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バイト帰りに出会った女子高生との数年間の話
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84 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 23:16:04.45 ID:V7RNIziR.net
駅で昼食をとってから外へ出る。

海が見える。今住んでいる街は海がないので故郷の風景以来、実に懐かしいものだった

「海か・・・懐かしいなぁ・・・」

「お兄さんって どこ出身だっけ?」

「東経140度、北緯40度の県だよ。」

「・・・どこ?」

「ググってくれ。」

水族館までは歩いて10分かかった。

夏の日差しが中々きつくて、「東北でこんなに暑いのは反則だ」って言うと白石は笑ってたのを覚えている。

着いた水族館は それなりに有名な場所と夏休みだけあって結構な人出だった。

「結構な人だな・・・」

「もう少し少ないかと思ってたけど夏休みだしね・・・」

「白石はここ来たことあるのか?」

「ううん、本当に地味に遠かったりするんだよね。だからお兄さんと来るのが初めて・・・」

「・・・」

そういうことを笑顔で言われると困る。正視できない。



85 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 23:18:48.62 ID:V7RNIziR.net
「お兄さん、お兄さん!」

「ん?」

白石が目元を細めて、口だけを動かして笑う。俺をからかう時の、いつもの癖だ。

「離さないでね?ww」

白石が自分から握った手を少し持ち上げる。

「あー・・・分かった・・・」

駅でのお返しだよ、そういって今日一番の強さで握られた手を一瞬見て、顔が暑くなるのが判って、のぞき込んできた白石が嬉しそうに笑った。

白石は ほとんど初めてという水族館を興奮気味に、俺をまさしく引っ張る勢いで見ていった。「意外と深海生物って可愛いよね!」とか。

「カニって意外と大きいよね!」とか。

「イルカって大きいと鯨になるんだよね!」とか。

とにかく表情豊かに、見るもの全てに反応する彼女を見て一時間かけてきたかいがあったと思えた。



87 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 23:21:15.78 ID:V7RNIziR.net
「はぁー!遊んだ遊んだ!次どこ行こうか?」

「いや、白石。電車の時間とかあるから そろそろ出ないと・・・」

「えっ!嘘!?そんなに時間たったの!?」

「着いたの昼過ぎだったしな。」

「そっか、電車、一時間かかるもんね・・・あーあ、もうちょっと遊びたかったなぁ・・・」

「またくればいいだろ?」

「・・・またどこか誘ってくれるの?」

どこか不安げな表情を浮かべながら白石は俺を見つめる。

「当たり前だろww行きたいところあれば言ってくれよ。計画立てるし。」

あんまり遠いところは勘弁なと付け足すと白石は嬉しそうに目を細めた。

「じゃあ温泉がいいな!ここ温泉も有名だし!」

「ここまで来て帰って2時間かかるだろ?日帰りじゃ辛いぞ?」

「・・・泊まりでもいいよ・・・?」



88 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 23:25:12.54 ID:V7RNIziR.net
「はぁ!?」

「別の部屋取ればいいじゃん!」

「ですよねー!!」

ちょっとでもそういったことを考えた俺がバカでした。

「費用はお兄さんもちで!」

「バイト代飛ぶわ!」

二人で顔を見合わせて笑う。

こんなテンションで電車を待って、電車に乗ると疲れたのか白石はすぐに寝始めて、それを見て俺も眠ってしまって、帰りの電車は乗り換えの二回とも車掌に苦笑されながら起こされた。

そんなデートに(仮)が付くような俺と白石の遠出が終わってからしばらくして、俺は帰省するという伊達と一緒に電車に乗って3時間ほどかけて一年と数ヵ月ぶりに地元に帰るのだった。




90 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/09/09(金) 23:28:34.41 ID:kjXp5fCr.net
読んでいるぜ


95 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/10(土) 00:03:47.90 ID:Q5UKg1qg.net
>>90
ありがとう

楽しんでくれると嬉しいな



91 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/09/09(金) 23:38:35.99 ID:DNhds/xj.net
序盤、中盤、終盤
でいうと今どの辺り?


95 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/10(土) 00:03:47.90 ID:Q5UKg1qg.net
>>91
ちょうどいま序盤終わったところだね

長くてごめん



93 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/09/09(金) 23:43:56.85 ID:SOhnQHbd.net
もしかしてりんご県?


95 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/10(土) 00:03:47.90 ID:Q5UKg1qg.net
>>93
お察しの通り場所はリンゴ県

ちなみに地元はきりたんぽマフィアの県



89 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/09/09(金) 23:25:16.94 ID:7xhtrGlJ.net
こういう青春したかったなーw




95 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/10(土) 00:03:47.90 ID:Q5UKg1qg.net
>>89
まだ間に合うってw



97 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/09/10(土) 00:14:38.38 ID:Af0o1922.net
>>95
ここまで引っ張るってことは すごいオチがあると期待して寝ます お休みなさい


98 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/10(土) 00:17:40.93 ID:Q5UKg1qg.net
>>97
ハードル上げないでよww



夏休みっていうものが意外と長いのは長年学生をしてきているので当然ながら知っていたが ここまで長いのは初めてで、伊達と一緒に地元に帰って、免許取って少し遊んでいたら いつの間にか九月の中旬くらいになっていて、そのころになってから俺は また伊達と一緒に大学のある街に帰ってきた。

夏休みにも いろいろあったのだけれど それで中編のラノベくらいかけそうなので ここでは一旦抜いておこう。

時間あったら書くので興味のある人は書いてくれると早く書くかも。

東北のひと月っていうのは季節が変わるのに十分なほどのもので、夏は30℃手前まで行くのにひと月もすれば長袖の出番が近づいてくる。

「しかし もうすぐ見納めかぁ・・・」

駅について開口一番、伊達が言ったのは夏服のJKを見てのこの一言だった。

アホがいつまでたってもアホというのを再認識した。

「ああ、だな・・・」

ケータイ片手に適当に流しながら大学の前まで行くバスを待つ。



99 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/10(土) 00:20:53.52 ID:Q5UKg1qg.net
「おいおい、何かしょっぱいなぁ?白石ちゃんの夏服見納めだぜ?」

「・・・まぁいいんじゃね?むしろ あいつの制服は冬服ほとんど見たことないから。」

「惚気か?」

「別に、ほら乗るぞ。」

タイミングよく来たバスに助けられる。

正直な話、あいつならなんだって似合うだろうなんて考えていると分かったら どんないじりを受けるか分からない。

「そういやさ、最近白石ちゃんと連絡って取ってんの?」

「ん、大体週一くらいで電話してた。メールもちょっとしてたな。」

「ほほう・・・?」

「深読みするな。大した内容じゃないよ。夏休みの時期違うから休み明けの試験が厳しいとか、最近練習上手くいかないとか、そんな内容だよ。」

「十分リア充です。本当にありがとうございました。」

「いやいやいやいやww」

冗談めかして白石に会いたいって言ったこともあった。その時は「私も」なんて言われて本当にみっともなく煙草吸いながらむせた俺がいた。

これこそ惚気だろうがマジで絞められかねないのでこいつには内緒だ。



100 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/10(土) 00:22:31.80 ID:Q5UKg1qg.net
「リアルJKと恋愛とか台風で飛んできたチャリのサドル頭に刺さって即死しろよ。お前。」

「死にざまが中々生なましいな・・・っと、もう大学着くぞ!」

押し忘れていた降りますボタンを押して降りるとひと月ぶりに大学の正門前についた。

「なつかしさすら感じるわww」

「しかし大学何て暇なとき とことん暇だよなぁ」

「長期の休暇は結構あるし週休二日だし?」

「そうそうw」



二人で少し話をした後分かれて(と言っても道路を挟んで向かい側に伊達が住んでいるわけだが)自宅に帰る。

「はぁ!空気入れ替えしないとな!」

南向きの部屋は窓を開けると風が入ってきた。夏の臭いとはまた違う。

「・・・秋だなぁ・・・」

我知らず呟いていた。短い秋が終われば長い冬がくる。一年が半分終わったのだと実感した。



101 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/10(土) 00:25:15.58 ID:Q5UKg1qg.net
バックの中身をばらしたりしていると白石からメールが来た。

内容は『お兄さんいつ帰ってくるの?』

「・・・そっか、言わないで帰って来たんだ。」

白石には下旬に帰ると先週の電話で言ってあったから今日ついたことを知らないのだ。

「ちょうど、今日、帰って、来たよっと。」

数分後に また白石から着信。

『早く言ってよ!今から行くから!』

「マジで!?」

時計を見ると4時半過ぎ。

部活がないなら少し遊んでいたといったところだろうか。

習慣とは恐ろしもので来ると言われると反射的に部屋を掃除する態勢に入ってしまっていたが、長期休暇ということで帰省の前に掃除していたのを思い出す。

「・・・そっか、掃除しなくていいのか。」

良い事なのだが何となく肩透かしを食らってしまう。やることもないので茶を入れようと湯を沸かしているとチャイムが鳴った。



102 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/10(土) 00:28:29.17 ID:Q5UKg1qg.net
「空いてるんでどーぞ!」

これだけで入ってくるだろうかと半ば気にしていたが

「・・・お邪魔しまーす・・・」

おずおずと白石が入ってきた。

「おお、久しぶり!髪伸びたな!」

「う、うん。そだね。」

「その辺座ってろよ。ちょうどいま茶入れてるから。」

「う、ん・・・」

よく見ると妙に きょろきょろする白石。

「どうした?綺麗な俺の部屋不思議か?ww」

「え?い、や、別にそういうことじゃ・・・」

「?」

らしくない。いつも闊達な白石らしさに欠けている。

「何か言いたいなら はっきり言えよ?それともあれか?トイレ?」

「デリカシー無いの!?ねぇ!」

「うわすまんから!怒るなって!」


「・・・その、会いに行くって言ってすぐきちゃうとか…期待してるみたいだし・・・

久しぶりに会うからお、お兄さん元気かなって思ってたら・・・態度素っ気ないし・・・

何か私だけ気にしてるとか・・・その、色々考えちゃって・・・」


「・・・あのなぁ・・・」






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カテゴリー:読み物  |  タグ:青春, すっきりした話, 純愛,
 

 
 
 
 

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