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先生を好きになった話
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17 :名も無き被検体774号+:2021/12/20(月) 23:58:01.87 ID:Pk87g7PTa.net
担任「R先生も心配してたよ。私も家庭訪問行きたいって言ってた。みんなサポートしてくれるしできれば来てほしい」

俺「わかりました。できるところまで頑張ってみます。」


R先生にも会いたかったし、久々に登校した。

相変わらずクラスメイトは温かく受け入れてくれ、来れる日は来るからと言うと、7キロ離れているHが自転車漕いで俺を迎えに来てくれるようになった。

両親にも

H「何かあったらご連絡します。その時は俺がこいつの手足になりますのでご安心ください」

なんて言うから惚れちゃうよもう。Hとは今でも仲良しです。

1月は2人で登校、2月になると他に来てくれる友人が増え、5人で登校するようになった。俺は今でも こいつらには頭が上がらない。

2月の初め、いつも通り登校すると、正門にR先生がいて目が合った。



18 :名も無き被検体774号+:2021/12/21(火) 00:07:25.88 ID:vLJp677ta.net
おやつを貰う子犬のようにR先生は目を輝かせ両手を振りながらこちらに走ってきた。


R先生「俺くんおはよー!!」

俺「おはようございます。」

H「先生、俺らもいるじゃん笑」

R先生「君たちは毎日見るから希少価値がない」

H「ひでえwwww」

R先生「寒いんだから早く教室入りなよー」


しばらく見ていなかった先生の笑顔を見ると余計に元気が出た気がした。

その日を境に毎日先生は正門に立つようになった。

毎日笑顔で迎えてくれ、俺はこの時間が楽しみで朝の起床がスムーズになった。両親が驚いていたが、特に何も聞いてこなかった。


しかし この時の俺は自分の4月からのことを決心していた。2月12日の放課後、俺は担任と学年主任に話がしたいとアポを取り、1週間前に約束を取り付けた。

両親としっかり話し合い出した答えだった。






19 :名も無き被検体774号+:2021/12/21(火) 00:16:06.47 ID:vLJp677ta.net
主任「俺くん、最近学校はどう?」

俺「おかげさまで楽しく過ごせてます。ありがとうございます。」

担任「私たちも安心したよ。また頑張っていこうね」

俺「そのことですが、週末に両親と話し合いました」

主任「実は内容は知っている。お父さんから聞いた」

俺「そうですか。夜間高校への編入を決意しましたのでご報告しようと思い、お時間をいただきました。

ここまで親身になってくださった先生方や友人には申し訳ないですが、私はこの学校で勉学というものに向き合う自信が完全に消失してしまいました。

時間の余裕もできる夜間学校に編入し、新しいことに挑戦していきたいと思います」

主任「私はこの学校の教師だから転校を引き止めるのが仕事だ。

しかし、1人の教師として教え子の新しいことへの挑戦、そして苦しみながらも耐え抜き、決断したことには応援する。

辛くなったら頼ってこい。これからも頑張ろう」


そう言って学年主任は俺の手を強く握ってくれた。涙が止まらなかった。

俺はこんなに温かい環境にいれたことにこんな遅くに気づいてしまったのかと後悔もあった。しかし俺は父の言葉が後押しとなり、決断に至った。



20 :名も無き被検体774号+:2021/12/21(火) 00:31:57.79 ID:vLJp677ta.net
週末、最初に俺は両親に今後の相談があると晩飯の後に3人でリビングのソファに対面して腰掛けた。

変に緊張感が漂い、家族と話している実感が湧かなかった。

俺「父さん、母さん、俺は友人や先生の支えで高校生活は楽しい。でも、心のどこかでプレッシャーがある。2年後にはセンターもあるし大学も行かなきゃいけない。今は友人と楽しいことをしているだけだが いつまでもそういうわけにはいかない。だから中退して環境を変えたい」


両親は黙っていた。この沈黙は永遠に続くのかと思うほど長く感じ、吐き気もした。重い沈黙を破ったのは父だった。

父は体格も良くまじめで寡黙な公務員の中の公務員だ。頑固親父と言うのはこういう生き物だと体現しているような男である。


父「その先にお前の後悔はないか?」

俺「正直わからない。でも、今この環境で甘えている自分も嫌だし、逃げるのも甘えとは思われるかもしれない。それに中退したら父さんや母さんが親戚から何か言われないかという不安もあるし…」

父「子供がそんなこと考えて生きるな!」


父が突然声色を変えた。叫んだわけではない。比較的穏やかだが、言葉に強みを感じた。


父「いいか、よく聞け。

人間はいつ死ぬかわからない生き物だ。明日事故にあって死ぬかもしれない。もしかしたら今から巨大地震が起きて死ぬかもしれない。

だから自分の人生を自分が生きたいように生きずに後悔しながら死ぬことはあってはならない。誰に何を言われようがお前の人生はお前が主人公だ。

お前が決める人生に俺も口は出さん。親だからやってはいけないことは教えてきたはずだ。それにもしそんなことをしてしまったら責任取るのが親の仕事だ。

だがお前が中退することで誰に迷惑がかかるのか考えてみろ。誰もいないだろ。強いて言うなら未来の自分くらいだ。

だが学歴なんか無くても生きてる奴はいくらでもいる。命あれば何とかなるんだ。もがき苦しみ出した答えなら咎めるようなことはせん。自分の未来は自分で決めなさい。」

父は真っ直ぐ俺を見据えながら語った。たしかに情に満ちた熱い眼差しだった。

俺はこの言葉で安心し、夜間高校への編入を両親に伝え、納得してもらい決意した。



21 :名も無き被検体774号+:2021/12/21(火) 00:41:42.60 ID:vLJp677ta.net
担任と学年主任に伝えたが、俺にはまだ伝えないといけない人がいる。R先生だ。

先生と離れるのはとても辛いが、R先生は俺を支えてくれた大切な人の1人だ。黙って去るのは良くないと思い、引き出しからルーズリーフを取り出し電話をかけた。


すぐに先生は出た。

R先生「どちら様でしょうか?」

俺「先生、俺です」

R先生「番号あげたのいつだよwwww捨てられちゃったかと思ってたぞ〜」

俺「迷惑かけたくなかったので」

R先生「迷惑だと思ったら番号なんかあげてないよwwwwどうした?」

俺「明日の放課後はお忙しいですか?」

R先生「呼び出しなんておませなやつめ〜。告白されるの?禁断の恋?wwww」

俺「暇そうなんで明日夕方時間ください」

R先生「失礼だな!wwww部活は自主練にしとくから大丈夫だよ。4時半からでいい?」

俺「大丈夫です」

R先生「じゃあ応接室借りとくね」

俺「ありがとうございます。よろしくお願いします。」

R先生「俺くん堅物だなーwwww待ってるね〜」


電話を切った後思い出した。今日は2月13日、明日はチョコレートの日だった。なんか勘違いされたのかと童貞だった俺はすごく焦った。

でもチョコレート渡すのもおかしいしと思い考えまくった結果、俺はクッピーラムネを購入して持っていった。



22 :名も無き被検体774号+:2021/12/21(火) 00:50:48.10 ID:vLJp677ta.net
当日、3月に去りゆく俺を哀れんでか、クラスメイト、他クラスからたくさんチョコレートを貰った。エナメルバッグに入りきらないため、Hにエコバッグを買ってきてもらい、詰め込むことにした。


H「俺くん貰いすぎでしょwwww」

俺「みんな去る俺を追悼してくれてるのよ」

H「俺くんいなくなるのかー。寂しいな」


それもそうだ。俺も寂しいのに変わりはない。

Hたちがいなければ俺は今ここにいないかもしれない。そう考えると目頭が熱くなった。


俺「H、少し早いけど本当にありがとう」

H「急に何だよ照れるなwwww」

俺「お前ら最高だわ。あと1ヶ月だけどよろしくな」

H「バカやろう。クラスメイトじゃなくなっても終わるわけないだろ。何かあったらいつでも頼ってこいよな」

俺は泣きそうになったがR先生に泣いた後会うのは嫌だと変に冷静になりHの頭を叩いて誤魔化した。

こういうのも青春だと思う。

夕焼けの見える渡り廊下からHたちが部活に行くのを見送り、4時半に応接室へ向かった。






23 :名も無き被検体774号+:2021/12/21(火) 01:04:08.75 ID:vLJp677ta.net
R先生は既に来ていた。

いつものように女神のような笑顔で迎えてくれて、俺はその時既に泣きそうだったw


R先生「俺くんバッグに何入れてるのー?」

俺「チョコレートとかお菓子です。いっぱい もらって入りきらなかったのでHにバッグ買ってきてもらいました。」

R先生「なにこの数wwww俺くんかっこいいもんね」

俺「この前美人って言った仕返しですかw」

R先生「あー照れないんだぁ。つまんないの。」

俺「先生にはこれあげます」

俺は用意していた丁寧に包装した箱を手渡した。

R先生「男の子からもらっちゃったwwww逆だよ俺くんwwww開けていい?」

俺「いいですよ」

R先生「……クッピーラムネwwwwwwww吹いていい?wwww」

俺「だめですよw」

R先生「家帰ってやろwwww」

先生は箱も丁寧にカバンに入れると代わりに違う箱が出てきた。


R先生「誰からも貰えないと思って持ってきてやったのに。つまんないー」

俺「ぼくにくれるんですか?」

R先生「他に誰がいるのw」

俺「ありがとうございます。開けていいですか?」

R先生「学校でお菓子禁止」

俺「クッピーラムネが言わないでください」

R先生「嘘だよwキャラじゃないし恥ずかしいから家で開けてよ」

俺「わかりました」

俺は先生からもらった箱だけはエナメルバッグの外収納スペースに大切にしまった。


R先生「話はこれ?wwww」

俺「そんなわけないでしょw」

R先生「告白?w」

俺「はい」

R先生「え?」

俺「あ、先生が思ってる告白じゃなくて、伝えなきゃいけないことを告白します」

R先生「ビビったwwww」

俺「先生、ぼく学校辞めることにしました」


それまで談笑ムードだったが、この一言で応接室には今までとは違った空気になったことはすぐわかった。

少し気まずかったが、話さず去ることはしたくなかった。先生の目が少し泳いだのはわかった。こんなときでも呑気に俺は可愛い顔だなとか思ってた。



24 :名も無き被検体774号+:2021/12/21(火) 01:09:23.97 ID:vLJp677ta.net
R先生「他の先生たちには話した?」

俺「はい、学年主任と担任には話しました」

R先生「Hくんたちは?」

俺「知ってます。クラスメイト全員知ってます。そこから広まって他のクラスの子も結構知ってるみたいです」

R先生「私が1番でしょうがw」


おどけて見せてくれたが動揺していたのはガキながらわかった。生徒の前では弱い部分を見せられないと思ったのだろうか。

10秒ほど沈黙があった。この時間も長く感じ、この空気は今までにないほど重たかった。それに先生とはこんな重い話をしたことがないため、余計に嫌な空気に感じた。



25 :名も無き被検体774号+:2021/12/21(火) 01:15:41.87 ID:vLJp677ta.net
R先生「辞めてどうするの?」

俺「夜間高校に編入することにします。そこでもダメだったらまた考えます」

R先生「そっか。最近たくさん会えてたから寂しいな」

俺「ぼくも寂しいですよ。でも先生は全力疾走してるぼくを見て元気になってくれたんですよね。だからぼく、これからは人生を全力疾走しようと思います。いつか その姿をまた先生に見てもらえるように毎日頑張ります」


俺が言い終えると先生は俯いたまま嗚咽を漏らしていた。小さな体を震わせ、泣くのを堪えようとしながら堪えきれていないように見える。

童貞じゃない大人だったら抱きしめてハッピーエンドだろうけど、クソガキにはどうすることもできず、ただ眺めていた。







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カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:純愛, 青春, 胸キュン,
 

 
 
 
 

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