誰にもいえなかった恋愛を終わらせてきた
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33 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:27:46.21 ID:8VuzrbeF0
それからは電話しても電話しても、付け麺から折り返しはなかった。
付け麺にあのキスの意味は伝わってなかった。
一か月会わないどころか、連絡を取らなかったことは初めてだった。
会いたくて、声が聴きたくてしょうがなかった。
あんなにずっと一緒にいたのに、今彼は何をしているんだろう。
一か月待って、付け麺にメールした。
「毎日会いたいって思ってる。電話も返してほしい。寂しい」
メールは意外とすぐに返ってきた。
「1ちゃんにフラれたからー(ToT)」
それだけだった。
すぐに電話をかけた。連絡がなくて本当につらかったこと。私も付け麺のこと大好きなこと。
話してるうちに涙がでてきた。
久しぶりに声が聴けて嬉しかった。
「俺は本当にアルマーニさんに お世話になってて、心から尊敬してて、一番大事な先輩だけど、その先輩を裏切ってでも、そのリスクを負ってでも1ちゃんのこと大事にしたい。」
こうして電話で付け麺と付き合うことになった。
三年生の八月。
34 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:36:38.55 ID:8VuzrbeF0
八月の末、付け麺はAに来てくれた。あの日以来の再会だった。
「さっきまでアルマーニさんと飲んでてー、すごい飲まされてー、全く来たくなかったけど来たよ!1ちゃんが来いって言うから!」
Aを後にして、一軒バーに行き、そのあと自然とタクシーに乗ってホテルに入った。
実は そのとき、かなり緊張していて、バーでかなり飲んで、自分を奮い立たせて酔った。
これから付け麺とホテルに行く。
確かにアルマーニと一度やっちゃったが、それ以外は彼氏だけ。改めてそういう関係になるのは久しぶりだった。
付け麺は時計とかネクタイを外して机に置いた。
ジャケットをキレイにクローゼットに掛けて、ソファで体育座りしている私の頬を両手で包んで、キスをしてきた。
「見せて」そう言ってゆっくり服を丁寧に一枚一枚脱がしてくれた。
私も付け麺のシャツのボタンを一つ一つ外していった。
「こっち行こ」ってベッドに手を引っ張られて、付け麺が上から丁寧に私の体を舐めた。
「ごめん、もう我慢できないから…」
そう言って付け麺はゴムを手にとって付けた。
「男のこういうゴムつけてるとことか、一番見たらあかんやつやで」って言いながら、付け麺は私の中に入ってきた。
35 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:37:34.59 ID:8VuzrbeF0
正常位で両手を絡ませて握り、付け麺は私の耳や首筋に舌を這わせながら、激しく突いた。
付け麺の激しい息遣いが心地よかった。
じっとりと汗ばんでくる、重量感のある身体も、すべてが愛おしかった。
中で果てたあと、付け麺は私の手を握りながら、眠りについた。
付け麺のイビキも、アルマーニのようにうるさかったが、それもすべて愛おしかった。
私も付け麺の手を優しく握って眠りについた。
目が覚めたとき、付け麺はベッドから消えていて、シャワーを浴びていた。
私はまだ彼にスッピンを見せる勇気もなかったから、付け麺が出てくるのを待って、チェックアウトした。
付け麺と私は駅までタクシーを拾い、駅に着くと付け麺は私に最寄駅までの切符を買ってくれ、自分はそのまま仕事に向かった。
36 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:46:09.80 ID:8VuzrbeF0
大学の夏休みも終わりかけていた。休みの終わり、私は友達と二泊三日の海外旅行に行った。
旅行中、システムがよく分からず、私の携帯は向こうで使えなかった。
帰国して空港につくと、付け麺から「もう電話がつながらないから、離陸したんだね」みたいな感じのメールが来てた。
メールを見てすぐに電話をすると、「今日会いたいから、夜そっちに行ってもいい?」って聞かれた。
旅行から帰ってすぐだし、家族に土産話やお土産を渡したかったし、夜中家を出るのも疑われそうだったので、断った。
でも本当はすぐにでも会いたかった。
次の日の朝、付け麺から電話があった。「仕事でちょっと時間が空きそうだから、お昼一緒に食べよう」と。
私の家の近くまで来てくれて、そのとき初めて付け麺の車を見た。
トヨタのお手頃価格なハイブリットカーだった。イメージ通りだった。
37 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:48:00.17 ID:8VuzrbeF0
ちなみにアルマーニは高級なスーツに高級な時計をいくつも持って、新しいものを手に入れる度に自慢してきた。すべて高級ブランドのものだった。車も高級車に乗っていることを自慢してた。
付け麺の車に乗り込んで、ご飯を食べに行った。車中の他愛もない会話の中で、初めて彼のことをよく知った。中学高校時代のこと。仕事のこと。家のこと。
中でも一番よく覚えているのは、彼のお小遣いのことだった。付け麺は奥さんに財布を握られていて、月のお小遣いは東京の学生ワンルームの家賃くらいだった。
それで月に何日もAやBに通ってくれてたことを知って、ちょっと驚いた。
付き合う前に奥さんのことや、子どものことを一通り聞いてはいたが、あまり積極的に教えてくれなかった。
付き合う前まで私は付け麺のことをそんな風に見てなかったから、冷静に聞けたけど、このころになると家庭の話はつっこんで聞かなかった。
聞きたくもなかった。
38 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:57:17.07 ID:8VuzrbeF0
ご飯を食べている間、ひっきりなしに付け麺の携帯には電話がかかってきていた。
店を出て、私は付け麺の仕事のことが気になった。
今って仕事中だよね?このあとどうすんの?電話大丈夫?
帰りたくなかったけど、付け麺は何も言いださなかったので、「どうする?もう帰ったほうがいい?」って聞いた。
付け麺は「いや、帰らん」「ちょっとムラムラするw」
真昼間からホテルに行った。付け麺仕事中である。
エレベーターの中で激しくキスをした。車の中でモヤモヤしてたものが吹き飛んだ。
部屋に入ってすぐに求め合った。付け麺はそのまま私の中に入ってきた。
突きながらクリや首筋を愛撫して、私はすぐにイッてしまった。
付け麺はイく前にゴムを付けて、私の中で果てた。
ちょっとベッドの上でいちゃいちゃした。
39 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:57:56.29 ID:8VuzrbeF0
いちゃいちゃしてるうちに また付け麺が私の中に入ってきた。
そのときはお腹の上に果てて、付け麺がキレイに拭いてくれた。
ふと気になって、付け麺に『お店の女の子とエッチしたりするの?』って聞いてみた。
アルマーニと違うってことを確信したかった。
「ないない、俺モテないし、結構潔癖症だから、女の子としたりしないよ。まあアルマーニさんはモテるからな」
『じゃあ最近いつ女の子とした?』
「・・・一年前」
『誰?』
「内緒」
『誰!?』
「嫁やん!そんなん嫁しかおらんやん。2年に一回しかしない」
嫉妬する資格なんてないけど、嫉妬した。一年前だし、嫁だけど嫉妬した。
私は このままどんどん付け麺の彼女として、わがままになっていく。
40 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:59:22.17 ID:8VuzrbeF0
すみません。ちょっと寝ます。
誰も読んでないと思ってたので、レスしてくださるの本当にありがたいです!
43 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 12:32:06.97 ID:???0
途中から付け麺も既婚者なのを忘れて読んでしまった
44 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 17:58:10.40 ID:8VuzrbeF0
付け麺は月曜日から金曜日まで、仕事の付き合いで夜飲みに行く人だった。
私は付け麺が仕事の付き合いでしか飲みに行かないことを知っていた。
彼のお小遣いで飲みに行くことは不可能だったし、そのお小遣いはAやBでの支払い、私と食べるご飯代、ホテル代に消えていっていたからだった。
それに加えて付け麺のお昼代や、諸々に消えていっていた。
彼には人としての優しさや思いやりはあったが、アルマーニのような女の子遊びをするには、金銭的に苦しかった。
どう考えても私のほうがお金を持っていたはずだった。私は実家暮らしで、親からお小遣いをもらえたし、それなりにアルバイトもしていたから。
でも付け麺は「俺はおっさんだから」と言って、絶対に全部お金を払ってくれた。
45 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 17:58:31.80 ID:8VuzrbeF0
彼の週間スケジュールは大体こんなもんだった。
月から金までは仕事のあと、おおよそ誰かに飲みにつれていかれる。そのうち三日間くらいはアルマーニと一緒だった。
土曜日は仕事に出て、土曜の夜と日曜は家にいる。という感じだった。
その中で週に一度こっそり二人でホテルに泊まる、という感じだった。
週に一度は必ず二人で泊まったが、付け麺は人の予定で動くため、直前まで都合がつけれないことがしょっちゅうだった。
たとえばアルマーニと飲んで、アルマーニが早く解散すれば、そのあと二人で会うことができるが、アルマーニが朝まで付き合えと言ったら、朝まで飲むような生活だった。
46 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 17:59:06.08 ID:8VuzrbeF0
付け麺は平日のほぼ毎日夜中に連絡をいれてきた。
会えるときは家からタクシーに乗って、付け麺に会いに行った。
タクシー代は一万を超える額だったが、今日会えなかったら、来週まで会えないと思うと、タクシー代なんて平気だった。もちろんそのタクシー代は自分で出した。
そんな関係がずっと続いてた。初めて一緒にお風呂に入ったり、スッピンを見せたり。
ある時、付け麺の腕に大きな痣があるのを見つけた。聞いてみると、アルマーニに飲まされて酔っ払った女の子に、噛まれたとのことだった。
酔っ払ってお客様にそんなことする子を今まで見たことも聞いたこともなかったので、驚いたし、心配した。
奥さんにも痣のことをつっこまれたらしく、付け麺は女の子に噛まれたと、本当のことを言ったそうだが、奥さんは「ふーん」って感じだったらしい。
彼曰く、ちょっとした家庭内別居だった。
47 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 18:20:20.97 ID:8VuzrbeF0
付け麺と私の関係は、最初のうちはよかった。
その関係に私は納得いかなくなった。
忙しいのも分かる。仕事の付き合いなのも分かる。土日に会えないのも分かる。
でも夜中に連絡してきて、忙しい合間にヤリたくなったらいつでもヤレて、ホテル代だけ出せばいい付け麺にとって、私はデリヘル嬢みたいな存在なのでは、と思い始めた。
その年の年末、付け麺は忘年会で忙しかった。しばらく会えない日が続き、連絡もあまりとれなくなっていた。
付け麺が忘年会で色んなところに連れてってもらえるのは知っていた。
超高級クラブから、ガールズバーまで、毎日何軒もハシゴしていた。
付け麺にお金がないのも、仕事の付き合いで飲みに行っているのも分かっていたが、連絡のないことにイライラした。
48 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 18:25:19.09 ID:8VuzrbeF0
私は就職活動をしながら、AでもBでも働いていた。
年が明けて、Bにワインさんが来た。
それまでもワインさんとは何回も会って、ワインさんはその度に私とアルマーニのことをしつこく聞いていた。きっと私とはそれくらいしか話すことがなかったのだろう。
そういえば付け麺はワインさんのことを知っていた。じゃあワインさんは付け麺のことを知っているだろうか。
「付け麺さんってご存知ですか?アルマーニさんとよく一緒にいる…」
ワインさん「知ってる知ってる。一昨日も会ったよ。35か6の、仕事できる若い子でしょ」
付け麺はよくワインさんと飲みに行っていた。仕事の付き合いで。でもそんなこと一度も話してくれたことはなかった。
私「ラウンジで働いてたころ、アルマーニさんと付け麺さんはよく来てくれたんですよ。付け麺さん元気ですかね?すごく面白い人だったから、また会いたいです。」
ワインさんは付け麺と長い付き合いのようで、付け麺の仕事の人間関係から何から何まで知っているようだった。
49 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 18:25:51.97 ID:8VuzrbeF0
ワインさん「付け麺はねー、本当に仕事頑張ってるから、一人で飲んだりはしないからな。立場上っていうのもあるけど、あんまり一人で飲むタイプじゃないね。
多分次の■■(管理職)は付け麺になるんじゃないかな。
異例のスピード出世だけど。
一応今の■■と、付け麺の間に、もう一人いるけど、俺は付け麺がそいつを飛び越えて■■になると思う。」
会社のそういうシステムをよく知らなかったが、付け麺が仕事を頑張っていること、やっぱり以前部下が言ってたみたいに、一人で飲むタイプではないことを確認できた。
新年会シーズンが終わりを迎えるころ、付け麺と私はまた以前のような関係になっていた。
付け麺は忘年会、新年会と忙しくて会えなかったことに、なにも触れなかった。
何事もなかったかのように、また夜中に電話をしてきて、ホテルに行き、私を抱いた。
ある日 私が付け麺にこう言った。
「いいよね、おっさんになっても、女子大生のセフレがいて」
付け麺はそのとき初めてキレた。
「今の言い方なに?
そんなん思ってんの?
何も分かってない。
今の言い方本当に冷めた」
怖かった。まさか逆ギレされるなんて思ってなかった。謝ってもらえると思った。
それからしばらく、付け麺とは距離を置いた。
それからは電話しても電話しても、付け麺から折り返しはなかった。
付け麺にあのキスの意味は伝わってなかった。
一か月会わないどころか、連絡を取らなかったことは初めてだった。
会いたくて、声が聴きたくてしょうがなかった。
あんなにずっと一緒にいたのに、今彼は何をしているんだろう。
一か月待って、付け麺にメールした。
「毎日会いたいって思ってる。電話も返してほしい。寂しい」
メールは意外とすぐに返ってきた。
「1ちゃんにフラれたからー(ToT)」
それだけだった。
すぐに電話をかけた。連絡がなくて本当につらかったこと。私も付け麺のこと大好きなこと。
話してるうちに涙がでてきた。
久しぶりに声が聴けて嬉しかった。
「俺は本当にアルマーニさんに お世話になってて、心から尊敬してて、一番大事な先輩だけど、その先輩を裏切ってでも、そのリスクを負ってでも1ちゃんのこと大事にしたい。」
こうして電話で付け麺と付き合うことになった。
三年生の八月。
34 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:36:38.55 ID:8VuzrbeF0
八月の末、付け麺はAに来てくれた。あの日以来の再会だった。
「さっきまでアルマーニさんと飲んでてー、すごい飲まされてー、全く来たくなかったけど来たよ!1ちゃんが来いって言うから!」
Aを後にして、一軒バーに行き、そのあと自然とタクシーに乗ってホテルに入った。
実は そのとき、かなり緊張していて、バーでかなり飲んで、自分を奮い立たせて酔った。
これから付け麺とホテルに行く。
確かにアルマーニと一度やっちゃったが、それ以外は彼氏だけ。改めてそういう関係になるのは久しぶりだった。
付け麺は時計とかネクタイを外して机に置いた。
ジャケットをキレイにクローゼットに掛けて、ソファで体育座りしている私の頬を両手で包んで、キスをしてきた。
「見せて」そう言ってゆっくり服を丁寧に一枚一枚脱がしてくれた。
私も付け麺のシャツのボタンを一つ一つ外していった。
「こっち行こ」ってベッドに手を引っ張られて、付け麺が上から丁寧に私の体を舐めた。
「ごめん、もう我慢できないから…」
そう言って付け麺はゴムを手にとって付けた。
「男のこういうゴムつけてるとことか、一番見たらあかんやつやで」って言いながら、付け麺は私の中に入ってきた。
35 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:37:34.59 ID:8VuzrbeF0
正常位で両手を絡ませて握り、付け麺は私の耳や首筋に舌を這わせながら、激しく突いた。
付け麺の激しい息遣いが心地よかった。
じっとりと汗ばんでくる、重量感のある身体も、すべてが愛おしかった。
中で果てたあと、付け麺は私の手を握りながら、眠りについた。
付け麺のイビキも、アルマーニのようにうるさかったが、それもすべて愛おしかった。
私も付け麺の手を優しく握って眠りについた。
目が覚めたとき、付け麺はベッドから消えていて、シャワーを浴びていた。
私はまだ彼にスッピンを見せる勇気もなかったから、付け麺が出てくるのを待って、チェックアウトした。
付け麺と私は駅までタクシーを拾い、駅に着くと付け麺は私に最寄駅までの切符を買ってくれ、自分はそのまま仕事に向かった。
36 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:46:09.80 ID:8VuzrbeF0
大学の夏休みも終わりかけていた。休みの終わり、私は友達と二泊三日の海外旅行に行った。
旅行中、システムがよく分からず、私の携帯は向こうで使えなかった。
帰国して空港につくと、付け麺から「もう電話がつながらないから、離陸したんだね」みたいな感じのメールが来てた。
メールを見てすぐに電話をすると、「今日会いたいから、夜そっちに行ってもいい?」って聞かれた。
旅行から帰ってすぐだし、家族に土産話やお土産を渡したかったし、夜中家を出るのも疑われそうだったので、断った。
でも本当はすぐにでも会いたかった。
次の日の朝、付け麺から電話があった。「仕事でちょっと時間が空きそうだから、お昼一緒に食べよう」と。
私の家の近くまで来てくれて、そのとき初めて付け麺の車を見た。
トヨタのお手頃価格なハイブリットカーだった。イメージ通りだった。
37 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:48:00.17 ID:8VuzrbeF0
ちなみにアルマーニは高級なスーツに高級な時計をいくつも持って、新しいものを手に入れる度に自慢してきた。すべて高級ブランドのものだった。車も高級車に乗っていることを自慢してた。
付け麺の車に乗り込んで、ご飯を食べに行った。車中の他愛もない会話の中で、初めて彼のことをよく知った。中学高校時代のこと。仕事のこと。家のこと。
中でも一番よく覚えているのは、彼のお小遣いのことだった。付け麺は奥さんに財布を握られていて、月のお小遣いは東京の学生ワンルームの家賃くらいだった。
それで月に何日もAやBに通ってくれてたことを知って、ちょっと驚いた。
付き合う前に奥さんのことや、子どものことを一通り聞いてはいたが、あまり積極的に教えてくれなかった。
付き合う前まで私は付け麺のことをそんな風に見てなかったから、冷静に聞けたけど、このころになると家庭の話はつっこんで聞かなかった。
聞きたくもなかった。
38 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:57:17.07 ID:8VuzrbeF0
ご飯を食べている間、ひっきりなしに付け麺の携帯には電話がかかってきていた。
店を出て、私は付け麺の仕事のことが気になった。
今って仕事中だよね?このあとどうすんの?電話大丈夫?
帰りたくなかったけど、付け麺は何も言いださなかったので、「どうする?もう帰ったほうがいい?」って聞いた。
付け麺は「いや、帰らん」「ちょっとムラムラするw」
真昼間からホテルに行った。付け麺仕事中である。
エレベーターの中で激しくキスをした。車の中でモヤモヤしてたものが吹き飛んだ。
部屋に入ってすぐに求め合った。付け麺はそのまま私の中に入ってきた。
突きながらクリや首筋を愛撫して、私はすぐにイッてしまった。
付け麺はイく前にゴムを付けて、私の中で果てた。
ちょっとベッドの上でいちゃいちゃした。
39 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:57:56.29 ID:8VuzrbeF0
いちゃいちゃしてるうちに また付け麺が私の中に入ってきた。
そのときはお腹の上に果てて、付け麺がキレイに拭いてくれた。
ふと気になって、付け麺に『お店の女の子とエッチしたりするの?』って聞いてみた。
アルマーニと違うってことを確信したかった。
「ないない、俺モテないし、結構潔癖症だから、女の子としたりしないよ。まあアルマーニさんはモテるからな」
『じゃあ最近いつ女の子とした?』
「・・・一年前」
『誰?』
「内緒」
『誰!?』
「嫁やん!そんなん嫁しかおらんやん。2年に一回しかしない」
嫉妬する資格なんてないけど、嫉妬した。一年前だし、嫁だけど嫉妬した。
私は このままどんどん付け麺の彼女として、わがままになっていく。
40 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:59:22.17 ID:8VuzrbeF0
すみません。ちょっと寝ます。
誰も読んでないと思ってたので、レスしてくださるの本当にありがたいです!
43 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 12:32:06.97 ID:???0
途中から付け麺も既婚者なのを忘れて読んでしまった
44 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 17:58:10.40 ID:8VuzrbeF0
付け麺は月曜日から金曜日まで、仕事の付き合いで夜飲みに行く人だった。
私は付け麺が仕事の付き合いでしか飲みに行かないことを知っていた。
彼のお小遣いで飲みに行くことは不可能だったし、そのお小遣いはAやBでの支払い、私と食べるご飯代、ホテル代に消えていっていたからだった。
それに加えて付け麺のお昼代や、諸々に消えていっていた。
彼には人としての優しさや思いやりはあったが、アルマーニのような女の子遊びをするには、金銭的に苦しかった。
どう考えても私のほうがお金を持っていたはずだった。私は実家暮らしで、親からお小遣いをもらえたし、それなりにアルバイトもしていたから。
でも付け麺は「俺はおっさんだから」と言って、絶対に全部お金を払ってくれた。
45 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 17:58:31.80 ID:8VuzrbeF0
彼の週間スケジュールは大体こんなもんだった。
月から金までは仕事のあと、おおよそ誰かに飲みにつれていかれる。そのうち三日間くらいはアルマーニと一緒だった。
土曜日は仕事に出て、土曜の夜と日曜は家にいる。という感じだった。
その中で週に一度こっそり二人でホテルに泊まる、という感じだった。
週に一度は必ず二人で泊まったが、付け麺は人の予定で動くため、直前まで都合がつけれないことがしょっちゅうだった。
たとえばアルマーニと飲んで、アルマーニが早く解散すれば、そのあと二人で会うことができるが、アルマーニが朝まで付き合えと言ったら、朝まで飲むような生活だった。
46 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 17:59:06.08 ID:8VuzrbeF0
付け麺は平日のほぼ毎日夜中に連絡をいれてきた。
会えるときは家からタクシーに乗って、付け麺に会いに行った。
タクシー代は一万を超える額だったが、今日会えなかったら、来週まで会えないと思うと、タクシー代なんて平気だった。もちろんそのタクシー代は自分で出した。
そんな関係がずっと続いてた。初めて一緒にお風呂に入ったり、スッピンを見せたり。
ある時、付け麺の腕に大きな痣があるのを見つけた。聞いてみると、アルマーニに飲まされて酔っ払った女の子に、噛まれたとのことだった。
酔っ払ってお客様にそんなことする子を今まで見たことも聞いたこともなかったので、驚いたし、心配した。
奥さんにも痣のことをつっこまれたらしく、付け麺は女の子に噛まれたと、本当のことを言ったそうだが、奥さんは「ふーん」って感じだったらしい。
彼曰く、ちょっとした家庭内別居だった。
47 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 18:20:20.97 ID:8VuzrbeF0
付け麺と私の関係は、最初のうちはよかった。
その関係に私は納得いかなくなった。
忙しいのも分かる。仕事の付き合いなのも分かる。土日に会えないのも分かる。
でも夜中に連絡してきて、忙しい合間にヤリたくなったらいつでもヤレて、ホテル代だけ出せばいい付け麺にとって、私はデリヘル嬢みたいな存在なのでは、と思い始めた。
その年の年末、付け麺は忘年会で忙しかった。しばらく会えない日が続き、連絡もあまりとれなくなっていた。
付け麺が忘年会で色んなところに連れてってもらえるのは知っていた。
超高級クラブから、ガールズバーまで、毎日何軒もハシゴしていた。
付け麺にお金がないのも、仕事の付き合いで飲みに行っているのも分かっていたが、連絡のないことにイライラした。
48 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 18:25:19.09 ID:8VuzrbeF0
私は就職活動をしながら、AでもBでも働いていた。
年が明けて、Bにワインさんが来た。
それまでもワインさんとは何回も会って、ワインさんはその度に私とアルマーニのことをしつこく聞いていた。きっと私とはそれくらいしか話すことがなかったのだろう。
そういえば付け麺はワインさんのことを知っていた。じゃあワインさんは付け麺のことを知っているだろうか。
「付け麺さんってご存知ですか?アルマーニさんとよく一緒にいる…」
ワインさん「知ってる知ってる。一昨日も会ったよ。35か6の、仕事できる若い子でしょ」
付け麺はよくワインさんと飲みに行っていた。仕事の付き合いで。でもそんなこと一度も話してくれたことはなかった。
私「ラウンジで働いてたころ、アルマーニさんと付け麺さんはよく来てくれたんですよ。付け麺さん元気ですかね?すごく面白い人だったから、また会いたいです。」
ワインさんは付け麺と長い付き合いのようで、付け麺の仕事の人間関係から何から何まで知っているようだった。
49 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 18:25:51.97 ID:8VuzrbeF0
ワインさん「付け麺はねー、本当に仕事頑張ってるから、一人で飲んだりはしないからな。立場上っていうのもあるけど、あんまり一人で飲むタイプじゃないね。
多分次の■■(管理職)は付け麺になるんじゃないかな。
異例のスピード出世だけど。
一応今の■■と、付け麺の間に、もう一人いるけど、俺は付け麺がそいつを飛び越えて■■になると思う。」
会社のそういうシステムをよく知らなかったが、付け麺が仕事を頑張っていること、やっぱり以前部下が言ってたみたいに、一人で飲むタイプではないことを確認できた。
新年会シーズンが終わりを迎えるころ、付け麺と私はまた以前のような関係になっていた。
付け麺は忘年会、新年会と忙しくて会えなかったことに、なにも触れなかった。
何事もなかったかのように、また夜中に電話をしてきて、ホテルに行き、私を抱いた。
ある日 私が付け麺にこう言った。
「いいよね、おっさんになっても、女子大生のセフレがいて」
付け麺はそのとき初めてキレた。
「今の言い方なに?
そんなん思ってんの?
何も分かってない。
今の言い方本当に冷めた」
怖かった。まさか逆ギレされるなんて思ってなかった。謝ってもらえると思った。
それからしばらく、付け麺とは距離を置いた。
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