何者にもなれないお前たちに旦那の遺言を告げる
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50 :嫁:2011/11/30(水) 12:36:29.92 ID:kKC8GmiC0
あたしたちが体育館に入ったときはすでに娘の劇がはじまっていた。
あたしは、娘が濁流役ということしか知らず、娘が出ちゃったあとだったらどうしようか? すごくこまっていた。
物語りも終わりに近づいていてきたのにまだでない。
51 :嫁:2011/11/30(水) 12:45:18.82 ID:kKC8GmiC0
だんだん、やぁーな予感がしてきた。
もしかして・・・・
もう、出演してしまったのでは!?
ぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁ
ぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅ
ここまできて、まさかみれないとか。
そんな最悪なことがおこっていいものだろうか。
だんなちゃんに、濁流にのまれるシーンて小説だとたしか、おわりのほうだよね? とかきいてみても、
おれ、このはなししらねーw とかいわれるし、もう、ドキドキしてた。
すると、わーっと濁流役の子が舞台の袖から出てきて踊りはじめた。
よ、よかったーーーーーーっ。まにあってたーーーーーーっ。
だんなちゃんも、娘でてきたー。
濁流wwwwwwwwww
かっけぇぇぇぇぇぇwwwwwwwwwwwww。
主役くってる。
踊りうますぎるwwwwwwwwwwww
大絶賛。
すごくたのしんでた。
53 :嫁:2011/11/30(水) 12:51:10.08 ID:kKC8GmiC0
劇が終わってあたしは娘のところに走っていった。うちの娘は小学五年生なのに すごく寂しがりやなのだ。
あたしがきているかどうかわからないと、すごく不安で。いつも半べそかいているのだ。
だから、あたしがきたよーっていつもわかるようにしてる。
すこし娘と話してから、席に戻ると だんなちゃんたちが帰る準備をしていた。
54 :嫁:2011/11/30(水) 12:59:29.01 ID:kKC8GmiC0
嫁「かえっちゃうの?」
ダ「もう終わったから帰るんだけど。かあちゃん待ちなのになにしてんのよ」
嫁「このあと、娘の部活の出し物あるんだけど それみないの?」
ダ「え?そんなのあるの?」
嫁「前からいってんじゃん。笛吹くぞ」
ダ「見たいけど、主治医がこれから学会行かないといけないからいいわ。かえる」
主治医「まだまだ時間あるからせっかくだから見ていきましょう」
その一言で、だんなちゃんは最後まで学芸会を見ることができた。
ほんとうに、病院の先生たちにはかんしゃしてる。
52 :私事ですが名無しです:2011/11/30(水) 12:49:57.73 ID:???0
なんか...悲しい
俺のじっちゃんもガンになったみたいだからさ、
うん。なんか。どうしたらいいのかね。
55 :嫁:2011/11/30(水) 13:04:13.54 ID:kKC8GmiC0
52>
とりあえず、ガーーーンといっとけ。
ガンは早ければどうということはない。
ただ、遅いとどうもならん。
だんなちゃんはいってた。
ガンといって態度が変わらなかったのは かあちゃんだけだ。
みんなにガンというと腫れ物をさわるような扱いになる。
もっとふつうにしてもらってていいのに。と。
56 :嫁:2011/11/30(水) 13:06:10.07 ID:kKC8GmiC0
あと、ガンは直接痛みがない限り いたって普通に生活できる。
だんなちゃんの場合も、お尻が痛くなるまでは普通に仕事言ってたし、普通にご飯も食べてたよ。
57 :嫁:2011/11/30(水) 13:10:27.88 ID:kKC8GmiC0
がん患者が どんな生活してたか知りたいひともどんどん きいてくれていいぞ。
答えられる範囲で答えていく。
テレビのがん患者闘病生活は編集されすぎてるからな。うそもおおい。
きがねなくきいてくれ。
でも、いまから ちょっと役場に行かなくては行かなくなったのでまた夜にでもきます。
それではまたあとで。
--------------------
58 :私事ですが名無しです:2011/11/30(水) 22:45:33.22 ID:kKC8GmiC0
ただいまもどりました。
こんばんは
59 :嫁:2011/11/30(水) 22:46:25.47 ID:kKC8GmiC0
あ、名前いれるのわすれちゃった・・・
60 :嫁:2011/11/30(水) 22:47:41.74 ID:kKC8GmiC0
だれか、見てた人いるかなぁ
61 :嫁:2011/11/30(水) 22:55:40.16 ID:kKC8GmiC0
だんなちゃんの亡くなった11月22日のはなししてもいいかなぁ。
62 :嫁:2011/11/30(水) 23:00:10.72 ID:kKC8GmiC0
だんなちゃんの亡くなった11月22日は私たちの結婚記念日でした。
わたしは その日、結婚記念日ということで仕事をお休みしていました。
いつもどおり一番下の子(二歳三ヶ月)の子を保育園に送っていき その足で びょういんにむかいました。
63 :嫁:2011/11/30(水) 23:06:47.53 ID:kKC8GmiC0
結婚記念日を11月22日にしたのには理由があります。
もちろん、いい夫婦。っていう語呂合わせの意味もあるんですが。
話は2000年にさかのぼります。
2000年のとある冬の日。
一緒に暮らしていた だんなちゃんに向かって。
「三月くらいに結婚しない?」っていったんですよ。
でも、返ってきた答えは。
「オレ、結婚するきない。」
でした。
あたしは、かなりショックを受けました。
めちゃめちゃ仲がよかったし、まさか断られるなんて思いもよらなかったから。
64 :嫁:2011/11/30(水) 23:11:47.24 ID:kKC8GmiC0
結婚を断っておきながら隣で気持ちよさそうに寝てるだんなちゃんを見て こいつの考えてることがいまいちよく分からんのだが(´Д`;)ヾ
などと思ってみたもので。
翌日、あたしの部屋から朝ごはん食べて ふつーに出勤していくわけよ。
ますます意味が分からないと。考え込てしまった。
そして、その日の晩。
昨日の結婚のはなしなんだけどさぁ。11月はどうよ?と、再度結婚の話をもちかけた。
65 :嫁:2011/11/30(水) 23:19:05.74 ID:kKC8GmiC0
するとどうよ?
「11月なら結婚してもいいよーっ(´∀`)」
と言い返してきた。
嫁「はぁ?3月だと結婚できないけど、11月は結婚できるのかい∑( ̄□ ̄;)
ごめん、その線引きがよくわからんのだが・・・」
ダ「オレもよくわからんがなんとなく?まだ付き合って三ヶ月くらいじゃん。でも、11月なら半年以上たってるからいいかなぁーって」
嫁「そんなもんですか・・・・」
ダ「そんなもんですよ」
そして、あたしは記念日とか忘れっぽいから忘れないようにと11月22日に結婚することにした。
66 :嫁:2011/11/30(水) 23:20:55.37 ID:kKC8GmiC0
でも、忘れないようにと自分で決めた結婚記念日なんだけど。
あたしは結婚して二年目くらいからもう、忘れてたw
だんなちゃんは一度も忘れたことないのに 。
67 :嫁:2011/11/30(水) 23:25:30.85 ID:kKC8GmiC0
そんな忘れっぽいわたしも、だんなが余命二ヶ月と告げられた今年はさすがに覚えていた。
医者に、「余命二ヶ月。ここから先は週単位で何が起こってもおかしくない。」といわれていたから。
会社の休みもきちんととったし、子供を保育園に送って いっていつも通りその足で病院に向かった。
68 :嫁:2011/11/30(水) 23:32:55.59 ID:kKC8GmiC0
だんなちゃんのいる病室に入ると「ただいまーっ」ていうのが日課になっていた。
「ただいまーっ」ていうと「おかえり」と、病室で立ってごはんを食べているだんなちゃんに会うのだ。
その様子を見てだんなちゃんは今日も元気にご飯食べてるなーって安心する。
このころには、ガンが体の栄養をいっぱい食べちゃってて痩せちゃってた。結構な栄養取り入れててもガンが どんどん食べていく。
だから、あたしはいつも。
「あんたは食欲ないかもしれないけど、ガン細胞は食欲が旺盛だから がん細胞に栄養あげるつもりでたべなよ」
といつもいっていた。
69 :嫁:2011/11/30(水) 23:36:03.12 ID:kKC8GmiC0
本人も、食べることは大好き。
だからいつも、アレ食べたい。
コレ食べたいと言って来る。
だからあたしもそれに合わせていろいろ作る。
やっぱりかぁちゃんの作ったごはんはおいしいなぁ
いつも言ってくれてた。
この日持ってきたのは 豚の角煮 だった。
70 :嫁:2011/11/30(水) 23:40:27.60 ID:kKC8GmiC0
あたしの作る豚の角煮は そんなに手が込んでるわけじゃないんだけど やたらと時間がかかる。少なくとも一日以上はかかる。
だから、食べたいといった日から二日間は我慢してもらうことになる。
そして、出来上がったのが たまたま結婚記念日だったのだ。
だんなちゃんに角煮渡すと
「おっw角煮キターーーーーーーーーwあざーっす。」
とめちゃくちゃ喜んでくれた。
71 :嫁:2011/11/30(水) 23:47:28.70 ID:kKC8GmiC0
だんなちゃんは、持ってきた角煮を見ながら
「でも、角煮上手に食べられるかなぁ。むせちゃったらどうしよう。」
と心配し始めた。
余命先刻受ける数ヶ月前から、唾液の分泌量が減ってきていて上手に物が噛めなくなってきていたのだ
案の定、だんなは角煮を一口食べたらむせていた。
「うあぁぁぁ。すげーうまいのにむせたーーーーーっ。
でもたべたーい たべたーい。たべたいのだぁ。
一緒にはいってるにんじんとか、ジャガイモは平気なのに
なぜ肉だけだめなんだぁぁぁぁぁぁ。脂身だけくってやるぅ」
なんか、ほえながら一生懸命たべていた。
かわいいやつめ。
あたしたちが体育館に入ったときはすでに娘の劇がはじまっていた。
あたしは、娘が濁流役ということしか知らず、娘が出ちゃったあとだったらどうしようか? すごくこまっていた。
物語りも終わりに近づいていてきたのにまだでない。
51 :嫁:2011/11/30(水) 12:45:18.82 ID:kKC8GmiC0
だんだん、やぁーな予感がしてきた。
もしかして・・・・
もう、出演してしまったのでは!?
ぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁ
ぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅ
ここまできて、まさかみれないとか。
そんな最悪なことがおこっていいものだろうか。
だんなちゃんに、濁流にのまれるシーンて小説だとたしか、おわりのほうだよね? とかきいてみても、
おれ、このはなししらねーw とかいわれるし、もう、ドキドキしてた。
すると、わーっと濁流役の子が舞台の袖から出てきて踊りはじめた。
よ、よかったーーーーーーっ。まにあってたーーーーーーっ。
だんなちゃんも、娘でてきたー。
濁流wwwwwwwwww
かっけぇぇぇぇぇぇwwwwwwwwwwwww。
主役くってる。
踊りうますぎるwwwwwwwwwwww
大絶賛。
すごくたのしんでた。
53 :嫁:2011/11/30(水) 12:51:10.08 ID:kKC8GmiC0
劇が終わってあたしは娘のところに走っていった。うちの娘は小学五年生なのに すごく寂しがりやなのだ。
あたしがきているかどうかわからないと、すごく不安で。いつも半べそかいているのだ。
だから、あたしがきたよーっていつもわかるようにしてる。
すこし娘と話してから、席に戻ると だんなちゃんたちが帰る準備をしていた。
54 :嫁:2011/11/30(水) 12:59:29.01 ID:kKC8GmiC0
嫁「かえっちゃうの?」
ダ「もう終わったから帰るんだけど。かあちゃん待ちなのになにしてんのよ」
嫁「このあと、娘の部活の出し物あるんだけど それみないの?」
ダ「え?そんなのあるの?」
嫁「前からいってんじゃん。笛吹くぞ」
ダ「見たいけど、主治医がこれから学会行かないといけないからいいわ。かえる」
主治医「まだまだ時間あるからせっかくだから見ていきましょう」
その一言で、だんなちゃんは最後まで学芸会を見ることができた。
ほんとうに、病院の先生たちにはかんしゃしてる。
52 :私事ですが名無しです:2011/11/30(水) 12:49:57.73 ID:???0
なんか...悲しい
俺のじっちゃんもガンになったみたいだからさ、
うん。なんか。どうしたらいいのかね。
55 :嫁:2011/11/30(水) 13:04:13.54 ID:kKC8GmiC0
52>
とりあえず、ガーーーンといっとけ。
ガンは早ければどうということはない。
ただ、遅いとどうもならん。
だんなちゃんはいってた。
ガンといって態度が変わらなかったのは かあちゃんだけだ。
みんなにガンというと腫れ物をさわるような扱いになる。
もっとふつうにしてもらってていいのに。と。
56 :嫁:2011/11/30(水) 13:06:10.07 ID:kKC8GmiC0
あと、ガンは直接痛みがない限り いたって普通に生活できる。
だんなちゃんの場合も、お尻が痛くなるまでは普通に仕事言ってたし、普通にご飯も食べてたよ。
57 :嫁:2011/11/30(水) 13:10:27.88 ID:kKC8GmiC0
がん患者が どんな生活してたか知りたいひともどんどん きいてくれていいぞ。
答えられる範囲で答えていく。
テレビのがん患者闘病生活は編集されすぎてるからな。うそもおおい。
きがねなくきいてくれ。
でも、いまから ちょっと役場に行かなくては行かなくなったのでまた夜にでもきます。
それではまたあとで。
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58 :私事ですが名無しです:2011/11/30(水) 22:45:33.22 ID:kKC8GmiC0
ただいまもどりました。
こんばんは
59 :嫁:2011/11/30(水) 22:46:25.47 ID:kKC8GmiC0
あ、名前いれるのわすれちゃった・・・
60 :嫁:2011/11/30(水) 22:47:41.74 ID:kKC8GmiC0
だれか、見てた人いるかなぁ
61 :嫁:2011/11/30(水) 22:55:40.16 ID:kKC8GmiC0
だんなちゃんの亡くなった11月22日のはなししてもいいかなぁ。
62 :嫁:2011/11/30(水) 23:00:10.72 ID:kKC8GmiC0
だんなちゃんの亡くなった11月22日は私たちの結婚記念日でした。
わたしは その日、結婚記念日ということで仕事をお休みしていました。
いつもどおり一番下の子(二歳三ヶ月)の子を保育園に送っていき その足で びょういんにむかいました。
63 :嫁:2011/11/30(水) 23:06:47.53 ID:kKC8GmiC0
結婚記念日を11月22日にしたのには理由があります。
もちろん、いい夫婦。っていう語呂合わせの意味もあるんですが。
話は2000年にさかのぼります。
2000年のとある冬の日。
一緒に暮らしていた だんなちゃんに向かって。
「三月くらいに結婚しない?」っていったんですよ。
でも、返ってきた答えは。
「オレ、結婚するきない。」
でした。
あたしは、かなりショックを受けました。
めちゃめちゃ仲がよかったし、まさか断られるなんて思いもよらなかったから。
64 :嫁:2011/11/30(水) 23:11:47.24 ID:kKC8GmiC0
結婚を断っておきながら隣で気持ちよさそうに寝てるだんなちゃんを見て こいつの考えてることがいまいちよく分からんのだが(´Д`;)ヾ
などと思ってみたもので。
翌日、あたしの部屋から朝ごはん食べて ふつーに出勤していくわけよ。
ますます意味が分からないと。考え込てしまった。
そして、その日の晩。
昨日の結婚のはなしなんだけどさぁ。11月はどうよ?と、再度結婚の話をもちかけた。
65 :嫁:2011/11/30(水) 23:19:05.74 ID:kKC8GmiC0
するとどうよ?
「11月なら結婚してもいいよーっ(´∀`)」
と言い返してきた。
嫁「はぁ?3月だと結婚できないけど、11月は結婚できるのかい∑( ̄□ ̄;)
ごめん、その線引きがよくわからんのだが・・・」
ダ「オレもよくわからんがなんとなく?まだ付き合って三ヶ月くらいじゃん。でも、11月なら半年以上たってるからいいかなぁーって」
嫁「そんなもんですか・・・・」
ダ「そんなもんですよ」
そして、あたしは記念日とか忘れっぽいから忘れないようにと11月22日に結婚することにした。
66 :嫁:2011/11/30(水) 23:20:55.37 ID:kKC8GmiC0
でも、忘れないようにと自分で決めた結婚記念日なんだけど。
あたしは結婚して二年目くらいからもう、忘れてたw
だんなちゃんは一度も忘れたことないのに 。
67 :嫁:2011/11/30(水) 23:25:30.85 ID:kKC8GmiC0
そんな忘れっぽいわたしも、だんなが余命二ヶ月と告げられた今年はさすがに覚えていた。
医者に、「余命二ヶ月。ここから先は週単位で何が起こってもおかしくない。」といわれていたから。
会社の休みもきちんととったし、子供を保育園に送って いっていつも通りその足で病院に向かった。
68 :嫁:2011/11/30(水) 23:32:55.59 ID:kKC8GmiC0
だんなちゃんのいる病室に入ると「ただいまーっ」ていうのが日課になっていた。
「ただいまーっ」ていうと「おかえり」と、病室で立ってごはんを食べているだんなちゃんに会うのだ。
その様子を見てだんなちゃんは今日も元気にご飯食べてるなーって安心する。
このころには、ガンが体の栄養をいっぱい食べちゃってて痩せちゃってた。結構な栄養取り入れててもガンが どんどん食べていく。
だから、あたしはいつも。
「あんたは食欲ないかもしれないけど、ガン細胞は食欲が旺盛だから がん細胞に栄養あげるつもりでたべなよ」
といつもいっていた。
69 :嫁:2011/11/30(水) 23:36:03.12 ID:kKC8GmiC0
本人も、食べることは大好き。
だからいつも、アレ食べたい。
コレ食べたいと言って来る。
だからあたしもそれに合わせていろいろ作る。
やっぱりかぁちゃんの作ったごはんはおいしいなぁ
いつも言ってくれてた。
この日持ってきたのは 豚の角煮 だった。
70 :嫁:2011/11/30(水) 23:40:27.60 ID:kKC8GmiC0
あたしの作る豚の角煮は そんなに手が込んでるわけじゃないんだけど やたらと時間がかかる。少なくとも一日以上はかかる。
だから、食べたいといった日から二日間は我慢してもらうことになる。
そして、出来上がったのが たまたま結婚記念日だったのだ。
だんなちゃんに角煮渡すと
「おっw角煮キターーーーーーーーーwあざーっす。」
とめちゃくちゃ喜んでくれた。
71 :嫁:2011/11/30(水) 23:47:28.70 ID:kKC8GmiC0
だんなちゃんは、持ってきた角煮を見ながら
「でも、角煮上手に食べられるかなぁ。むせちゃったらどうしよう。」
と心配し始めた。
余命先刻受ける数ヶ月前から、唾液の分泌量が減ってきていて上手に物が噛めなくなってきていたのだ
案の定、だんなは角煮を一口食べたらむせていた。
「うあぁぁぁ。すげーうまいのにむせたーーーーーっ。
でもたべたーい たべたーい。たべたいのだぁ。
一緒にはいってるにんじんとか、ジャガイモは平気なのに
なぜ肉だけだめなんだぁぁぁぁぁぁ。脂身だけくってやるぅ」
なんか、ほえながら一生懸命たべていた。
かわいいやつめ。
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