俺の墓場までもっていく秘密となった体験談
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473 :262:2005/06/02(木) 20:56:43 ID:5LAwmcOY0
そう、以前の楽しい日々を何度思い出したことだろうか。俺は、友達とも話すし、笑う。
が、心の中は空ろでいつも不安感に苛まれていた。
もしMでSさんと出会わなかったら、初体験の晩、あのまま電車に乗っていれば、いや初体験の後、別れていれば・・・
俺はきっと・・・と思うと涙が出てきた。情けなくて、哀しかった。
論文試験が始まった。友達も受ける。が、俺には遠い世界の事柄に思えた。
妊娠していたら・・・というのが俺の不安の大きな部分を占めていた。
だが、主婦が妊娠することがあるのは当たり前だ。幸いにしてSさんのご主人の血液型は、俺と同じA型だった。
期待して彼女に聞いてみた。
「ご主人との間に赤ちゃんができる可能性もあるよね」
彼女はにっこり笑って俺に応えた。
「ありえないわ。私達はここ3年セックスが無いの」
475 :262:2005/06/02(木) 21:13:22 ID:5LAwmcOY0
今となって思うことがある。
あのままSさんのヒモのようになって、受験を続けたらどうなっていただろうと。
事実、Sさんはご主人との離婚も口に出すようになっていた。
俺と一緒に暮らしてゆけると彼女は言っていた。
そうなったらどうだったろう。だが、今ははっきり言える。
絶対合格できない、と。
女の側にいて、女に養ってもらっていると段々気力が萎えてくる。連日のハードな勉強などできない。できる人間もいるかもしれないが、俺にはできない。
事実、当時勉強量も稽古量も段違いに落ちた。激しい勉強や稽古ができなくなっていた。
だらだらした時間が流れる。中学から受験に力を入れ、高校、大学と第1希望に通ってきた俺だが、今は疲れ切った感じだった。
だが、これは本当の疲れではない。気力が充実していると、一つの疲れは別の激しい活動で癒されることがわかる。
ただの、怠け者、堕落への一歩を歩み出しただけだった。
それも今となって分かることだが。
477 :262:2005/06/02(木) 21:33:07 ID:5LAwmcOY0
俺は主導権を完全に彼女に握られていた。
女とは不思議なものだと思う。
セックスという網にかかってしまった哀れな獲物であった俺。
Sさんは蜘蛛だ。セックスという網だけだったら何とか破って抜けられたかもしれないが、妊娠の可能性が俺を縛りつけた。
俺は体力はあったし、力ではベンチプレス90キロを挙げた。
俺は頭は悪いが、目的に向かっての熱意、根性はあるかもしれない。
しかし、Sさんが上手だった。彼女は真綿で締めつけるように、俺の自由を奪っていった。俺を骨抜きにする事を通して。
478 :262:2005/06/02(木) 21:43:51 ID:5LAwmcOY0
彼女は巧みに俺を操った。
彼女が一週間俺の部屋に来なかったことがあった。それまでは週に2・3回は来ていたのだが。
俺はどうしたのかな、と思っていた。忙しくて来られないということだったので、Mちゃんとデートしたりすることもできた。
実は、その時彼女に生理が来ていたのだ。後になって分かった。妊娠していなかったのだ。
妊娠の可能性を彼女は最大限利用していた。妊娠していたら絶対に堕胎しない、生むと彼女は俺に言い張り、俺はその度青ざめ絶句していた。
そして、生理が来た事実を彼女は俺に隠していた・・・・
Mちゃんをアパートに呼ぶことはできなかった。Sさんと鉢合わせしたら大変だ。
渋谷で彼女と会うことにした。デートは久し振りだった。
俺は楽しかったが、彼女はどこか俺との関係にオブラートが挟まったような感じになっていた。
腕を組み、一緒に歩く。楽しく話をしたが、どこか、彼女はいつもと違っていた。
道場では変化がなかったのに・・・
479 :262:2005/06/02(木) 21:52:08 ID:5LAwmcOY0
話をしていると、一瞬視線が宙に舞い、今までの全てを俺に任せきっていた姿が見られなくなっていた。
彼女は、高校の卒業アルバムを持って来ていた。たまたま持っていたのだという。
見せてもらい、彼女の高校時代の姿を一緒に楽しんだ。
彼女は卓球部だった。あちこちに彼女のスナップが写っていた。彼女は高校で目立つ子だったようだ。
彼女をホテルに誘った。彼女は着いて来た。
これが彼女との最後のセックスになるとは、俺には予想できなかった。
あれから25年が経つ。あの時のことは、比較的はっきり覚えている。
何故か、しばしば思い出し、妻を抱くときにもあの時のイメージを重ねることがあったからだ。
彼女にも、最後になるかもしれないという予感があったのかもしれない。
というのも、Jが彼女に告白し、彼女の心が揺れ始めていたからだ。
Jは良い男だったが、所詮は外人だった。内に秘めておくということができないタイプだった。
480 :262:2005/06/02(木) 22:05:29 ID:5LAwmcOY0
愛撫のシーンは除く。
彼女はいわゆる上付だった。ずっと上に膣の入り口があり、尿道口によほど近かった。
俺は48歳になるまで、10人の女性と関係を持ったが(全部結婚前)彼女ほど上付きで、正常位のとき心地よかった女性を知らない。
彼女は俺を積極的に受け入れた。インサートの時はじっとしているが、俺が息子で彼女の内部をかき回し、縦横斜めと突きまくると、「アン、アン、アン」と声を上げつつ俺にしがみついた。
一度発射した俺は、次に彼女を上にした。彼女は、おずおずと動いた。
上付なので、俺の息子が入っているのがよく見える。
上手く彼女は動けなかった。確かに上付の子の女性上位は、俺の息子にも負担をかけることが分かった。
息子は角度が鈍角になり、快感を覚えるより痛みを覚えた。
俺は正常位に切り替え、激しく動いて膣外射精に持っていった。
481 :262:2005/06/02(木) 22:18:01 ID:5LAwmcOY0
Sさんに合鍵を渡して、Mちゃんと交わった日までどれほど経っていたのだろう。
日記には記載が無い。論文の試験日からして、一月半ぐらいではないだろうか。
この一月半は、まことに俺にとっての激動の月日だった。
そして、俺の混乱の日々も間も無く終わる。
シーンはMに行く。休憩室だ。俺はすでにMにいない。休憩時間のクルーの会話だ。
人によってはこれをネタだと思うかもしれない。そう思われても仕方ない。
MにはIちゃんという子がいた。彼女が切りだしたらしい。
「ね、ね、この間Hさんが可愛い子と歩いていたのを見ちゃった」
そこにはSさんもいた。
「へー、Hは彼女ができたからMを辞めたのかな?」
「そうかもね、親しそうだったし、腕を組んで歩いていたのよ。うらやましいな」
482 :262:2005/06/02(木) 22:28:13 ID:5LAwmcOY0
Iちゃんは良い子だった。俺は彼女と比較的親しくしていて、彼女の初体験の相手も、相談していたので知っている。
彼女との連絡は後々まで続く。
後に彼女は、K大の大学院生と結婚し、やがてヨーロッパで新婚生活を送ることになる。
さて、続き。
Sさんがカマをかけたらしい。
「Hさんが、信じられないわ。誰かと間違えたんじゃない?」
「あの人、以外とやり手みたいですよ。Hさんに間違いない。私、後をしばらく歩いてみたんだから」
これらの会話は、後にIちゃんから直接聞いて分かったことだ。
Sさんは俺の服装から、一緒に歩いていたMちゃんの雰囲気まで根掘り葉掘り聞いたという。
俺は、そんな会話があったとは全く知らなかった。
483 :262:2005/06/02(木) 22:37:56 ID:5LAwmcOY0
ある日、夜9時頃俺がアパートに戻ると、アパートの電気がついていた。Sさんがいるなと俺はため息をつく思いでドアを開けた。
そして息を飲んだ。
部屋の中が乱雑に荒らされている。机の中身が皆放り出されて、本やら資料やらが散らかっている。
泥棒が入ったのかと一瞬思ったが、そこにはSさんがいる。
俺は流石に驚いて、「一体これは何、君が来たときはこうなっていたの?」と問い掛けたが、彼女は恐ろしい目をして俺をにらみつけた。
彼女の手には、Mちゃんからの手紙が数通握られ、俺の日記が机の前に置かれていた。
「Mちゃんて、誰よ!!!」
彼女は食ってかかるような、恐ろしい目をしていた。
浮気がばれたときの亭主の気持ちがよく分かった。が、浮気をしているのは俺達ではなかったか。
498 :262:2005/06/03(金) 19:09:37 ID:5MbwNKzA0
Sさんは大抵、俺の部屋に来るときはノーブラだった。
時にはパンティを履かないでくることもある。俺も雄の性で、服の下で揺れる乳房を見ると、むらむらしてくる。
そんな時、彼女は優しく俺を受け入れてくれた。この一月半、マスターベーションなどする必要がなかった。
彼女は化粧も薄めにしていた。それが俺の好みだったから。
彼女はできるだけ俺に合わせようとしてくれていたのだと、今は分かる。彼女なりに俺に愛情を注いでくれていたのだ。
しかし、それは彼女なりのやり方で、俺の希望とは違っていた。しばしば来て、部屋を掃除したり、食事を作ってくれたり。
また、彼女は自分の好みで部屋の小物を買い始めていた。少しづつ、殺風景な男の部屋が変わりつつあった。
499 :262:2005/06/03(金) 19:19:35 ID:5MbwNKzA0
そうは言っても、彼女に捕まるということは、22歳の男が、37歳の女性と結婚することを意味する。
イヤ、結婚とは言っていないが、たとえ同棲であったとしても、一体何事かと思われる関係だろう。
人の目は、うるさい。また、親や親族は、友人は俺のことを一体どう思うだろうか。
彼女がセックスと妊娠を武器に得ようとしている若い男。それは彼女にとっては、大切な玩具だったのかもしれない。
彼女の怒りをまともに受け止めることはできなかった。いきなりこんな状況になったら、誰でも動揺するだろう。
俺は、返事をしなかった。「落ち着け、落ち着け」と自らに語りかけつつ、早鐘を打つ心臓が静まるのを待った。視線を合わせることもできない。
「一体、誰なのよ!!!」彼女は叫ぶようにして俺に切り込んだ。
俺は周りを見回した。散らばっているのは机の中のもののようだ。本などはそれほどでもないが、やはり書棚から放り出されている。
女の嫉妬をまともに俺は受け止めてしまっていた。
500 :262:2005/06/03(金) 19:28:08 ID:5MbwNKzA0
俺は黙っていた。彼女の前には俺の日記がある。普通日記を読むか。人のプライバシーに、土足で踏み込むか。
手には手紙がある。よく見つけたものだ。愛の確認の言葉も、もちろん入っているやつだ。
日記を読んだのなら、Mちゃんが誰であるか彼女には承知のはずだ。
また、日記には幸いに、ここ二ヶ月以上の記載が無かった。書く気がしなかったためだ。
俺がSさんに対してどう思っているか、禁断の部分は書かれていない。
故に、彼女は俺の愛情を信じ、俺が彼女に対して浮気をしたと思っているようだった。
この大きな食い違いは一体何なのか。俺は人生に絶望しかけていたのだが、彼女はそんな事などサラサラ知らず、ただMちゃんに対して嫉妬している。
俺の根底が腐り始めているのを、Sさんは全く気付いていなかったのだ。
所詮女だな、と今では思う。解りあえないんだな、と思うのだ。
501 :262:2005/06/03(金) 19:36:15 ID:5MbwNKzA0
日記を読まれたと意識したことで、俺は瞬間的に冷えた。人生の仁義を、彼女が裏切ったと思ったのだ。
やってはならないことをした彼女に、俺は最後のところまで話をもって行こうと決心した。破滅も恐くない。今の状態自体が破滅への着実なステップだったから。
俺は、彼女に「日記を読んだね」と言った。
ちなみに、Mでのことだが、彼氏のアパートで日記を読んでしまい、怒り狂った彼に犯された子がいた。
彼氏もMの人間だった。そんな事をする奴には見えなかったのだが、俺には彼の気持ちが解かった。
日記をつけたことの無い人間には、その辺りの心の動きは解るまい。
とにかく、俺も日記を読まれたことで腹が決まったのだった。
507 :262:2005/06/03(金) 21:36:06 ID:5MbwNKzA0
もう、行くところまで行くしかない。絶対に引くまい、修羅場を回避すまいと心に決めた。
彼女は、俺の問い掛けに「どうだっていいでしょ。それよりMちゃんて誰よ!!!」
俺は「日記を読んだんなら、解るはずだろ!」ときつい言い方を返した。
彼女は少しひるんだ。俺がきつい言い方をすることは滅多に無かったからだろう。切れるということも無かった。少なくとも、それを表面には出さないように注意していた。
「読んでの通りさ。よい子だよ。」
「彼女のことが好きなのね」
俺は頷いた。彼女は、再び目をむいた。
「私を騙していたのね」
「騙してなんかいない、騙すって、どういうことだ!」
「私を愛しているって、私は最高の女性だって、何度も何度も言ってくれたじゃないの!!」
そう、以前の楽しい日々を何度思い出したことだろうか。俺は、友達とも話すし、笑う。
が、心の中は空ろでいつも不安感に苛まれていた。
もしMでSさんと出会わなかったら、初体験の晩、あのまま電車に乗っていれば、いや初体験の後、別れていれば・・・
俺はきっと・・・と思うと涙が出てきた。情けなくて、哀しかった。
論文試験が始まった。友達も受ける。が、俺には遠い世界の事柄に思えた。
妊娠していたら・・・というのが俺の不安の大きな部分を占めていた。
だが、主婦が妊娠することがあるのは当たり前だ。幸いにしてSさんのご主人の血液型は、俺と同じA型だった。
期待して彼女に聞いてみた。
「ご主人との間に赤ちゃんができる可能性もあるよね」
彼女はにっこり笑って俺に応えた。
「ありえないわ。私達はここ3年セックスが無いの」
475 :262:2005/06/02(木) 21:13:22 ID:5LAwmcOY0
今となって思うことがある。
あのままSさんのヒモのようになって、受験を続けたらどうなっていただろうと。
事実、Sさんはご主人との離婚も口に出すようになっていた。
俺と一緒に暮らしてゆけると彼女は言っていた。
そうなったらどうだったろう。だが、今ははっきり言える。
絶対合格できない、と。
女の側にいて、女に養ってもらっていると段々気力が萎えてくる。連日のハードな勉強などできない。できる人間もいるかもしれないが、俺にはできない。
事実、当時勉強量も稽古量も段違いに落ちた。激しい勉強や稽古ができなくなっていた。
だらだらした時間が流れる。中学から受験に力を入れ、高校、大学と第1希望に通ってきた俺だが、今は疲れ切った感じだった。
だが、これは本当の疲れではない。気力が充実していると、一つの疲れは別の激しい活動で癒されることがわかる。
ただの、怠け者、堕落への一歩を歩み出しただけだった。
それも今となって分かることだが。
477 :262:2005/06/02(木) 21:33:07 ID:5LAwmcOY0
俺は主導権を完全に彼女に握られていた。
女とは不思議なものだと思う。
セックスという網にかかってしまった哀れな獲物であった俺。
Sさんは蜘蛛だ。セックスという網だけだったら何とか破って抜けられたかもしれないが、妊娠の可能性が俺を縛りつけた。
俺は体力はあったし、力ではベンチプレス90キロを挙げた。
俺は頭は悪いが、目的に向かっての熱意、根性はあるかもしれない。
しかし、Sさんが上手だった。彼女は真綿で締めつけるように、俺の自由を奪っていった。俺を骨抜きにする事を通して。
478 :262:2005/06/02(木) 21:43:51 ID:5LAwmcOY0
彼女は巧みに俺を操った。
彼女が一週間俺の部屋に来なかったことがあった。それまでは週に2・3回は来ていたのだが。
俺はどうしたのかな、と思っていた。忙しくて来られないということだったので、Mちゃんとデートしたりすることもできた。
実は、その時彼女に生理が来ていたのだ。後になって分かった。妊娠していなかったのだ。
妊娠の可能性を彼女は最大限利用していた。妊娠していたら絶対に堕胎しない、生むと彼女は俺に言い張り、俺はその度青ざめ絶句していた。
そして、生理が来た事実を彼女は俺に隠していた・・・・
Mちゃんをアパートに呼ぶことはできなかった。Sさんと鉢合わせしたら大変だ。
渋谷で彼女と会うことにした。デートは久し振りだった。
俺は楽しかったが、彼女はどこか俺との関係にオブラートが挟まったような感じになっていた。
腕を組み、一緒に歩く。楽しく話をしたが、どこか、彼女はいつもと違っていた。
道場では変化がなかったのに・・・
479 :262:2005/06/02(木) 21:52:08 ID:5LAwmcOY0
話をしていると、一瞬視線が宙に舞い、今までの全てを俺に任せきっていた姿が見られなくなっていた。
彼女は、高校の卒業アルバムを持って来ていた。たまたま持っていたのだという。
見せてもらい、彼女の高校時代の姿を一緒に楽しんだ。
彼女は卓球部だった。あちこちに彼女のスナップが写っていた。彼女は高校で目立つ子だったようだ。
彼女をホテルに誘った。彼女は着いて来た。
これが彼女との最後のセックスになるとは、俺には予想できなかった。
あれから25年が経つ。あの時のことは、比較的はっきり覚えている。
何故か、しばしば思い出し、妻を抱くときにもあの時のイメージを重ねることがあったからだ。
彼女にも、最後になるかもしれないという予感があったのかもしれない。
というのも、Jが彼女に告白し、彼女の心が揺れ始めていたからだ。
Jは良い男だったが、所詮は外人だった。内に秘めておくということができないタイプだった。
480 :262:2005/06/02(木) 22:05:29 ID:5LAwmcOY0
愛撫のシーンは除く。
彼女はいわゆる上付だった。ずっと上に膣の入り口があり、尿道口によほど近かった。
俺は48歳になるまで、10人の女性と関係を持ったが(全部結婚前)彼女ほど上付きで、正常位のとき心地よかった女性を知らない。
彼女は俺を積極的に受け入れた。インサートの時はじっとしているが、俺が息子で彼女の内部をかき回し、縦横斜めと突きまくると、「アン、アン、アン」と声を上げつつ俺にしがみついた。
一度発射した俺は、次に彼女を上にした。彼女は、おずおずと動いた。
上付なので、俺の息子が入っているのがよく見える。
上手く彼女は動けなかった。確かに上付の子の女性上位は、俺の息子にも負担をかけることが分かった。
息子は角度が鈍角になり、快感を覚えるより痛みを覚えた。
俺は正常位に切り替え、激しく動いて膣外射精に持っていった。
481 :262:2005/06/02(木) 22:18:01 ID:5LAwmcOY0
Sさんに合鍵を渡して、Mちゃんと交わった日までどれほど経っていたのだろう。
日記には記載が無い。論文の試験日からして、一月半ぐらいではないだろうか。
この一月半は、まことに俺にとっての激動の月日だった。
そして、俺の混乱の日々も間も無く終わる。
シーンはMに行く。休憩室だ。俺はすでにMにいない。休憩時間のクルーの会話だ。
人によってはこれをネタだと思うかもしれない。そう思われても仕方ない。
MにはIちゃんという子がいた。彼女が切りだしたらしい。
「ね、ね、この間Hさんが可愛い子と歩いていたのを見ちゃった」
そこにはSさんもいた。
「へー、Hは彼女ができたからMを辞めたのかな?」
「そうかもね、親しそうだったし、腕を組んで歩いていたのよ。うらやましいな」
482 :262:2005/06/02(木) 22:28:13 ID:5LAwmcOY0
Iちゃんは良い子だった。俺は彼女と比較的親しくしていて、彼女の初体験の相手も、相談していたので知っている。
彼女との連絡は後々まで続く。
後に彼女は、K大の大学院生と結婚し、やがてヨーロッパで新婚生活を送ることになる。
さて、続き。
Sさんがカマをかけたらしい。
「Hさんが、信じられないわ。誰かと間違えたんじゃない?」
「あの人、以外とやり手みたいですよ。Hさんに間違いない。私、後をしばらく歩いてみたんだから」
これらの会話は、後にIちゃんから直接聞いて分かったことだ。
Sさんは俺の服装から、一緒に歩いていたMちゃんの雰囲気まで根掘り葉掘り聞いたという。
俺は、そんな会話があったとは全く知らなかった。
483 :262:2005/06/02(木) 22:37:56 ID:5LAwmcOY0
ある日、夜9時頃俺がアパートに戻ると、アパートの電気がついていた。Sさんがいるなと俺はため息をつく思いでドアを開けた。
そして息を飲んだ。
部屋の中が乱雑に荒らされている。机の中身が皆放り出されて、本やら資料やらが散らかっている。
泥棒が入ったのかと一瞬思ったが、そこにはSさんがいる。
俺は流石に驚いて、「一体これは何、君が来たときはこうなっていたの?」と問い掛けたが、彼女は恐ろしい目をして俺をにらみつけた。
彼女の手には、Mちゃんからの手紙が数通握られ、俺の日記が机の前に置かれていた。
「Mちゃんて、誰よ!!!」
彼女は食ってかかるような、恐ろしい目をしていた。
浮気がばれたときの亭主の気持ちがよく分かった。が、浮気をしているのは俺達ではなかったか。
498 :262:2005/06/03(金) 19:09:37 ID:5MbwNKzA0
Sさんは大抵、俺の部屋に来るときはノーブラだった。
時にはパンティを履かないでくることもある。俺も雄の性で、服の下で揺れる乳房を見ると、むらむらしてくる。
そんな時、彼女は優しく俺を受け入れてくれた。この一月半、マスターベーションなどする必要がなかった。
彼女は化粧も薄めにしていた。それが俺の好みだったから。
彼女はできるだけ俺に合わせようとしてくれていたのだと、今は分かる。彼女なりに俺に愛情を注いでくれていたのだ。
しかし、それは彼女なりのやり方で、俺の希望とは違っていた。しばしば来て、部屋を掃除したり、食事を作ってくれたり。
また、彼女は自分の好みで部屋の小物を買い始めていた。少しづつ、殺風景な男の部屋が変わりつつあった。
499 :262:2005/06/03(金) 19:19:35 ID:5MbwNKzA0
そうは言っても、彼女に捕まるということは、22歳の男が、37歳の女性と結婚することを意味する。
イヤ、結婚とは言っていないが、たとえ同棲であったとしても、一体何事かと思われる関係だろう。
人の目は、うるさい。また、親や親族は、友人は俺のことを一体どう思うだろうか。
彼女がセックスと妊娠を武器に得ようとしている若い男。それは彼女にとっては、大切な玩具だったのかもしれない。
彼女の怒りをまともに受け止めることはできなかった。いきなりこんな状況になったら、誰でも動揺するだろう。
俺は、返事をしなかった。「落ち着け、落ち着け」と自らに語りかけつつ、早鐘を打つ心臓が静まるのを待った。視線を合わせることもできない。
「一体、誰なのよ!!!」彼女は叫ぶようにして俺に切り込んだ。
俺は周りを見回した。散らばっているのは机の中のもののようだ。本などはそれほどでもないが、やはり書棚から放り出されている。
女の嫉妬をまともに俺は受け止めてしまっていた。
500 :262:2005/06/03(金) 19:28:08 ID:5MbwNKzA0
俺は黙っていた。彼女の前には俺の日記がある。普通日記を読むか。人のプライバシーに、土足で踏み込むか。
手には手紙がある。よく見つけたものだ。愛の確認の言葉も、もちろん入っているやつだ。
日記を読んだのなら、Mちゃんが誰であるか彼女には承知のはずだ。
また、日記には幸いに、ここ二ヶ月以上の記載が無かった。書く気がしなかったためだ。
俺がSさんに対してどう思っているか、禁断の部分は書かれていない。
故に、彼女は俺の愛情を信じ、俺が彼女に対して浮気をしたと思っているようだった。
この大きな食い違いは一体何なのか。俺は人生に絶望しかけていたのだが、彼女はそんな事などサラサラ知らず、ただMちゃんに対して嫉妬している。
俺の根底が腐り始めているのを、Sさんは全く気付いていなかったのだ。
所詮女だな、と今では思う。解りあえないんだな、と思うのだ。
501 :262:2005/06/03(金) 19:36:15 ID:5MbwNKzA0
日記を読まれたと意識したことで、俺は瞬間的に冷えた。人生の仁義を、彼女が裏切ったと思ったのだ。
やってはならないことをした彼女に、俺は最後のところまで話をもって行こうと決心した。破滅も恐くない。今の状態自体が破滅への着実なステップだったから。
俺は、彼女に「日記を読んだね」と言った。
ちなみに、Mでのことだが、彼氏のアパートで日記を読んでしまい、怒り狂った彼に犯された子がいた。
彼氏もMの人間だった。そんな事をする奴には見えなかったのだが、俺には彼の気持ちが解かった。
日記をつけたことの無い人間には、その辺りの心の動きは解るまい。
とにかく、俺も日記を読まれたことで腹が決まったのだった。
507 :262:2005/06/03(金) 21:36:06 ID:5MbwNKzA0
もう、行くところまで行くしかない。絶対に引くまい、修羅場を回避すまいと心に決めた。
彼女は、俺の問い掛けに「どうだっていいでしょ。それよりMちゃんて誰よ!!!」
俺は「日記を読んだんなら、解るはずだろ!」ときつい言い方を返した。
彼女は少しひるんだ。俺がきつい言い方をすることは滅多に無かったからだろう。切れるということも無かった。少なくとも、それを表面には出さないように注意していた。
「読んでの通りさ。よい子だよ。」
「彼女のことが好きなのね」
俺は頷いた。彼女は、再び目をむいた。
「私を騙していたのね」
「騙してなんかいない、騙すって、どういうことだ!」
「私を愛しているって、私は最高の女性だって、何度も何度も言ってくれたじゃないの!!」
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