男女間の修羅場を経験した話を書きますよ
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399 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:12:43.13 ID:SXx2AtTZ0
まず、彼女は中学の一時期、転校してくる前に荒れていたことがあったこと。
次に、父は再婚しており、義母の連れ子の義姉がいること。
そして、義母とは折り合いが悪いらしく、現在は義姉と二人で暮らしていること。
最後に、義姉とは非常に仲が良く、二人で外出しているところをよく目撃されていること。
400 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:13:57.90 ID:SXx2AtTZ0
ここまでの調査で、カナブンと彼女の接点が分かりました。
転校前の中学が同じでした。
ボクは、さすがに彼女の転校前の状況は知らなかったです。
それどころか、お義姉さんと住んでる、なんてことも初めて知りました。
彼女とは4年くらい近くに居たわけですが、そんなことは全く知らなかったですよ。
うぅぅ……
402 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:14:44.23 ID:SXx2AtTZ0
そこで、ボク達三人が想像したストーリーは次のようなもの。ありきたりですが。
親の再婚
↓
義母と折り合い悪し
↓
娘荒れる
↓
不良グループへ
↓
更正して転校
↓
高校入学
↓
昔の仲間登場
↓
再び荒れ始める ← 今ココ
403 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:15:55.18 ID:SXx2AtTZ0
となると、昔の仲間とやらを何とかすればよいのでは?なんですけど。
ここで三人は悩むわけです。
サッカー小僧とピザとメカヲタのトリオでカチコミとか、ありえんわけですよ。
ヘタすりゃ命だって危ない気がするじゃないですか。
404 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:16:43.46 ID:SXx2AtTZ0
ボクはさておき、あとの二人は縁もゆかりもナイ女子のために命は張れませんですよ。
いや、ボクだってそこまでの覚悟はないかもです。すいません。
405 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:17:36.08 ID:SXx2AtTZ0
そこで、とりあえずカナブンは置いといて義姉に接触をして事情を聞こうとなったわけです。
もし、どんな形であれ、今はカナブンと、よろしくやってるのだとしたらボクの出る幕ではありません。
まったく余計なお世話でしょうし 馬に蹴られて死ねるレベルです。
406 :名も無き被検体774号+:2012/10/06(土) 02:18:33.99 ID:tA6KMPQO0
トリオ、かんばれ。って感情移入しちゃうね。
409 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:20:49.47 ID:SXx2AtTZ0
>>406
立派な、ダメンズなわけでして……
407 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:18:36.34 ID:SXx2AtTZ0
それに、趣味の悪いスクーターのオーナーとかって、なんか物騒な感じがするじゃないですか……すいません。ヘタレで。
とは言うものの、義姉の歳がいったいいくつなのかも知らないし
学生なのか仕事をしてるのかも分からない、そういえば、ボクはミドリの家の場所は知ってても、電話番号は知らないんです。
409 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:20:49.47 ID:SXx2AtTZ0
というわけで、彼女の自宅を急襲、いやノンアポで訪問することにしました。
時間は彼女が家にいない時間の方がいいかと思って、まず金曜の午後授業はサボりました。
一度目は空振りです。
次は月曜日の午前。二度訪問の訪問です
411 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:24:10.02 ID:SXx2AtTZ0
ボク達三人は、制服のシャツをパンツにピッタリと入れて全ボタンを締めて、ネクタイを首まで上げたサラリーマンスタイルで彼女の家の玄関前に立つわけです。
「ピンポーン」 緊張の一瞬です。
「はぁ〜い」
インターホン越しに若い女性の声。
412 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:25:04.18 ID:SXx2AtTZ0
ボク達三人は「居たっ!」と喜びと緊張の混じった感覚で小さくガッツポーズです。
この瞬間に「もう戻れないぞ!」と思ったのを覚えてます。
いわゆる「賽は投げられた」状態です。
414 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:27:13.92 ID:SXx2AtTZ0
「こんにちは。○○高校二年○組の山下と申します。妹さんの件でお話したいことがあります」
事前に何度も練習した言葉を噛まないように、マイクに向かって一気に話します。
ここで怪しまれては先に進むことができません。
415 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:28:53.20 ID:SXx2AtTZ0
「……今、開けますね……」
玄関に現れたのは、心配そうな表情の女性でした。
ボク達は、さっきインターホンに向かって言ったことと同じ内容のことを言いました。
大事なことなので2回言ったわけではありません。
416 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:29:50.24 ID:SXx2AtTZ0
すると女性は、ここでは話がしにくいので近所のファミレスで待っていて欲しいと言うと、家の奥へと消えていきました。
指定されたファミレスで待つこと約30分、先程の女性が現れました。
ボク達三人は直立してから90度の礼でお迎えします。百貨店の店員並だし。
417 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:31:08.58 ID:SXx2AtTZ0
不安げな表情の女性が自己紹介をしてくれました。
「はじめまして、ミドリの姉の○○です」
普段はダラダラしてる3人ですが、この時はできるだけ好印象を与えようといつもの3割増くらいの気合で話します。面接の要領です。
「ミドリさんと同じクラスの山下、虹ヲタ、メカ夫です」
418 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:32:30.27 ID:SXx2AtTZ0
「妹のことでは、ご心配をお掛けしてすいません」
本当に申し訳なさそうに、お詫びをする女性。
そんなに謝られたら困ってしまいます。別に彼女がボク達に迷惑をかけたわけじゃないですし、今の状況だってボク達、いやボクが勝手にやってて、残りの二人は渋々つき合ってくれてるだけなんですから。
419 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:33:07.71 ID:SXx2AtTZ0
虹ヲタとメカ夫は、黙ってこっちを見る、どうやら、ここから先はボクのターンらしいです。
ボクは相当テンパっていたので、何をどう説明したのか覚えていないです。
420 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:33:58.48 ID:SXx2AtTZ0
それよりも、まず自分がいったい何をしたいのかが自分でもよく分かっていなかったから。
でも、内容は伝わらなかったかもしれないけど、必死さは伝わったんじゃないかと思います。
421 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:35:06.57 ID:SXx2AtTZ0
「あなたが山下さんだったんですね。妹からよく話を聞いてましたよ。中学の頃からね。そういえば夏休み前かな、あの子、その頃すごく楽しそうだったんだけど……」
非常に辛いところから話は始まりました。
そこを突かれると、ちょっと心が痛いです。
422 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:35:58.81 ID:SXx2AtTZ0
なんだか気まずい雰囲気が漂い始めたんですが、ボクは三人で事前に打ち合わせたシナリオ通りに進めます。
「彼女に何があったのか、ご存じないですか?」
直球勝負です。
423 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:36:44.92 ID:SXx2AtTZ0
お義姉さんからは一瞬の間を置いて、一見関係のないような言葉が出てきました。
「実は私、来年結婚するんです」
「はい……?」
話の流れが掴めず戸惑い、顔を見合わせる三人。
「私、あの子と二人で住んでるから、あの子一人になっちゃうのよ」
その言葉で事情が分かりました。
そうでした、この姉妹は二人で住んでいたのでした。
424 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:37:41.48 ID:SXx2AtTZ0
「それが悲しいと(ああなるのか?)」
ボクは言葉の後半部分を飲み込んだ。
「それを伝えたのが、ちょうど夏休みだったかな。あの子ショックだったみたいで……それと……」
お義姉さんは、言っていいのかどうか躊躇う様子。
425 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:38:34.08 ID:SXx2AtTZ0
「彼女の昔の仲間のことですか?」
ボクは思い切って言ってみた。この辺が核心になりそうだったので。
「……そう、知ってるんだ……」
お義姉さんは、ポツリポツリと噛み締めるように説明してくれました。
426 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:39:46.13 ID:SXx2AtTZ0
妹、つまりミドリは、父の再婚をきっかけに荒れていた時期があったこと。
(荒れていたといっても、派手な格好で、似たような子が集まったグループに居ただけとの説明です)
427 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:40:09.29 ID:SXx2AtTZ0
義母との折り合いが悪いせいで、今は両親とは別居状態であること。
妹の前に現れたのは、たぶん荒れていた時期の仲間だと思うけど転校後、昔の仲間とは全く付き合いがなくなっていること。
428 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:41:04.72 ID:SXx2AtTZ0
だから、そいつにしてもストーカーみたいに付きまとっているだけで妹も困っているハズだと。
ボク達三人は、まだ釈然としない表情だった。
今の説明を聞いても、彼女が華麗な変身を遂げた合理的な説明がつかなかったから。
そして、お義姉さんは続けます。
429 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:42:08.74 ID:SXx2AtTZ0
「あの子、ひとりでスゴく不安なんだと思う……
中学の頃も……お父さんの再婚からあんなふうになっちゃったし……
たぶんだけど……あの子、一人になりたくないんだと思う。
だから、誰かに助けて欲しかったんじゃないかと思うの。
夏休みの間もずっと山下さんからの連絡を待ってたみたいだったし」
この言葉を聞いて、三人がビクッと固まります。
ボクは頭を抱えます。
430 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:43:05.81 ID:SXx2AtTZ0
虹ヲタとメカ夫の目が痛い。
どうやらボクは彼女に期待させるだけ期待させて肝心な時に逃げてしまったことになっているようです。
しかも、絶望まで与えてしまった様子。
431 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:44:04.31 ID:SXx2AtTZ0
激しく落ち込むボクと、それを責める視線の二人を見てお義姉さんは慌てて言葉を続けます。
「違う違う、山下さんを責めてるわけじゃないのよ。
私がいけないんだから……
今回は、私が居なくなることが凄く不安なんだと思うの。
そこに、現れて欲しくない昔の仲間が現れたりしたから、あの子はもうどうしていいのか分からなくなって……」
まず、彼女は中学の一時期、転校してくる前に荒れていたことがあったこと。
次に、父は再婚しており、義母の連れ子の義姉がいること。
そして、義母とは折り合いが悪いらしく、現在は義姉と二人で暮らしていること。
最後に、義姉とは非常に仲が良く、二人で外出しているところをよく目撃されていること。
400 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:13:57.90 ID:SXx2AtTZ0
ここまでの調査で、カナブンと彼女の接点が分かりました。
転校前の中学が同じでした。
ボクは、さすがに彼女の転校前の状況は知らなかったです。
それどころか、お義姉さんと住んでる、なんてことも初めて知りました。
彼女とは4年くらい近くに居たわけですが、そんなことは全く知らなかったですよ。
うぅぅ……
402 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:14:44.23 ID:SXx2AtTZ0
そこで、ボク達三人が想像したストーリーは次のようなもの。ありきたりですが。
親の再婚
↓
義母と折り合い悪し
↓
娘荒れる
↓
不良グループへ
↓
更正して転校
↓
高校入学
↓
昔の仲間登場
↓
再び荒れ始める ← 今ココ
403 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:15:55.18 ID:SXx2AtTZ0
となると、昔の仲間とやらを何とかすればよいのでは?なんですけど。
ここで三人は悩むわけです。
サッカー小僧とピザとメカヲタのトリオでカチコミとか、ありえんわけですよ。
ヘタすりゃ命だって危ない気がするじゃないですか。
404 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:16:43.46 ID:SXx2AtTZ0
ボクはさておき、あとの二人は縁もゆかりもナイ女子のために命は張れませんですよ。
いや、ボクだってそこまでの覚悟はないかもです。すいません。
405 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:17:36.08 ID:SXx2AtTZ0
そこで、とりあえずカナブンは置いといて義姉に接触をして事情を聞こうとなったわけです。
もし、どんな形であれ、今はカナブンと、よろしくやってるのだとしたらボクの出る幕ではありません。
まったく余計なお世話でしょうし 馬に蹴られて死ねるレベルです。
406 :名も無き被検体774号+:2012/10/06(土) 02:18:33.99 ID:tA6KMPQO0
トリオ、かんばれ。って感情移入しちゃうね。
409 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:20:49.47 ID:SXx2AtTZ0
>>406
立派な、ダメンズなわけでして……
407 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:18:36.34 ID:SXx2AtTZ0
それに、趣味の悪いスクーターのオーナーとかって、なんか物騒な感じがするじゃないですか……すいません。ヘタレで。
とは言うものの、義姉の歳がいったいいくつなのかも知らないし
学生なのか仕事をしてるのかも分からない、そういえば、ボクはミドリの家の場所は知ってても、電話番号は知らないんです。
409 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:20:49.47 ID:SXx2AtTZ0
というわけで、彼女の自宅を急襲、いやノンアポで訪問することにしました。
時間は彼女が家にいない時間の方がいいかと思って、まず金曜の午後授業はサボりました。
一度目は空振りです。
次は月曜日の午前。二度訪問の訪問です
411 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:24:10.02 ID:SXx2AtTZ0
ボク達三人は、制服のシャツをパンツにピッタリと入れて全ボタンを締めて、ネクタイを首まで上げたサラリーマンスタイルで彼女の家の玄関前に立つわけです。
「ピンポーン」 緊張の一瞬です。
「はぁ〜い」
インターホン越しに若い女性の声。
412 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:25:04.18 ID:SXx2AtTZ0
ボク達三人は「居たっ!」と喜びと緊張の混じった感覚で小さくガッツポーズです。
この瞬間に「もう戻れないぞ!」と思ったのを覚えてます。
いわゆる「賽は投げられた」状態です。
414 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:27:13.92 ID:SXx2AtTZ0
「こんにちは。○○高校二年○組の山下と申します。妹さんの件でお話したいことがあります」
事前に何度も練習した言葉を噛まないように、マイクに向かって一気に話します。
ここで怪しまれては先に進むことができません。
415 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:28:53.20 ID:SXx2AtTZ0
「……今、開けますね……」
玄関に現れたのは、心配そうな表情の女性でした。
ボク達は、さっきインターホンに向かって言ったことと同じ内容のことを言いました。
大事なことなので2回言ったわけではありません。
416 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:29:50.24 ID:SXx2AtTZ0
すると女性は、ここでは話がしにくいので近所のファミレスで待っていて欲しいと言うと、家の奥へと消えていきました。
指定されたファミレスで待つこと約30分、先程の女性が現れました。
ボク達三人は直立してから90度の礼でお迎えします。百貨店の店員並だし。
417 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:31:08.58 ID:SXx2AtTZ0
不安げな表情の女性が自己紹介をしてくれました。
「はじめまして、ミドリの姉の○○です」
普段はダラダラしてる3人ですが、この時はできるだけ好印象を与えようといつもの3割増くらいの気合で話します。面接の要領です。
「ミドリさんと同じクラスの山下、虹ヲタ、メカ夫です」
418 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:32:30.27 ID:SXx2AtTZ0
「妹のことでは、ご心配をお掛けしてすいません」
本当に申し訳なさそうに、お詫びをする女性。
そんなに謝られたら困ってしまいます。別に彼女がボク達に迷惑をかけたわけじゃないですし、今の状況だってボク達、いやボクが勝手にやってて、残りの二人は渋々つき合ってくれてるだけなんですから。
419 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:33:07.71 ID:SXx2AtTZ0
虹ヲタとメカ夫は、黙ってこっちを見る、どうやら、ここから先はボクのターンらしいです。
ボクは相当テンパっていたので、何をどう説明したのか覚えていないです。
420 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:33:58.48 ID:SXx2AtTZ0
それよりも、まず自分がいったい何をしたいのかが自分でもよく分かっていなかったから。
でも、内容は伝わらなかったかもしれないけど、必死さは伝わったんじゃないかと思います。
421 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:35:06.57 ID:SXx2AtTZ0
「あなたが山下さんだったんですね。妹からよく話を聞いてましたよ。中学の頃からね。そういえば夏休み前かな、あの子、その頃すごく楽しそうだったんだけど……」
非常に辛いところから話は始まりました。
そこを突かれると、ちょっと心が痛いです。
422 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:35:58.81 ID:SXx2AtTZ0
なんだか気まずい雰囲気が漂い始めたんですが、ボクは三人で事前に打ち合わせたシナリオ通りに進めます。
「彼女に何があったのか、ご存じないですか?」
直球勝負です。
423 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:36:44.92 ID:SXx2AtTZ0
お義姉さんからは一瞬の間を置いて、一見関係のないような言葉が出てきました。
「実は私、来年結婚するんです」
「はい……?」
話の流れが掴めず戸惑い、顔を見合わせる三人。
「私、あの子と二人で住んでるから、あの子一人になっちゃうのよ」
その言葉で事情が分かりました。
そうでした、この姉妹は二人で住んでいたのでした。
424 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:37:41.48 ID:SXx2AtTZ0
「それが悲しいと(ああなるのか?)」
ボクは言葉の後半部分を飲み込んだ。
「それを伝えたのが、ちょうど夏休みだったかな。あの子ショックだったみたいで……それと……」
お義姉さんは、言っていいのかどうか躊躇う様子。
425 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:38:34.08 ID:SXx2AtTZ0
「彼女の昔の仲間のことですか?」
ボクは思い切って言ってみた。この辺が核心になりそうだったので。
「……そう、知ってるんだ……」
お義姉さんは、ポツリポツリと噛み締めるように説明してくれました。
426 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:39:46.13 ID:SXx2AtTZ0
妹、つまりミドリは、父の再婚をきっかけに荒れていた時期があったこと。
(荒れていたといっても、派手な格好で、似たような子が集まったグループに居ただけとの説明です)
427 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:40:09.29 ID:SXx2AtTZ0
義母との折り合いが悪いせいで、今は両親とは別居状態であること。
妹の前に現れたのは、たぶん荒れていた時期の仲間だと思うけど転校後、昔の仲間とは全く付き合いがなくなっていること。
428 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:41:04.72 ID:SXx2AtTZ0
だから、そいつにしてもストーカーみたいに付きまとっているだけで妹も困っているハズだと。
ボク達三人は、まだ釈然としない表情だった。
今の説明を聞いても、彼女が華麗な変身を遂げた合理的な説明がつかなかったから。
そして、お義姉さんは続けます。
429 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:42:08.74 ID:SXx2AtTZ0
「あの子、ひとりでスゴく不安なんだと思う……
中学の頃も……お父さんの再婚からあんなふうになっちゃったし……
たぶんだけど……あの子、一人になりたくないんだと思う。
だから、誰かに助けて欲しかったんじゃないかと思うの。
夏休みの間もずっと山下さんからの連絡を待ってたみたいだったし」
この言葉を聞いて、三人がビクッと固まります。
ボクは頭を抱えます。
430 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:43:05.81 ID:SXx2AtTZ0
虹ヲタとメカ夫の目が痛い。
どうやらボクは彼女に期待させるだけ期待させて肝心な時に逃げてしまったことになっているようです。
しかも、絶望まで与えてしまった様子。
431 :バース ◆H0fjJ5ft/U :2012/10/06(土) 02:44:04.31 ID:SXx2AtTZ0
激しく落ち込むボクと、それを責める視線の二人を見てお義姉さんは慌てて言葉を続けます。
「違う違う、山下さんを責めてるわけじゃないのよ。
私がいけないんだから……
今回は、私が居なくなることが凄く不安なんだと思うの。
そこに、現れて欲しくない昔の仲間が現れたりしたから、あの子はもうどうしていいのか分からなくなって……」
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