突然の海外赴任
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その舌の根も乾かない内に、これは何ですか?
もしも奥様の方から連絡が有った時は、毅然と断って、トラブルにならない様に、すぐに私に連絡しろと言いませんでしたか?
お金の事まで言いたくはないが、私は あなたのお姉さんに頼まれて、お姉さんの同級生というだけで、儲けも考えずに引き受けているのですよ。
これ以上まだゴタゴタするのなら、私はこの件から降りる。」
結局、稲垣が私に分割で1千万を支払い、もう妻と会えない様に、次に約束を破った時には5千万を支払うという事に署名させ、それとは別に、稲垣が妻へ解決金として五十万支払う事で決着しました。
本当は強姦が認められずに、逆に名誉毀損で訴えられようとも妻に訴えさせて、もっと稲垣を苦しめたかったのですが、
私にも この事を仕組んだ負い目が有り、妻が法廷で取り乱し、美人局をした事までばれるのを恐れてしまい、一応示談としましたが、
示談にした1番の理由は、私の中で急速に力が抜けて行くのを感じていたからです。
そんな中、ただ一つ嬉しかった事は、稲垣が1千万を即金で用意出来ない事でした。
離婚した事も有り、考えていたよりも稲垣の懐事情は厳しいらしく、私に分割を頼み、何度も頭を下げる姿には 多少ですが心が癒されました。
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2人が帰り、妻が稲垣の愛撫に感じてしまった事で、今後どうするかを考えていると、突然妻が言い難そうに、
「あなた、その五十万は私に頂けませんか?」
妻は、稲垣の奥さんから、慰謝料として百万請求されていたと知りました。
奥さんは、妻が稲垣に ずっと騙されていたと思っているので、この様なケジメだけの金額で許してくれたのでしょう。
長年苦しみ、この様な結果になってしまった奥さんの気持ちを考えると、また徐々に怒りで力が漲って行くのを感じます。
「おまえは 奥さんに これだけの事をしておいて、たったの百万で済ませるつもりか?」
「典子さんに償いたいけれど、今の私には百万のお金も有りません。」
「そうだな。2人で溜めたお金は、離婚に成った時に全て放棄すると決めていたので、いつ離婚になっても不思議で無い今、おまえは一切使えない。
それにしても情けない女だ。奥さんの一生を駄目にしておきながら、償いはお金でしか出来ない。しかし、そのお金すら無い。
奥さんが温情を掛けてくれて、たった百万で許してくれようとしているのに、それすらもまだ五十万足りない。」
「お願いです。五十万貸して下さい。お願いします。」
「そうだな。奥さんに迷惑はかけられない。五十万貸そう。その代わり保証人を付けてくれ。おまえの様な平気で嘘をつける人間に、保証人も無く貸す気にはなれない。」
保証人など頼める相手がいない妻は、声を殺して泣いていました。
話を聞いた時から百万出すつもりでいたのですが、素直には出せません。
「保証人が無理なら、俺が選んだ所で働くか?」
「・・・・離婚は・・・・・・・・はい、働かせて下さい。」
「そうか。それなら探してきてやる。最近は、熟女専門の所も結構有るそうだ。
旦那の俺が言うのも変だが、智子は童顔だから化粧の仕方によっては30代前半でも通るかも知れないし、何と言っても色白で乳がでかい。その上、淫乱とくれば人気が出るぞ。
おまえの様な平気で嘘をつける女の方が、お客に合わせて色々な人格の女になり切れるだろうから、向いているかも知れない。
稲垣に教え込まれたテクニックも有るだろうし、もしかすると、これは天職かも知れないぞ。」
「えっ・・・仕事というのは・・・・・・。」
「それで良ければ明日、百万おろして振り込んで来い。
それと、その汚い陰毛は何とかしろ。
よく稲垣は、そんな汚い身体を抱こうとしたな。
そのままだとお客が興醒めしてしまう。
そうだ、全て剃ってしまえ。
その方が、おまえの大人しそうな顔と淫乱な身体とのギャップに、きっと客も喜ぶ。」
こんな事を続けていては、いつか妻が9年前の様に精神的におかしくなってしまいます。それ以上になってしまうかも知れません。
しかし、妻に対して いつまでもこの様な陰湿な事が言える私は、すでに狂っていたのかも知れません。
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翌日、妻の作った物を食べる事の出来ない私は1人で食事に出掛け、少し呑んで ほろ酔い加減で帰宅すると、娘が寝て静まり返った家のキッチンで、妻は啜り泣いていました。
「どうした?稲垣に会えなくて寂しいのか?」
「明日入金になる様に、あなたがお昼寝をしている間に、典子さんの口座に百万振り込ませて頂きました。」
「そうか。風呂に入るから着替えを持って来い。」
昨日の事を、まさか真に受けてはいないと思っていた私は、そのままバスルームに向かおうとしました。
私がキッチンを出ようとした時、呼び止めるように妻が。
「昨日のお話しですが、お勤め先を探して下さい。」
「なに・・・・・・。」
「今日1日中考えていたのですが、私だけが罰を受けていない。離婚もされず変わらない生活をしている。
辛いと思う時も有るけれど、それは私自身が招いた事で、辛いと思う事自体、私には贅沢な事です。
どの様な辛いお仕事でもして、お金だけでも稼いで償って行かなければならない。
あなたへの慰謝料も考えると、普通の お仕事ではとても償ってはいけません。」
同情をかう為に、この様な事を言っていると思った私は、
「毛の処理はしたのだろうな?パンティーを下げて、スカートを捲って見せてみろ。」
妻のそこは幼い娘の様に陰りが有りません。
良く見えるように椅子に座らせ、足を大きく開かせると幼い娘のそことは違い、黒ずんだ襞が飛び出している分、凄く卑猥に見えます。
私の物は、妻の浮気を知って以来、初めて首を持ち上げたのですが、妻の顔を見ると また元に戻ってしまい、黙ってバスルームに行きました。
妻の決心を知り、私は湯船に浸かりながら、何と言って この事態を回避するかを考えていました。
嫌がらせにせよ、私から言った事なので止めてくれとは言えません。
しかし、妻をその様な所で働かすつもりは勿論有りません。無いどころか、そんな事は耐えられません。
結局 私は、まだ妻を諦めてはいないのです。
娘の為だけで無く情け無い事に、こんな妻でもまだ愛していると知りました。
ニュースで凶悪犯と行動を共にして、逃げ回っている女を見た時、この女は何を考えているのだと思いましたが、愛は条件では有りません。
愛してしまえば、相手が凶悪犯であろうと、自分を裏切った人間であろうと、愛には関係無いと知りました。
それなら素直に、今の妻を受け止めれば良いのですが、それが私には出来ません。それが出来ずに苦しんでいます。
その意味では凶悪犯の女よりも、自分を出せない私は駄目な人間なのでしょう。
今回は素直に、あれはただの嫌がらせだと話そうと考えていた時、今の妻は私だけを愛しているのか考えてしまいました。
この様な妻でも私が諦め切れないのと同じで、稲垣に裏切られた妻もまた、今でも稲垣の事を愛している可能性を否定できません。
そう思うと、やはり私は妻に優しくはなれないのです。
「おまえは今まで、俺に逆らわずによく耐えていると思っていた。
稲垣を騙した時も素直に従った。
だから今回、智子を試した。
もう俺を裏切らないのか試した。
自分が苦しくなった時でも、俺を裏切らないのか試した。
もう俺以外の男には、絶対に抱かれないか試した。
しかし、今回お金の事で苦しくなり、俺が少し言っただけで、お金の為に他の男に抱かれると言う。
もう俺以外の男とセックスする事は、智子にとって死ぬよりも辛い事だと思っていたが、そうではなかった。」
「では、どうやって償えば良いのですか?
あなたに逆らえば償えない。
あなたに従おうとしても償えない。
私だって知らない男に触れられたくは無いです。
好き好んでその様な仕事はしたくない。
私は どうすればいいの?」
「知らない男に触られたくない?
俺以外の男に触られたくないとは言わないのだな。
知っている稲垣なら、触られても良いのだな?
それとも、おまえとセックス出来ない俺よりも、稲垣に触られたいのか?
だから感じてしまったのか?」
「違います。もう離婚して下さい。
私は、どうしたら良いのか分からなくなりました。
お願いです。離婚して下さい。
一生懸命働いて、少しずつでも慰謝料を払って行きます。」
「やっと本音が出たな。
稲垣と一緒になりたいのだろ?
最初から そのつもりだったのか?
それとも稲垣が離婚したので、一緒になれると思ったのか?
そうか、分かったぞ。この間ホテルで俺が行く前に、その事も相談したのか。」
「違います。彼とは もう会いません。
あなたに逆らえない。あなたに従っても駄目。
別れる事も出来ない。
私はどうしたら良いの?もう分からない。」
妻は泣きながら、走って娘の部屋に行ってしまいました。
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その日から、妻は変わってしまいました。
私の言った事に逆らわず、要求通りに何でもしてくれるのですが、今までの様に私の機嫌を取ろうとするような言動や行動は無くなり、言われた事を淡々とこなしている感じです。
顔からも喜怒哀楽の表情は消え去り、私への愛も無くなった様に感じました。
愛が無くなった様に感じると言う事は、私は意地を張っていただけで、多少なりとも愛を感じていたという事になります。
幼い娘も、私や妻の異変を感じ取っているのか会話も減り、笑う事も目に見えて少なくなり、このままでは私と妻の関係だけで無く、私と娘、娘と妻の関係さえも壊れてしまいそうです。
今まで思っていた以上に、このままでは駄目だと強く感じた私は、娘の為に離婚しないのではなくて、娘の為に離婚した方が良いのでは無いかと考える様になりましたが、やはり妻への未練が断ち切れません。
何より、妻と稲垣が また付き合う事が出切る環境には、何が有ってもしたくは無いのです。
色々考えた末に思ったのは、このまま妻とやって行くには、妻を抱けるようになるしか無いという事でした。
口では愛を語れない分、肌で愛を感じ取ってもらおうと思ったのです。
いいえ、本当は私が妻の愛を感じたかったのかも知れません。
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「服を脱いで、俺のベッドに来い。」
突然の私の言葉に妻は驚きの表情を浮かべ、その顔は、すぐに泣き顔へと変わり、妻は急いでパンティー 一枚だけの姿になると、ベッドに寝ている私に抱き付いてきました。
その様な妻を可愛いと思いましたが、やはり まだ妻の身体に嫌悪感をもっていて、抱き締める事も出来ません。
それどころか手で突っぱねて、引き離したい衝動に駆られてしまいます。
私は、しっかりと目を瞑り、これは妻では無いと考える様にしました。
以前から可愛いと思っていた、近所の奥さんを必死に思い浮かべて、何とか乳房に触れることは出来たのですが、それは愛撫とは程遠く、これでは駄目だと思っていても、これが私の限界でした。
次の日も、また次の日も、毎日妻を誘って試みたのですが、結果は何も変わりません。
有る時は、近所の奥さん。有る時は、我が社のマドンナ的存在の女の子。また有る時は、妻と同じで胸が大きく魅力的な顔立ちの、数回しか会った事の無い妻の姉まで思い浮かべましたが、やはり何も変わりません。
このままでは一生駄目だと思った私は、ついに賭けに出る事にしました。
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稲垣と妻とのセックスを知らない私は、想像ばかりが大きく膨らみ、その事で余計に駄目になっていると思ったのです。
しかしこれは、吉と出れば良いのですが、凶と出た場合、今よりも酷い状態になる事は目に見えています。
「このままでは、いつまで経っても駄目だ。智子も俺とセックスがしたいか?おまえの本心を教えてくれ。」
「あなたに抱かれたい。以前の様に、あなたを私の中に感じたい。」
「それなら協力してくれ。
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