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私を抱いた風俗嬢たちの話をしよう3
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294 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 01:58:06.61 ID:JSD9Ai8IO
一月だった。私はmixiをしていた。

友人の友人はどんな人だろう、とmixiの中をチョウチンアンコウみたいにさまよっていた。

骸骨のページを見つけてしまった。トップは彼氏とのツーショットだった。一年半目だそうだ。

数日後に成人式があった。

打ち上げの幹事を押しつけられた私は、中学の同級生だった女性陣から、面倒だ、気持ち悪いと、高評価を頂いた。

男性として失格。値段にすれば1000だと、身が震えるおほめの言葉を頂いた。

定員の関係で骸骨は希望のゼミに所属でき、私はできなかった。アルバイトも首になった。

友人の先輩である女性から、

「お前さ、恋愛ってギブアンドテイクなわけよ。みっともない格好でみっともない性格なお前、他にやることあんじゃない。母親じゃないの、骸骨は」と当たり前のアドバイスを頂いた。

冬休みが明けると、彼女の初詣と成人式の写真を見せてもらった。

綺麗だった。

美しかった。

何枚も彼氏と一緒に写っていた。幸せそうだった。終わらない幸福がそこにあった。

女性慣れしていなかったのも原因だと、お門違いのことを考えて風俗へ行こうとしていた。



295 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 02:00:00.55 ID:JSD9Ai8IO
私は打たれ弱かった。

何を一人ではしゃいでいたのだろう。祭りの後は想像以上に凄惨なダメージを私に与えた。

振り返り、文章にしてみれば何のこともない出来事だった。

時の流れはバンソウコウだ。程度にもよるが、傷口に勝手に張り付き、傷をいやしてくれる。

しかし諸君、平成男子の心、侮るなかれ。

当時の私は生きるのが怖くなった。

明日が来るのが怖かった。

自分が恥ずかしくなった。

死んでしまおうと思った。

それは、発作的だった。正常な心ではなかった。

ある日ネクタイを首に巻いて、風呂場に向かった。

体を洗うタオルをひっかける棒にネクタイを巻き、体重をかけた。

ドアノブでも人は死ねるという。そのことを思い出しての行動だった。

呼吸ができなくなる中、浴場の鏡の中の自分を見た。

べろ出して、目をゆがめて、醜悪な顔でぶら下がっていた。それを見て気持ちが悪くなった。体重をかけることができなくなった。

死ぬことも私はできないのだ。




296 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 02:01:51.58 ID:JSD9Ai8IO
冬休みになった。初日だった。

私は性欲も食欲もなく、布団で寝ころんでいた。

骸骨のことを考えた。

今頃彼氏と何をしているのだろうか。

遊びに乏しい私には理解できなかった。

――SEXかなあ。

不埒な考えが頭をよぎった。

私は幼かった。骸骨のことを「他の女性とは違う特別な人」と考えていた。

自分でも気持ちが悪い考えだが、その考えを捨て切れずにいた。

骸骨は私のものではない。骸骨が何をしようと私が口を出すのはおかしい。

もう骸骨のことを忘れたかった。一方的に、利己的に、私は彼女を闇の歴史にしていた。

出会わなければよかった。

嫌いだったらよかった。


−−想像力はいつも時を超えるタイムマシンだ。

私はタイムマシンに乗って、骸骨が彼氏と今までどんなことをしたのかを考えた。

――あんなぁこと。

――こんなぁこと。

――やぁったでしょ。

「うおおおお」

私は最悪だった。勝手に想像して勝手に傷ついていた。



297 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 02:03:42.87 ID:JSD9Ai8IO
私は異常に女性を美化していた。

SEXはいつもAVの中での出来事だった。身近な人間がそんなことをしていることを考えると、嫌悪の感情を持った。

――お前、この思考回路は性犯罪予備軍だぜ。

と私は自分に言い聞かせた。

しかしタイムマシンは暴走をしていた。

時を超えるだけでなく、AVの世界にまで骸骨と彼氏を連れていった。

「おおおおおお」

自分が嫌だった。脳みそを取り出してしまいたかった。

惚れた女の情事など考えたくもない。

なんとでも思っていなかったら、こんなこと考えずにすんだ。

嫌いだったら、ただの性の対象だけの存在だったら、こんな風には思わなかった。

いっそのこと、いっそのこと――性の対象にしてしまえ。

当時そんな風に非論理的に私は考えた。愚かな、本当に愚かな若造だった。

嫌いになりたい。愛情を消し去りたい。そんな思いで私はおちんちんをしごいた。


――私は骸骨をおかずにオナニーを始めた。



298 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 02:04:33.15 ID:JSD9Ai8IO
孫悟空よりも高い妄想力を駆使して私はオナニーを始めた。

身近な人でオナニーをするのはこれが初めてだった。

私の妄想が始まった。


――骸骨はOLの服装をしていた。



299 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 02:06:04.86 ID:JSD9Ai8IO
今でもそうだが、私はAVメーカープレステージの働く女シリーズが大好きだ。

骸骨を入社4年目の広告代理店の事務職という設定にした。

おちんちんは硬くならない。まだ彼女への思いがあるのだろう。

遊ぶ金欲しさにAVに出るという設定だ。

始めはホテルでのソフトSEXだが、職場にやってこられて、ロッカー室でSEX。

終業後の会社内でSEX、おまけに男優から汁をぶちまけられる設定だ。

妄想が始まった。インタビュー、ホテルへ、私服で男優に乳をもまれた。

「ほおおおおお」

そのあと、にこにこしながら男優のおちんちんをさすり、フェラをした。次に膣を刺激されて、胸もとが赤い。

「ああああ」



――そして。

――私の部屋のふすまにノックの音がした。




300 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 02:07:00.09 ID:JSD9Ai8IO
「どうしたあ?」

爺ちゃんだ。

私はなんでもないといった。

私は布団の中で横になっていた。おちんちんは見えていない。

しかしさすが青森で本土決戦に備えていた海兵隊の一人である。

「小さな声でつづけろよぉ」と言ってふすまをしめた。

絶望の中、私は妄想を続けた。



301 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 02:11:33.83 ID:JSD9Ai8IO
騎上位。バック。カメラからよく見えるアングルでの立ちバック。

正上位。骸骨はつぶれた声であえいだ。酒でつぶれた声をしていたので、熟女のそれと似ていた。

――私のおちんちんはまだ硬くならない。

骸骨が男優と一緒に果てた。

場面が変わり、職場に押し掛けてきたスタッフにたじろぐ彼女、脅されて強引にロッカールームへ連れて行かれる。

制服のまま乳を二人の男優にもまれる。耳をなめられ恍惚の表情を浮かべた。

服を剥がされ、下着を脱がされ、骸骨は犯された。

二人の男に前後の穴をふさがれ、苦悶の顔を浮かべていた。でも前後に体を動かす。

「最悪や」

と私は言った。

「金のために体売るなんて最悪や」

私は、思ってもいけない言葉だ。

AVで射精することをライフワークにしている者が言っては決してならない言葉だ。

第一職業に貴賤はない。従事する者の志にも貴賤はない。

語れるほど私は生きてはいない。

「最悪や。最悪や」

私のおちんちんは硬くなってきた。

後悔にさいなまれた。片思いの相手が、犯されているのを想像して、何が気持ちいいのだ。何を興奮しているのだ。

しかし、私にはほかに思いつくすべがなかった。

他に、骸骨を忘れられる方法が、苦痛から逃避行できる方法がなかったのだ。


――愚かな、本当に愚かな若造だ。ここでやめておけばよかったんだ。

苦しみから逃げるのに、一番安易で、そして悲しむ方法を選んだ、馬鹿な若者だ。



302 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 02:13:11.67 ID:JSD9Ai8IO
妄想は進んだ。

社内でのSEXが始まった。複数の男にOL服を骸骨が剥がされていく。

抵抗するも男たちに組み伏せられる。顔面に汁男の精子をぶちまけられ、嫌がっている。

それでもあえいでいる。

金のためにあえいでいる。

私のおちんちんは布団の中で海底火山となって噴火する直前まで来ていた。

――その時だった。

汁男の一人に私が出てきた。

「いやあああ」

と私は呻いた。なんで私が出てくるんだ。妄想は本格的な暴走列車となった。

――私は彼女の顔にぶちまけた。

――同時に布団の中でもぶちまけた。

ここで私はミスを犯す。ティッシュを忘れていた。

布団の中は阿鼻叫喚の地獄絵図となった。

「うわあああ」

二つの意味を込めて私は言った。



303 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 02:14:57.98 ID:JSD9Ai8IO
――妄想は賢者タイムを迎えることはなかった。

妄想の中の骸骨は、ザーメンにまみれた顔を私に―この場合カメラに―向けて、

「ねえ、楽しい?」

とたずねた。楽しくないだろう、と私が反論すると、

「どの道最低」

と骸骨は答えた。


――妄想は続く。従来の設定を無視して、妄想は走る。

骸骨の彼氏が出てきた。場面も変わっている。女性の部屋だった。

骸骨と彼氏が愛のある情事を始めた。

なぜか私が全裸でちんこを隣でしごいている。


布団の中のおちんちんはまだ爆発を望んでいた。

私はしごき始めた。

骸骨に強要されるかのようにしごいた。

オナニーをしたくなかった。でもしなくてはならない。そんな義務感があった。






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