変わり果ててしまった妻
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その時、後ろから、一人の老人が声を掛ける。
「どうした?」
「今中茂樹に会わせろ!」
老人はしばらく私の顔を見ていたが、周りの者の制止を振り切って私をエレベーターに乗せる。
「社長、危ないです」
「大丈夫だ」
そこは二階にある応接室で、この老人が父親だと分かった私は、矢継ぎ早に今までの事全てを話した。
「また青山か」
そう呟くと お茶を持って来た女性社員に、すぐに今中を呼ぶように告げる。
そして5分もせずにやって来た今中は、入って来るなり私の顔を見て固まった。
「妻に訴えさせる事にした」
「あの話なら終っているだろ」
「ただの不倫ならな。妻を脅して、二人でなぶり者にした事が分かった。その後も何とか関係を持とうと、その時撮った写真で脅していたらしいな」
「あれは合意の上だ。奥さんもヒーヒー言って喜んでいたぞ。それに写真で脅した覚えはない。
奥さんから、身体が寂しいから抱いて欲しいと言ってきた。
第一脅した証拠でもあるのか?」
「じゃあ裁判所で」
「何が裁判だ!逆に名誉毀損で訴えてやる!
奥さんは、かなり欲求不満だったようだな。いつ抱いても凄い乱れようだったぞ。
俺は、奥さんの欲求不満を解消してやっていただけだ。」
その時、それまで黙って聞いていた老人が立ち上がって今中に近付く。
「自分の女房が他の男に抱かれるのは嫌なものだ。もしも翔子が そうなったら お前はどう思う」
翔子とは今中の奥さんのようだ。
「翔子はそうならない。あんな誰にでも股を開くような淫乱女とは違う」
それを聞いた私は思わず今中を殴ろうと立ち上がったが、その時父親が老人とは思えないような力で殴った。
「私の育て方が間違っていた。あんなくだらない男とつるんで、こんな事ばかりしやがって。副社長を解任して、一年間の出向を命じる」
「親父、何を言っているんだ!」
「社内では社長と呼べ。一年間、佐藤精器で、工員として働け」
「正気か?俺は次期社長だ。この歳になって、今更工員なんて出来るか!俺に油塗れになって働けと言うのか」
「油の匂いが嫌いか?私はあの匂いが好きだ。油塗れになって ここまできた」
「時代が違う。そんな事は俺がやらなくても誰でもできる」
「それならやってみろ。今のお前に何ができる。
お前は、柴田さんの気持ちを考えた事があるか。逆の立場だったらと考えた事があるか。
佐藤社長にしてもそうだ。佐藤精器は今苦しい。
お前の機嫌を損ねたら、家族も従業員も食わせていけないと思って、こんな嫌な頼みを聞き入れたんだ。
お前にその気持ちが分かるか」
今中は、私が会社に来た事が全ての原因だと言いたげに私を睨む。
「佐藤社長の下でネジの一本でも磨けば、他人の気持ちが少しは分かるだろう。
それが嫌なら、すぐに役員会を開いて解雇する。
強姦や脅迫で訴えられれば、それが証拠不十分で不起訴になっても、解雇するには十分過ぎるほどの理由になる」
今中が部屋を飛び出して行くと、老人は私に向かって土下座する。
「どうか訴えるのだけは許してやって欲しい。私が必ず罰を与える。それは青山に対してもだ。
奥様に対して、きちんと謝罪させて慰謝料も払わせるから、ここは この老人に免じて気を鎮めてもらえないだろうか」
この男は他人を引き下がらせる術を知っている。
これは息子可愛さに演技をしているのかも知れない。
息子の経歴に傷をつけないように、土下座までしているのかも知れない。
しかし、私にも証拠はなく、老人が言う様に不起訴になる可能性が大きい。
下手をすれば妻の淫乱さだけが知れ渡り、今中や青山は無罪放免となってしまう。
私は油塗れになりながら、一代でこの会社を築いた男に任せることにした。
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私は、妻の待つ家に帰るのが怖かった。
青山と今中の事を任せた以上、私は妻とだけ向き合わなければならない。
離婚届を書かせても、それを提出しようともしない私。
離婚すると言いながら、全て話せば許せるかも知れないような事を言う。
未だに妻を諦め切れない私は「もう裏切らないでくれ。俺だけを見てくれ」とすがりつきたい。
しかし、男である私は、「お前のような淫乱な女とは暮らせない。離婚届を出して、正式に別れるから出ていけ!」と叫びたい。
この相反する気持ちが、私を家から遠ざける。
そのような事を公園のベンチに座って考えていると、優しそうな顔をしたお母さんが、子供を連れてやってきた。
子供を砂場で遊ばせている光景は、今までならなら微笑ましく見ただろう。
しかし、今の私は、全く違う事を考えてしまう。
あの優しそうな奥さんも、妻のような状況になれば自ら性器を開いて見せるのだろうか。
二人の男に無理やりされても、感じてしまって獣のような声を張り上げるのだろうか。
反対側を見ると妻と同年代に見える、メガネを掛けたの真面目そうな奥さんが小さな犬を散歩させている。
あの奥さんも、チャンスさえあれば旦那以外の男に抱かれたいと思っているのか。
真面目そうな顔をしていても、頭の中はセックスの事で一杯なのかも知れない。
実際、不倫していて、男と会ってメガネを外せば、涎を垂らしながら自ら激しく腰を使うのか。
絶対に このような事は有り得ないと思っていた妻が他の男を求めた事で、どんなに真面目そうな女でも、一皮剥けば淫乱に違いないと思ってしまう。
そのような事を考えていると、子供連れの奥さんの、上下に揺れる乳房が気になって仕方がない。
犬を連れて散歩している奥さんの、歩く度に左右に揺れるお尻を目で追ってしまう。
目の前にいる二人の奥さんが裸にされて、男に組み敷かれる姿が浮かび、一人興奮して股間を硬くしていた。
妻が男達のなぶり者になった事が泣きたいほど悔しくて、相手を殺したいほど憎んでしまうのに、それが他人の奥さんだと興奮してしまう自分に気付く。
家に帰りたくない私の足は、自然と小料理屋に向かっていた。
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「ごめんなさい。まだ開けていないの。6時からだから・・・・・」
振り向いた女将は、私だと分かって一瞬固まる。
「恵理ちゃんなら来ないわよ。辞めてしまったから」
私は恵理に会いに来たのだと知る。その証拠に落胆していた。
娘のために必死に働く母親。
夫以外に身体を開かなかった女。
しかし、そのような彼女も、離婚してから身体が寂しかったに違いない。
あの時、ホテルで強引に押し倒していたら、おそらく彼女は。
そのような思いから、上手く彼女を誘えば、ホテルについてくるような気がして、ここに来た事を自覚した。
しかし、ここには彼女は来ない。
アパートに押し掛けるのは彼女の娘に悪い。
本当は真面目そうな女が乱れる姿を見たかったが、仕方なく狙いを女将に切り替えて、着物姿の時とは違って髪を肩まで垂らした女将の身体を舐めるように見ていた。
私を罠に嵌めた話を避けたい女将は、気を取り直して、平然と振る舞おうとしたが、私に背を向けている事で動揺が分かる。
「あれは仕方なかったのよ。私もあんな事はしたく無かったけれど、言われた通りにすれば別れてくれると言ったから」
黙っている私が不気味に思えたのか、痺れを切らした彼女は勝手に話し始める。
彼女が別れたかった事に気付いていた青山は、裸で私と重なれば二度と来ないと言ったそうだ。
実際あれ以来 ここには来ていないと言う。
「俺とセックスして見せろと」
「そこまでは・・・・・・・
青山達は私達が裸で重なっている写真を撮ったら帰って行ったわ。
あれは、あの後、私が我慢出来なくなって勝手に・・・・・・」
ようやく振り向いた女将は、私の厭らしい目付きに気付いたのだろう。
「分かったわ。今日は お店を休みにするから許して」
女将は私の前を通り過ぎて、私が入って来た入り口まで行くと鍵を掛ける。
「シャワーを浴びたいから、ビールでも飲んで待っていて」
カウンターに座った私の横に来ると、ビールとコップを置いてシャワーを浴びに行こうとする。
「シャワーはいいから脱げ。裸になって酌をしろ」
私が手首を掴むと、必死にその手を振り払おうとする。
「何を言っているの?それなら奥に行きましょう」
「いいからここで脱げ!」
「そんな変態のような真似ができる訳無いでしょ!もう帰って!」
「酔って意識のない男に、勝手に跨るような変態が偉そうな事を言うな!いいから脱げ!」
私の鬼気迫る表情と異常な要求に恐怖を感じたのか、手首を掴まれたまま今度は、横に座って身体を密着させ、片手でビール瓶を持ってお酌をする。
「機嫌を直して これでも飲んで。その後、奥でゆっくり楽しみましょう。償いを兼ねて一生懸命サービスするから」
「俺達は離婚する事になった。あの写真がきっかけだ。人生もうどうでも良くなった。今の俺には復讐する事しか残されていない」
私が嘘をついて狂気を演じると、彼女のビールを持つ手が微かに震える。
「脱げよ。裸になって酌をしろ」
「分かったから放して。柴田さんは、そう言うのが好きなのね」
私に逆らわない方が得策だと思ったのか、彼女は服を脱いでいったが、流石の女将もこのような店先では恥ずかしそうだった。
結局、女将は裸にはなれず、上下黒の下着姿で横に座ってきた。
「これでいいでしょ?さあ飲んで」
私は無言で彼女の背中に手を回し、ブラジャーのホックを外すと女将から剥ぎ取る。
女将は一瞬、私を睨んだが、すぐに作り笑顔になって右手で胸を隠しながら、左手に持ったビールを注ぐ。
私は右手に持ったグラスを一気に空けると、左手で下着の上から性器を触る。
女将は咄嗟に胸を隠していた手で私の手を押さえたが、暫らく触っていると抑える手の力は抜けていき、息遣いも乱れてくる。
「酌をしろよ」
「えっ・・・・・ええ・・・・」
カウンターに置かれたビール瓶に手を添えて、快感に堪えていた女将が、それを持ち上げた瞬間、私は下着の脇から指を差し込んだ。
すると、女将のそこからは大量の愛液が漏れ出し、指を入れて欲しいのか私の首に抱き付いて腰を浮かせる。
「早く注いでくれよ」
「だめー」
女将の腰は私の指を求めて妖しくくねる。
「中も触って欲しい・・・・指お願い・・・指を中に・・・・・」
「俺を変態のように言っておきながら、このざまは何だ」
「ごめんなさい・・・・・でも我慢出来ない・・・・・凄く感じちゃって・・・・」
布団の上ではなくて、このような場所で弄られる事に、次第に女将も興奮して来ていたのだろう。
女将の黒いパンティーを抜き取って、カウンターの上に座らせると大きく脚を開かせた。
「こんなのいや・・・・・・恥ずかしい」
「こんなにグッショリ濡らして、何が恥ずかしいだ」
「だめ・・・もう逝きそう・・・・・・逝く・・逝っちゃう」
女将は、私の頭に抱き付いて、二度三度腰をピクピクさせると急に静かになった。
女将は しばらく余韻を楽しみたいようだったが、この体勢は丁度、私の顔に女将の乳房が押し付けられていて、息苦しさを感じたので、引き離すと、
カウンターから降りて夢遊病者のように ふらつく足で下に潜り込み、私のチャックを下げると既に硬くなっていた性器を器用に取り出す。
そして女将は躊躇する事無く口に含み、頭を前後させながらベルトを外した。
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