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水遣り
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鋏は妻の太腿の皮を破り肉に突き刺さり、血が流れ出てきます。


佐伯もさすがに驚き、行為を諦めるのです。部屋にある塗り薬と絆創膏を妻に渡します。

妻はそれで傷の手当をします。佐伯は茫然と眺めています。


「悪かった、もうしない」

「・・・・・」

「俺は来週から大阪の平社員だ。洋子ともう一度だけでもと思った」


脱がされた服を身につけながら、妻はそれを聞いています。


「さっき解っただろう。俺はご主人に蹴られてから駄目になった」

「・・・・・」

「洋子となら出来ると思った。しかし・・・」

「俺と居た時は楽しかったと言ってくれ、良かったと言ってくれ」

「言えません」



打ちひしがれた佐伯を後に妻は帰って来たのです。

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自分の気持ちを確かめる為とは言え、妻は大芝居を打ったのです。

私への贖罪と これからの貞節の印を刻んだのです。

思えば睡眠誘導剤を飲んだ時から、その芝居が始まっていたのかも知れません。

私は妻の膝元に歩み寄ります。

「傷を見せなさい」

絆創膏を剥がしますと、固まった血糊の薄皮も剥がれます。そこからまた血が流れ出るのです。

それは妻の血の思いの涙なのです。私は思わず妻の血を舐めます、流れ出る血を吸い取るのです。

私の首筋に熱いものが落ちてきます。見上げますと妻は泣いています。

「有難う、貴方」

許したわけではありません。妻の心情を思うと、せめて血を舐めてあげたかったのです。

しかし、抱きしめる事は出来ません。

「今日はこれで戻る。明日朝また来る」

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このまま家に居た方がいいのかも知れません。

しかし、過去の事、今日の事、もう一度アパートで考える事にします。

許そうと思っても、浮かんでくるのは10月17日の妻の痴態、変わってしまった妻の女陰、着けていた下着。そこから連想できる佐伯との絡み。

打ち消しても打ち消しても出てきます。

佐伯のものが機能を果たしていても、妻は受け入れなかっただろうか?

佐伯は もう来週には大阪へ発ちます。

しかし、佐伯が居なくなっても、あれだけ変わってしまった妻は他に男を求めないだろうか?

きっかけがあれば又、他の男に走ってしまうのでは?

ふと自分の気持ちに気がつきます。

妻との別れを考えていないのです。

妻と暮らした場合の心配事ばかり考えています。

娘の明子の事もあります。明子は私たち夫婦の出来事は知りません。このまま知らせずに済ませたい。

夫婦の過去20余年の暮らしがあります。共に笑いもし、泣きもしました。破産しても愚痴一つ言わず一緒に頑張ってくれました。

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明くる朝、6時に目が覚めました。

そのまま妻の居る家に向かいます。



6時半、家に着きます。

『洋子はまだ寝ているかも知れないな』

家には入らず、庭の花を眺めています。何やらクリスマスローズも元気がありません。

妻も暫く忘れていたのでしょうか。軒先にある水撒きで水をやります。

妻が自転車で帰ってきます。籠にはパン屋のレジ袋が入っています。

近所に朝早くから開いているパン屋さんがあるのです。出来立てのパンの香りが漂っています。私の腹の虫もグゥと鳴いています。

「貴方、水遣りして頂いているのですか」

「ああ、何にでも水遣りは必要だ」

これから妻を許せる日が来るのか、妻の痴態はいつ消えるのか?今の私には解りません。

解らないまま別れるより、解らなくとも一緒に暮らす事を選びました。

正しい選択であったどうかは、妻が答えてくれると思っています。

アパートを解約し、家での妻との暮らしが再開されました。

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この後、間をおかず松下さんが田舎での結婚を理由に会社をお辞めになりました。

喜ばしい事ですが、少し胸に痛いものが残ります。

小さな会社です、引継ぎが必要なものは殆どありませんが、松下さんはきちんと引継ぎノートを作ってくれました。

松下さんがお辞めになった後、妻は私の会社を手伝っています。

朝から晩まで一緒です。私の心配が一つ減りました。

松下さんは私たち夫婦の為に道を開けてくれたのだと思います。

ご結婚式には夫婦揃ってお祝いさせて下さい。どうぞ幸せなご結婚を。

只、松下さんからの結婚式の招待状はまだ届いていません。


私はまだ、しらふで妻を抱くことは出来ません、酒の力を借りています。酒で佐伯の幻影を消しているのです。

酒は最高の媚薬と申します。しらふで抱けるようになるまで酒の力を借りる事にしました。


先日、佐伯の会社の社長が、何がしかの金銭を持って我が家を訪れました。

甥が大変な不祥事を起こし申し訳ないと、ついてはこの事は口外しないで頂きたいと。

私たち夫婦の恥を何を好き好んで口外するでしょうか。


妻を抱く頻度はあれから増えました。妻の感じ方、妻の積極性は目を見張るものがあります。

しかし、妻の乱れ方を見て、佐伯の事を思い出してしまいます。

妻のこの体は佐伯が開発したのだ、佐伯の癖が妻の体に染み込んでいるのだと思うと、私のものが萎えてしまいます。

つい妻に辛く当たってしまいます、冷たい目で見てしまいます。




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