下衆な感情を消すことが出来なかった。

真奈美、君は藤井さんのチンポをしゃぶり、彼の精液を口の中に受け入れ、それを残さずに飲み干しているんだろう、

なのになぜ僕にはキスさえ許してくれない・・・

君の唇はそんなに価値のあるものか?そうじゃないはずだ・・・


そんなことを考えて、そしてひどく嫌な気持ちになった。



35 :鋼の錬金術師 ◆vBYlxlHc1E :04/09/22 00:38:43 ID:xplRbbOd
当時の僕は本当に余裕がなかった。

もし女性に対して余裕のある扱いが出来る童貞がいたら、それは相当に貴重な存在だと思う。

かといって「付き合うのがムリなら、セフレになろう」などという発想など生まれるはずもなく、僕たちは真奈美のアパートに着いた。

僕はこのまま別れるとこのまま会えなくなるんじゃないか、と思い気の利いたセリフを探したが何もなく一言「さっきはゴメン」と謝った。


すると真奈美は何も言わずにそっと僕にキスをしてくれて、少し窮屈そうな笑顔で「おやすみなさい」と言い残し、車を後にした。


真奈美の甘くて柔らかい唇の感触が残っている間、僕はそこから身動き一つ出来なかった。なんて柔らかで可憐な唇なんだろう。

そして、僕はさっきまで抱いていた邪まな考えを悔やみ、何とか真奈美と一緒に歩んでいきたい、そう強く思った。

人の一生を変えてしまうほどの威力を持ったキスがあってもいいじゃないか、そんな風に思った。






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