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元カノにばったり会ったら未亡人になっていた件
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102 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 23:41:51.37 ID:mLbuWsMi0
いつの間にか深夜になり、小ミソノは自分の部屋に戻った。

ミソノとオレは二人きりで居間のコタツに入りお茶をすすっていた。

ミソノ「なんだか不思議な気分・・・」

オレ「そうだな」

ミソノ「あの人には悪いけど、ずっと前からオレくんと一緒に居たみたい」

オレ「そんなこと言うもんじゃないよ」

ミソノ「そうね・・・あの人のおかげで小ミソノが居るんだし・・・」

ミソノ「今の私にとっては、小ミソノだけが生きがい・・・グスッ」

オレ「そうだよ。大事にしてあげなきゃ」

オレ「困ったことがあったら何でも言ってよ。できる限りのことはするから」

ミソノ「オレくんって優しいのね・・・」

・・・テレビが既に梱包されていたせいもあり、居間は音もなく静かであった・・・



104 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 23:43:22.31 ID:mLbuWsMi0
ミソノ「オレくん・・・そっちに行ってもいい?」

向かい側にいたミソノが、躊躇いながら小声で呟くように言った。

オレ「・・・」

オレの返事を待たずにミソノが左横に座る。

そういえば、付き合ってる頃はいつも左側にいたっけ・・・



106 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 23:45:20.24 ID:mLbuWsMi0
何も言わず、オレにもたれかかるミソノ・・・

彼女に絡めとられた左腕の自由が利かない・・・

ここでオレの脳内では、再び緊急安全保障理事会が招集された。

しかし、相手は同い年、かつ分別のある大人、しかも元カノということで 前回よりは危機レベルが相当低く設定されたしまったようであるw

そして、今回提案された選択肢は・・・



107 :名も無き被検体774号+:2012/09/06(木) 23:45:43.65 ID:m8PDrpurP
パンツ脱いでいいかな?


まだ帰宅してないけど


108 :名も無き被検体774号+:2012/09/06(木) 23:46:00.45 ID:i5r5E6kO0
>>107
捕まるなよ?


110 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 23:47:11.21 ID:mLbuWsMi0
満場一致、オールグリーンの進路クリアで“全軍全速前進!”の一択であったw


こうなると、もう止まらない。

どちらからともなく近づいて、唇を重ねた。

オレは20年前に果たせなかった思いを込めて燃え上がった。全身が熱くなる。

そしてオレは彼女を寝室までいわゆる“お姫様だっこ”で連れて行く。




112 :名も無き被検体774号+:2012/09/06(木) 23:49:44.45 ID:OgxXtfmm0
そうなるか……


113 :名も無き被検体774号+:2012/09/06(木) 23:49:45.20 ID:rxrW2oIA0
何がオールグリーンなんだw

お前、既婚者じゃん


116 :名も無き被検体774号+:2012/09/06(木) 23:51:02.56 ID:i5r5E6kO0
>>113
激しく同意


115 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 23:50:37.33 ID:mLbuWsMi0
彼女はこんなに華奢だったのか?とその軽さに驚きながらもベッドに降ろす。

その瞬間、彼女の何かが弾けた感じがして瞳が突然潤みだす。

彼女が急に積極的になりオレの首に腕を絡めて強く引き寄せる。

オレは彼女の反応に若干驚きながらも、さらに気合いを入れたのだが・・・



119 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 23:54:59.65 ID:mLbuWsMi0
オレは彼女の焦点が、オレには合っていないことに気づいた。

涙に濡れた瞳は確かにオレを見つめているのだが、オレを見ているわけではない。

オレは、戸惑った。



120 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 23:58:54.60 ID:mLbuWsMi0
彼女が急に遠ざかる気がした。

確かに彼女はオレの腕の中にいる。

いや逆だ、彼女がオレに抱きついているのだが心はどこか違うところにあったのだ。



123 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/07(金) 00:00:36.56 ID:eUhtegpu0
そして、次の瞬間・・・

彼女は号泣し始めた。

激しい嗚咽を漏らしながらオレに激しくしがみついたままオレの知らない男性の名を何度も何度も叫んだのだ。

それが、この寝室の主であろうことは想像に難くない・・・



125 :名も無き被検体774号+:2012/09/07(金) 00:03:08.46 ID:OgxXtfmm0
やっぱたまんないわ…


126 :名も無き被検体774号+:2012/09/07(金) 00:04:26.69 ID:vy3kAt2WP
パンツ履いた




コンビニで買い物したからまだ表だけど…


127 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/07(金) 00:05:55.58 ID:eUhtegpu0




オレは、ただ呆然と彼女を見つめていた。

別に腹が立ったわけではない。悲しかったわけでもない。

惜しかったなんて、とんでもない。

うまく言葉にできないが、愛する人を失った女性の辛い心の中を 素手で触ってしまったような切ない、やるせない気分だったのだ。

やがて彼女の腕から力が抜けてオレからするするっと外れた。




128 :名も無き被検体774号+:2012/09/07(金) 00:06:57.95 ID:AxN5umYX0
せつないなぁ、、、


129 :名も無き被検体774号+:2012/09/07(金) 00:07:18.45 ID:ysSun/+U0
俺、以前高校時代の元カノのことすっかり忘れてて誰お前状態だったとき酷い修羅場があったが

これ実話なら、それ以上にキツいな


130 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/07(金) 00:11:42.36 ID:eUhtegpu0
残念ながら、この状態から一仕事できるほど、オレは太い神経の持ち主じゃない。

いや、10代の頃ならこんな状況でもマグロ状態の女を抱けたかもしれない。

でも、もうすぐ40だもんな。

亡くなった人の名を叫んで号泣する女性を、どうにかするなんて悪趣味なことはできんわな。

オレは、ただ彼女に寄り添い、ずっとその髪を撫でるしかなかったのだ。



133 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/07(金) 00:19:08.12 ID:eUhtegpu0
そして、朝が来た。


引越しのトラックがやって来て、オレは普通にそれを手伝ったわけだが 作業員に『ご主人』と呼ばれた時には、かなり慌てた。

なぜなら、傍にいたミソノがピクッと反応したような気がしたからだ。

ミソノはエプロン姿で忙しそうにしていた。昨夜のことは何も言わない。

小ミソノは、相変わらずオレに纏わりついていたが、それは無邪気な仔犬のようであり 以前の小悪魔的な雰囲気を感じることはなかった。

おそらく、母ミソノが亡き父を呼ぶ悲しい叫び声は彼女にも聞こえていただろうから。



134 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/07(金) 00:23:56.61 ID:eUhtegpu0
大きな家にもかかわらず荷物は少なく、作業は午前中で終わった。


ミソノ「オレくん、色々とありがとうね。ふふっ」

小ミソノ「オレさん、落ち着いたらまた連絡するねっ!」

オレ「おおぅ! じゃまた」

ミソノ、小ミソノ「じゃね〜!!」

何事もなかったかのような明るい笑顔を残してミソノと小ミソノは 引越しのトラックに同乗していった。

どうやら、最寄駅までは乗せてもらえるらしい。

オレは、それに乗ることはなく二人とトラックを見送りながらそういえば、引越し先って聞いてないのな・・・と考えていた。



135 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/07(金) 00:27:42.07 ID:eUhtegpu0
・・・

そして土曜日・・・ミソノは受付に居なかった。

なんとなく覚悟はしていたが、きちんと別れを告げたかった。

正直に言うと未練がなかったわけではない。

でも、それは是が非でも食ってやろうとか、そういう感じではなく

なんだか母子が心配だったような、本当に何かできることはないのだろうかとか・・・

いや、理屈では分かってるんだ。オレには何もできないことくらい・・・

でも、ホントに何もできなかったんだよねぇ・・・

結局、最後の夜も悲しい思い出をつくっちまっただけだし。



136 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/07(金) 00:29:28.17 ID:eUhtegpu0
オレは、携帯を取り出してみた・・・ミソノに掛けてみる

・・・『お掛けになった電話番号は現在使われておりません』

小ミソノの番号も、同じであった。


受付の女性に「ミソノさんは、どうされたんですか?」と聞いてみた。


女性「ミソノさん?私、今週入ったばかりなので古い人のことは分からないんです」


オレ「そうですか・・・」



138 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/07(金) 00:32:05.35 ID:eUhtegpu0
オレは、いつもの喫茶店で独り放心状態だった。

20年前の半年間と、ついさっきまでの半年間が頭の中で絡み合っている・・・

高二のミソノと現在の小ミソノの姿が被ってしまい、現在と過去、夢と現実が混乱している。

つい先日まで、向かいの席に美しい母子が微笑みながら座っていたのが現実のことだったのか どうかすら定かでなくなってきた。

ひょっとしたら、オレは毎週この時間にココで、うたた寝をして夢を見ていただけなのかもしれない

そんなことを考えていると・・・



139 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/07(金) 00:33:23.31 ID:eUhtegpu0
そこへ、教室のマネージャーらしき男性が走ってきた。

男性「オレさんですよね?これミソノさんから預かってます。彼女は昨日辞めたんですよ」

男性「彼女、急に転居が決まったようで、オレさんによろしくお伝え下さいとのことでした」

と言うと1枚のCDを差し出した。

男性「ちゃんとお渡しできてよかったです。末っ子ちゃんは来週で終わりでしたよね?」

オレ「そうでしたね。来週で卒業でしたね。ありがとうございました」

その言葉を聞くと、男性は教室に戻っていった。

オレの手にあるのは、何の変哲もない普通の音楽CDであったが・・・

オレは「ハッ」とした。



140 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/07(金) 00:36:48.02 ID:eUhtegpu0
まさかと思って中を開けると、小さく折られた手紙が入っていた。

急いで開けると・・・そこには、見覚えのある文字・・・

「あなたとの関係は、友達以上だけど恋人ではない」

「例えると家族みたい」

「なくてはならないけど、特別な存在ではない」

「例えると空気みたい」

という内容が書かれてあり、最後に

「ありがとう」

で締めくくられていた。


-------完--------






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カテゴリー:人生・生活  |  タグ:純愛, 泣ける話,
 

 
 
 
 

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