誰にもいえなかった恋愛を終わらせてきた
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18 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 03:20:06.66 ID:8VuzrbeF0
でもそれほど日を待たずに、付け麺は来てくれた。
それからというもの、Aは週一くらいでしか働いてなかったが、私が働いている日は毎日ケーキを持って、来てくれた。別にケーキなんか好きじゃなかったけど。
最初にケーキを持ってきてくれたとき、
私「わーい!ありがとう!みんなで食べよっか〜」
付け麺「え?みんなで食べるの?」
私「え?」
ってなってから、持って帰って自宅で食べるようになったw
家族は毎回持って帰ってくるケーキを楽しみにしてたw
19 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 03:20:28.59 ID:8VuzrbeF0
いつからか、付け麺が店に来てくれることが楽しみになった。
ほかにお医者さんや弁護士さんとか、難い話をしてくれるお客さんより、付け麺のほうが楽だったのもある。
その店には一応ボーイがいて、付け麺はボーイの男の子とも仲良くしてくれてた。
お客さんが来なくて、ママもいなくて、ヒマなとき、ボーイの子はいつも「付け麺さん呼びましょうよww」とか言ってた。
21 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 04:33:08.57 ID:8VuzrbeF0
確かに付け麺の話は面白かった。
たとえば毎回トイレから出てくると、トイレに備え付けてある麺棒とかを取ってきて、『1ちゃん、これ、俺からの気持ち。』って渡してきたり。
店でマシュマロ出したら『なにこれ?タンポン?』って言ってきたり。
ご飯行ったり、店に来てくれる回数が増える度に、少し不安になった。身体を求められたらどうしようってことだ。
私はお金を払ってもらう罪悪感があった。だから、付け麺にはよくお笑いのDVDとか、ハンカチとか、ネクタイとか、シャンパンとかプレゼントするようにした。
それで自分の中でプラスマイナス0にしようとしていた。
その日、付け麺にシャンパンをプレゼントした。二人で飲んだから、結構酔っ払った。
付け麺は いつも一緒に店を出て、駅まで送ってくれるんだけど、その日 急に手を握ってきた。
酔ってるから、どさくさにまぎれてって感じなんだろうけど、少し怖かった。
このままどこかに連れていかれるんじゃないか、って、アルマーニのときの恐怖がよぎった。
でもちゃんと駅まで送ってくれて、解散した。
20 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 04:02:27.70 ID:???0
アルマーニはもう出てこないといいな・・・
22 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 04:35:15.27 ID:8VuzrbeF0
>>20誰も見てないと思ったから本当にありがとう!!
五月になって、ラウンジで貯めてた貯金額も不安になってきた。
ちょっとほかにもバイトをしたくなって、知り合いのママの店で、週三回アルバイトすることになった。
その店の名前をスナックBとする。
Bは前のラウンジと近かったが、そこは繁華街。何百軒も立ち並んでいるし、そのスナックは安さゆえ、そこそこの人気店ではあるものの、とても小さく、知る人ぞ知るという感じの店だった。
ある日、事件が起きた。
Bにアルマーニが来たのだ。アルマーニと私は目が合ってすぐに、お互い「なんでここにいるの?」って感じになった。
アルマーニは取引先のひとと一緒に来ていた。その人は多分50代くらいのステキなおじさんって感じの人だった。
その人はいつもワインを飲むから、ワインって名前にする。
ワインさんは よくBに来ていた。けど、ワインさんが何の仕事をしているのかすら知らなかったから、アルマーニと知り合いだなんて知らなかった。
その日一日は本当に気まずかった。アルマーニはワインさんの前でおとなしくしつつも、終始「なんで1がこんなところに?」っていう雰囲気だった。
23 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 04:42:07.09 ID:8VuzrbeF0
その次の日、Aで付け麺と会って、アルマーニがBに来たことを話した。
付け麺はワインさんのことも知っていて、アルマーニさんと1は何を話したのか、とか、俺の話は絶対にするなとか、まだアルマーニさんと1は連絡をとっているのか、とか、俺がAに行ってることは絶対に言わないでくれと言われた。
それからしばらくして、Bにワインさんが一人できた。
ワインさんは面白そうに「1ちゃんは、アルマーニの元カノなんでしょ?」って言ってきた。
アルマーニは私とセックスしたことを、ワインさんに言ったんだ。
本当に誰にも知られたくないことだったし、あんなこと、思い出したくもなかった。彼女なんてキレイなものじゃない。
「いえ、お客さんですよ^^」と にこやかに応えたけど、ワインさんは「アルマーニは1ちゃんは元カノって言ってたよ」と言っていた。
酔った勢いで一回してしまって、お金をもらって、そのせいでバイトも辞めてしまって、これが彼女なの?そもそも既婚者でしょ?
もしかして、この関係ってホステスとお客さんの間では結構ありうる話で、それをキレイに彼女って言ってるだけなんじゃ?
私たち大学生が想像する、彼氏彼女の関係とは、全く違うじゃん。
24 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 04:42:41.88 ID:8VuzrbeF0
ある日、付け麺が11時くらいにAに来た。明らかに酔っていた。さっきまでアルマーニと飲んでいたらしい。
付け麺
「ほんとに1ちゃんのこと愛してるからー。まじでー。1ちゃんのお父さんより、俺のほうが1ちゃんのこと愛してるからー。
でも1ちゃんはアルマーニさんの元彼女やからー。俺はここに来たらだめなんだよー。なんで俺こんなセコイことしてるんだろ」
付け麺は酔ってたし、こっちは「はいはい」って感じでスルーしてたけど、そのとき初めて付け麺が私のこと「好き」とか「愛してる」って言った。
そのときはただ「何言ってんの、このおっさん」くらいにしか思ってなかった。そもそもアルマーニの彼女じゃないし。
その日の帰りも、付け麺は駅まで私の手を握ってきた。
25 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 04:47:55.12 ID:8VuzrbeF0
六月、Bの店でイベントがあった。必ずお客さんを呼ばなければいけなかった。
でも私には連絡先を知ってる、飲みに来てくれそうな人は付け麺しかいなかった。
でもアルマーニには、付け麺と私がまだ連絡をとっていることは内緒だった。
もしその日アルマーニが来たら?ワインさんが来たら?
結局 付け麺に頼ってしまった。付け麺はビビって20分くらいで帰った。
でも付け麺は、ママとボーイとゆるーくやってるAよりも、Bの店のほうが気に入ったみたいだった。
それからというもの、付け麺はBの店にちょくちょく来てくれるようになった。
26 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 04:48:54.50 ID:8VuzrbeF0
七月の土曜日。付け麺から連絡があった。
そのときBで働いていたので、ワインさんもアルマーニも来ないことを店に確認してから、付け麺がBに来た。
付け麺は会社の部下と一緒だった。付け麺は部下を私に紹介してくれた。
「めっちゃ可愛くない?XX大学に行ってるねん。このレベルやったら、クラブとかラウンジにおってもいけるやろ〜」みたいなことを言ってくれた。
そりゃ部下も上司の言うことに逆らえず、「うんうん」みたいに聞いてた。
付け麺がトイレに立ってる間、部下は根掘り葉掘り色んなことを私に聞いてきた。
「付け麺さんと どれくらいの付き合いなのか」
「どれくらいの頻度で会っているのか、連絡はよくするのか」
「どこで知り合ったのか」
最終的に部下に「付け麺さんが一人で飲みに行くとかありえない、女の子と連絡とるなんてありえない、よっぽど1ちゃんのこと好きなんだよ」そう言われた。
嬉しかったけど、彼の社交辞令もあるだろうし、もしかしたら付け麺に言えって言われてるのかなって思った。
その日、部下が「1ちゃん、店終わったら三人でご飯食べにいこ」って誘ってくれた。
付け麺と部下は、私が店を終えるまで、ほかの店で飲むことになった。
私が店を終えて、合流したとき、部下はいなかったwww
時間は一時過ぎ。終電はとっくになかった。
27 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 04:55:29.98 ID:8VuzrbeF0
二人でバーで他愛もない話をしながら飲んだあと、またしても手を繋いで歩きながら、付け麺は「どうしよっか、、、泊まる?」って聞いてきた。
その頃、もう手を繋ぐことには慣れていた。付け麺の発言は明らかに探ってる感じだった。断られるかもしれないっていう表情が付け麺から見えた。
有無を言わさずタクシーでホテルに向かうアルマーニとは違うかった。アルマーニはきっとそうやって何人もの女の子と関係を持ったんだ。
気付けば ずっと付け麺と一緒にいた。
付け麺と話してるときが一番楽しかった。
付け麺が店に来てくれたら、バイトなんかじゃなくて楽しめた。
付け麺が他の女の子と話してると、すごく気になってた。
でも今日泊まるということは、結局アルマーニと同じなんじゃないかって思った。
いや、付け麺に、誰にでも足を開く子だと思われたくなかった。
28 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:00:54.19 ID:8VuzrbeF0
それで言った。
「ごめんね。付け麺のこと本当に好き。
でもやっぱりアルマーニさんのことがあるから。
私はアルマーニさんと付き合ってなんかいない。
一回関係をもってしまっただけ。
プライベートでは一回も会ったことないし、電話もメールも営業でしかしたことない。
付け麺に軽い子だと思われたくないから、今日は家に帰ります!」
29 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:25:47.42 ID:8VuzrbeF0
付け麺「俺 本当に毎日アルマーニさんにお世話になってて、でも出会ったときから、本当に1ちゃんのことが好きで、気持ちを抑えれんくて、本当に最低なことしてるんだけど。。。
アルマーニさんは いろんなとこで「XX大学に行ってる女子大生のめっちゃ可愛い彼女と付き合ってる」
って自慢してたんだよ。
アルマーニさんは、女の子とホテル行ったら絶対俺に教えてくれるけど、1ちゃんのときだけ教えてくれなかった。
多分俺が1ちゃんのこと好きなの知ってたから後ろめたかったんだろうね。
ラウンジに行ったとき、1ちゃんは絶対俺の隣に座ると思ってた。でもあの日からアルマーニさんの隣座って。「あ、ヤッたんやな」ってすぐ分かった。あのとき赤いドレス着てたよな。
俺はアルマーニさんみたいに金もないし、マメに連絡もとらへんし、全然モテへん冴えないおっさんだけど、この一年本当に1ちゃんのこと好きだった。
金もないし、アルマーニさんの行きつけの店に一人で行くこともできない。
だから1ちゃんの電話もずっと とれなかった。
でも一回だけ、アルマーニさんとタクシー乗ってるとき、アルマーニさんの電話から聞こえる1ちゃんの声聞いて、どうしても我慢できなくて電話かけちゃった。本当にごめん。」
なにも言わず、ただ耳を傾けた。
30 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:26:31.50 ID:8VuzrbeF0
私はアルマーニにひどいことをした。もっとちゃんと向き合えばよかった。
アルマーニも私も不器用だったから、こんな感じになっちゃった。
アルマーニは若い女の子との本当の付き合い方を知らなかった。若い女の子をお金で引きとめてきた。
でも私はお金なんかいらなかった。
デブでも、かっこよくなくても、優しさとか、思いやりがほしかった。
付け麺は最初から優しさとか、思いやりとか全部持ってた。
尊敬するアルマーニがよく行く店に行けないっていうのは、お金の問題もあるけど、付け麺の性格からだった。
アルマーニの不器用なところも、付け麺の思いやりも、全部私のたった一回の過ちで壊してしまっていた。
アルマーニはアルマーニなりに、私のことちゃんと彼女として付き合ってくれようとしてたんだ。
付け麺はずっと葛藤してたんだ。
でも、もうどうしようもない。過去には戻れないから。
31 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:27:05.89 ID:8VuzrbeF0
本当言うと、付け麺と一緒に泊まりたかった。
目の前にいる、30代後半の太ったおっさんに抱かれたかった。
付け麺はちょっと、っていうかかなり残念そうな顔をしていた。
タクシー代をくれて、タクシー乗り場まで送ってくれた。
もしかしたら 付け麺はこのまま連絡をくれなくなるかも、ふとそんなことを思った。
次会うときは、ホテルに行ってもいいよ。っていう意味で私は付け麺の手を握って、彼の唇に軽くキスをした。
付け麺は私のことを強く抱きしめて、私の唇を舌でこじあけて、激しくディープキスをした。
私も彼の頬を両手で包み、それに応えるように舌を絡ませた。
タクシー乗り場で1分くらいそんなことをしてたと思う。
「じゃあ、帰るね」って、タクシーに乗り込んだ。
でもそれほど日を待たずに、付け麺は来てくれた。
それからというもの、Aは週一くらいでしか働いてなかったが、私が働いている日は毎日ケーキを持って、来てくれた。別にケーキなんか好きじゃなかったけど。
最初にケーキを持ってきてくれたとき、
私「わーい!ありがとう!みんなで食べよっか〜」
付け麺「え?みんなで食べるの?」
私「え?」
ってなってから、持って帰って自宅で食べるようになったw
家族は毎回持って帰ってくるケーキを楽しみにしてたw
19 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 03:20:28.59 ID:8VuzrbeF0
いつからか、付け麺が店に来てくれることが楽しみになった。
ほかにお医者さんや弁護士さんとか、難い話をしてくれるお客さんより、付け麺のほうが楽だったのもある。
その店には一応ボーイがいて、付け麺はボーイの男の子とも仲良くしてくれてた。
お客さんが来なくて、ママもいなくて、ヒマなとき、ボーイの子はいつも「付け麺さん呼びましょうよww」とか言ってた。
21 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 04:33:08.57 ID:8VuzrbeF0
確かに付け麺の話は面白かった。
たとえば毎回トイレから出てくると、トイレに備え付けてある麺棒とかを取ってきて、『1ちゃん、これ、俺からの気持ち。』って渡してきたり。
店でマシュマロ出したら『なにこれ?タンポン?』って言ってきたり。
ご飯行ったり、店に来てくれる回数が増える度に、少し不安になった。身体を求められたらどうしようってことだ。
私はお金を払ってもらう罪悪感があった。だから、付け麺にはよくお笑いのDVDとか、ハンカチとか、ネクタイとか、シャンパンとかプレゼントするようにした。
それで自分の中でプラスマイナス0にしようとしていた。
その日、付け麺にシャンパンをプレゼントした。二人で飲んだから、結構酔っ払った。
付け麺は いつも一緒に店を出て、駅まで送ってくれるんだけど、その日 急に手を握ってきた。
酔ってるから、どさくさにまぎれてって感じなんだろうけど、少し怖かった。
このままどこかに連れていかれるんじゃないか、って、アルマーニのときの恐怖がよぎった。
でもちゃんと駅まで送ってくれて、解散した。
20 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 04:02:27.70 ID:???0
アルマーニはもう出てこないといいな・・・
22 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 04:35:15.27 ID:8VuzrbeF0
>>20誰も見てないと思ったから本当にありがとう!!
五月になって、ラウンジで貯めてた貯金額も不安になってきた。
ちょっとほかにもバイトをしたくなって、知り合いのママの店で、週三回アルバイトすることになった。
その店の名前をスナックBとする。
Bは前のラウンジと近かったが、そこは繁華街。何百軒も立ち並んでいるし、そのスナックは安さゆえ、そこそこの人気店ではあるものの、とても小さく、知る人ぞ知るという感じの店だった。
ある日、事件が起きた。
Bにアルマーニが来たのだ。アルマーニと私は目が合ってすぐに、お互い「なんでここにいるの?」って感じになった。
アルマーニは取引先のひとと一緒に来ていた。その人は多分50代くらいのステキなおじさんって感じの人だった。
その人はいつもワインを飲むから、ワインって名前にする。
ワインさんは よくBに来ていた。けど、ワインさんが何の仕事をしているのかすら知らなかったから、アルマーニと知り合いだなんて知らなかった。
その日一日は本当に気まずかった。アルマーニはワインさんの前でおとなしくしつつも、終始「なんで1がこんなところに?」っていう雰囲気だった。
23 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 04:42:07.09 ID:8VuzrbeF0
その次の日、Aで付け麺と会って、アルマーニがBに来たことを話した。
付け麺はワインさんのことも知っていて、アルマーニさんと1は何を話したのか、とか、俺の話は絶対にするなとか、まだアルマーニさんと1は連絡をとっているのか、とか、俺がAに行ってることは絶対に言わないでくれと言われた。
それからしばらくして、Bにワインさんが一人できた。
ワインさんは面白そうに「1ちゃんは、アルマーニの元カノなんでしょ?」って言ってきた。
アルマーニは私とセックスしたことを、ワインさんに言ったんだ。
本当に誰にも知られたくないことだったし、あんなこと、思い出したくもなかった。彼女なんてキレイなものじゃない。
「いえ、お客さんですよ^^」と にこやかに応えたけど、ワインさんは「アルマーニは1ちゃんは元カノって言ってたよ」と言っていた。
酔った勢いで一回してしまって、お金をもらって、そのせいでバイトも辞めてしまって、これが彼女なの?そもそも既婚者でしょ?
もしかして、この関係ってホステスとお客さんの間では結構ありうる話で、それをキレイに彼女って言ってるだけなんじゃ?
私たち大学生が想像する、彼氏彼女の関係とは、全く違うじゃん。
24 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 04:42:41.88 ID:8VuzrbeF0
ある日、付け麺が11時くらいにAに来た。明らかに酔っていた。さっきまでアルマーニと飲んでいたらしい。
付け麺
「ほんとに1ちゃんのこと愛してるからー。まじでー。1ちゃんのお父さんより、俺のほうが1ちゃんのこと愛してるからー。
でも1ちゃんはアルマーニさんの元彼女やからー。俺はここに来たらだめなんだよー。なんで俺こんなセコイことしてるんだろ」
付け麺は酔ってたし、こっちは「はいはい」って感じでスルーしてたけど、そのとき初めて付け麺が私のこと「好き」とか「愛してる」って言った。
そのときはただ「何言ってんの、このおっさん」くらいにしか思ってなかった。そもそもアルマーニの彼女じゃないし。
その日の帰りも、付け麺は駅まで私の手を握ってきた。
25 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 04:47:55.12 ID:8VuzrbeF0
六月、Bの店でイベントがあった。必ずお客さんを呼ばなければいけなかった。
でも私には連絡先を知ってる、飲みに来てくれそうな人は付け麺しかいなかった。
でもアルマーニには、付け麺と私がまだ連絡をとっていることは内緒だった。
もしその日アルマーニが来たら?ワインさんが来たら?
結局 付け麺に頼ってしまった。付け麺はビビって20分くらいで帰った。
でも付け麺は、ママとボーイとゆるーくやってるAよりも、Bの店のほうが気に入ったみたいだった。
それからというもの、付け麺はBの店にちょくちょく来てくれるようになった。
26 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 04:48:54.50 ID:8VuzrbeF0
七月の土曜日。付け麺から連絡があった。
そのときBで働いていたので、ワインさんもアルマーニも来ないことを店に確認してから、付け麺がBに来た。
付け麺は会社の部下と一緒だった。付け麺は部下を私に紹介してくれた。
「めっちゃ可愛くない?XX大学に行ってるねん。このレベルやったら、クラブとかラウンジにおってもいけるやろ〜」みたいなことを言ってくれた。
そりゃ部下も上司の言うことに逆らえず、「うんうん」みたいに聞いてた。
付け麺がトイレに立ってる間、部下は根掘り葉掘り色んなことを私に聞いてきた。
「付け麺さんと どれくらいの付き合いなのか」
「どれくらいの頻度で会っているのか、連絡はよくするのか」
「どこで知り合ったのか」
最終的に部下に「付け麺さんが一人で飲みに行くとかありえない、女の子と連絡とるなんてありえない、よっぽど1ちゃんのこと好きなんだよ」そう言われた。
嬉しかったけど、彼の社交辞令もあるだろうし、もしかしたら付け麺に言えって言われてるのかなって思った。
その日、部下が「1ちゃん、店終わったら三人でご飯食べにいこ」って誘ってくれた。
付け麺と部下は、私が店を終えるまで、ほかの店で飲むことになった。
私が店を終えて、合流したとき、部下はいなかったwww
時間は一時過ぎ。終電はとっくになかった。
27 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 04:55:29.98 ID:8VuzrbeF0
二人でバーで他愛もない話をしながら飲んだあと、またしても手を繋いで歩きながら、付け麺は「どうしよっか、、、泊まる?」って聞いてきた。
その頃、もう手を繋ぐことには慣れていた。付け麺の発言は明らかに探ってる感じだった。断られるかもしれないっていう表情が付け麺から見えた。
有無を言わさずタクシーでホテルに向かうアルマーニとは違うかった。アルマーニはきっとそうやって何人もの女の子と関係を持ったんだ。
気付けば ずっと付け麺と一緒にいた。
付け麺と話してるときが一番楽しかった。
付け麺が店に来てくれたら、バイトなんかじゃなくて楽しめた。
付け麺が他の女の子と話してると、すごく気になってた。
でも今日泊まるということは、結局アルマーニと同じなんじゃないかって思った。
いや、付け麺に、誰にでも足を開く子だと思われたくなかった。
28 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:00:54.19 ID:8VuzrbeF0
それで言った。
「ごめんね。付け麺のこと本当に好き。
でもやっぱりアルマーニさんのことがあるから。
私はアルマーニさんと付き合ってなんかいない。
一回関係をもってしまっただけ。
プライベートでは一回も会ったことないし、電話もメールも営業でしかしたことない。
付け麺に軽い子だと思われたくないから、今日は家に帰ります!」
29 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:25:47.42 ID:8VuzrbeF0
付け麺「俺 本当に毎日アルマーニさんにお世話になってて、でも出会ったときから、本当に1ちゃんのことが好きで、気持ちを抑えれんくて、本当に最低なことしてるんだけど。。。
アルマーニさんは いろんなとこで「XX大学に行ってる女子大生のめっちゃ可愛い彼女と付き合ってる」
って自慢してたんだよ。
アルマーニさんは、女の子とホテル行ったら絶対俺に教えてくれるけど、1ちゃんのときだけ教えてくれなかった。
多分俺が1ちゃんのこと好きなの知ってたから後ろめたかったんだろうね。
ラウンジに行ったとき、1ちゃんは絶対俺の隣に座ると思ってた。でもあの日からアルマーニさんの隣座って。「あ、ヤッたんやな」ってすぐ分かった。あのとき赤いドレス着てたよな。
俺はアルマーニさんみたいに金もないし、マメに連絡もとらへんし、全然モテへん冴えないおっさんだけど、この一年本当に1ちゃんのこと好きだった。
金もないし、アルマーニさんの行きつけの店に一人で行くこともできない。
だから1ちゃんの電話もずっと とれなかった。
でも一回だけ、アルマーニさんとタクシー乗ってるとき、アルマーニさんの電話から聞こえる1ちゃんの声聞いて、どうしても我慢できなくて電話かけちゃった。本当にごめん。」
なにも言わず、ただ耳を傾けた。
30 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:26:31.50 ID:8VuzrbeF0
私はアルマーニにひどいことをした。もっとちゃんと向き合えばよかった。
アルマーニも私も不器用だったから、こんな感じになっちゃった。
アルマーニは若い女の子との本当の付き合い方を知らなかった。若い女の子をお金で引きとめてきた。
でも私はお金なんかいらなかった。
デブでも、かっこよくなくても、優しさとか、思いやりがほしかった。
付け麺は最初から優しさとか、思いやりとか全部持ってた。
尊敬するアルマーニがよく行く店に行けないっていうのは、お金の問題もあるけど、付け麺の性格からだった。
アルマーニの不器用なところも、付け麺の思いやりも、全部私のたった一回の過ちで壊してしまっていた。
アルマーニはアルマーニなりに、私のことちゃんと彼女として付き合ってくれようとしてたんだ。
付け麺はずっと葛藤してたんだ。
でも、もうどうしようもない。過去には戻れないから。
31 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:27:05.89 ID:8VuzrbeF0
本当言うと、付け麺と一緒に泊まりたかった。
目の前にいる、30代後半の太ったおっさんに抱かれたかった。
付け麺はちょっと、っていうかかなり残念そうな顔をしていた。
タクシー代をくれて、タクシー乗り場まで送ってくれた。
もしかしたら 付け麺はこのまま連絡をくれなくなるかも、ふとそんなことを思った。
次会うときは、ホテルに行ってもいいよ。っていう意味で私は付け麺の手を握って、彼の唇に軽くキスをした。
付け麺は私のことを強く抱きしめて、私の唇を舌でこじあけて、激しくディープキスをした。
私も彼の頬を両手で包み、それに応えるように舌を絡ませた。
タクシー乗り場で1分くらいそんなことをしてたと思う。
「じゃあ、帰るね」って、タクシーに乗り込んだ。
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