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私を抱いた風俗嬢たちの話をしよう3
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304 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 02:18:47.56 ID:JSD9Ai8IO
骸骨と彼氏は互いの名前を言いながら交尾を続ける。

「愛してる」だの「ずっと一緒」だのをささやきながらの交尾だ。

彼氏の射精と一緒に私も射精した。二度目だ。今度はティッシュを使った。

そこで、やっと妄想は終わった。

残ったのは、布団の精子と、湿ったティッシュ、そして愚かな若者だ。

――愚かな、本当に、どこまでも愚かな若者だった。

目先の安らぎを求めて、結局無間地獄に落ちた若者だった。


射精後の私のそばには罪悪と後悔、己の異常さの三者がおちんちんをしごきながら正座して私を、見つめていたいた。

「いやあああああ」

私の悲鳴と三者の射精は同時だった。自らの精子に私は溺れた。


人の一生は「こんちにわ」と「さよなら」の二言できている。当時の私にはそのことが分かっていなかった。骸骨との「こんにちわ」も、いつか「さよなら」で終わる。そんなことが分かっていなかった。


業が深いオナニーはここで終わりだ。


付け加えて、布団の掃除が大変だったこと、爺ちゃんと顔を合わせるのがしばらく辛かったことを述べておこう。



305 :名も無き被検体774号+:2012/06/18(月) 02:23:59.62 ID:HM1VVMuF0
乙であります

もっと色んな話を続けて欲しいな


307 : 忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2012/06/18(月) 02:32:18.24 ID:0j6/Da8jO
面白かった!

先生、乙です!


308 :名も無き被検体774号+:2012/06/18(月) 02:32:45.07 ID:IsxpIOOi0
先生の書き方とか

セリフの言い回しがおもしろい

ハードボイルドには程遠いがwwwww

もっと色々書いてプリーズ





309 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 02:46:50.98 ID:JSD9Ai8IO
皆様、先ほど私は考える事があると述べた。

どうやら本スレは様々な まとめサイトに載っただけでなく、ツイッターでも凄いことになっているらしい。

実は夕方には、もう、書けていた。

でも反響の大きさに私は戸惑いを感じていた。

もし期待にそうものが書けなかったらと思うと、続きを掲載する勇気がなかった。

でも掲載した。

ここは私が立てたスレだ。

私を待つ人がいる。

書くといった。

だから掲載した。

とはいえ、もう書くネタがない。

最後の最後のわがままを言わせてほしい。

実は、業深きオナニーの後日旦がある。

エロなしだ。

それを掲載して、終わらせる。

では、最後の心ストリップショーを、始める。



310 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 02:51:48.56 ID:JSD9Ai8IO
――業が深いオナニーをしたその後をだらだら書く。

「オナニーしながら町を走った話」


業深きオナニーをした私は、生きているのに死んでいた。

何もしたくはなかった。

何かを失う。喪失感だけが、私に寄り添っていた。後AV。

−−何かを失う。それは何かと出会う。そのことに気が付きもせずにいた。


その日私は友人と飲んでいた。居酒屋だ。1500円あればだいぶ楽しめる居酒屋だ。

気晴らしに読んでみろと、私は沢木耕太郎の「深夜特急」を勧められた。

私は本屋に向かった。「深夜特急」はなかった。

代わりに「一瞬の夏」という本を手に入れた。タイトルがおもしろそうだったからだ。


カシアス内藤という一度ボクシング界から消えた男が、30を前にしてボクシング界へ復帰する話だ。

東洋チャンピオンに挑み、破れて引退する。それだけの話だ。



311 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 02:53:38.02 ID:JSD9Ai8IO
同時にまた別の友人から勧められて黒澤明の「生きる」を見た。

市役所の課長が公園を作る話だ。

さらに「一瞬の夏」に触発され、「ロッキー」も見た。これもボクサーがチャンピオンに負ける話だ。


――人の一生を変えてしまうのは、何も大きな出来事ばかりではない。

ドラマに大小は存在しない。ドラマにスポットライトも観客も、歓声も必要ではない。


私は中身のない人間だ。

単純なことに、三作品に触れただけで、これまでとは違った行動を始めた。

三作品に共通するものがある。主人公たちはみんなへっぽこだった。

ダメ人間・負け犬と表現するよりも私は、へっぽこと表現したい。



312 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 02:55:50.02 ID:JSD9Ai8IO
この三作品はへっぽこ達のドラマだ。立ち止まった人間たちが歩き出し、敗北するドラマだ。

特に「生きる」は誰からも注目されないドラマだ。

「生きる」恋愛ものでもある。異性へのそれではない。自分だ。

自分の歩いてきた道を肯定する話だ。

主人公の市民課長は奥さんを亡くしてから死んだように覇気がなく生きてきた。

胃がんになり、悲しみのどん底に落ちた。大切にしていた息子にも見捨てられ、口下手なせいで、自分の病状を告げることもなかなかできない。

そんな男が市民の要請で公園を造った。そして死んだ。

葬儀で、彼の遺体を発見した警官の口から、課長の最後の姿が伝えられる。

−−雪が降る公園。そこで課長はブランコにのり、大正時代のラブソングの一節「命短し恋せよ 乙女」と歌うのだ。

命短し恋せよ乙女。「命短し」は胃がんで死期が近いことだ。

では「恋せよ乙女」とは何か。

私は「乙女」は課長自身のことだと考えた。

「恋せよ」これは自分を好きになること。残りわずかな生涯を公園造りにささげた。

ブランコに乗りながら彼は思ったはずだ。これまでの生涯を。

「恋せよ」

これは、「これまで」の自分。「今」の自分。どんなに短くてもいい「これから」の自分を愛する。そういう意味だと私は考えた。



314 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 02:58:34.33 ID:JSD9Ai8IO
「一瞬の夏」「ロッキー」「生きる」他人の人生だ。時代も育った環境も異なる他人の人生だ。おまけに作り物でもある。

それでも私は彼らに自分を見た。名作には、観覧者の見た景色が、必ずある。

綺麗な表現で言えば、私も立ち止まっていた。

ずっと。高校時代のあの出来事からずっと。何も変わっていなかった。

遠くへ行きたい。そう思った。

自分を変える。そんな表現じゃない。自分は変えられない。思い出は変えられない。

これまでの自分から距離を置きたかった。今の自分よりも遠くへ、ずっと遠くへ行きたい。

非常に分かりにくい表現で申し訳ない。自分でも思う。変えるんじゃなく、遠くへ行くのだ。なぜかこの表現でないと、私はその時のことを語れない。語彙力不足だ。


私は走りだした。夜中に、朝に、昼に、走った。一日一時間ほど。



315 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 03:00:26.18 ID:JSD9Ai8IO
走りながら考えた。

自分のこれまでは何だったのだろうか。意味はあったのか、なかったのか。どうだったんだ、俺よ、教えてくれ。

なぜ自分から遠くへ行くのに走る手段を選んだのだろうか。今でもわからない。走りたいから走る。その程度だったんだろう。

雨でも走った。カッパを着て。どんな時でも走った。

10日ほどたって私は、自分のこれまでに意味があるかないかを考えること自体が無意味なことに気がついた。同時に私は立ち止まっていない、ずっと前に進んでいたことに気がついたのだ。




316 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 03:02:01.30 ID:JSD9Ai8IO
――私は走るなかで、自分を好きになることも同時に考えていた。

好き。これはナルシズム的な意味合いにもなるかもしれないが、恐れず言おう。

毎日起こる出来事は必要だから起きたのだ。

不良に絡まれたことも、母に言われたことも、業が深いオナニーをしたことも、必要だから起こったのだ。

これは大変自分を甘やかす考えだ。それでもいい。私は自分に厳しく出来なかった。

それならば徹底的に甘やかそう。私は、開き直った。

全部必要だった。無駄じゃない。意味がないわけない。否定するほどの勇気を私は持ち合わせていなかった。

そう考えると、私は前に進んでいた。高校時代のあの怪我から私はずっと立ち止まってウジウジしているとばかり思っていた。

そうではなかった、と自分に叫んだ。

私は進んでいた。よろよろでも歩いていた。前に進んでいた。

――だから。

――骸骨を。

――誰かを好きになることができたのだ。



317 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 03:03:35.18 ID:JSD9Ai8IO
人間不信の私が誰かを好きになれた。

理由は、それしかない。今でもそれしか思いつかない。

骸骨。君に会えてよかった。変なことたくさんした。それでも良かった。君に会えなかったらこのことに気がつけなかった。ありがとう骸骨。

誰だってダメになりたくて生きているわけではない。

そういったのはマギー司朗だ。

それに私は少し付け加える。

少しでも安らかに、少しでも豊かに、少しでも幸せに、そう思いながら誰だって、何らかの形で歩いている。

どんな形にせよ、立ち止まったままの人間なんていない。いつか気がつく。進んでいた。歩いていた。受け入れられない歩き方がある、許されない歩き方がある。

それでも、前に進んでいるのだ。



318 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 03:05:48.51 ID:JSD9Ai8IO
私は身勝手な男だ。

オナニーのおかずにしておきながら、都合のいいように骸骨を扱っている。愚かだ。

私は皆様に許しを乞いたい。

私を許してもらいたい。

こう考えることしか私はできなかった。



その後私は周囲から人が変わったといわれるようになった。

社交的になった。人が怖くなくなった。新しいバイト先は大変だが楽しい。勉学に打ち込めた。


――しかし残念なことに現実はテレビドラマではない。ドラマは放送回数が決まっている。

放送終了後の登場人物たちの生涯が紹介されることはあまりない。

そこで彼らの生涯は終わっているのだ。

でも現実は違う。終わらないのだ。死ぬまで。生涯は長い。一番いい時期のままで過ごせるはずが当然ない。


――その後私は四年時の夏あたりから急速に運に見放されていき、また以前のようなダメ人間に戻った。


そしてこの一週間にわたる長い長い真夜中の自分語りを、今、書いているのである。



319 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 03:12:32.42 ID:JSD9Ai8IO
思い出。いくつもの思い出を書いてきた。

思い出。味方であり敵だ。

思い出。私達はこれから逃れることができない。


思い出。これを個人史に、さらに歴史に言いかえよう。

歴史。英語でhistory。ギリシャ語で物語。ばらばらにするとhis story。

訳すると誰かさんの物語になる。

私たちが歩くこの毎日はhis storyだ。物語なのだ。

教科書には残らない人々の歴史だ。でもその人々の歴史が未来を創っていく。

その歴史の価値を計算する電卓は存在しない。

自身の価値は死ぬ時に考える。

いろんな思い出を私は作っていくだろう。

闇の歴史を作っていくだろう。

−−でも、自身の価値は最後に決めるようにしたい。

あかなめよ、これが私のきょうじ(←変換できなかった)だ。



これで、私の物語は終わりだ。

皆様、スレを残してくれてありがとう。



320 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 03:32:50.36 ID:JSD9Ai8IO
最後の最後は本当にオナニーだった。

まあ、いいか。

時間が時間なのでもう寝ます。

いくつか未返答のレスがあるので、それにはまた後程答えます。では。



322 :名も無き被検体774号+:2012/06/18(月) 11:21:04.71 ID:tzuXrz+K0
乙!





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