ドッペルゲンガーと人生を交換した話
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169 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 22:30:39.79 ID:EjVEnkhT.net
「そっか……」
「そっかって悲しくないの?私いなくなっちゃうんだよ?」
「悲しくないわけないだろ。俺だってできるなら行かないでほしいさ」
やっと、七瀬と一緒に居られるようになったんだ。また離れるなんて嫌だった。
「だったらさ……」
七瀬の声が急に小さくなる。
「どうした?」
「だったらさ、助けてよ。私を止めて。アメリカに行かなくていいようにして。……いいかな? 私のヒーロー」
170 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 22:31:02.46 ID:EjVEnkhT.net
「ハハハ……フゥーハハハ」
あの時の椿みたいな笑い声が、俺の口から出ていた。
「何、急にどうしたの?」
七瀬はその笑い声に面食らったみたいだ。狼狽えている。
「わかった」
「えっ」
「わかったよ。俺が止める。アメリカになんか行くな。俺と一緒に居てくれ」
とても無責任な言葉だ。
でも七瀬が望むなら、俺は無責任でもそうしたかった。
いや、どんな無責任な発言にも、責任を持ちたかった。
「うん、ありがと」
七瀬の返事は単純で、真っ直ぐで、俺はそれがただただ嬉しかった。
171 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 22:32:03.36 ID:EjVEnkhT.net
まだまだ問題は山積みだ。
俺の学校生活は結局暗いままだし、七瀬のアメリカ行きを止める方法もわからない。
それでも七瀬が隣にいてくれるなら、俺の存在を証明してくれるなら、それだけいい。
それさえあれば、俺が自分の存在を不安に思うことはない。
172 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 22:32:26.24 ID:EjVEnkhT.net
「ねぇ、じゃあ名前で呼んでよ」
「名前? クリスティーナか?」
「違うそっちじゃない」
俺の未来は希望に満ちている。こっから先は誰にもわからない、椿も経験していない新しい未来だ。
その第一歩に、俺は一番大切な人の名前を呼んだ。
「行くか、千由」
「うん、京介」
173 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 22:36:02.07 ID:EjVEnkhT.net
これでおしまいです
もし最後まで読んでくれた方が一人でもいたならありがとうございました
携帯の電池が切れそうだったので連投してしまい、ずっと一人話してるみたいになってしまってすみませんでした
あとツイッター始めたのでフォローしてくれると嬉しいです
http://twitter.com/yuasa_1224
174 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 22:45:31.12 ID:4MCIqZYz.net
乙!面白かった
175 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 22:51:35.13 ID:ul5xCj0j.net
乙乙
176 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 22:59:30.14 ID:cHR5iM6v.net
よんでたよ!
おもしろかった!おつかれさま!
「そっか……」
「そっかって悲しくないの?私いなくなっちゃうんだよ?」
「悲しくないわけないだろ。俺だってできるなら行かないでほしいさ」
やっと、七瀬と一緒に居られるようになったんだ。また離れるなんて嫌だった。
「だったらさ……」
七瀬の声が急に小さくなる。
「どうした?」
「だったらさ、助けてよ。私を止めて。アメリカに行かなくていいようにして。……いいかな? 私のヒーロー」
170 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 22:31:02.46 ID:EjVEnkhT.net
「ハハハ……フゥーハハハ」
あの時の椿みたいな笑い声が、俺の口から出ていた。
「何、急にどうしたの?」
七瀬はその笑い声に面食らったみたいだ。狼狽えている。
「わかった」
「えっ」
「わかったよ。俺が止める。アメリカになんか行くな。俺と一緒に居てくれ」
とても無責任な言葉だ。
でも七瀬が望むなら、俺は無責任でもそうしたかった。
いや、どんな無責任な発言にも、責任を持ちたかった。
「うん、ありがと」
七瀬の返事は単純で、真っ直ぐで、俺はそれがただただ嬉しかった。
171 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 22:32:03.36 ID:EjVEnkhT.net
まだまだ問題は山積みだ。
俺の学校生活は結局暗いままだし、七瀬のアメリカ行きを止める方法もわからない。
それでも七瀬が隣にいてくれるなら、俺の存在を証明してくれるなら、それだけいい。
それさえあれば、俺が自分の存在を不安に思うことはない。
172 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 22:32:26.24 ID:EjVEnkhT.net
「ねぇ、じゃあ名前で呼んでよ」
「名前? クリスティーナか?」
「違うそっちじゃない」
俺の未来は希望に満ちている。こっから先は誰にもわからない、椿も経験していない新しい未来だ。
その第一歩に、俺は一番大切な人の名前を呼んだ。
「行くか、千由」
「うん、京介」
173 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 22:36:02.07 ID:EjVEnkhT.net
これでおしまいです
もし最後まで読んでくれた方が一人でもいたならありがとうございました
携帯の電池が切れそうだったので連投してしまい、ずっと一人話してるみたいになってしまってすみませんでした
あとツイッター始めたのでフォローしてくれると嬉しいです
http://twitter.com/yuasa_1224
174 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 22:45:31.12 ID:4MCIqZYz.net
乙!面白かった
175 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 22:51:35.13 ID:ul5xCj0j.net
乙乙
176 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 22:59:30.14 ID:cHR5iM6v.net
よんでたよ!
おもしろかった!おつかれさま!
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