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部活中に普段近寄らない側溝のようなトンネルに入っていくと、、、
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16 :本当にあった怖い名無し:2024/12/14(土) 16:09:16.23 ID:kD6z4wqZw
先日、夢で中学時代の光景が出てきて、その頃に体験した事を思い出したので書き溜めました。
書き込みに慣れていないので、変な部分があったらすみません。
質問あれば、随時答えます。
ちなみに現在のスペック
30代 男 関西出身(現在は関東)
中学当時の俺は運動音痴だったんだけど、父親の方針で部活は運動部に入ることになっていた。
野球とか柔道と違って、特に経験者がいなさそうなソフトテニス部に入部してた。
だけど、実際に入部してみると 小学校のころから地元のクラブなんかでブイブイ言わせてたやつ等ばかりで、初心者で運動音痴の俺は肩身が狭かった。
部活が終わると、レギュラーじゃない1年生はボールを集める作業があるんだけど、学校の敷地外に飛び出すボールも多くて、数が合うまでかき集めるのは とても大変だった。
ある日、いつものようにボールをかき集めていると、ボールが高さ2メートル、幅3メートルくらいの側溝(?) みたいなところに落ちてた。
17 :本当にあった怖い名無し:2024/12/14(土) 16:10:55.40 ID:kD6z4wqZw
いつもボール集めの時に目には入っていたけど、そこにボールが入ることなんて初めてで、最初はとるのに躊躇していた。
側溝の一部は天井がない形で、その周りだけフェンスで囲まれていいた。(多分、工事とかで、人が入れるようになっているんだと思う)
それ以外の部分は、天井があって、車道の方まで続いているような形式。
奥は真っ暗で、今にも鉄砲水みたいに水が飛び出してくるんじゃないかと思って正直怖かった。
だけど、ボール集めに時間をかけてるとヤンキー気質の2年の先輩からすごく怒鳴られるので、側溝に降りて取りに行くことになった。
ボール集めのメンバーで集まり、ジャンケンをした結果、仲の良かったAが下りることになった。
ただ、1人で行かせて何かあったらヤバイと思い、俺も手を挙げて、結局2人で降りることになった。
側溝には、一部階段みたいになっているところがあったので、近くのフェンスを乗り越えて、2人で中に入った。
多少濡れたが、水が少なかったおかげで、無事に目当てのボールは確保で来た。
18 :本当にあった怖い名無し:2024/12/14(土) 16:11:30.97 ID:kD6z4wqZw
ただ、暗闇になっている方に目をやると、今まで落ちたであろういくつかのボールがあることに気が付いた。
内心俺はラッキーだと思った。
ボールの数が合わないと、1年生だけ居残りさせられて、見つかるまで探すのがルールだった。
だけど、無くしたボールなんて見つからないことも多くて、そのたびに先輩から怒鳴られて、今でいうパワハラ的なことが横行していた。
俺は、ここにあるボールをかき集めてキープしておけば、ボールを無くした時の補充分として使えると思ったのだ。
Aも同じように思ったらしく、俺たちは帽子の脱いで その中にボールを入れて集めながら、奥の方まで入っていた。
で、そろそろ戻ろうとしたとき、どうも上の様子がおかしかった。
耳を澄ませると、側溝のフェンス付近に集まっていた同級生を不審に思った近所の交番の警官が、話を聞きに来ている様子だった。
勿論、こんなところに入っちゃダメなことくらいわかっていたし、俺とAは見つかるんじゃないかと思ってヒヤヒヤした。
19 :本当にあった怖い名無し:2024/12/14(土) 16:12:05.61 ID:kD6z4wqZw
上に残った同級生たちは「誰も入ってない」「ボールが落ちてないか見ていただけ」 とごまかしていた。
ただ、俺とAがいる位置は、ちょっとのぞき込めばバレではある。
どうしようと悩んでいると、Aが無言のまま、側溝のさらに奥を指さしていた。
奥に進んで、警察にバレないところまで行こう……
ということだとすぐに気づいた。
正直、これ以上暗闇に進むのは恐かったが、気が弱くて、真面目に生きてきた俺にとって、警察に怒られる……というのは、それ以上に怖かった。
暗くて何も見えない中、壁伝いにに奥へ奥へと進んでいく俺とA。
ある程度進んだところで、お互い「ヤバかったな」とほっと息をついた。
ただ、どのタイミングで戻ればいいかもわからない。
そんな時、根っからのアホのAは「もっと奥に進んでみよう」と言い出した。
Aは昔から、変なところで無茶するやつで、ボール集めの時、勝手に近所の家の敷地内に入ったり、小便でそれだけ長い線が描けるか勝負しようとしたりする、奇人だった。
20 :本当にあった怖い名無し:2024/12/14(土) 16:13:00.18 ID:kD6z4wqZw
俺は、怖いので無理だと言ったが、Aが「奥に別の出口があるかもしれない」という言葉に、つい納得してしまった。
別の出口があるのであれば、そこから脱出して、何食わぬ顔で学校まで戻ればいいのだ。
すでに俺たちが入ってきたところは警察の人に目をつけられてるだろうし、そこから出てくる人が居れば、すぐに見つかってしまうのではないか……という心配性が発動してしまったのもある。
結果、2人でジメジメした暗闇の中を進み続けることになった。
ボールは邪魔になるので、その場にまとめて置いていくことにした。
そして、体感で100〜200メートルくらい進んだところで、明かりらしきものが見えた。
そこに向かうと、俺たちが入ってきたのと同じような構造の場所だった。
俺たち2人はそこに到着したのだが、俺はなんとなく違和感があった。
どこか、空気の匂いが違うというか、重苦しいというか、明確には言えないけど、そんな違和感。
21 :本当にあった怖い名無し:2024/12/14(土) 16:13:28.18 ID:kD6z4wqZw
ただ、今は周りにバレないように ここから脱出しようという思いが先立ち、その違和感について考えるのはあとにした。
2人でそこから脱出すると、そこは学校近所にある団地の裏側だった。
このあと、気づくけど団地の名前は「有樽神ゞ団地」て書いてあった。(うろ覚えなので、漢字はところどころ間違ってるかもしれません)
「やっと出られたな〜。あのボール勿体なかったな〜」等と話をしながら、とにかく早く学校に戻ろうと言い、駆け足で学校の方面まで向かった。
俺らが居なくなって、変な騒ぎになっちゃいないか、変な心配性が出た。
ただ、その道中にAが「うわっ、メッチャ夕焼けが赤い」と言った。
何呑気なこと言ってんだよ……と思いつつ、俺もその夕焼けには目を奪われた。
22 :本当にあった怖い名無し:2024/12/14(土) 16:13:58.35 ID:kD6z4wqZw
Aは「さっき、こんな夕焼けだったけ?」というAのセリフで、俺は違和感の正体に気づいた。
俺たちが側溝に入いる前は、若干曇っているような空模様だったし、空の景色が全然違っていた。
側溝に入っていたのは、多分10分そこらだったし、そんな時間で、「こんなに急に夕方になるもんなのか〜」と、その時はその程度に考えた。
まぁ、結局そんなことは どうでもよくて、俺とA学校の敷地内にあるテニスコートに戻った。
だけど、そこには誰もいなかった。
さっきまでボール拾いしてる1年や、練習器具を片付けてた先輩たちもいなくて、まるで人が消えたみたいに静かになってた。
俺とAは、「もう終わったのか」とめっちゃ焦った。
いつもは、練習の最後は全員で着替えて、顧問の先生に挨拶をして締めるのだ。
23 :本当にあった怖い名無し:2024/12/14(土) 16:14:29.48 ID:kD6z4wqZw
俺とAは、着替えるために急いで部室に行くが、鍵が締まってる。
着替えができない。
このまま締めの挨拶に行くと、着替えてないことで怒られるかも……サボっていたと勘違いされて怒られるかも……とかいろいろ考えてしまう。
しかし、Aは妙に冷静で、「なぁ、というか誰も居なくね?」とあたりを見渡して言う。
確かに、よくよくあたりを見渡してみると、他に練習しているはずの陸上部や野球部もいないし、体育館からもバレー部や卓球部の声がしない。
というより、あたりから一切の人の気配がないことに気づいた。
変な違和感の正体はこれだった。
団地の裏からここに来るまでの間、誰とも会わなかったし、とにかく「音」が少なかった。
何かの避難訓練か?と思い、急に怖くなった俺は、Aと一緒に校舎まで向かった。
24 :本当にあった怖い名無し:2024/12/14(土) 16:15:06.34 ID:kD6z4wqZw
しかし、本当に誰もいなかった。
放課後とはいえ、部活や残っている生徒はいるはずだし、職員室にも誰もいなかった。
物はあるけど、なんだか生活感がないというか、ここしばらく使われた雰囲気がない……という感じもある。
色々、考えを巡らせたが「何かの避難訓練」以外の考えが浮かばなかった。
結局、部室も開かないし、俺たちはそのママの格好で帰ることにした。
ただ、街にも人の気配がなくて、俺はめちゃくきゃ怖かった。
警察や先生、先輩に怒られてもいいから、とにかく誰か出てきてほしかった。
奇人のAは、何を思ったか「オナニーっ!!!!」と叫んだりしてた。
ゲラゲラ笑ってて、正直かなり心強かった。
ただ、俺はとにかく怖かったのでAから離れたくなかった。
Aは自分の家に帰るというので、Aと離れたくなかったので付いていくことにした。
25 :本当にあった怖い名無し:2024/12/14(土) 16:15:30.35 ID:kD6z4wqZw
Aの家に着くまでにも、誰にも会わなかった。
信号機はあるけど、車は走ってないし、民家から電気もついてない。
とにかく静かで怖い。
Aの家に着くと、鍵が締まっていた。
Aは、玄関横の植木鉢の下を探る。
いつもは そこに自宅のカギがあるはずなのだが、ない様子だった。
結局、家には入れずじまい。
Aは「そっちの家行く?」と聞いてきたが、俺は もうこれ以上、誰もいない街を歩くのが嫌で断った。
俺んちも、基本的に両親共働きで家に鍵がかかってるし、カギは部室にある荷物の中にあったのも理由。
俺とAは、結局学校に戻った。
そして、近所に交番があることを思い出した。
さっき、側溝ので、同級生に声をかけてきた警察官の人がいるところ。
何かの避難訓練だとしても、警察ならいるはずだと思った俺たちは、走りながら向かった。
もうそのころには、日はだいぶ沈んでいて、街灯の明かりだけが頼りだった。
26 :本当にあった怖い名無し:2024/12/14(土) 16:15:57.77 ID:kD6z4wqZw
交番に付くと、交番も締まってた。
電気もついてないし、使われている気配がない。
Aは交番の扉を蹴り飛ばす。
俺は内心「もっとやれ!」と思った。
怒った警察官が出てくることを期待した。
けど誰も来なかった。
俺とAは学校に戻り、職員室にある電話から、110番したり、親の携帯に電話を掛けたりした。
けど、呼び出し音は鳴るが、誰も出なかった。
もうこのころになると、内心2人とも「あの側溝を通り抜けて、別の世界に来たんじゃないか?」というようなことに薄々気づいていた。
27 :本当にあった怖い名無し:2024/12/14(土) 16:16:49.94 ID:kD6z4wqZw
そして、そのことを口に出して話しあい、もう一回、あの団地の裏にある側溝に入って、学校側の側溝に出れば戻れるんじゃないか……
とか、そんな意見でまとまった。
あまりにオカルトじみた話で、最初は馬鹿にしていたけど、もうこんな状況になると、2人ともその説を信じ切っていた。
けど、外はすっかり暗くなっていて、もう出歩きたくなかった。
何か、得体のしれない化け物が出歩いているんじゃないか……とか、そんな考えが脳裏を駆け巡っていた。
けど、Aは「誰もいないなら、関係ないやんけ」と言って、職員室から使えそうなものを集めていった。
懐中電灯と、使われてなさそうな上着。
あとは、武器になりそうということで、掃除に使うホウキを手に取っていた。
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